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夫源病で悩む切実な声!妻を追い込む夫の特徴とは

夫源病で悩む切実な声!妻を追い込む夫の特徴とは

夫に対してイライラが止まらない、一緒にいるとめまいがするなどの症状が現れ、「なんで結婚したのか…」と、毎日のように悩んでいませんか。

そんな症状がある人は夫のストレスによって夫源病(ふげんびょう)になっているのかもしれません。

いつものことと放置してしまうと、気づかないうちに深刻なうつ病に発展してしまう可能性もあります。

この記事では、夫へのストレスに悩む妻の体験談や妻を夫源病に追い込む夫の特徴、改善するのかなど夫源病について詳しく解説します。

                                           

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この記事に記載の情報は2023年10月26日時点のものです

夫源病とは?すぐできる簡単セルフチェックシート

夫源病とはどのようなことを指すのでしょうか。ここでは症状についてセルフチェックシートつきで紹介します。

夫源病とは

夫源病とは、夫の言動によるストレスで妻の更年期障害を誘発したり悪化させたりすることを指します。

正式な病名ではなく、「熟年の妻が訴えるめまいなどの原因の多くが夫にある」と考えた石蔵文信医師によって命名されました。

基本的には、熟年の妻に現れた体調不良を夫源病と呼びます。ただ最近では、更年期でなくても似たような症状で悩んでいる妻も多いようです。

夫源病の簡単セルフチェックシート

夫源病は、夫がいるとストレスや体調不良を感じ、いなくなると解放されたような安心感を持つことが特徴です。以下のような症状に当てはまる人は、夫源病の可能性が高いでしょう。

  • 帰宅して夫がいるだけでストレスを感じる
  • 夫と会話するだけでめまいや息苦しさなど体調不良になる
  • 夫の行動1つ1つにイライラしてしまう
  • 夫が家にいない時は心が軽く、体調も良いと感じる
  • 夫の帰宅時間を考えただけで頭痛や動悸、手の震えが出る

特に身体的な症状により自覚する人が多いようですが、進行すると不眠症になる人もいます。

こんな症状がある場合は要注意!

日常的に強いストレスを受け続けると、気づいたら夫源病ではなくうつ病になっていたケースもあります。

もし次のような症状が出ているのであれば、これ以上我慢せず一度心療内科や精神科に相談してみましょう。

  • 憂鬱感・悲哀感・焦燥感などがあり落ち着かない
  • 感情が不安定になり、急に泣き出してしまう
  • 何も手につかないほどの無気力感がある
  • 他人との会話が難しくなる(話すのもおっくう、返答や会話を考えられない、など)
  • 簡単な動作に普段以上の時間がかかる
  • 好きだったものに興味がなくなる
  • すべて自分のせいと感じる
  • 衝動的に自傷行為をしてしまう(無理な過食、口内の噛み締め、手を強く握りしめるなども自傷行為に該当する可能性あり)
  • 急に消えたい・死にたいなどと考えてしまう

(参考:公益財団法人日本精神科病院協会:主な精神障害の解説)

身体的なものよりも精神的な症状が出てきたら、先延ばしにせず受診をおすすめします。

育児や家事を優先して先延ばしにすると、本格的に症状が進み立ち直るのに時間がかかってしまう可能性があるでしょう。

ただ話を聞いてほしい場合は、カウンセリングルームの利用をおすすめします。

【体験談】夫源病で悩む妻の切実な声

SNS上には夫源病で悩む妻たちの切実な悩みも多く投稿されています。

ほとんどの夫は妻の体調不良が自分のせいだなんて夢にも思わないでしょう。だからこそ余計に妻がストレスを感じてしまい、家庭内で悪循環ができあがってしまうのです。

夫からのストレスは、今まで我慢してきたから生活のために大丈夫と見ないフリをしてしまう人も多くいます。しかし、普通に生活していて不眠症や消えてしまいたいなどの絶望感に襲われることはありません。

安心できる生活を手に入れるには、夫と離れることも本気で考える必要がありそうです。実際に、別居や離婚をしたら体調不良がすっきり治ったという人もいます。

いきなり別居などは難しい人もいますので、まずは1週間の旅行や実家への里帰りという名目で距離を置いてみてもいいかもしれません。

離れてみて夫のいる家に帰りたくないと思うのであれば、別居や離婚を本格的に考えてみることをおすすめします。

夫源病の原因になりやすい夫の特徴

妻を夫源病に追い込んだり、強いストレスを与えてしまったりする夫にはモラハラの傾向がある可能性が非常に高いでしょう。モラハラになる人には以下のような特徴があると考えられています。

モラル・ハラスメントの加害者と被害者にはそれぞれ性格的な特徴があり、加害者には自己愛性人格、

[中略]

加害者は罪悪感を感じず、他人に責任を押し付け、人から尽くされて当然で、他人を支配したいと思っており、

[中略]

加害者は、どんな状況にあっても、むしろ自分の方が被害者だと思っています。被害者が加害者に対して「自分に問題があったのではないか」とか「話せば分かり合える」と考え、相手に尽くしたり一生懸命説明したりする事は、無駄であるばかりか状況をますます悪化させる事になります。自己愛性人格には、「現実否認」という心の病理があって、自分を省みる事は絶対に出来ないのです。

(引用:よくあるお話 (6)モラル・ハラスメントについて|ときめき坂メンタルクリニック)

とはいえ、夫源病の原因になる夫がすべてモラハラをしているとは限りません。日常的な言動としては、以下のような特徴があると考えられます。

  • プライドが高く自分の社会的評価に固執する
  • 外面がよく家では不機嫌
  • 自分がいたから生活が成り立っている・養ってきた感覚が強い
  • 感謝や謝罪の代わりに文句ばかり言う
  • 自分の理想に妻を押し込めようとする
  • 趣味が少なく交友関係が狭い
  • 育児や家事はせず自分の好きなことしかしない
  • よかれと思い自分の価値観や希望を妻に押し付ける
  • 他人の機微に気づきにくい・空気を読めない

自分が育児や家事をしたくないために、「女性は育児と家事をするもの」という価値観を押し付ける男性もいまだにいるようです。

このような男性は、たとえ女性が働いていても自分より収入が少ないことを理由に、家事や育児などの一切を押し付け、夫源病へと妻を追い込んでいきます。

夫源病になりやすい妻の特徴

例えば、夫の性格が似ている2組の夫婦がいたとして、どちらの妻も夫源病になるとは限りません。夫源病まで追い込まれる妻には、環境的な特徴や性格的な特徴があります。

夫源病になりやすい妻の環境的な特徴

夫源病になってしまう妻は、夫以外にも様々なストレスを受ける環境で生活している傾向があります。例えば、人間関係、育児、仕事、金銭問題、自分自身のホルモンバランスなどです。

  • フルタイムで仕事をしている
  • ワンオペで家事と育児を回している
  • 自分の時間がない
  • 子どもと離れる時間がほとんどない
  • 夫の家族と同居しており、気をつかって生活をしている
  • 世帯での貯金が少ない、夫に借金がある
  • 更年期障害や産後でホルモンバランスが安定していない など

ストレスフルな環境が揃っていると、例え夫の性格がものすごく悪いわけでなくても何かと不満を感じやすくなり、その結果、夫源病になってしまう可能性があります。

夫源病になりやすい妻の性格的な特徴

夫源病になり、身体に悪影響が出てしまうような方は、うつ病になりやすい性格をしている可能性があるでしょう。うつ病になりやすい性格は「メランコリー親和型性格」などと呼ばれ、以下のような特徴があります。

  • 仕事熱心
  • 他人のために尽くす
  • 規則を重んじる
  • まじめ、几帳面

これらの性格を「メランコリー親和型」と呼び、うつ病になる前の性格の特徴と考えられてきました。(参考:あらたまこころのクリニック|メランコリー親和型性格って何ですか?)

「夫がやらないから」「夫に任せても無駄」と諦め全部自分でやってしまう人や、家をしっかりまわしていこうと我慢し一生懸命に頑張る人ほど夫源病になりやすいのです。

夫源病は治る?改善のためにできる3つのこと

夫源病はストレスが体に出ている状態なので、ストレスの原因である夫と距離をとれば自然と改善するでしょう。

ストレスの原因である夫の性格を根本的に改善できるかというと、それは夫のタイプによりけりかもしれません。

例えば、夫がモラハラ気質の場合、夫が「自分はモラハラしていた」と自覚し変えたいという強い意思がないと難しいでしょう。

ただ、理解不足なだけで夫にも夫婦関係を継続していきたい意思があれば、改善の余地はあります。

夫の性格が変われば離婚しなくても、ストレスフリーな生活を送れることも夢ではありません。ここでは、今すぐにできる3つのことについて紹介します。

我慢していたことなど本音を伝える

妻が何かを我慢していることに一切気づかないどころか、妻が何も言わないのをいいことに、仲良し夫婦だと思いこんでいる夫もいます。

現状を改善するには、夫に今まで我慢してきたことを明確に細かく伝えていくしかありません。

会話する前に今まで何に我慢していたのか、今後どういった対応をしてほしいのかについてメモをまとめ、先に感情を整理してから話し合いに臨みましょう。

2人だけでの会話が難しい場合、カウンセリングなどを利用してカウンセラーに協力してもらいながら話し合いの場を設けることをおすすめします。

そこであれば、夫から暴言が出た場合でも止めてもらえるので、一方的に言いくるめられることも回避できるでしょう。

言葉にすると感情が先走ったり、結論が見えず平行線になってしまったりする可能性があるので、あらかじめ資料をつくりプレゼン形式で伝えていくこともおすすめです。

最初から落としどころが決まっているので、話をそらすことなく冷静に話し合うことができます。

一度話し合う機会をつくれれば、今後何かあった時に解決方法として「話し合うこと」を自然と選択肢の中にできます。そうなれば、今までのように諦めたり我慢したりすることも減るのではないでしょうか。

どうせ何をやってもダメと諦める前に、一度思いっきり夫に本音をぶつけてみることをおすすめします。

家事や育児などについて再度ルールを決める

法律が時代背景を考慮して改正されるように、家のルールもライフステージに合わせて変えていくことをおすすめします。

夫婦になってから今まで家事や育児の分担は「なんとなく」「時間があるほう」などと曖昧に決まっていったのではないでしょうか。

その結果、夫はすっかり妻任せになり「自分がしなくても大丈夫」と無自覚に甘えている可能性があります。

家事や育児に関する取り決めは、夫婦の性格や働き方によって様々です。

今まで家事や育児を他人事のように見てきた夫に参加させるのは骨が折れるでしょう。夫の「なにやればいいの?」という質問でよりストレスを増やさないためには、担当する仕事に関しては説明書をつくるなどの対策が必要です。

別居やできるだけ夫と会わないように生活する

もう夫とできるだけ話したくない人は、原因である夫から距離をとり休むことが重要です。

夫と離れることで、徐々にメンタルも回復し今後についても前向きに考えられるようになります。

また、妻が家を出たことで夫も反省し徐々に夫婦関係が改善した例もあります。

何を話しても真面目に受け取ってくれない、話をしても理解してくれない夫は、「結局妻がしてくれる」「どうせ離れていかない」と思い込んでいるケースも珍しくありません。

そのため、「別居して離婚はいつでもできる」と警告し、危機感を持たせるのもひとつの手でしょう。

夫源病を理由に離婚したい妻が知っておくべきポイント

夫との離婚を考えた場合、結果的にあなたが損をしてしまわないためにも、ここでは4つのポイントを紹介します。

離婚理由をしっかりつくっておく

夫源病で離婚する場合、協議離婚(話し合いでの離婚)であれば問題ないのですが、夫の「離婚したくない」という意見と揉めて調停や裁判まで発展した時に、離婚理由としては少し弱いでしょう。

ある程度夫婦関係を維持してきた人であれば、なおさら「夫婦関係は破綻していない」と判断されるリスクがあります。

そのため、まずは裁判になった場合でも認められる離婚理由をつくることが必要です。夫源病が理由の場合「結婚を継続しがたい重大な事由」もしくは「婚姻関係が破綻している」と認められるかがポイントになります。

今まで夫からどのようなことをされたのか、できるだけ多くの証拠を収集することが必要です。ただし、「家事や育児に参加しない」「家庭を顧みず遊び歩いている」といった日常の不満だけだと認められにくいでしょう。

できれば、実際に言われた罵倒などをボイスレコーダーに保存できるのがベストです。また、DV相談センターに何度も相談した実績も、モラハラがあったことの裏付けになりますので、積極的に相談しに行くことをおすすめします。

別居と離婚に関する注意点

婚姻期間を超える程度の期間、別居を継続すれば「婚姻関係が破綻している」と認められやすくなるでしょう。

しかし、一方が離婚を拒否して何度も話し合いの機会を設けようと努力している場合、夫婦関係改善の可能性があり破綻しているとは言えないと判断されることがあります。

そのため、別居したからと安心するのではなく、やはり証拠を集めていくようにしましょう。

夫の言動がモラハラに該当すれば慰謝料請求できる可能性がある

夫源病の原因となる夫の言動がモラハラ(精神的DV)に該当した場合、慰謝料請求できる余地があります。モラハラにあたる言動として次のようなことが挙げられます。

  • 大声でどなる
  • 「誰のおかげで生活できるんだ」「かいしょうなし」などと言う
  • 実家や友人とつきあうのを制限したり、電話や手紙を細かくチェックしたりする
  • 何を言っても無視して口をきかない
  • 人の前でバカにしたり、命令するような口調でものを言ったりする
  • 大切にしているものをこわしたり、捨てたりする
  • 生活費を渡さない
  • 外で働くなと言ったり、仕事を辞めさせたりする
  • 子どもに危害を加えるといっておどす
  • なぐるそぶりや、物をなげつけるふりをして、おどかす

引用:ドメスティック・バイオレンス(DV)とは|男女共同参画局

慰謝料請求では、証拠が何よりも重要です。ボイスレコーダーで声を録音したり、壊れた物があれば写真を撮ったりするなどして証拠を集めましょう。慰謝料は50万~200万円前後が相場です。

うつ病診断が出ていると親権がとりにくくなる

夫が育児に協力的ではなかった場合、監護実績からも、妻が親権者となるべきと判断される可能性が高いでしょう。

ただし、夫源病などによりうつ病になってしまった場合、症状の程度によっては親権がとりにくくなるリスクがあります。

確実に親権をとりたい人は、うつ病などになる前に夫から離れるか、一度精神を安定させてから離婚手続きに臨むのをおすすめします。

財産分与や金銭などの支払いは拒否されても請求できる

「夫がストレスだから離婚したい」という妻に対し、財産分与などの金銭の支払いを快諾する夫はいないでしょう。基本的に支払いは拒否されるはずです。

しかし、支払いを拒否されたからと言って泣き寝入りする必要はありません。法律では、どのような理由で離婚するケースでも財産分与の請求権が発生します。ただ、離婚成立前に夫に使い込まれてしまうと支払ってもらえません。

タイミングを上手く調整しながら、弁護士と相談して計画的に離婚を進めるようにしましょう。

まとめ

夫にストレスがあっても、経済的な不安や子どものことを思うと踏み出せない人も多いでしょう。

ただ、夫婦関係の悪さや母親が常にイライラしている家庭は子どもに悪影響です。不安定な家庭で子どもを育てることで、DVやモラハラ気質の子どもになってしまう可能性もゼロではありません。

夫婦を続けるなら、ぜひ一度本音で話し合ってみてください。夫が将来もあなたといたいと思っているのであれば変わってくれるはずです。

夫が怖くて何も言えない、我慢するしかないと思っている人は、まずDV相談センターへ相談してみましょう。

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