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KL2020・OD・039
家庭内別居(かていないべっきょ)とは、同じ家に住んでいるにも関わらず、会話や顔を合わせることがない状態が続くことです。
子供や経済的な理由で別居・離婚まではしていませんが、いつ離婚してもおかしくないような険悪な状態です。
そのままにしていても夫婦仲が良くなったり、突然家庭内別居が解消されたりすることは少ないでしょう。
この記事では、家庭内別居の特徴や続けるデメリット、夫婦仲を解消していく方法を解説します。
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まず、どのような状態が家庭内別居と言えるのかを解説します。少しでも「家庭内別居かも…」と思っている方は、ご自身の状況にも当てはめてみてください。
家庭内別居の主な特徴は上記のとおりです。簡単に言うと、同じ家に住みながらも、本来の夫婦としての協力や会話、愛情が全くない状態が家庭内別居になっていると言えます。
後述するように、家庭内別居を続けていても悪い方向に進むことが予想されますので、できる限り改善する方向で考えていきましょう。
そもそも、なぜ家庭内別居になるのかと言うと、「別居や離婚するほどではないが配偶者とは協力したくない」「子供や経済的な理由で別居・離婚できない」という理由が多いようです。
離婚をしない理由は?
1位 子どものため/29人
2位 経済的な事情/22人
3位 気持ちが踏みきれない/13人
4位 夫が離婚に応じない/8人、周囲の目が気になる/8人
*複数回答あり
(引用:ESSEオンライン)
家庭内別居に似た言葉に『仮面夫婦』があります。これは、仮面をかぶった夫婦のように、人前では夫婦を演じているような状態です。
ですので、家庭内別居よりも夫婦で一緒に行動することもありますし、はたから見れば仲が良い夫婦に見えることもあるでしょう。
しかし、いざ二人だけの状態になると、会話もなくお互いに冷めた関係が続きます。ある意味、器用に夫婦生活を送っているかもしれませんが、お互いに愛情はありません。
【関連記事】仮面夫婦とは?仮面夫婦の特徴と陥る原因、このまま続けるデメリット
家庭内別居は、実際に別居しているわけではありません。しかし、家庭内別居でも度が過ぎると『夫婦関係が破綻している』と判断されることがあります。
すでに夫婦関係が破綻していたことで、あなたが望まなくても離婚が成立してしまったり、慰謝料請求をしても認められなかったりするような事態も起こり得ます。
家庭内別居でも上記の内容に当てはまるようでしたら、夫婦関係が破綻していると判断されやすくなるでしょう。
こちらでは、家庭内別居を続けるメリットとデメリットについてお伝えします。特に、デメリットの部分が大きいので、このままダラダラと家庭内別居を続けるのではなく、何かしらの改善や決断をすることを考えるようにしましょう。
どちらかが家を出ていくわけではありませんので、余計な家賃や食費などの余計な経済的負担がかかることは少ないです。経済的な理由から家庭内別居にとどめている夫婦も少なくありません。
家庭内での雰囲気は険悪でも、生活スタイルや周りからの見え方には大きく影響しません。実際に別居すると、職場や通勤方法が変わったり、周囲からも噂になったりすることがありますね。
「ムカつく夫(妻)と顔を合わせないからイライラも収まる」と、考えているかもしれませんが、家庭内別居ではそうはいきません。
ちょっとした物音や落ちているゴミ、洗濯物、子供への接し方など、直接あなたと触れなくても些細なことでイライラしてしまいます。
顔すら合わせていないので直接注意することも難しく、一人で我慢しなくてはなりません。注意したら注意したで「いきなりなんだよ!」と余計に関係が悪化してしまいます。
お子様がおられる方は特に家庭内別居が続くことを危険視してください。「別居や離婚をするほど影響はないだろう」と、子供のために家庭内別居を選んだかもしれませんが、同じ家に住んでいる子供には大きな悪影響を与えてしまいます。
特に小さなお子様であれば、生活の場面も学校と家庭の2つしかありません。その1つの家庭の雰囲気が悪いと、性格や今後の成長にも影響が出てしまうかもしれません…。
家庭内別居状態では、夫婦関係が修復しにくくなるというデメリットもあります。家にいてもお互い顔を合わせないような習慣がついてしまうと、そこから元に戻すことも難しいです。
できるだけ早くに手を打たないと、後々取り返しが付かないようなことにもなり得ます。
例えばあなたが主婦の方で基本的に家にいる人、夫が仕事で外に出る人であれば、夫の立場からしてみれば家庭内別居中の家にはなかなか帰りたくないですよね。
その結果、外で時間を使うようになり、果ては不倫に繋がることもあり得るでしょう。
さらに厄介なことが、上でもお伝えしたように、すでに『夫婦関係が破綻している』ような状態であれば、不倫に対して慰謝料請求をしても認められないか、かなりの少額になってしまうこともあります。
【関連記事】家庭内別居中の浮気はアウト?セーフ?慰謝料請求が可能な条件とは
繰り返しになりますが、家庭内別居が長引けばデメリットも徐々に大きくなってしまいます。できる限りこのままにせず、夫婦関係修復のための手を考えてみることをおすすめします。
まだ家庭内別居状態になったばかりの場合、簡単なルールを作っておくことでストレスを軽減することができ、これ以上の関係悪化も防ぐことができるでしょう。
また、この場合は離婚をする、などの条件付き身分行為は適法にできないのですが、そうでなくても、この場合は離婚を前提として話し合いをする、などの合意は可能です。
《ルールの例》実際にあった例
家庭内別居がしばらく続き、夫婦だけでは解決も難しい状態になっているのであれば、第三者を挟んでの話し合いの場を設けることも考えましょう。
お互いの両親や知人でも良いのですが、どちらかに肩入れして話がこじれる場合もありますので、夫婦関係修復のプロでもある夫婦カウンセラーを挟んで話し合いをすることも考えてみてください。
【関連記事】夫婦カウンセリングのメリットと料金相場|お悩み例・解決例まとめ
家庭内別居を続けてもこのままなあなあになってしまうことも多いです。一度思い切って別居してみて、お互い本当に1人になって冷静に考える機会を作っても良いでしょう。
この場合、一時的に実家に帰省するということが多いでしょうから、ご両親を交えて話を進めても良いかもしれませんね。
家庭内別居でも修復していくことが可能です。むしろこのままの状態にいても良くなるとは考えにくいので、改善のための行動を起こすことも考えましょう。
一方、「相手がどうしても許せない」「離婚したいけどなかなか離婚に踏み切れない」という状態で家庭内別居を続けている場合には、離婚も選択肢に入れた解決方法も考えてみてください。
いずれにしても自分たちだけではなかなか良い方向にも進みにくいので、できる限りカウンセラーや弁護士などの専門家を交えて話し合うことをおすすめします。
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