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専業主婦でも『ワンオペ育児』は辛い!5つの原因と対処法

アディーレ法律事務所
監修記事
専業主婦でも『ワンオペ育児』は辛い!5つの原因と対処法

専業主婦・兼業主婦にかかわらず、妻が育児のすべてを行うことを、最近は『ワンオペ育児』と呼んでいます。

『ワンオペ』とは、ワン・オペレーションの略で、もともとは人員不足が原因で、お店を1人で全部回す様子をさします。

ニュースではチェーン店での勤務形態が大きく取り上げられました。

世間では、「専業主婦なのにワンオペ育児がつらいというのは甘えだ」という意見もありますが、家事や育児に追われている妻からしたら離婚に発展する可能性がある深刻な問題です。

この記事では、ワンオペ育児がつらいと感じる原因や対処法・相談先一覧を紹介します。

この記事に記載の情報は2023年11月15日時点のものです

ワンオペ育児がつらいと感じる5つの原因

ワンオペ育児がつらい理由

ワンオペ育児がつらいと感じてしまう原因は主に5つあります。実際に掲示板やTwitterに投稿された内容を引用しながら紹介します。

夫が育児に協力的ではないから

家事や育児をしたことのない人からは「専業主婦は楽」と勘違いされやすいですが、自分の思い通りにならない子どもと家事の両立は決して簡単なものではありません。

それなのに、「自分は外で働いているから」とまったく手伝ってもらえない場合もあります。

最近、赤ちゃんが生まれました。旦那は早いと夕方5時には仕事から帰ってくるのに、疲れた、疲れたといって赤ちゃんの面倒はみずテレビみてスマホいじっています。私は24時間体制で育児しているのに何なんだろう、と思います。

(引用:専業主婦はワンオペ育児が当たり前なのでしょうか?|Yahoo!知恵袋)

自分も育児で疲れているのに、それをまったく理解してくれない夫をみるとストレスになってしまいますよね。育児は夫婦の義務で、一方のみが育てればよいというものではありません

夫が育児や家事は妻がするものという考えを持っていたり、仕事を理由に手伝ってくれなかったりすると、妻は孤独を感じながら子育てをすることになってしまいます。

2人の子供なのに、夫を頼れないという状況は強いストレスになるでしょう。

自分の時間が確保できないから

育児は年中無休なので、それを1人で行っている場合、自分の時間を確保することができなくなります。息抜きしようにもできず、ストレスがたまってしまうのです。

自分がストレスが溜まりまくってるのがわかります。運動しようにも、やんちゃな息子が邪魔をします。ウインドウショッピングも息子がいると見ることも出来ません。

(引用:ストレス発散方法はなんですか?|Yahoo!知恵袋)

男性の場合、会社の帰りに寄り道をしたり、同僚とご飯を食べに行ったりできるので妻側としては不平等さを感じてしまうのです。また、風邪をひいたときにも自分の時間をもてず、ゆっくり休むことができないこともあります。

先月体調を崩したときに娘の通院を夫にお願いしたところパチンコ中だからと断られてしまいました。ヘロヘロになりながら病院に連れて行ったのですが、帰宅して熱を計ると39度を超えていました。その晩は夫がパチンコ屋の閉店時間まで帰ってこなかったので、頭がガンガンと響く中娘と遊んだり、夕飯を食べさせたり。

(引用:ママ自身が体調不良の時…|発言小町)

ストレスをため込んでしまったり、病気になっても休めないとなるとワンオペ育児に対し『つらい』と感じるようになるでしょう。

また、自分だけ自由な時間を持っている夫に対して、憎いなどのマイナスの感情しか持てなくなり、夫婦関係悪化の原因にもなります

睡眠時間が大幅に削られるから

睡眠は三大欲求の1つでもあり、十分にとることができないことで体調をくずしますし、精神的にも不安定になってしまいます。

自分が睡眠不足で苦しんでいるのに、夫が隣で熟睡していたら外で働いて疲れているとはいえ、理不尽さを感じてしまいますよね。

眠いのに寝れないという状況には強いストレスを感じることでしょう。

原因であるワンオペ育児もつらいと感じてしまいますし、協力してくれない夫を嫌悪してしまうのも仕方ないでしょう。

子供が生まれる前の理想と現実のギャップが大きいから

育児は大変だとよく聞きますが、実際に経験してみないと本当の大変さを知ることはできません。そのため、出産前の理想と現実のギャップが大きいということもあります。

妊娠中はとても楽しみで、早く産まれていろんなところ行きたいなとかいろいろと思っていましたが、現実は違い、毎日ばたばたと1日があっという間に過ぎて行きます。

(引用:育児についてです。|Yahoo!知恵袋)

また、思い通りにいかない育児にストレスがたまり、限界を感じてしまう場合もあります。

子ども二人(イヤイヤ期の男の子、小学生の女の子)います。ワンオペ育児真っ最中です。下の子の悪さはまだ許せても、上の子には許せず毎回言い過ぎになってしまい自己嫌悪です。

(引用:あー疲れた、ほんとしんどい限界。|Yahoo!知恵袋)

「こんな母親になりたい」「子供が生まれたら○○をさせてあげたい」などの理想を持っていても実際にはできないことが増えるのはストレスの原因になります。

このようなに、兄弟姉妹で母親からの接し方が違うと子供の性格に悪影響が及びます。中には自分に自信を持てなくなってしまう子どもも出てきてしまうでしょう。

こだわりが強い人や完璧主義の人が特に注意が必要です。このような差が、自己嫌悪につながりワンオペ育児をよりつらく感じる原因になります。

相談できる相手がいないから

ワンオペ育児について気軽に相談できる相手がいないのも、つらいと感じてしまう原因のひとつです。夫に相談することは大切ですが、同じような悩みを持つママに相談したいという人もいます。

また、周囲のママ友がワンオペ育児ではなかったり、相談する時間を確保できなかったりするとますますストレスをため込んでしまいます。

共感してくれる相手がいないことで「自分は1人なんだ…。」「誰もわかってくれない…。」と孤独を感じるようになります。

また、周囲の夫婦関係に対し「なんで自分のところだけ…。」と劣等感のようなものを抱いてしまう原因にもなるでしょう。

相談する先はこちら『ワンオペ育児について相談できる相談先一覧』を参考にしてみてください。

専業主婦がワンオペ育児をつらいと感じる場合の対処法

ワンオペ育児がつらいという気持ちを我慢していると、いつかストレスが爆発し、大きな夫婦喧嘩のきっかけに。夫婦関係が悪化したり最悪離婚に発展したりするかもしれません。

専業主婦でも全部自分でやろうとせず、まずここで紹介する対処法を試してみてください。

父親の自覚を持ってもらう

ワンオペ育児を避けるためには、夫に父親の自覚を持ってもらい、自主的に育児に参加してもらうしかありません。父親の自覚を持つきっかけはそれぞれですが、毎日育児に関わってもらうことが大切です。

そのため、毎日育児に携わってもらうようにしましょう。ただし、いきなり長時間子供の世話を頼んでしまうと、まだ父親の自覚を持っていない夫にとっては苦痛になってしまい、逆に子育てから距離をとってしまう可能性があります。

なので、初めはほんの5分でもよいので毎日育児に関わってもらいましょう。また、お願いする際は強い言葉で要求するのではなく、夫が仕事で疲れているのをいたわった上でお願いするように心がけましょう。間違ってもけんか腰で無理にやらせてはいけません。

情報を探しすぎない

育児に関する情報を集めることはよいことですが、ネット上にはワンオペ育児をつらいということに対し批判的な意見や、自分と比較して落ち込んでしまうような情報も少なくありません。

自分の育児と周囲の育児を比較してしまうことで「なんで自分だけ…。」とさらにつらくなってしまうことがありますし、子供や夫に多くを期待しすぎて窮屈な気持ちにさせてしまうことも。

そのようなことにならないよう、あまり周囲を気にせず『うちはうち、よそはよそ』という気持ちを持つようにしましょう。

家事を手抜きする

専業主婦という責任から、家事をしっかりやらないと気が済まないという妻も少なくありません。ですが、子供が小さくまだ手がかかってしまうのであれば、家事を手抜きすることもひとつの方法です。

数日くらいであれば最低限の家事だけ行い、それ以外はしないという日があってもよいのではないでしょうか。あらかじめ、夫に断わり食事など自分で用意してもらうようにしましょう。

専業主婦なんだから食事の用意ぐらいしろ、と怒るような夫であれば離婚を考えてもいいかもしれません。

『家事をさせてもらえない』夫もいる

逆に妻の家事が完璧・こだわりが強く家事をさせてもらえなくてどうすればよいのかわからないという夫もいます。

妻が家事が忙しくて、寝る時間が削られて寝不足だと言っているので、私にできることは手伝おうと、申し出ますが、全てに妻の流儀があるようで、手伝わせてくれません。私が手伝おうとすると、なんだかんだ理由を付けて、後で自分でするからいい。(引用:家事をさせてくれない妻|発言小町)

妻は私がやることに対して、自分で気にくわない点を見つけ出すとすぐに怒ります。もう私やるからイイ!といって。頑張って家事をしているときにそれを言われると本当に悲しいです。(引用:家事をしてもしなくても怒られる場合どうすればいいと思いますか?|Yahoo!知恵袋)

家事に関して自分のこだわりがある人も多いでしょう。しかし、ワンオペ育児にならないようにするには、そのようなこだわりは一度捨て、夫に任せてみるのもひとつの方法です。

1日のタイムスケジュールを作る

あらかじめ1日のタイムスケジュールを作っておくことも、効率よく家事や育児を行う上では大切なことです。タイムスケジュールがあることで何をしなくてはいけないのかがすぐにわかり、いちいち次を考えるストレスが減ります。

ですが、そのときの状況次第で思い通りにいかないこともあるでしょう。そのため、あらかじめ100%ではなく80%達成することを目標にします。

そうすれば、できなくても「80%できたから大丈夫!」と思えるようになります。スケジュールを管理するスマホアプリもあるので、ゼロからタイムスケジュールを作成するのが苦手な人はそういったアプリなどの利用がおすすめです。

たまには子供を預けてみる

たまには、子供から離れてみるのもひとつの方法です。普段一緒にいる分、預けるのが不安という人も少なくないでしょう。また、夫がいるのにわざわざ夫以外の人に預けるのは気が引けるかもしれません。

しかし、夫が子供を預かりたくないという場合や夫に預けるのが不安な場合は、育児のプロに預けるのもひとつの方法です。毎日預けるわけではないので、そこまで金銭的負担にはならないでしょう。

預ける前に、一度夫と相談してみましょう。その際ワンオペ育児に疲れたことも話し合っておくことをおすすめします。

【関連記事】
仕事をしているときの子供の預け先一覧

ワンオペ育児について相談できる相談先一覧

ワンオペ育児を誰にも相談できずため込んでしまう前に、周囲に相談しましょう。

両親やママ友・夫に相談できればよいですが、相談しにくい場合や直接会って相談する時間がない場合はここで紹介する相談先に電話相談することをおすすめします。

【関連記事】弁護士に無料法律相談できるおすすめ相談窓口|24時間・電話相談OK

市区町村の児童相談センター

市区町村では、育児に関することに対しての相談を専門家が受け付けています。最寄りの児童相談センターに相談してみましょう。

子育て・女性健康支援センター|日本助産師会

子育て・女性健康支援センターでは、子育ての悩み以外にも、更年期などについても相談することが可能です。また、電話連絡の他に、家庭訪問での相談も受け付けていますので、まずは電話相談をおすすめします。

参考:子育て・女性健康支援センター一覧

ママさん110番|日本保育協会

ママさん110番は、保育協会が行っている無料相談です。育児相談と共に保育園に関する相談もできます。そのため、もし少しの時間だけでも子供を預けることを考えた場合はこちらに相談してみましょう。

参考:ママさん110番

エンゼル110番|森永乳業

エンゼル110番は妊娠中から就学前の子供を対象とした育児相談を受け付けています。また、相談以外にも先輩ママが紹介する育児の裏技や今までの相談内容も紹介しています。育児を少しでも楽にするための参考にしてみてください。

参考:エンゼル110番

オンラインカウンセリング

電話やテキスト形式での相談を選べるオンラインカウンセリングもおすすめです。他の相談窓口と異なり。自分でカウンセラーを選べますし、同じカウンセラーへ継続的な相談もできます。

完全予約制なので、電話がつながらないストレスもありません。

オンラインカウンセリングにはどのような効果があるのか、カウンセラーの役割については、以下の関連記事を参考にしてください。

まとめ

ワンオペ育児はとても大変ですが、批判的な意見が多いためあまり共感を得られないこともあるでしょう。しっかり夫婦で話し合い、育児や家事に協力してもらうことが大切です。

また、最近は性能のよい家電製品も多いので、利用して少しでも家事を楽にすることを考えてみてください。

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本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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