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専業主婦が離婚で後悔しないために知っておくべき準備と請求できるお金の権利

専業主婦が離婚で後悔しないために知っておくべき準備と請求できるお金の権利

専業主婦として家庭を支えてきたからこそ、離婚を考えたとき、経済的な不安や子供の親権、これからの生活への心配が大きくのしかかってきます。ただ、適切な準備と法的知識があれば、専業主婦でも離婚後の生活を立て直すことは十分可能です。

日本の法律は家事労働を経済的価値として評価しており、財産分与や養育費など、専業主婦にも正当な権利が認められています。

この記事では、離婚前に準備すべきこと、請求できるお金の権利、親権を獲得するポイントなど専業主婦の離婚に必要な情報を解説します。

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目次

専業主婦が離婚を決意する前に知るべき3つの現実的リスク

専業主婦が離婚を決意する前に知るべき3つの現実的リスク

離婚を考えるとき、どうしても感情が先行してしまうもので、一刻も早く離れたいと思う気持ちは自然なことです。

しかし、離婚後の生活には、想像以上に厳しい現実が待ち受けています。離婚という選択を後悔しないためにも、事前にどのようなリスクがあるのかを冷静に把握しておくことが大切です。

1. 当面の間、自由に使える現金が不足する

離婚直後は、新しい生活を始めるためにまとまった現金が必要です。しかし専業主婦の場合、自分名義の資産が十分にないケースが多く見られます。

日々の生活費を夫の口座に頼っている状態では、別居や離婚を機に資金源を断たれる危険性もあります。引越し費用や賃貸契約の初期費用、当面の食費や光熱費など、最低でも50万円から100万円程度の現金が手元にないと、生活そのものが成り立たなくなるでしょう。

財産分与や慰謝料を受け取れる権利はありますが、離婚後すぐに手元に入るとは限りません。受け取りまでに数か月かかることもあるため、それまでの生活費は自分で用意しておく必要があります。

2. ブランクがあるため安定した仕事を見つけにくい

長期間の専業主婦生活によるブランクは、再就職において大きな壁となります。企業側は即戦力を求める傾向があり、実務経験に空白期間があるほど、正社員としての採用ハードルが上がります。

40代や50代で実務スキルがない状態だと、パートや派遣の仕事に限定されやすく、望むような収入を得るまでに時間がかかるケースが多いです。正社員の求人に応募しても、書類選考で不採用になることは珍しくありません。

月収15万円程度のパートから始めざるを得ない状況では、家賃や光熱費、食費を賄うだけで精一杯になってしまう可能性もあります。

3. 家事・育児・仕事をすべて一人でこなす負担が生じる

離婚後は夫の協力が得られなくなり、育児・家事・仕事のすべてを一人でこなすワンオペ状態に陥ります。心と体に余裕がなくなると、仕事が続けられなくなったり、子供に優しく接することが難しくなったりして、心身の健康を損なってしまうかもしれません。

朝の保育園送りから始まり、フルタイムで働き、帰宅後は買い物や夕食の準備など休む暇なく動き続けることになります。自分だけの時間はほぼゼロになる覚悟が必要です。

子供が急に熱を出して仕事を休めば、職場の同僚に申し訳なさを感じたり、人間関係に気を遣ったりする場面も出てきます。一人で全部背負おうとせず、実家や自治体のファミリーサポートなど、頼れる支援先を離婚前に確認しておくことをおすすめします。

離婚を切り出す前に!有利な条件を確保する事前準備5つ

離婚を切り出す前に!有利な条件を確保する事前準備5つ

何の準備もせずに離婚を切り出すと、不利な条件で離婚せざるを得なくなる恐れがあります。

離婚を決意したら、まず水面下で準備を進め、自分と子供が安心して暮らせる環境を整えてから切り出しましょう。事前にやるべきことを押さえておけば、交渉を有利に進められるだけでなく、離婚後の生活への不安も大きく減らせます。

1. 離婚後の家計と生活費を詳細にシミュレーションする

いくらあれば暮らしていけるかを数字で把握しておくと、漠然とした不安が消え、交渉で最低限いくら求めればいいかがはっきりします。

以下のような毎月かかる費用をすべて書き出し、自分の給料と養育費・手当を足して赤字にならないか確認してください。

  • 家賃
  • 食費
  • 光熱費
  • 教育費
  • 保険料

月々の収支を数字で見れば、養育費は最低いくら必要か、財産分与はどの程度確保すべきかが明確になります。弁護士に相談する際も、具体的な数字があれば的確なアドバイスを受けやすいです。

2. 離婚後の収入源として就職先を確保する

離婚後に自立した生活を送るには、離婚届を出す前に自分の力で暮らせるだけの収入源を確保しておく必要があります。離婚が成立すると夫から生活費をもらえなくなるため、専業主婦の場合はすぐに生活が苦しくなるケースも多いです。

離婚の話し合いと同時進行でハローワークを利用したり資格を取ったりして、正社員や社会保険がある職場への就職先を探しましょう。就職先が決まっていれば、賃貸の審査も通りやすくなります。

3. 夫の収入や隠し財産を正確に把握しておく

離婚の際の財産分与では、預貯金額を正確に把握しておくことが重要です。夫名義の預貯金でも婚姻期間中に形成された財産であれば、財産分与対象となります。

財布の紐をあなたが握っているなら、通帳や有価証券、生命保険、退職金規程などの正確な金額を把握しておきましょう。

逆に夫が財布の紐を握っている場合、離婚前に財産の把握は困難になりがちです。弁護士に相談すれば、弁護士会照会という制度を使って金融機関の取引履歴を調査できる場合もあります。

預貯金額が多ければ多いほど、今後の生活資金として受け取れる金額も大きくなるため、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

4. 不倫やモラハラなど離婚を有利に進める証拠を集める

慰謝料を請求したり、有利な条件で離婚を進めたりするには、夫の不倫やモラハラ、DVなどを証明できる証拠が必要です。

不倫やモラハラの証拠として有力なものは以下の通りです。

  • 不倫相手とのLINEのスクリーンショットや写真
  • モラハラの発言を録音した音声データ
  • DVによる怪我の診断書
  • DVの被害状況を記録した日記

ただし、相手のスマホを無断で操作すると不正アクセス禁止法違反になる可能性があるため、注意してください。

証拠集めに不安がある場合は、弁護士に相談することで不利にならない証拠の集め方についてアドバイスをもらえます。

5. 別居や離婚後の住まい(市営住宅等)に目星をつける

急に家を出ることになっても困らないよう、次の住まいを事前に探しておきましょう。住む場所が決まっていないと不安で強気な交渉ができず、相手に主導権を握られてしまいやすくなります。

母子家庭優先枠がある市営住宅の募集要項を取り寄せたり、実家に戻れるか相談したりしてみるのも選択肢の1つです。また、民間の賃貸なら、専業主婦でも契約できるか、保証人や保証会社の利用が必要かなど、事前に不動産会社へ確認しておくと安心です。

離婚手続から生活再建まで!準備しておくべき費用の目安

離婚には様々な費用がかかりますが、具体的にいくら必要なのかイメージできていない方も多いのではないでしょうか。実際に、思っていた以上に費用がかかったという声も少なくありません。

費用の内訳や目安を知っておけば、どのタイミングでいくら用意すればよいか計画を立てやすくなります。

項目

目安

離婚費用

0円~数万円程度

弁護士費用

40万円〜70万円程度

引越し費用+生活費

100万円程度

離婚協議・調停・裁判にかかる手続費用

法的な手続きを進めるための実費自体はそれほど高額ではありませんが、協議、調停、裁判と進むにつれて費用が増えていきます。裁判所を利用する場合、印紙代や切手代といった事務的な手数料が発生するためです。

それぞれの手続きにかかる費用の目安は以下の通りです。

手続きの種類

費用の目安

協議離婚

0円(役所への届出のみ)

離婚調停

約4,000円~5,000円

離婚裁判

数万円~(請求額により変動)

なお、弁護士に依頼する場合は別途弁護士費用が必要になります。

納得できる条件を勝ち取るための弁護士費用

有利な条件で離婚を成立させたいなら、弁護士への依頼をおすすめします。ただし、着手金や成功報酬などの費用が発生します。

弁護士費用の目安は以下の通りです。

費用の内訳

金額の目安

相談料

30分5,000円程度

着手金

20〜40万円

成功報酬

獲得額の10〜20%

たとえば、慰謝料150万円を獲得できた場合、成功報酬は15〜30万円程度になります。トータルでは40〜70万円程度が弁護士に支払う費用の目安としてかかります。

初回相談無料の事務所も多いため、複数の弁護士に相談して費用を比較してみてください。

離婚直後の引越し費用と当面の生活費

新しい住まいを借りる際には、まとまった初期費用が必要です。無職の状態だと保証会社の審査に通りにくいため、十分な資金を準備しておきましょう。

敷金・礼金や家具家電の購入に約40万円、毎月の生活費を15万円とした場合、40万円+15万円×3か月で85万円程度かかります。引越し業者の費用は5万〜10万円程度が相場です。

これらを合計すると、最低でも100万円程度は用意しておく必要があります。

専業主婦でも正当に請求できる4つのお金の権利

専業主婦であっても、夫婦で築いた財産を分ける権利や子どもの養育費を受け取る権利が法律で保障されています。日本の法律では家事労働を経済的価値として評価しており、一方的に無一文で追い出されることはありません。

ただし、請求できる権利を知らないまま離婚を進めてしまうと、本来もらえるはずの金額を受け取れずに損をする可能性があります。離婚後の生活を守るためにも、どのような権利があるのか事前に把握しておきましょう。

1. 婚姻費用:別居中の生活費として請求できる

離婚前の別居期間中であっても、収入の少ない側は配偶者に対して婚姻費用として毎月の生活費を請求できます。法律上、夫婦はその収入に応じて生活費を分担する義務があり、離婚が成立するか再び同居するまで支払いは継続します。

たとえば、夫の浮気が原因で別居した際、夫からの送金が止まったとしても、家庭裁判所に調停を申し立てれば生活費や学費など適正な金額を毎月受け取ることが可能です。

婚姻費用の金額は、夫婦それぞれの収入と子どもの人数によって異なります。

2. 財産分与:専業主婦でも原則2分の1を受け取れる

結婚後に夫婦で築いた財産は、名義が夫であっても専業主婦が半分を受け取る権利があります。家事労働が資産形成に貢献したとみなされる2分の1ルールが確立されているためです。

財産分与の対象となる主な財産は以下の通りです。

  • 預貯金
  • 生命保険の解約返戻金
  • 不動産
  • 将来受け取る予定の退職金(婚姻期間に対応する分)

たとえば、夫名義の預金が1,000万円、生命保険の解約返戻金が200万円ある場合、専業主婦は合計600万円を受け取れる計算になります。

ただし、結婚前から持っていた貯金や相続で得た財産は分与の対象外です。

3. 慰謝料:不倫やDVなど相手に非がある場合に請求できる

夫の不倫や暴力が原因で離婚する場合、精神的な苦痛に対する慰謝料の請求が可能です。不倫やDVは法律上の離婚理由として認められており、被害を受けた側は慰謝料を受け取る権利があります。

相場は、夫の不倫であれば100万〜300万円、DVやモラハラであれば50万〜200万円程度ですが、証拠の有無が金額に大きく影響します。証拠がないと慰謝料請求が認められない可能性もあるため、離婚を切り出す前にしっかりと証拠を集めておきましょう。

4. 養育費:子どもが自立するまで継続して受け取れる

子どもを引き取る場合、親権を持たない親から生活・教育に必要な費用を毎月受け取れます。親には自分の生活水準と同等の生活を子どもに保障する生活保持義務があるためです。

養育費の金額は、裁判所が公表している養育費算定表で確認できます。養育費算定表とは、夫婦それぞれの年収と子どもの人数・年齢から適正な養育費の目安がわかる表です。

養育費は、取り決めた年齢まで受け取れます。一般的には20歳までとするケースが多いですが、大学卒業(22歳)までと定めることも可能です。

ただし、支払いが滞るケースも多いため、公正証書(※)を作成しておくことが重要です。公正証書があれば、相手が支払わなくなった際に裁判なしで給料や預金を差し押さえられます。

※2026年4月以降は離婚協議書でも優先的に強制執行の対象となります

5. 年金分割:婚姻期間中の厚生年金を分けてもらえる

離婚後、夫が会社員として納めてきた年金の記録を分けてもらい、将来受け取る年金額を増やせます。結婚していた期間の年金記録を夫婦で協力して積み立てたものと考え、老後資金の差を小さくする制度です。

2008年4月に法律が改正され、2008年4月以降の婚姻期間については、夫の同意がなくても年金事務所で手続きが可能になりました。2008年3月以前の期間については、夫婦の合意または裁判所の決定が手続きに必要です。

年金分割は離婚後2年以内に手続きをしないと権利がなくなります。離婚が成立したら早めに年金事務所で手続きを済ませましょう。

収入がない専業主婦でも子供の親権を諦めなくてもいい

収入がないからといって、親権を諦める必要はありません。専業主婦の中には、経済力がないと子どもを育てられないと思い込み、親権を夫に譲ってしまう方もいます。

しかし、親権を決める際には、収入の多さだけが判断基準ではありません。適切な準備と知識があれば、専業主婦でも子どもと一緒に生活していくことは十分に可能です。

親権判断で重視されるのは経済力よりも養育実績

子どもの心身の安定を考え、今までメインで世話をしてきた親を親権者とするケースが多い傾向にあります。環境が急に変わると子どもにとって大きなストレスとなるため、慣れ親しんだ育児環境を続けることが子どもにとって大切だと考えられています。

母親が専業主婦として日々の育児を一手に引き受けてきた場合、父親がいくら高収入でも親権が母親に認められる可能性が高いです。

家庭裁判所の調査官が面接を行う際も、子どもとの関わり方や生活リズムをどれくらい知っているかを確認されます。

これまでの育児実績を示すため、母子手帳や保育園の連絡帳、学校行事への参加記録などを保管しておくのがおすすめです。

養育費と公的支援を組み合わせれば生活環境は維持できる

収入が不足する分は、夫から支払われる養育費と、国や自治体からの支援を合わせることで補えます。子どもを育てるお金は、親個人の年収だけでなく、受け取れる支援すべてを見て判断されるためです。

毎月5万円の養育費、約5万円の児童扶養手当、さらに住宅手当などを組み合わせることで、正社員並みの生活費を用意できるケースは珍しくありません。

児童扶養手当は、子ども1人の場合で最大月額約4万8,050円がもらえます(令和8年4月以降の金額)。医療費助成や保育料の減免、就学援助なども使えば、教育費の負担を減らすことも可能です。

実家で同居できれば住居費を抑えられるので、さらに家計に余裕が生まれます。親権を決める際には、具体的な収支計画を示すことが大切です。

離婚後の住まいと子供の養育場所を確保する

子供の生活環境を安定させるため、学区の変更を避けられる住居や、実家の支援を受けやすい場所を最優先に確保する必要があります。

住環境が大きく変わると子供の心理的な負担が増えるため、今の生活圏を維持できれば親権獲得においてプラスに評価される可能性が高いです。

市営住宅は母子世帯に対して優先枠を設けている自治体が多いですが、空きが出るまで数ヶ月から1年以上かかる場合もあるため、早めの申込みが必要です。

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離婚後の生活を支えるシングルマザー向けの公的支援と相談窓口

離婚後のシングルマザーには、生活を支えるためのさまざまな公的支援が用意されています。児童扶養手当や医療費助成、住宅手当など、経済的な負担を軽減する制度が複数存在します。

支援制度の詳細や申請方法がわからない場合は、以下の窓口に相談可能です。

相談窓口

相談内容

福祉事務所

各種手当や助成金の申請

ひとり親家庭支援センター

生活全般の相談、就労支援

ハローワーク

就職活動、職業訓練

法テラス

離婚や養育費など法的なトラブル

一人で抱え込まず、まずは窓口に相談してみることをおすすめします。

児童扶養手当などひとり親家庭が利用できる助成金一覧

ひとり親家庭が利用できる主な助成金や支援制度は以下の通りです。

支援制度

内容

児童手当

高校生年代までの子どもを監護している人に支給

児童扶養手当

ひとり親家庭の児童の生活安定と自立のために支給

ひとり親控除

所得税35万円、住民税30万円の所得控除

その他自治体独自の手当

医療費助成、住宅手当など。自治体により異なる

児童手当は、離婚前は収入が高い方の親が受給者になっていることが多いですが、離婚して別居した場合は子どもと同居している親に受給者を変更する手続きが必要です。

また、児童扶養手当をはじめとする多くの手当には所得制限が設けられており、前年の所得額に応じて支給額が決定されます。

自治体によっては、ひとり親家庭等医療費助成制度やひとり親住宅手当といった独自の支援制度も用意されているため、お住まいの自治体の福祉事務所や子育て支援課で詳しく確認してみてください。

専業主婦が離婚を成功させるまでの流れ

離婚には協議、調停、裁判という3つの段階があり、それぞれの特徴を理解して進めることが大切です。手順を間違えると、話し合いが泥沼化したり、相手のペースに巻き込まれて精神的に追い詰められたりするリスクがあります。

まずは準備を整えてから協議を始め、合意できなければ調停、それでも解決しなければ裁判へと進むのが基本的な流れです。

段階

方法

期間

協議離婚

夫婦間の話し合い

最短

調停離婚

調停委員を介した話し合い

3ヶ月~1年

裁判離婚

裁判所の判決

1年以上

協議離婚は最も早く費用も抑えられますが、相手の合意が必要です。調停では調停委員が間に入るため感情的にならずに話し合えます。裁判は時間と費用がかかりますが、判決が下れば相手が拒否していても離婚できる点が大きなメリットです。

離婚を切り出す最適なタイミングと伝え方のコツ

離婚を切り出すタイミングは、準備が整っていて、相手が比較的落ち着いている時を選ぶことが大切です。感情的にならず、事務的に伝えることを心がけてください。

相手が怒っている状態で伝えると、冷静な話し合いができません。最悪の場合、暴力を振るわれたり、財産情報を隠されたりする恐れもあります。

子供が寝た後や休日の静かな時間を選び、「話し合いたいことがある」と前置きしてから、離婚の意思を落ち着いて伝えるとよいです。離婚理由を尋ねられても、相手を責めず簡潔に答える程度にとどめてください。

手が強く反論してきた場合には、その場で言い返さず「弁護士に相談します」と伝えて話を打ち切ります。1回で結論が出なければ、いったん切り上げて次回に持ち越すことも大切です。

専業主婦が離婚するときに弁護士に依頼するメリット

専業主婦の方が離婚するときには、弁護士に相談・依頼するのがおすすめです。知識や収入面の差から生まれやすい不利を減らし、納得できる条件で離婚を進めやすくなります。

専業主婦は家計の全体像や財産の動き、離婚で主張できる権利を知らないまま、相手の提示条件を十分に検討せずに受け入れてしまうケースも多いです。

弁護士が入れば、法的な根拠をもとに財産分与や慰謝料、養育費を請求できるため、相手の不当な主張に対抗しやすくなります。また、夫と直接やり取りせずに済むため、精神的な負担が軽くなる点も大きなメリットといえます。

専業主婦の離婚で悩んでいるなら「ベンナビ離婚」で弁護士に相談

専業主婦の離婚問題に強い弁護士を探すなら「ベンナビ離婚」がおすすめです。離婚に強い弁護士を探せるポータルサイトで、全国の弁護士・法律事務所が多数登録しています。

専業主婦は離婚について相談できる相手が少なく、一人で悩みを抱えがちです。弁護士に相談すれば、夫との知識や収入の差があっても対等に交渉でき、適切な財産分与や養育費を確保できる可能性が高まります。

ベンナビ離婚では、初回相談無料の事務所も簡単に見つけられ、財産分与や親権、養育費といった相談内容で絞り込むことも可能です。電話やメール、オンラインでの相談に対応している事務所もあるので、外出が難しい専業主婦でも利用しやすいです。

ベンナビ離婚は無料で利用できるので、まずは気軽に弁護士を探してみてください。

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専業主婦の離婚に関するよくある質問(FAQ)

専業主婦が離婚を考える際、多くの方が同じような疑問を感じます。収入がないことや生活環境の変化に対する心配だけでなく、法的な手続きや自分の権利についても分からないことが多いです。

ここでは、専業主婦が離婚を検討する際によく抱く疑問について回答していきます。

夫から突然離婚を切り出されたのですがどうすればいいですか?

その場で同意せず、返答を保留することが大切です。突然の申し出は、相手が事前に準備を済ませている可能性が高く、即座に応じると不利な条件で離婚が成立してしまう恐れがあります。

離婚届にサインを求められても、焦って署名する必要はありません。弁護士に相談するまで、離婚届は絶対に提出しないでください。夫が感情的に迫ってきても、「弁護士と相談してから決める」と伝えるのがおすすめです。

一度サインしてしまうと取り消すのは困難になるため、注意してください。

「ご飯を作らない」ことは離婚理由や不利な条件になりますか?

日常的に家事をしないことが、直ちに法的な離婚理由になるわけではありません。ただし、長期間にわたって家事を放棄し、改善を求めても応じないような状況が続く場合は注意が必要です。他の事情(夫婦関係の悪化、別居など)と合わせて婚姻関係が破綻していると判断されれば、離婚理由として認められる可能性はあります。

また、家事が不十分だったという理由で慰謝料が発生することは通常ありません。慰謝料は不貞行為やDVなど法的な不法行為があった場合に認められるものです。

家事を全くしていなかった場合でも財産分与は半分もらえますか?

日常的に家事をしていなかったとしても、財産分与は原則として2分の1です。財産分与は、婚姻中に夫婦で協力して築いた財産を分け合う制度であり、日々の家事の程度を細かく評価して割合を決めるものではありません。

家事をサボっていたから3割だと夫に主張されても、裁判所は特別な事情がない限り5割と判断するのが一般的です。

たとえば数年間まったく家事をせず別居状態だったような特別な事情がない限り、割合が変わることはほとんどありません。専業主婦として家庭にいたこと自体が、夫の仕事を支えた貢献として評価されるためです。

働いていないことを理由に離婚を迫られたら応じないといけませんか?

働いていないという理由だけでは、法律上の離婚事由には該当しません。あなたが離婚を拒否したいなら、応じる必要はないです。

婚姻生活は夫婦双方の協力で成り立つものであり、経済的な貢献の有無だけで一方的に解消できるわけではありません。

離婚は一方が望めば成立するものではなく、双方の合意が必要です。夫が勝手に離婚届を出しても、あなたの署名がなければ受理されません。役所に離婚届不受理申出を提出しておけば、無断での提出を防ぐこともできます。

結婚前に貯めていた自分名義の貯金も分けなければいけませんか?

結婚前から持っていた資産は特有財産と呼ばれ、財産分与の対象にはなりません。特有財産には以下のようなものが該当します。

  • 結婚前の貯金
  • 結婚前から持っていた不動産や車
  • 相続で得た財産
  • 親などから受けた贈与

財産分与の対象はあくまで婚姻中に夫婦が協力して築いた資産に限定されます。通帳の日付などで独身時代のものだと証明できるよう準備しておきましょう。

ただし、結婚後も同じ口座を使い続けて婚姻前の財産と混ざってしまった場合、特有財産として証明するのが難しくなります。独身時代の通帳は別に保管し、結婚後の生活費と明確に分けておくのがおすすめです。

子供がいない専業主婦でも財産分与は請求できますか?

子供の有無にかかわらず、婚姻期間中に増えた資産があれば、専業主婦でも財産分与を請求できます。子供がいるかどうかは資産形成への貢献度とは無関係であり、夫婦二人の生活を支えたことが評価されるためです。

例えば、夫の収入で購入した車やマンション、増えた預貯金はすべて財産分割の対象となり、2分の1を受け取れます。

夫が子供もいないのに財産を分ける必要はないと主張しても、法的根拠はありません。専業主婦として家事を担当し、夫が仕事に専念できる環境を整えたこと自体が、財産形成への貢献として認められます。子供がいないことを理由に遠慮する必要は一切ないです。

専業主婦で働いていない期間が長くても分割割合は半分のままですか?

働いていない期間が20年、30年と長期にわたる熟年離婚であっても、分割割合は原則として半分のままで変わりません。

30年間無職だったからといって割合が減ることはなく、退職金や多額の厚生年金分割など、財産額が大きくなった分、受け取れる金額も増える傾向にあります。

夫が30年も養ってやったのにと言ってきても、法律上は対等な関係です。長年の家事労働と夫のサポートが正当に評価されるので、堂々と財産分割の権利を主張しましょう。

まとめ

専業主婦の離婚は、適切な準備と法的知識があれば十分可能です。離婚前には家計シミュレーションや就職先の確保、夫の財産把握、証拠集め、住まいの目星をつけておきましょう。

財産分与は原則2分の1で、養育費や婚姻費用、年金分割など専業主婦にも正当な権利が法律で保障されています。親権も経済力より養育実績が重視されるため、日々の育児を担ってきた母親が有利な立場です。

児童扶養手当や医療費助成といった公的支援を組み合わせれば、離婚後の生活も維持できます。感情的な決断で不利な条件を受け入れる前に、弁護士に相談して自分と子供が安心して暮らせる環境を整えてから離婚を切り出してください。

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この記事の監修者
東京桜の森法律事務所
川越 悠平 (東京弁護士会)
依頼者様のお気持ちを尊重し、一人ひとりに適したサポートを提供しています。離婚自体を争う事件や財産分与などを争う事件はもちろん、親権や面会交流、養育費などお子さんの関わる事件にも注力しています。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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