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嫁姑問題!義両親が嫌いで離婚したい妻が知っておくべき

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
嫁姑問題!義両親が嫌いで離婚したい妻が知っておくべき

夫婦仲が良好でも、嫁と姑の関係に問題があると離婚を考えるきっかけになるかもしれません。実際に、親族関係が原因で離婚に至るケースもあります。

(参考:平成28年司法統計)

6.9%と少なく感じるかもしれませんが、3,355人の女性がこれを理由に、裁判所へ離婚を申し立てているのです。姑の言動に振り回されて、限界を感じている方もいるかと思います。

この記事では、離婚すべきか迷っている方のために、嫁姑問題で離婚するための知識や、離婚を回避する方法についてご紹介します。

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嫁が離婚してでも離れたい姑の8つの特徴と体験談

嫁が姑に対し、ストレスを感じる原因は人それぞれです。また、身近な味方の有無も関係してくるでしょう。

ここでは、嫁が離婚してでも離れたい姑の8つの特徴と、嫁姑問題の体験談をご紹介します。

離婚してでも離れたい姑の8つの特徴

嫁が離婚してでも離れたい姑の特徴として、以下のようなものが考えられます。

8つの理由
  1. 過干渉
  2. 姑の好みを押しつけてくる
  3. 嫁がして当然という言動をとる
  4. こちらの話を一切聞かない
  5. 自分または両親を罵倒される
  6. すぐに怒りだす
  7. 空気が読めない・一言余計
  8. プレッシャーを押し付けてくる

このような言動を毎日また顔を合わせる度に行われていたら、嫌悪感を抱く人も多いでしょう。また、夫が味方をしてくれないと、夫婦間の愛情が冷めるきっかけにもなるかもしれません。

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離婚を考えるほど姑が嫌いな体験談

A子さんの体験談

姑の体が悪く、別居できないA子さんの体験談です。

アパートで姑と同居を始めて2年経ちます。ですが、部屋にノックもせず入ってきたり、1人で出かけようとすると、目的地や帰宅時間を細かく詮索されたり…、プライバシーが一切ありません。

その上、デートにまでついてきます。一緒に出掛ける機会は別で設けているにもかかわらず!

現在妊娠していますが、ベビー用品に口をだされるし、姑の好みを押しつけてきます。子供が生まれたらさらに干渉され、親子の時間を確保できなそうでストレスです。

B美さんの体験談

結婚7年目のB美さん夫婦の愛情まで冷めてしまった、体験談です。

同居はしていませんが、月に1回程度旅行に行ったりしていました。今まで年に数回だからと、姑からの悪口や自分勝手な言動に文句を言わず我慢してきました。

限界を感じ夫に相談したのですが、夫は母親至上でした。嫁の言い分を聞いてくれない態度に愛情が冷め、離婚を考えています…。

C代さんの体験談

姑の気分に振り回されて、精神的に苦痛なC代さんの体験談です。

姑の気分の波に振り回されて、精神的に苦痛な日々です。また、姑はしばしば深夜に、掃除や料理をはじめるなどといった、異常行動をとります。

過去には暴力も受けました。旦那はあまりあてにできません。

『姑』を理由に離婚する際に知っておくべき3つのこと

ここでは、『姑』を理由に離婚できるか、慰謝料を請求できるのかなど、離婚する場合に知っておくべき知識についてご紹介します。

①姑の言動を理由に離婚はできる?

離婚理由が『姑の言動』でも、お互いの合意があれば離婚することは可能です。ただし、離婚裁判の場合はこの限りではありません

離婚は夫婦間の問題です。そのため『姑の言動』を直接、離婚事由にすることはできません

離婚を認めてもらうためには、姑の嫁いびりに対し夫の対応が悪く、その結果『婚姻関係の継続が難しい』と証明することが必要です。

証拠としては、姑が悪口を言った際の音声記録や詳細なメモ、その後の夫の対応の記録などが考えられます。

もし、姑から暴力をふるわれた、うつなど精神に不調がでた場合は、医師の診断書をしっかりもらっておきましょう。

一度弁護士に相談し、証拠の集め方など、ご自身の状況に合った方法を教えてもらうことをおすすめします。その方が、効率的に有効な証拠が集まりやすくなるでしょう。

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②姑に慰謝料請求はできるのか?

姑から散々な仕打ちを受けた方は、離婚時に夫より姑へ慰謝料請求したいと思ってしまうのではないでしょうか。

しかし、離婚裁判はあくまで夫婦間の裁判になります。この裁判で姑に対し、慰謝料を請求することができません

直接姑に慰謝料請求したい場合、離婚裁判とは別に、慰謝料請求訴訟を起こす必要があります。

昔の判例ですが、長期間嫁をいじめ、追い出した夫と夫の両親に対し、慰謝料200万円が認められた判例があります

(文献番号1978WLJPCA05260004)

長期の嫁いびりが、夫婦関係破たんの原因になったことや、妻の精神的苦痛が考慮され慰謝料請求が認められました。

被害に遭っていた期間や内容、夫婦関係の破綻原因が姑の言動にあるかどうかが、重要になってくるでしょう。

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③姑に親権は父親と強要されたら?

離婚を切り出したら、親権を父親にするよう強要してくる姑も少なくないでしょう。

喧嘩するたびに主人が子供の前で大声をだします。子供の心臓がドクドクとなっていて可愛そうな思いをさせています。限界だと思い主人に離婚をつげたところ姑から電話で「離婚するなら孫をよこせ、孫はうちの子だ」といわれました。(引用:子供を奪おうとする姑 |発言小町)


当然ですが、姑に親権を獲得する権利はありません。何を言われても、気にする必要はないでしょう。

親権を決める際に重要なのは、監護実績(どちらがより多く子供のそばで世話をしたか)です。

妻がフルタイムで働いていたり、家にいても育児を放棄していたりするような状況でない限り、妻側の方が親権獲得に有利であるのが一般的です。

また、子供を連れて家を出て行くことも手段の1つとして考えられます。家を出た上で、子供の養育を相当期間問題なく行っていたという実績は、親権帰属の判断に有利に作用します。

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弁護士に聞く|離婚せず嫁姑問題を解決するには?

嫁姑問題について、プラム綜合法律事務所の梅澤先生に聞いてみました。

梅澤弁護士:

夫婦関係を考える上で、姑はあくまで第三者であって当事者ではありません。第三者である姑の言動で結婚生活が破綻してしまうことは、夫婦双方とも望むものではないでしょう。

ただ、嫁・姑問題は伝統的な問題であり、ある意味避けては通れない問題と言えるかもしれません。生じている問題は家庭ごとに異なりますので、これをすれば解決ということはありません

ただ、多くの場合、嫁・姑問題がこじれてしまうのは、夫・嫁・姑と三者間でのコミュニケーションが不足していたり、行き違いがあったりというケースが多いように思われます。

したがって、即時かつ抜本的な問題は困難としても、問題解決の第一歩として三者間でのコミュニケーションを緊密にする、コミュニケーションの機会を取るようにするということからはじめるのが適切かもしれません。

もちろん、これは問題解決の一歩目であり、すぐに問題解決に結びつくことは稀です。しかし、何もしなければ問題はいつまでも解決しません。

嫁・姑問題のような伝統的で根強い問題については、地道な努力が大切ですね。

まとめ

嫁・姑問題について簡単に解説しました。何をしても、姑と相いれない、夫が無関心(姑をかばう)で離婚したいという場合は、どのように離婚した方がよいのか、慰謝料は請求できるかなど、弁護士に相談することをおすすめします。

出典一覧

 平成28年司法統計

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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