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男女で異なる離婚したいと思うとき|性格タイプ別の離婚の伝え方

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
男女で異なる離婚したいと思うとき|性格タイプ別の離婚の伝え方
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離婚したいと思うときの原因にはどのようなことがあげられるでしょうか。離婚したいと思うときは事情や状況により異なるでしょうが、男性と女性に共通する理由として「相手に思いやりを感じられない」ことが原因としてあげられるようです。

元々他人同士であった男女が結婚し共に生活していくうえで、お互いに我慢することや妥協することが時には必要です。

しかし、どうしても耐え切れない相手の言動などが積み重なり離婚したい気持ちが爆発してしまうケースもあるでしょう。離婚したいと思って離婚後の生活や離婚方法を調べた経験があるかたもいるかもしれません。

この記事では、男女によって異なる「離婚したいと思うとき」を比較し、相手の性格別にオススメする離婚の伝え方、そして具体的な離婚の手順を紹介します。

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女性が離婚したいと思うきっかけ

女性が離婚したいと思うきっかけ

女性が離婚したいと思うときについて解説します。女性は自身のことを大事にしてもらえていないと感じているときに離婚したいと思うようです。

相手からの思いやりを感じられないとき

ほとんど全ての女性が男性に求めることのひとつに「思いやりがあること」があげられるでしょう。

離婚理由でよくあげられる性格の不一致には、相手に思いやりがなかったことも少なからず含まれているのでしょう。

好きで結婚したとしても、長期間にわたり一つ屋根の下で暮らしていると段々相手に対しての新鮮味が薄れていき、相手への慣れから思いやりや感謝の気持ちが薄れていくことはよくあることでしょう。

そのような気持ちの薄れに対して女性は敏感なのかもしれません。

また、女性の生活は一昔前とは想像もつかないほど変化しています。近年は核家族化で、頼れる知り合いも少なく、育児はワンオペになりがちです(参考:男女共同参画局)。その上、収入まで求められるようになり、挙句旦那は大して手伝ってくれない。(その気はなくても)嫌味まで言ってくるとなれば、結婚した意味はありませんよね。

旦那から少しでも労りや感謝の言葉があったり、率先して家事をやろうとする姿勢があったりすれば、疲れている妻の心の支えとなるはずです。

しかし、そのような思いやりが欠けている状況が続いてしまうと、ある瞬間をもって妻の「離婚したい」という想いが、離婚への決意に変わってしまうのかもしれません。

子供の面倒だけでも大変なのに、旦那の面倒まで見ている余裕はありません。離婚をした方が、遥かに気が楽だと感じてしまうでしょう。

【関連記事】
ワンオペ育児は離婚につながる!離婚したい時にすべき3つのこと
共働きの妻がワンオペ育児を脱出する5つの方法まとめ
専業主婦でも『ワンオペ育児』は辛い!5つの原因と対処法

経済的な不安が大きいとき

夫婦、家族が生活していくためにはお金が必要です。

経済的な不安はそのまま生活への不安に直結する可能性が高く、このまま夫と暮らしていっても大丈夫なのかと、離婚を考えるきっかけとなりやすいでしょう。

妻が専業主婦であれば、なおさらその不安は大きくなってしまいます。

経済的な不安の中身を検証すると、「旦那の給料が安い」という点と「旦那のお金の使い方に不安がある」という2点に分けることができます。

多くの女性にとっては、前者より後者の方に不安を覚えることが多いかもしれません。

  • 給料をちゃんと渡してくれない
  • 自分が欲しいものを我慢できず買ってしまう
  • 会社の付き合いだからと言って毎月の飲食代が高すぎる
  • ギャンブル癖があり浪費してしまう
  • 貯金を担当すると言い出したが一向にお金が貯まっていない
  • 相談なくお金を使い込み借金がある
  • お互いの贅沢したい、お金をかけたい点が異なる

これらのような旦那の行動が積み重なると、生活のパートナーである相手を信用できなくなり夫婦生活を続けていくことが難しくなるでしょう。総合的な不安や居心地の悪さが積み重なり耐え切れなくなった時に、妻は離婚を決意するのかもしれません。

旦那のモラハラやDVがあるとき

モラハラとDVは離婚理由として多数あげられています。モラハラ夫の厄介な点は、外では人がいいため周りには気づかれにくい点にあるでしょう。

行動がエスカレートする可能性があるため、大きな被害を受ける前に旦那と離れることを考えたほうがいいかもしれません。

モラハラやDVを行う夫と暮らすことは、精神的にも肉体的にも被害や不安が大きく、離婚を考えるきっかけになりやすいといえます。

【参考】裁判所|司法統計情報

【関連記事】モラハラとは|相談先一覧と離婚時の慰謝料相場と高額になる要因まとめ

旦那の身内との関係が悪いとき

結婚して家族となるということは、夫婦お互いの家族と親族を形成することも意味します。

旦那とは良い夫婦関係を作れていても、旦那の両親や兄弟との関係が良くないこともあるでしょう。また妻よりも母親を優先してしまう旦那であれば、妻からはマザコンに見えてしまいます。

妻にはしない配慮や対応を母親にする姿を見せつけられると、妻は自分を大切にされていない気持ちになってしまいます。そうなると、離婚を考え始める可能性が高まるかもしれません。

【関連記事】あなたの夫は大丈夫?マザコンの特徴6つと離婚の基礎知識

旦那が浮気しているとき

結婚し婚約関係にあるのに、違う人と浮気や不倫をしてそれが相手に知られると、離婚の原因になります。

旦那の携帯に怪しげな通知があったとき…旦那の財布からホテルのレシートが出てきたとき…など、浮気が発覚したときの気持ちは言葉で語り尽くすことはできないほど悲惨なものですよね。

たいてい浮気や不倫の発覚は、相手の携帯電話を盗み見たことが発端となるようです。(参考→リスクなし!LINEで浮気を見破る裏ワザ10選【無料相談窓口】

また、性的な関係を持っていない場合でも、結婚しているのに旦那が女性と二人で出掛けるのは気分がいいものではありませんよね。

大きな問題となってしまう前に、夫婦間で何を持って不倫や浮気とするのか、価値観の共有をしておくとトラブル防止になるでしょう。

もし、「浮気しているかどうか確信は持てないけど疑わしい」という場合はしっかりと証拠をつかんで白黒はっきりさせた方が良いでしょう。

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生理的に旦那を嫌になり顔を合わせたくなくなったとき

若い時には気にならなかったのに、旦那の事が年々生理的に嫌いになってしまい離婚したいと思う女性も少なくないでしょう。

誰でも歳を重ねると体型が崩れてしまい、人によっては髪の毛が薄くなることや、加齢臭がきつくなることもありえます。

昔の姿を想像するたびに別人のような外見になってしまった旦那と、顔を合わせて話をすることも嫌になってしまうこともあるようです。

・頭皮ケアをしていない
・清潔感のある髪型と服装をしていない
・肌にうるおいがない
・口臭ケアをしていない
・身体のラインが整っていない
・背筋が伸びていない
・暴飲暴食をやめない

これらの身だしなみを怠っている旦那を見ると、どうしてこんな人と結婚したんだろう…と嫌な気持ちになりますよね。

一緒に出かける際にも隣を歩いて欲しくないと思うかもしれません。

男性が離婚したいと思うきっかけ

男性が離婚したいと思うきっかけ4つ

女性は全体的に「自身のことを大事にしてもらえていない」ことがきっかけとなっていましたが、実は男性も同様です。

令和元年の司法統計によると、男性の離婚理由では、性格の不一致がもっとも多く、次いで異性関係が挙げられています。

自分のことを大切にしてもらえない

家庭でもゆっくりできない・居場所がない

男性としてバカにされる

仕事から帰っても、癒されない

といった理由から、離婚したいと感じてしまうのではないでしょうか。

【参考】【令和版】離婚原因ランキングトップ10

妻が自分の親のことを嫌っているとき

女性側でのきっかけでもありましたが、妻と自分の両親との関係が悪いと離婚を考えてしまう男性が少なからずいるようです。

結婚生活において嫁姑問題はまだまだ根強く影響を与える要因となっているのでかもしれません。

結婚してから妻が変わってしまったという方もいるでしょうし、日頃の積み重ねでこのような対応をされてしまっているケースもあるでしょう。

言い争いやケンカが増えたとき

愛し合って結婚した夫婦であっても、一緒に暮らす期間が長くなればなるほどお互いへの配慮が欠けてしまう場面が出てくるかもしれません。

これは女性の側で挙げた「相手からの思いやりを感じられない」の部分と重なる箇所が多いですが、男性だからこそ感じることもあるようです。

妻の女性としての振る舞いや恥じらいがなく、度を越えて自分のことに対して無頓着になると、夫の妻への気持ちが冷めてしまう傾向にあるのかもしれません。

もちろん生活に対する不安は旦那だけが抱いているものではありません。

しかし、お互いにストレスが溜まってくるとギスギスすることやトゲのある言動が目立つようになってしまい、生活をともにすることがしんどくなり離婚を考えるきっかけとなってしまうのででしょう。

食事を作ってくれないとき

共働き家庭では状況は異なってきますが、妻が専業主婦のケースでは自身が会社で働きお金を稼いできているため、家事の一環として帰宅した時には食事を作って家で出迎えて欲しいと、男性は考えているようです。

疲れて帰ってきている中、食事が用意されていないと自分のことをないがしろにされていると感じる男性も少なくありません。

もちろん家事と育児を両立しているため忙しく料理ができないこともあるという女性の言い分もありますが、男性にとっては食事の用意の有無が結婚生活の中で重要なのでしょう。

夫婦生活のスレ違いとセックスレスがあるとき

多くの男性にとってセックスレスは大きな問題であるようです。

夫婦となってから何度誘ってもセックスを断られ、不意にキスをすると一方的にキレられるなどの不快感を表わされると、結婚に対して疑問を持ってしまってもおかしくありません。(参考:【慰謝料請求可能】セックスレス原因での浮気は違法なのか

セックスを愛情表現やコミュニケーションとして考えている旦那にとって、それらが叶わない状況は苦しいものです。また夫婦で過ごす時間が減ってしまうことも問題かもしれません。

旦那が仕事のために帰宅が遅く、妻も旦那が帰ってくる前に就寝しておりほとんど顔を合わすことなく生活していたり、お互いが家にいる土日でも顔を合わせるもののお互いに共通の話題がなく話もほとんどなかったりするケースもあるでしょう。

そのようなすれ違いから、男性は何のために結婚をしているのか、なぜこの人を自分の稼ぎで養っているのかと考えてしまうこともありえます。

夫婦間で何らかの形でのコミュニケーションが取れないと離婚を考えてしまうのも無理ありません。

離婚したいと思って離婚してしまう時のデメリット

結婚している男女は日常生活の些細なことが積み重なり離婚したいと思うのかもしれません。

今まで我慢してきたからと、一気に勢いで離婚してしまうのもひとつの手ですが、離婚に伴うデメリットについても知っておくことをおすすめします。

離婚のデメリットは、大きく分けて「金銭的な不安」と「心身の負担」の2点です。

金銭的な不安

離婚するということは、一人で生活していかなければいけないことを意味します。あなたが専業主婦である場合、仕事に就けないと収入が激減もしくは一時的に全くなくなる可能性があり危険です。

すぐに仕事に就ければいいですが、専業主婦で仕事へのブランクがあるケースやシングルマザーであるケースでは、企業がそのような人材を避ける傾向があり正規雇用をしてもらえることが低いようです(参考:マネーポストWeb)。

また、仕事に就いていないと部屋を借りることが難しくもなります。

頼れる実家がある場合は当面住む場所には困りませんが、そうでなければお金も家もないという苦しい状況に陥る可能性が高いでしょう。

男性の場合は、生活する上で妻が行っていたサポートを自身でする必要があり、その分忙しくなるでしょう。

また、離婚にあたり財産分与や慰謝料を請求されることや、養育費の支払いが必要となるなど、結婚生活中以上に金銭的な負担が増す可能性が高まります。

心身の負担

離婚を成立させるには一般的に、「夫婦の話し合い」「調停での話し合い」「裁判での決着」という順で移行していきます。

大半の離婚は最初の「夫婦の話し合い」で決着がつきますが、こじれてしまうケースもあるかもしれません。

離婚に関する条件を合意するための話し合いは、夫婦それぞれに言い分があり平行線をたどることも多く、お互いに疲弊し子供や両家の親族も巻き込んだ揉め事になる可能性も十分にあります。

その対応に追われて心身共に負担はかなり大きいのです。

また、離婚すると生活レベルが下る方が大半です(参考:経験者に聞く離婚後に大変だったこととは?注意すべき3つのポイント)。

結婚生活のほうがよかったなと後悔してもあとの祭りであるため、離婚前にそのような心身の負担に耐え切れるのかしっかりと考えるといいでしょう。

離婚したくないという意志が固まっている方は「【離婚したくない人必見】離婚危機の解決法とやってはいけないNG行為」についてまとめた記事を参考にしてください。

離婚したいと思うとき|離婚したいと効果的に伝える方法

あなたの別れたいという意志を伝え、なるべく条件の良い離婚をするためには、離婚の伝え方が重要です。

伝え方次第では離婚話がスムーズにいかない可能性もあります。そのため離婚話には戦略が不可欠です。
相手の性格に合わせて戦略を練ることがおすすめです。大前提として、あなたが離婚に伴う事柄と離婚後の生活に対する準備をぬかりなく行っておくことが必要です。

相手に協調性があり穏やかな性格の場合

このタイプが相手の場合は時間をかけて何度か話し合いを行うことがポイントです。その際は絶対に感情的にならず、冷静に話をしていきましょう。話し合いをする際はこの離婚がお互いにとって最善の選択であるという点を強調しましょう。相手は「納得感」を重視している可能性があります。

理路整然と論理的に話を進めていくと、離婚する上での大きなトラブルが起こる可能性はかなり低いと考えられます。

相手が神経質で真面目な性格の場合

離婚するに当たりあなたが離婚したいという意志を伝えて相手を説得することも重要ですが、逆に相手があなたと離婚したいと思うように仕向けることも一つの方法です。相手に離婚したいと思わせるコツは、相手が生活する上でのストレスを与えることでしょう。

神経質で真面目な相手であれば、普段より生活をだらしないものにすることや、相手が不真面目だと考える言動を意識的に行うこともいいでしょう。相手にとってストレスとなることが続くと、あなたとの生活が耐えられなくなり、状況によっては相手から離婚を切り出してくる可能性もあります。

相手がよくわがままな言動をする場合

相手がわがままでマイペースである場合、相手の調子に合わせていてはいけません。わがままということは、子供でもそうですがあなたの気を引きたいからわがままを言っているというケースもあるかもしれません。

そして相手なりの考えがあるため、その考えを崩しながら相手のことを無視するなど距離を置くと、相手は不安感に陥り耐え切れなくなるでしょう。

相手がマイペースな生活をしている場合

マイペースで周りに左右されないような生活を送っている人は、言い換えれば自己中心的な特徴が強いということでしょう。相手の生活習慣になっているルーティーンに対して、あなたが新しくルールを設けて行動パターンを変えてしまうといいでしょう。

またあれこれとことあるごとに細かい命令や指示を繰り返すことで、相手はペースが狂いイライラしてくるかもしれません。そうなるとあなたとの生活をこのまま続けたくなくなる可能性が高まるはずです。

相手のプライドが高い場合

一般的にプライドが高い人は、気が強く勝ち気な性格をしていると考えられます。このタイプの相手には離婚の伝え方に注意を払いましょう。なぜなら、伝え方によっては相手が「自分を見切って捨てるなんてありえない!」と怒りを露わにし、離婚の話し合いがこじれてしまう可能性が高いからです。

このようなケースでは、相手からあなたに対して「お前なんて出て行け!」と言わせるように仕向けることが最善でしょう。相手のプライドは傷つけずに、相手が自ら離婚を選んだようにさせることを意識して、決定的な言葉はあなたが言わないようにしていくのがポイントです。

相手が普段からあまり喋らない場合

日頃からあまり自分のことを話さない寡黙で多くを語らないタイプであるなら、ストレートにあなたの気持ちを伝えるとよいでしょう。もしストレートに伝えても響いていない、本気にしてもらえないのであれば、相手の予想を越える行動に打って出るとよいかもしれません。

例えば、離婚の意志を伝えたあとすぐに別居を開始してみましょう。そうすれば、あなたの言葉からも行動からも離婚の意志とその本気度合いが伝わり相手はあなたに向き合わないといけなくなるでしょう。

まとめ

離婚したいと思う時は男女や性格によって異なりますが、思いやりが感じられないことが離婚を考えるきっかけとなるケースが多いようです。

本気で離婚を考えている場合、あなたの配偶者のタイプを把握したうえで離婚準備や手続きを進めていくことが有効です。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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