離婚届の不受理申出で勝手に提出された離婚届を止める手順

~いざという時の備えに~離婚コラム

 > 
 > 
 > 
離婚届の不受理申出で勝手に提出された離婚届を止める手順
キーワードからコラムを探す
離婚コラム
2015.12.17

離婚届の不受理申出で勝手に提出された離婚届を止める手順

Ricon-hujuri

離婚は夫婦お互いの同意によって成立するものです。しかし、離婚に向けて話し合いをしている最中であっても配偶者が勝手に離婚届を提出し、離婚が成立してしまうケースがあります。

そんなトラブルを未然に防ぐ唯一の方法である「離婚届不受理申出書」について解説していきます。
 

 

 



【目次】
離婚届けの不受理申出とは
離婚の不受理申出の書き方
不受理申出を提出する時に必要なもの
不受理申出の有効期限
もし離婚届を勝手に提出されてしまったら
勝手に離婚届けを出すのは犯罪です
まとめ




 

離婚届の不受理申出とは?

離婚届不受理申出書(りこんとどけふじゅりもうしでしょ)とは、簡単に言うと役所に対してあなたの配偶者が提出する離婚届を受け付けないでほしいと申し出るものです。こうしておけば配偶者があなたの意志を無視して勝手に役所へ離婚届を提出しようとしても、不受理申出書が事前に提出してあれば離婚届が受理されません。
 

離婚届の不受理申出の必要性

離婚届は書式さえ整っており、夫婦どちらか一方が直接役所に提出すればすんなりと受理されてしまいます。戸籍謄本や証人計4人の署名・捺印が必要で基本的には二人で提出する婚姻届と違って、離婚届の手続きは簡単に済んでしまいます。
 
離婚届に押す印鑑は三文判でも問題がなく、印鑑証明も不要です。夫婦揃って役所に顔を出す必要もなく、記された筆跡が本人のものかどうかの調査も行われません。そのため、以下のような状況なのに勝手に離婚届が提出されあなたが不利益を被ることが予想できます。
 

  • 離婚条件の話し合いが終わっていないのに相手が離婚届を勝手に書いた

  • 離婚届に署名捺印したものの、冷静になったら離婚意思がなくなった

  • 揉め事から配偶者が激昂しその勢いで離婚届を勝手に書いた
 

このような状況であれば、あなたの知らない間にいつ役所に離婚届を提出されてしまうのか信用できずに心配です。このような事態を防ぐために、離婚届不受理申出書が存在しているのです。

相手に離婚届を勝手に出してしまいそうな疑いがある場合はもちろんのこと、そのような兆候がない場合も念の為に離婚届不受理申出書を提出しておくといいでしょう。

 

 

離婚届不受理申出の申請手順

このページにある記載例はあくまで一例です。申出書の様式は地域によって若干違いがありますのでご注意ください。
 


引用元:札幌市役所|離婚届不受理申出書

 

離婚届不受理申出書は市区町村役場の戸籍係に常設されている他に、市区町村によっては役所のホームページ上でもダウンロードが可能です。
 

申出先

離婚届不受理申出書の提出先は、基本的に届出人の本籍がある市区町村役所となっています。しかし、住居地など本籍地以外の市区町村役場に提出も可能です。
家庭裁判所一覧

 

離婚届不受理申出を提出する時に必要な書類

・記入内容に誤りのない離婚届不受理申出書

・印鑑

・本人が確認できるもの(運転免許証・パスポート等)

 

離婚届不受理申出書を提出の際は、相手が離婚届を提出するタイミングに注意しましょう。離婚届の不受理の申出は、どこの市区町村役所に申し出をしても、夫婦の本籍のある市区町村役所に送付されることになっています。

そのため、もしあなたが本籍地でない居住地の近くの役所に提出をした場合、その役所から本籍地の役所へ送付の手続きをされて実際に本籍地へ到着して受理される間に、配偶者が本籍地の役所へ直接離婚届を提出してしまうと離婚が成立してしまう可能性があります。

このような恐れがあるため、離婚届不受理申出書はできるだけ早く、本籍地に対して直接提出するといいでしょう。


 

離婚届不受理申出の有効期限と取り下げについて

以前は、不受理届書の有効期限は最長6ヶ月でした。しかし、法改正によりその期間が廃止されたことによって、無期限で不受理期間が続くこととなりました。つまり提出した不受理届書を取り下げるまでは無期限で有効ということです。

 

不受理届書を提出してから、夫婦間の話し合いにより両者が離婚に同意した場合、不受理届書を提出した本人が離婚届を提出するのであれば、不受理届書は取り下げたとみなされてその離婚届は受理されます。

 

 

離婚届を勝手に提出されてしまった場合のリスク

勝手に出された離婚届でも離婚は成立してしまう

仮にあなたが不受理届書の存在を知らなかった、またはあなたが不受理届書を提出より先に相手が勝手に離婚届を提出してしまい、離婚を望まないにもかかわらず離婚届を勝手に提出された場合でも、離婚届が役所で受理されると残念ながら離婚が成立してしまいます。

 

離婚成立ということは、あなたの戸籍に離婚の事実が記載されてしまうことを意味します。この記載されてしまった事実の訂正や抹消にはかなりの手間と時間がかかってしまうことを知っておきましょう。

 

離婚の取り消しに調停が必要となる

一度成立してしまった離婚を取り消すためには、家庭裁判所に離婚無効の調停を申し立てる必要があります。離婚が無効であることを確認するためには、あなたが離婚の意志を持たなかったことを証明し、調停において配偶者が非を認めて双方が合意すれば、離婚を無効にする審判が下されるのです。

 

しかし、あなたの配偶者が「相手は離婚に同意していた」と主張を続け自身の非を認めずにあなたの申し立てに意義がある姿勢を取り続ける場合は、調停は成立しません。その後は、地方裁判所もしくは家庭裁判所で離婚が無効であると確認を求める訴訟に発展します。

 

判決の結果、離婚の無効が確定すると1ヶ月以内に役所の戸籍係へ戸籍の記載内容訂正を審判または判決で証明された謄本を証拠とし申請が可能となり、あなたの戸籍から離婚の記載が抹消されます。
 

 

 

勝手に離婚届けを出すのは犯罪です

離婚届を配偶者の了承を得ることなく提出することは犯罪となります(刑法第159条)。もしあなたが早く離婚したいと思っていても、お互いに話し合って離婚について十分な議論を経て相手の了承を得てから離婚届を提出するようにしましょう。

 

また、離婚協議書に離婚の合意があったことを記して公正証書としておけば、法的根拠のある証拠となるので後々言いがかりをつけられてもあなたが不利になる可能性は低いでしょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

離婚を急いでいる時や、養育費や財産分与などの交渉がめんどうになり離婚さえできればと、勝手に離婚届を提出例は多いです。離婚成立後にも養育費や財産分与の交渉は可能ですが、相手の目的であった離婚が果たされたあとでは、非協力的になりその支払いから逃げてしまおうと考えていることがほとんどでしょう。

 

また一度受理された離婚届を覆すことは多大な苦労を要してしまいます。あとで後悔しないためにも離婚の話し合いをはじめるまえには、離婚不受理届書を提出してみてはどうでしょうか。

 

 

弁護士へのご相談で慰謝料などの増額が見込めます


離婚問題に関する専門知識もつ弁護士に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。

・慰謝料を獲得したい
・できるだけ増額請求をしたい
・不倫・浮気の証拠を集めたい
・親権を獲得したい

など、離婚に関わる問題でお困りの事を、【離婚問題を得意とする弁護士】に相談することで、離婚に有利な結果となる可能性が高まります。

お一人で悩まず、まずはご相談ください。あなたの相談に、必ず役立つことをお約束します。

編集部

本記事は離婚弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※離婚弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

離婚調停に関する新着コラム

離婚調停に関する人気のコラム


離婚調停コラム一覧へ戻る