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【弁護士監修】モラハラ夫によくある12の特徴と原因・効果的な対応法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
【弁護士監修】モラハラ夫によくある12の特徴と原因・効果的な対応法
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モラハラ(モラルハラスメント)とは、身体的な暴力ではなく、言動や態度といったモラルによる精神的な苦痛を相手に与える、DV(ドメスティックバイオレンス)の一種です。 近年、モラハラをするパートナーに苦しむ人は増えています。令和元年度の司法統計によると、離婚を申し立てた女性の動機のうち、「精神的に虐待する」が3位の11,094件に上りました。

  女性 件数
1位 性格が合わない 17,242
2位 生活費を渡さない 12,943
3位 精神的に虐待する 11,094

長く付き合っていても結婚した途端にモラハラ夫化するパターンも多く、離婚する理由の上位にランクインする結果となっています。 そこでこの記事では、モラハラを行う夫を変えることができるのか、それとも離婚すべきなのか、あなたの判断で取れる行動別の手引きをご紹介します。 

モラハラ夫にお悩みの方へ

夫からのモラハラに苦しんでいても、誰にも相談できずに悩んでいませんか?

 

モラハラが原因で離婚を考えているなら、まずは弁護士へ相談することをおすすめします。弁護士に相談することで、夫と会わずに離婚できるうえ、慰謝料を有利な条件で請求できる可能性が高まります。

 

そのほかにも、離婚問題を弁護士に依頼することで以下のようなメリットを得ることができます。

  • 夫と会わずに離婚できるので、精神的負荷が減る
  • 法的観点から有利な条件で離婚交渉ができる
  • 離婚後のトラブルを防止できる
  • 子どもの養育費・親権を獲得できる

当サイトでは、離婚問題を得意とする弁護士を地域別で検索することができます。 無料相談はもちろん、電話で相談が可能な弁護士も多数掲載していますので、まずはお気軽にご相談ください。

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この記事に記載の情報は2023年11月14日時点のものです

モラハラ夫によくある12の特徴と夫婦喧嘩との違い

日常的にモラハラ被害に遭っていると、夫がモラハラなのか自分が間違っているのかわからなくなってしまうと思います。

ここでは、モラハラ夫によくある言動や特徴、夫婦喧嘩との違いについてまとめたので、まずはチェックしてみましょう。

モラハラ夫によくある12の特徴

以下の特徴に多くあてはまるほど、夫からモラハラ被害に遭っている可能性が高まります。

  1. 妻が少しでも楽し気にしたり、たしなめようとしたりすると気に入らない
  2. 絶対に謝らない
  3. 間違いや失敗を人のせいにして、間違いを責め立てられる
  4. 少しでも気に食わないと無視する
  5. 平気で嘘をつく
  6. 妻・妻の家族・友人に対して人格否定や馬鹿にするようなことを言う
  7. 人前で馬鹿にしたり
  8. 嫉妬や依存・束縛が激しい
  9. 大声で怒鳴ったり、大きな音を出して威嚇したりする
  10. 子どもや大切なものを人質に脅したり、強要したりする
  11. 共感性がなく、自分に興味のないことは無視する
  12. 仕事をやめさせたり家族や友人との交遊を制限したりする

モラハラ夫は身勝手な言動が多く、妻の言動を制限し支配しようとする特徴があります。また、「おまえのため」と言いながら言動や育児、家事を否定する行為もモラハラに該当するため、「自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう前に弁護士や友人、DVに関する相談窓口に相談しましょう。

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夫婦喧嘩とモラハラの違い

どんな夫婦でも、育ってきた環境が異なるため意見の違いや喧嘩はあるでしょう。しかし、単なる夫婦喧嘩とモラハラは全く別物です。ここでは、大きな2つの違いを紹介します。

①二人の関係が対等ではない

夫婦喧嘩とモラハラとの大きな違いは、夫婦関係が対等ではないことです。お互いに意見を言い合う夫婦喧嘩に対し、「夫の態度が支配的で逆らえない」「言い返すのは恐怖を感じる」など夫の態度に恐怖を感じ、萎縮して言い返せないようであればモラハラになります。

また、客観的に考えて夫に非があるような問題でも、人格や価値観・家族などを否定され、謝るまで無視されたり許してもらえないようなケースは、夫婦喧嘩の範囲を超えモラハラに該当するでしょう。

②怒りの表現が度を超えている

度を超えた怒りを表現するのも、モラハラと夫婦喧嘩の違いです。

たとえば、「夫が昔から大切にしているものを誤って壊してしまったために、1週間冷たい態度をとられた」などはまだ「喧嘩」の範囲内かもしれません。

しかし、「普通の家での食事中に手が滑って箸を落としたことに対し、説教され1週間無視される」のは「モラハラ」といえるでしょう。

多くの人であれば、怒らない事象に対し度を超えて怒ってきたり、人格を否定したりするような行為はモラハラに該当します。

モラハラ夫はどうやり過ごす?効果的な対応

旦那さんからのモラルハラスメントが長期に渡って続く場合、うつ病になってしまったり、体調を崩してしまうケースが考えられます。

そのためここではモラハラをする夫から受ける苦痛を少しでも減らす方法を紹介します。

別居するのがベストアンサー

夫によるモラハラ期間が長い場合、被害者も正常な判断ができない可能性もあるので、まずは夫から離れるのが一番でしょう。モラハラ夫にとって妻は遠慮のいらない相手であり、全てをぶちまけられる相手です。 そういった存在がいなくなった場合の「存在のありがたさ」を旦那に感じさせるという意味でも有効な手段の一つでしょう。

友人がモラハラで困っている話をする

加害者にモラハラ行為の卑劣さを認識させるには、ほかの人がどんなモラハラ被害を受けているのか、旦那さんに話をすることをおすすめします。この場合、事実を話す必要はありません。 モラハラ加害者に、他人のモラハラ状況を伝えて苦しんでいる人がいると認識させて、自分の言動を省みるようにうまく話をしましょう。

早急に離婚する

今は耐えられるようでも、将来、精神的に辛い思いをして、耐えられなくなる可能性が高いです。モラハラは精神的な苦痛のため、自分でも気がつかないうちにうつ病となるケースも多いに考えられます。自分は頑張っているのに病気になってしまっては元も子もありません。人生の再生を図る意味でも、早急な行動を起こしましょう。

言いなりにならない

モラハラをする夫の妻は、「夫に対して良い子」であろうと完璧に頑張ってしまうタイプが多い傾向にあります。言われたことを完璧にやろうとしても絶対に報われず、さらにモラハラ度を加速させる結果になりかねません。旦那さんから何か要求をされても、無理なものは無理であるとはっきり断りましょう。そのせいで何かを言われるようなら、「文句があるなら、自分でやって!」ということでもモラハラが軽減されたケースもあります。

なぜモラハラをする夫になるのか|主な原因と考えられるもの

多くの場合、夫が最初からモラハラをする人だったというケースはありません。もしわかっていたらそもそも結婚なんてしていませんからね。では、モラハラ夫になる原因は一体なんなのでしょうか? モラハラをされやすい人の特徴はこちらからご覧ください。

幼少期の家庭内環境

モラハラが起きる原因の一つとして、幼少期にすごした家庭環境に要因があるといわれています。

親が過剰に干渉していた

これを親の過干渉といいますが、子どものやることに逐一口を出すことで、子どもはだんだんと「親の意見=自分の意見」と勘違いするようになるそうです。 代表的なものでいうと勉強や習い事に関する圧力ですが、こういったことが続くと自分の存在価値を証明しようという考えが強くなり、自分より弱い立場の人間をいじめるなど、心の廃れた大人になる可能性があるそうです。

家庭内暴力

幼少期にネグレストやDVなどを受けていたりすると、多感な時期ということもあり、人に優しくするという気持ちが育ちにくくなるといわれています。

父親がいなかった

専門家ではないのではっきりとした名言は避けますが、子どもは幼少期に両親のマネをすることで自制心を学んでいくという考え方があります。 母親でも愛情を与えることができますが、父親が不在だと母親が家にいないことも多いでしょうから、本来父親と一緒に学ぶべき自制心を学ぶ機会がないことで、自己肯定感が下がってしまう傾向があるのかもしれません。

親からもモラハラを受けていた

幼少の頃から自分もモラハラを受けていた人はと、自分でもモラハラをしてしまう傾向にあります。幼少の頃にいわれ続けたコンプレックスが募っていき、親が外面と内面を使い分ける様子を見ていくうちに、使い訳が上手い大人に成長する人もいます。

親が過保護だった

親のいうとおりにしていれば、外で騒いで迷惑をかけた場合でも「自分は何も悪くない」という責任転嫁が生まれていきますから、そういった環境で育った子どもが、大人になった際にモラハラをしてしまうのかもしれません。

仕事上のストレス

単純に仕事に対して感じるストレスが原因の場合もあります。昨今の経済不況の最中、企業は生き残りをかけた対策を打ち出し、いかに無駄なく組織運営を行うかが最重要課題となっています。

その分、管理者はもちろん従業員全員に精神的なプレッシャーがかかってきています。職場内にモラルハラスメントの問題が起きると、その組織の生産性は著しく低下し、業績そのものにも大きく影響を及ぼすリスクがあります。

職場のモラルハラスメントを防止し、働き易い職場づくりのために会社側はもちろんのこと、従業員一人一人がモラルハラスメントに対する正しい理解をすることが必要です。

その他の要因

もちろんモラハラをする人悪いのですが相手がモラハラをするのは、実は外部に要因があるケースもあります。

発達障害

モラハラ夫が子どもの頃は「発達障害」という病名が一般的でなかった可能性もありますが、最近では原因の一つと考えられます。

性格的なもの

逆に大人になってからモラハラに発展するケースもあります。

自信過剰

昔から自信過剰だったことも、モラハラをする人間になる要因になりえます。

心配性

気が小さいとか、自我が弱い方は総じて精神面に弱いところがありますから、配偶者を所有物のように扱う傾向があり、それがモラハラになる可能性もあります。  

夫のモラハラは治るのか|モラハラする夫を改心させるには?

モラハラを受けているといっても、関係を改善に向けてできれば治してほしい…と考えている方も多いはずです。ここでは、モラハラは治るのかどうか、解説します。

モラハラは心の病気と言われている

医学上はモラハラという病名はありませんが、精神病の一種とされていて、長年培われてきたものが形になったものであり、それがその人の行動様式といえます。

ことばの暴力がいけないというを認識できる判断能力が低いのと、相手を威圧する態度や振る舞いが染み付いているので、カウンセリングを受ければある程度は改善されるケースもあるものの、これをやれば必ず改善されるといった方法がないのが現状です。

【表:モラハラをする人が抱えがちな病気の例】

自己愛性パーソナル障害 自分は特別な存在じゃなればならないと思い込むこと。
アダルトチルドレン 幼少期に体験したことや家庭環境が原因で大人になっても過去の傷を抱えながら生きていること。
自己肯定感の欠如 自分自身を愛せる状態である自己肯定感が失われ、自分に自信がない、相手を失ったら怖いという気持ちから言葉や態度で相手を支配しようとしてしまうこと。

自分の間違いを認めることはない

モラハラ夫は非常にタチが悪く、「どうして正しいことを言っているのに謝るんだ」と本気で考えています。たとえば浮気や不倫の場合は、不倫相手と肉体関係があったかがポイントになりますので事実を突き止めれば認めることは誰でもあります。

しかし、モラハラの場合は「あなたはモラハラをしている」と指摘したところで、相手は絶対に認めるわけがありません。無駄な労力をかけないためにも、相手は否定しかしないと覚えておきましょう。

結論|これから変わる見込みは少ない

人間そんな簡単に性格や生き方が変わらないように、モラハラも変わることはないと思ったほうがよいでしょう。 多くの場合、25歳も過ぎれば人格の形成は終了しています。

ですので、カウンセリングに連れて行ってもカウンセラーを論破して満足するモラハラ夫の姿がそこにあるような気がします。

モラハラをする相手と離婚したいなら弁護士に無料相談してみる 正直な所、モラハラをする相手を改心させるには、骨が折れます。長期間培ってきた価値観を変えるのは困難だからです。

相手のモラハラで人生を台無しにしてしまう前に、離婚したいとお考えなら、下記から弁護士に費用面も含めて無料相談してみましょう。 弁護士なら具体的な離婚の手順などを提案してくれますし、依頼すれば相手への対応を全て任せられます。 

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モラハラ夫と確実に離婚する方法と離婚の手順

モラハラをおこなう夫と離婚をするために知っておくべきことをお伝えします。モラハラ自体は離婚理由にはならず、モラハラが原因で婚姻を継続するのか困難かどうかが基準になりますので、その辺りを含めて確認しましょう。 また、次項ではモラハラで請求できる離婚慰謝料の相場について解説します。先にご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

モラハラ夫に離婚を認めさせる証拠になるもの

モラハラは実際にあざがでいたり、傷が見えたりしないため、証拠を残しにくくなります。

モラハラ夫に離婚を認めさせるには、以下のような証拠を残しましょう。

  • 自分に浴びせられた暴言を録音したもの
  • モノにあたる様子を録画したもの
  • モラハラを受けたことを記録した日記やメモ
  • 夫に対する改善要求の書面・手紙・メール など

ほかにも、周囲の人間(近所の方や、夫の上司など)から供述書を書いてもらうといったこともできます。

また、どのように証拠を残せばいかは、ある程度の経験も必要になるので、具体的な方法などで迷われた場合は、弁護士に相談しましょう。

夫に頼らなくても問題のない収入を確保する

離婚時に考えなければならないことの一つに、「生活のためのお金をどうするか」があります。収入がないまま離婚をすると、そのあとの生活に経済的に苦労するかもしれません。子どもがいる場合にはなおさらでしょう。

一刻も早くモラハラ夫と離れなければならないケースもあるかもしれませんが、可能であれば、専業主婦やパートの方はまず夫に頼らなくても問題のない程度の収入を確保するようにしましょう。

弁護士に相談しどのように離婚を進めるべきか相談する

離婚を決意し、自分で夫と話をつけようと考える女性もいるでしょう。「これまでは言い負かされてきたけど、離婚するなら強気に出なきゃ」と覚悟を決める方もいるかもしれません。

しかし、場合によっては自分で無理に離婚を進めようとせず、弁護士へ相談するとことを検討しましょう。モラハラ夫はこれまでどおり、自分相手ではきちんと話を聞いてくれなかったり、上手くいいくるめられてしまったりすることも考えられます。

弁護士に相談したほうが、離婚は円滑に、そして着実に進むでしょう。

話し合い(協議離婚)で解決する場合

離婚する際には、「協議離婚」「離婚調停」「離婚裁判」の3つのパターンが考えられますが、まずは話し合いを持ち出してみましょう。

これで解決できれば何も問題はありませんが、なにぶん人の話を聞かないのがモラハラ夫の特徴なので、話し合いにならないケースも考えられます。その場合は友人などの第三者が間に入ってもらうか、離婚調停の申し立てをおこないましょう。

友人がいることで余計にこじれる可能性もある

二人では無理でも、あなたの友達や家族に間に入ってもらうことも有効です。しかし、第三者が間に入ることで、余計に暴れ出す可能性もあります。場合によってはその友人や家族にまで暴言の火の粉が飛び火するかもしれません。

もし、第三者にお願いするのであれば、比較的慣れている弁護士などの専門家のほうがよいかもしれません。

離婚調停で離婚する場合

モラハラ夫との協議離婚では話し合いができない場合、離婚調停を開いて調停員を加えた話し合いをおこなう必要があります。夫婦間の話し合いだけでは前に進まない場合でも、調停でなら相互の話を聞いて中立の立場から裁判をしてくれるので安心できます。   離婚調停を開く具体的な手順は「離婚調停の流れを詳しく解説|5分で分かる離婚調停の進め方ガイド」を確認してください。離婚調停で解決できなかった場合、自動的に離婚裁判に移ります。

裁判離婚で離婚する場合

離婚調停が不成立になれば、審判や裁判に移行しますが、裁判の場合は法的に別れるための理由に当てはまっていることが要求されます。モラハラの場合は「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するかどうかが争点となります。

この場合、モラハラの内容、程度、影響について客観的に証明する必要があります。 この段階に来たら、弁護士と相談しながらどのように離婚を進めていけばよいか、事前に話し合っておく必要性はかなり高いかもしれません。

夫が理不尽に何かをいってきたのであれば、自分でなんとかする時間が勿体無いので、初めから弁護士に依頼することをおすすめします。

子どもの親権について心配な場合

モラハラをおこなう夫のもとに子どもを置いていくのは気がひけると思いますので、親権獲得も一緒に考えておくべきでしょう。 離婚問題にいて妻のほうが親権獲得は有利に働きますので、その点はあまり心配はいらないかと思いますが、もし親権の獲得に関して完全に対策をしておきたい場合は、弁護士に相談するのが無難です。

モラハラ夫と離婚する場合に請求できる慰謝料の相場は50万~300万円

モラルハラスメントが原因で離婚する場合、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由|離婚に関する基礎知識」として、慰謝料の請求が可能です。

慰謝料請求の相場は50万〜300万円

「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」として裁判で慰謝料が認められた場合、慰謝料の相場は50万円〜300万円になるケースが一般的です。モラハラは不貞行為やDVといったわかりやすい事由とは少し異なり、違法性が認められるかどうかは難しい部分です。 ハードルが少し高くなりますが、証拠を揃えること、離婚を得意とする弁護士に依頼すれば、慰謝料の獲得ハードルはぐっと下がります。

高額慰謝料を獲得できる要因になるもの

慰謝料の額は以下の内容の程度によって増減していきます。

  • モラハラをする回数が多い場合
  • モラハラが継続している期間が長期にわたる場合
  • 受けた側には落ち度がないのにモラハラ行為が止まらない場合
  • モラハラによりうつ病になってしまった場合
  • モラハラによる精神的疾患が重い場合
  • 慰謝料を請求する側の資産・収入が少ない場合
  • 慰謝料を請求する側の年齢が高い場合
  • 請求される側の資産が多い、持収入が高い場合
  • 請求される側の年齢が高い場合
  • 夫婦の婚姻期間が比較的長い場合
  • 夫婦間に子どもがいる場合
  • 財産分与の額が低い場合 など

慰謝料をなるべく高額にするためには、モラハラが発生していた客観的な証拠とあなたと配偶者の財産を証明する資料が必要になります。詳しくは「離婚の慰謝料を徹底解説|相場・請求できるケース・証拠・税金・時効まで」を確認してください。

慰謝料請求の方法

モラハラをする夫への慰謝料獲得の流れは基本的には以下のとおりです。

  1. 夫婦間の話し合い
  2. 内容証明郵便等による慰謝料請求
  3. 調停での慰謝料請求
  4. 裁判での慰謝料請求

話し合いができなければ離婚調停を開き、そこで決着がつかなければ離婚裁判でもモラハラ夫への慰謝料請求をするという流れになります。 この時点で弁護士相談をしているのであれば必要ありませんが、個人的に慰謝料の請求を行う場合、具体的な慰謝料請求の方法として、内容証明郵便を使うという方法もあります。

内容証明郵便で請求する方法

  • モラハラの事実関係
  • モラハラ行為によってどれほどの精神的苦痛を受けたか
  • 慰謝料を請求する意思とその金額の提示
  • 慰謝料の支払い期限
  • 慰謝料の振り込み口座
  • 要求に従わない場合は法的手続きを起こす意思表示 など

内容証明郵便で請求をする際は返信をしやすくするために、高圧的な文面は避けたほうがよいでしょう。

モラハラ夫との離婚を決断できない・迷っている方へ

「モラハラ夫と離婚したい」「離婚した方が良い」と思いながらも、あと一歩が踏み出せない女性も多いはずです。夫に関係修復を持ちかけられて信じてよいのか迷っている方や、子どもへの影響を考えて離婚を躊躇している方もいるかもしれません。 ここでは、モラハラ夫との離婚を決断できない・迷っている方に知って欲しい事実を紹介します。ぜひこの内容も踏まえて検討してみてください。

モラハラ夫と生活する方が子どもへの悪影響は大きい

父親がいなくなり母親だけの家庭で育つことで、「子どもに寂しい思いをさせるのでは」「経済的に苦しい思いをさせてしまうのでは」と、子どもへの影響を考えて離婚を迷うかもしれません。

しかし、モラハラ夫との生活を続けることこそが、大きな悪影響となってしまうと考えられます。 親のDVを子どもが目撃することは「面前DV」と呼ばれ、虐待の一種と考えられています。

これはモラハラも同様で、本来安全であるはずの家庭内で母親がモラハラを受ける姿を目にすることは、大きな恐怖体験になります。直接目撃することが少なくても、家庭内の緊張感や母親の感じる恐怖を子どもは敏感に感じ取ります。

こうした経験は、トラウマや心の傷に繋がってしまうのです。その影響で、子どもが将来的にモラハラ加害者になってしまう可能性もあります。 また、モラハラの対象が子どもに向いた際にも、母親がモラハラ夫に逆らえず、子どもを助けることができないケースも考えられます。

場合によっては、夫の支配力やモラハラ被害の疲弊から、母親も子どもへのモラハラに加担したり、自身の手でDVをしてしまうこともあるでしょう。

モラハラは改善する可能性はあるが時間がかかる

モラハラ・DV加害者の特徴として、一時的に反省し謝罪するケースが多くみられます。この記事を読んでいる方も、モラハラ夫との離婚を考えつつも、夫が心を入れ替え夫婦関係を修復したいと持ちかけてきたら、期待してしまうのではないでしょうか。

しかし、モラハラは簡単に治るものではありません。一般的に、モラハラを治すには、まず夫自らがモラハラをおこなっていることを理解し、反省し、改善の必要性を認知しなければなりません。

さらに、モラハラにとって代わる適切なコミュニケーション方法を模索するなどの努力が必要となるでしょう。 あなたが離婚を考えるようになるまで続いてきたモラハラは、夫にとっていわば当たり前の行動になっているはずです。

改善の可能性がないわけではありませんが、モラハラの改善は決して簡単なことではなく、長い時間を要することは把握しておきましょう。

モラハラ夫に関して相談できる相談先まとめ

モラハラはやっている夫の方には100%自覚がありませんが、モラハラを受けている妻の方も「モラハラだとは思わなかった」というケースがあります。どのタイミングで気付けるかという問題はありますが、もし夫がモラハラをしていて、なんとかしたいと思った場合の相談先を紹介します。

女性センター

全国の都道府県、市町村が自主的に設置している女性のための総合施設。「女性の抱える問題」を総合的に相談することができます。「配偶者暴力相談支援センター」に指定されているものも多くあり、DVやモラハラで相談するならまずここに相談してみるのがよいでしょう。
女性センター一覧

モラハラ問題の解決が得意な弁護士に相談

モラハラによる離婚の相談や、慰謝料の請求など相談内容がある程度決まっている場合は、モラハラ離婚を積極的に扱う弁護士に相談するのがよいでしょう。

離婚問題を得意とする弁護士とはいえ、やはり費用面などが心配であったり、どういう基準で選べばよいかわからないという場合もありますよね。

相談だけなら無料の事務所も多いので、専門家からとりあえず話だけ聞いてみて、自分で相性が良さそうな弁護士を選ぶという方法がおすすめです。 当サイトからでも、モラハラやDVの解決実績がある弁護士に無料相談することができます。

相談したからといって、依頼義務が生じるわけではありませんので、安心してご活用ください。

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法テラス

法テラスでは弁護士費用の不安がある場合でも、弁護士に相談したい方向けに弁護士費用立替制度というものがあり、経済的に困っている相談者に対する法律相談援助、代理援助又は書類作成援助をおこなっています。また、法テラスは全国84カ所に事務所を構えているので、何か法律的なことを相談したい場合は便利です。
法テラス

まとめ

モラハラは、DVのように実際の被害はわかりにくいですが、モラハラ夫を持ってしまった妻にしてもれば、耐え難い苦痛となる可能性もあります。 体のキズは治りが早くても、心のキズはなかなか癒えることはありません。」もし、あなたが夫からのモラハラに苦しんでいるなら、一度は弁護士に相談することをおすすめします。後悔しない選択しないためにも、もし現在悩まれているようでしたら、早めに解決をするために精神的な安らぎと、将来の希望を持てるキッカケになれば幸いです。

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モラハラが原因で離婚を考えているなら、まずは弁護士へ相談することをおすすめします。弁護士に相談することで、夫と会わずに離婚できるうえ、慰謝料を有利な条件で請求できる可能性が高まります。

 

そのほかにも、離婚問題を弁護士に依頼することで以下のようなメリットを得ることができます。

  • 夫と会わずに離婚できるので、精神的負荷が減る
  • 法的観点から有利な条件で離婚交渉ができる
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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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