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スマホ離婚で家庭を壊さないためにできる6個のこと

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
スマホ離婚で家庭を壊さないためにできる6個のこと
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スマホ離婚とは、スマホをきっかけに離婚をすることになった行為の総称を言います。

例えばラインのやりとりや、ネットの検索履歴を見てしまったなど、夫婦のコミュニケーションがスマホ依存で減少し、夫婦の仲に亀裂が走ることで、その溝が深まることが主な理由とされています。
 
最近ではバラエティ番組「ノンストップ」でも取り上げられて話題になっているこのスマホ離婚ですが、携帯電話機能以外にも豊富な使い道がある便利なスマホが、離婚拍車をかける皮肉な結果になっています。
 
こんな理由で離婚に至るなんて悲しいことです。そこで今回は、スマホ離婚の実態と離婚を避けるための対策をご紹介していきます。

スマホの接触時間増加が離婚を加速

スマホ離婚に至る背景のひとつとして、スマホの接触時間の増加によるスマホ依存というものがあります。
 

総務省が公表している2018年の情報通信白書によると、各世代のスマホ保有率の推移は次の通りです。

引用元:総務省 平成30年版 情報通信白書|インターネット利用の広がり

スマートフォンの保有率は全体で約70%にも達しています。

スマホ離婚に関する統計を見つけることはできなかったため、正確な数を把握することはできませんが、スマホにより会話が減少すれば、離婚に至ってしまうリスクが増加することは想像に難くありません。

接触時間は396~427分

『メディア環境研究所』の2019年に行われたメディア定点調査によると、東京都・大阪府・愛知県・高知県のスマホ接触時間は次の通りです。

引用元:メディア環境研究所|メディア定点調査

スマホの接触時間は最長で大阪の427分でした。テレビは接触しているメディアとして最も長いことがわかりますが、このテレビに迫る勢いでスマホの接触時間が伸びています。

427分といえば時間に換算すると約7時間。恐らく1日に1時間以上はスマホに触れている計算になります。

スマホへの依存が高まれば、会話の減少などから夫婦間、親子間のすれ違いに発展し、スマホ離婚へと繋がるのかもしれません。
 

スマホ離婚に繋がる可能性のある行為

では、一体どんな行為がスマホ離婚へと繋がるのか。その代表的な例を見ていきましょう。
 

家の中でも常にスマホを持ち歩いている

スマホには電話以外にも様々な機能が付いているため、いつの間にかスマホにあなたの人生が詰まっているような状態になっている可能性が高いでしょう。

ラインのトーク履歴、ネットの検索履歴、あまり見られたくない写真、SNSの投稿など。
 
暗証番号や指紋認証のロックをかけ、指紋認証まで設定して常に家の中でも持ち歩くような行為をみれば、だれだって「やましいことがなるのでは」「もしかして浮気?」と、疑いたくもなるというものです。

浮気している人の特徴として「スマホを常に持ち歩く」というものがありますが、もし最終手段として携帯をチェックしたい場合は「浮気を疑ったとき怪しまれずに携帯をチェックする3つの方法」を参考にしてください。
 

一緒にいてもずっとゲームをしている

こんな方もかなり危険で、スマホ離婚加速の原因です。家の中で四六時中ばかりゲームして会話がない。

これだけでも考えものですが、かなりの金額をゲームに課金している場合は月の携帯料金も高くなります。
 
ゲームをしない人がこういった行為を良く思うはずがありませんし、ゲームに対する呆れ、一緒にいてもゲームばかりする相手への苛立ちが、スマホ離婚への火種となってくのは間違いないでしょう。
 

食事中にもスマホをいじる

食事中のスマホ家庭で料理を作ってくれるのは今でも女性が多いのは明らかな事実。毎日ご飯を作ってくれる妻に対して、夫は感謝の気持ちは持っているのかもしれませんが、それでも食事中にもスマホを離さないのは考えものです。
 
もし女性が専業主婦であるならなおさら話し相手は欲しいでしょうし、働いていたとしても目の前にいる夫と会話ぐらいしたいと思うのは当然でしょう。
 

以外な一面を垣間見てしまった

スマホにロックをかけて常に持ち歩く夫。そして絶対に妻にスマホのパスワードを教えようとしない。

夫婦間であれパスワードを解除しようとする行為そのものはどうかと思いますが、明らかに中身を隠すような行為があれば、浮気を疑われてもしかたありません。
 
ある人は、夫のパスワードを偶然知ってしまい、こっそりスマホのロックを解除したところ、女装した夫の画像が大量でてきた。なんてこともあったそうです。

スマホに依存していたわけではないのでしょうけど、スマホを見たことがキッケケで以外な一面を知ってしまい、離婚に至るというケースもあり得ますね。
 

過度な浮気の疑いをかける

スマホを常に持ち歩くようになるのは、浮気をしている方によく見られる特徴ではあります。

しかし、スマホ依存が叫ばれる今、単純にスマホを肌身離さず持ち歩いているだけで、浮気を疑うのは早計かもしれません。
 
絶対に浮気だと決めつけて、パートナーのスマホロックを執拗に解除させる、見せろと迫るのは、離婚へのカウントダウンが始まるきっかけになってしまいます。

どうしても浮気が気になってしまう方はスマホから簡単に調査する方法もあるので、浮気解決のプロに相談してみるのもいいかもしれませんね。
 

スマホ離婚をした場合の慰謝料の相場

離婚といえば、スマホ離婚をした場合、慰謝料はいくらになるのか?そもそも慰謝料は取れるのかは、気になるところではないでしょうか?
 

スマホ離婚の慰謝料は100万円〜300万円!?

まず押さえておいて欲しいのは、「スマホ依存だけを理由に、慰謝料が請求できる可能性はない」ということです。

仮に、スマホの長時間による使用が離婚のきっかけであったとしても、法律上は『性格の不一致』と判断され、一般的に慰謝料は発生しません。
参考▶慰謝料を請求できる場合・できない場合︎
 
 
しかしです。スマホを見たことで例えば不貞行為が発覚した場合は、不貞に基づく慰謝料が発生し、約100~300万円程度が請求できると考えられます。

参考→「意外と知らない|LINE(ライン)で浮気の証拠をつかむ方法まとめ
 

完璧な証拠を手に入れるためには?

完璧な証拠を手に入れるためには、専門家の力を借りた方がいいでしょう。浮気調査の専門家である、探偵に相談してみませんか?

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慰謝料が請求できる他の理由

スマホがきっかけで発覚した浮気や不倫の他にも、「ゲームへの課金が家計を圧迫」しているなら、慰謝料が認められる可能性もあります。
 

・浪費の慰謝料:50万円〜100万円
・DV、モラハラの慰謝料:50万円〜500万円
・その他(婚姻を継続し難い重大な事由):0円〜100万円
参考:離婚の慰謝料|獲得と増額のための完全マニュアル


 

スマホ離婚を避けるためにできる対策

便利なはずのスマホがきっかけで離婚に至るなんてなんとも悲しい結果を避けるために、スマホ離婚を避けるためにどんなことができるのか、確認しておきましょう。
 

週に1日はネットを触らない生活をしてみる

スマホ禁止スマホにいくらたくさんの機能がついているからといっても、所詮はインターネットに繋がなくてはその機能の9割は発揮されません。ラインもニュースアプリもネットゲームもすべてネットありきの娯楽です。
 
週末にスマホを持たずに出かけてみたり、1日だけでもいいので全くスマホに触らない日を作って脱デジタル生活を送ってみましょう。夫婦間の会話が増えることで、スマホ離婚は大きく回避できます。
 

家計を圧迫するゲーム課金をするなら小遣い制にする

自由にゲームを購入、課金できる状態だと、一体いくら費やしたのか自分でも把握できない可能性があります。そういった場合、ゲーム課金は旦那が自分の小遣いから出すように話し合いましょう。
 

いっそゲームデーを設ける

ゲーム好きな旦那にとっては、ゲームがストレス発散や気分転換になったりする場合があります。そこで、週に1回や月に数回は、自由にゲームをしてもいいというルールを作るのも効果的です。
 
そのその代わり、食事中はスマホでゲームをしないなど、ゲームをする時間を少なくするように働きかけてみましょう。
 

家族の予定を事前に伝える

特に予定がない休日は朝までゲームをして、昼頃に起床する旦那もいるでしょう。「休日に家族で過ごしたい」「どこか出かけたい」と思っている場合は、前日ではなく数日前から伝えておきましょう。
 
事前に伝えておけば、旦那も心の準備ができはずです。ただ、気をつけないといけないのは、旦那は一回言っただけでは聞き逃している可能性がありますので、面倒かもしれませんが何度も伝えるようにすると効果的です。
 

夫婦の会話時間を設ける

夫婦の会話食事中や子供が寝た後などに夫婦で会話する時間を設けましょう。旦那がゲーム依存する原因は仕事のストレスであったり、育児に参加する方法が分からないからという可能性もあります。
 
まずは「最近会社どうなの?」と仕事の様子を聞いてみて、「特に何もない」と言うようであれば、「じゃあ私の相談に乗ってよ」と、軽い感じで話を持ち掛けてみましょう。
男性は意見を求められることが好きな生き物ですので、あまり参考にならなくても「ありがとう」と伝えるだけで、関係は良好になったりします。
 

スマホをあまり確認したがらないこと

夫婦とはいえ、究極的には他人です。たとえやましいことが何もなくても、人にスマホを見られて良い気分になる人はいないことを理解しておきましょう。
 
まれに「私は見てもいいけど見られるのは嫌」「やましいことが何もないなら見せられるはずでしょ!」と言いよる方がいますが、そんなことをしても誰も得をしません。
 
円満な夫婦生活を進めたのであれば、「親しき仲にも礼儀あり」ということを肝に命じ、相手に嫌がりそうなことはしないことに越したことはないと思いませんか?

スマホ離婚の対策まとめ

スマホ依存が進めば夫婦の会話はほぼ無くなってしまいます。そうなれば離婚率はさらにあがってしまいますので、「離婚したくない時に避ける3つの行動と関係改善の行動9選」も参考に、円満な家庭を築いて欲しいと思います。
 
夫婦の時間が足りていない夫婦ほど離婚に繋がりやすいものですので、夫婦のコミュニケーション不足には気をつけましょう。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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