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離婚届は郵送でも提出できる!投函前に必ず知るべき注意点を解説!

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
離婚届は郵送でも提出できる!投函前に必ず知るべき注意点を解説!

離婚届は郵送でも提出できます。ネットで離婚届を入手して自分で印刷し、郵送で提出するだけなので、役所が空いている時間に行くことが難しい方にとってはありがたいですよね。(参考:離婚届ダウンロード

しかし、離婚届を郵送する前に知っておくべき注意点や、必ず確認しておきたいことがいくつかあります。この記事で詳しくご紹介しますので、これから離婚届を郵送しようと考えている方はぜひ参考にご覧ください。

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離婚届を郵送で提出する際の3つの注意点

離婚届は郵送で提出しても受理してもらえますが、注意しておくべきことが3つあります。提出した後に面倒なことにならないよう、事前に確認しておきましょう。

1:離婚が成立した日=離婚届を郵送した日ではない

離婚が成立した日についてですが、離婚届を郵送した日ではないことに注意しましょう。

正式に離婚が成立した日とは、役所が離婚届を受け取って、離婚届の必要項目に必要事項がきちんと記載されているかどうか確認をし、正式に受理をした日です

2:郵送の際に必要になる書類があるかどうか確認する必要がある

後ほど、必要な書類についての説明をしますが、郵送での提出の場合、提出先によって必要な書類が変わってきます。本籍地の役所に提出する場合、戸籍謄本は不要となります。

反対に、本籍地以外の役所に離婚届を郵送する場合は、戸籍謄本が必要になりますので、事前に準備し同封しなければなりません。このような手間を避けるために、本籍地がある役所に郵送するのがベターでしょう。

3:離婚届に不備があると受理してもらえず役所に出向く必要がある

郵送した離婚届にもしも不備があり不受理になった場合は、後日役所に出向いて訂正の処理をする必要があります。平日の昼間に出向かなければならないのはかなり負担ですよね。

そうならないためにも、しっかりと必要項目が記載されているかどうか、記入ミスがないかどうか、NGな書き方になっていないかどうか、郵送前に念入りにチェックするようにしましょう。

また、万が一のときのために、昼間に連絡が取れる電話番号を記載しておくといいですね。

離婚届を郵送する場合に必要な書類

郵送で離婚届を提出する際に同封すべき書類は、以下のとおりです。

記入済み、捺印済みの離婚届

当然ですが、離婚届は忘れずに封筒に入れましょう。その際、しっかりと必要項目が記載されているか、捺印されているかどうか、確認するようにしてください。

身分証明書の写し

身分証明書のコピーも同封しましょう。         

戸籍謄本(本籍地以外への郵送の場合)

本籍地以外の役所へ提出する場合は、戸籍謄本が必要になります。書類不備で離婚届が不受理にならないためにも、郵送で提出する場合は、本籍地の役所に提出するのがいいですね。

ただ、もし特別な理由で本籍地以外の役所に提出する場合は忘れずに戸籍謄本を同封してください。

離婚届を郵送で提出するメリットとデメリット

離婚届を郵送で提出しても対応してもらえることはすでにお伝えしています。わざわざ役所に行かなくてもいいのでメリットは大きいですよね。ただ、デメリットもありますので、ここではメリットとデメリットの両方をまとめておきます。

メリット

役所に行く必要が無い

共働きでお互いに平日の昼間に役所に行く時間がなかなか取れない方にとっては、大きなメリットですよね。

周りの目が気にならない

婚姻届のときは誰に見られてもハッピーな気分でいっぱいですが、離婚届となると、提出の際あまり人に見られたくないものです。郵送であれば、誰とも顔を合わせずに提出できるので精神的にもラクでしょう。

本籍地に郵送すれば戸籍謄本が不要になる

本籍地に郵送する場合ですが、戸籍謄本が不要になります。用意しなければいけない必要書類が一つでも減るのは、離婚準備でバタバタしているときには特にありがたく感じるのではないでしょうか。

デメリット

不備があった場合は訂正処理をしなければならない

すでに触れていますが、記入事項や書類に不備があった場合、その役所に出向いて自身で訂正処理をする必要があります。せっかく役所に行かずに済んだはずが、提出後にわざわざ出向くのは面倒ですよね。

不備で不受理にならないため…に離婚届を書く際の注意点

郵送での離婚届提出はメリットが大きいですが、不備があると二度手間になるので面倒です。不受理にならないよう、離婚届の書き方にも注意しておきましょう。

修正液や修正テープは使わない

離婚届は正式な書類で正式な契約書とも言い換えられます。そのため、修正液や修正テープは使えません。

もしも間違えてしまったら、新しい離婚届に書き直すか、もしくは間違えた個所を二重線で消して、その横に訂正印を押すようにして対応しましょう。

消えるボールペンは使わない

「間違えたときに書き直せるから消せるボールペンで書こう」と考える人もいるかもしれませんが、消えるタイプのボールペンは使ってはいけません。

通常のボールペンかサインペンで記入するようにしてください。また、できるだけかすまないように注意して書くことも大切です。

シャチハタは使わない

離婚届には署名捺印が必要になりますが、シャチハタは使えないので注意してください。必ずシャチハタ以外の印鑑を用意し、本人が署名捺印するようにしましょう。

離婚届を急いで郵送する前に!チェックすべき大切なこと

離婚する前と後だと自分が置かれている立場が大きく変わってしまうために、後になって「こうしておけばよかった!」「本当はこうするつもりだった!」と思ってもなかなか離婚前に取り決めたことを覆すことはできません。

離婚が決まり、できるだけ早く離婚したいと急いで郵送する方も多いのですが、今一度、以下のことをチェックするようにしてくださいね。

養育費についてはちゃんと決めているか

お子様がいる場合に大切になってくるのが養育費についてです。

養育費について、毎月いくら支払ってもらうのか、支払わなかった場合はどう対処するのかなど、離婚届を提出して離婚が確定する前にしっかりと決めておきましょう。

【関連記事】養育費獲得の完全ガイド|増額や支払いを続けてもらう知識

慰謝料については決着がついているか

パートナーの浮気が原因で離婚するケースはとても多いです。浮気が原因の離婚であれば、慰謝料を請求するかと思いますが、慰謝料の金額や支払期限など、お互いが納得し決着がついているかどうかもチェックしてください。

【関連記事】

慰謝料の取り方|浮気相手へ最短で慰謝料請求・交渉するための手引き

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財産分与については納得しているか

養育費や慰謝料と同様に、財産分与についても納得できているか確認してください。もし、少しでも納得できていなかったり、疑問に思う点があったりしたら、離婚届を郵送するのを先送りにしてでも解決しておくことが大切です。

【関連記事】財産分与とは|相場以上の財産を獲得する方法と請求手順まとめ

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まとめ

離婚届の郵送での提出についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

わざわざ役所に出向かなくても対応してもらえるため、大変便利なシステムではありますが、不備があった場合に対応が面倒なのと、焦って提出してしまうと後々トラブルにもなります。

提出する際は、書類に不備が無いかどうか、決めておくべき事はきちんと決めてあるかどうかなど、今一度チェックするようにしてくださいね。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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