離婚をするときに子供の親権や慰謝料、財産分与などで相手と揉めて、弁護士が必要となったときにかかる費用相場は、内容にもよりますが50~100万円ほどになります。
弁護士費用が払えなくて泣き寝入りすることも…。
- 相手に親権を渡したくない
- 養育費を払ってもらえなくなった
- 不倫相手に慰謝料を請求したい
弁護士保険は、法律トラブルで弁護士に依頼したときの費用が補償されます。
離婚トラブルだけでなく、子供のいじめ、労働問題等でも利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
結婚している夫婦は同じ戸籍に入っていますが、離婚すると戸籍が分かれます。
離婚する夫婦のうち、いずれか一方は婚姻中の戸籍に残りますが、もう一方は戸籍を離脱します。
戸籍を離脱する側は、婚姻前の戸籍に戻るか、または新戸籍を編製するかの2通りの選択肢があります。
離婚を機に戸籍を離脱する見込みの方は、それぞれのメリット・デメリットや手続きを理解しておきましょう。
本記事では、離婚時に編製される新戸籍について解説します。
配偶者との離婚をご検討中で、離婚後の戸籍がどうなるか不安に感じている方は、本記事を参考にしてください。
夫婦が離婚する際には、いずれか一方が婚姻中の戸籍から離脱します。
その際、離脱する側は結婚前の戸籍に戻るか、または新戸籍を編製してその戸籍に入ることになります。
戸籍は、人の出生から死亡に至るまでの親族関係を登録および公証する公簿です。
市区町村が戸籍事務を取り扱っています。
戸籍は、市町村の区域内に本籍を定める一の夫婦と、これと氏を同じくする子ごとに編製されます(戸籍法6条)。
したがって、生まれた時には親と同じ戸籍に入ります。
その後結婚すると、元の戸籍から離脱し、自分と結婚相手が入る戸籍が新たに編製されることになります。
婚姻中の夫婦は同じ戸籍に入っていますが、離婚すると別々の戸籍になります。
婚姻中の戸籍から夫・妻のどちらが離脱するかについては、離婚届を提出する際に選択します。
離婚届の「婚姻前の氏にもどる者の本籍」という欄において、夫・妻のうちチェックを付けた側が、婚姻中の戸籍から離脱することになります。
婚姻中の戸籍から離脱する側は、新たに入る戸籍を以下のいずれかのパターンから選択します。
結婚前に属していた戸籍がまだ除籍簿に移されていなければ、離婚後は結婚前の戸籍に戻ることができます。
この場合、離婚届の「婚姻前の氏にもどる者の本籍」という欄において「もとの戸籍にもどる」にチェックし、結婚前の戸籍の本籍地と筆頭者を記載します。
結婚前に属していた戸籍が除籍簿に移されているか否かにかかわらず、離婚後は結婚前の戸籍に戻らずに、新戸籍を編製してその戸籍に入ることもできます。
離婚時に新戸籍を編製することのメリット・デメリットや、新戸籍の編製を求める手続きについては後述します。
戸籍に属している人が死亡した場合や、結婚した場合などには、その人は戸籍から除かれます。
一戸籍内の全員が戸籍から除かれたときは、その戸籍は戸籍簿から除籍簿へ移されます(戸籍法12条1項)。
離婚時において、結婚前の戸籍がすでに除籍簿へ移されている場合には、結婚前の戸籍へ戻ることができません。
したがってこの場合は、新戸籍の編製が必須となります。
離婚時に新戸籍を編製するメリットとしては、主に以下の各点が挙げられます。
新戸籍の編製に当たっては、本籍地を自由に定めることができます。
生活の本拠を置く市区町村に本籍地を設定すれば、最寄りの市区町村役場で公的書類をスムーズに取得できるなど、行政サービスを受けやすくなるメリットがあります。
また、離婚を機になじみ深い地域に本籍を置きたいと考えている方は、新戸籍の編製を申請するのがよいでしょう。
子どもの戸籍は、離婚しただけでは移ることはありません。
したがって、元配偶者が婚姻中の戸籍に残った場合は、子どもも元配偶者と同じ戸籍に残ります。
婚姻中の戸籍から離脱した側が、自分と同じ戸籍に子どもを入れるためには、新戸籍を編製する必要があります。
新戸籍を編製した後、所定の手続き(後述)を経ることにより、子どもを自分と同じ新戸籍へ入れることができます。
離婚後に結婚前の戸籍へ戻る場合、子どもをその戸籍へ入れることはできません。
戸籍は夫婦とその子の2世代につき編製するものとされており(戸籍法6条)、3世代が同じ戸籍に属することは認められていないからです。
特に自分が子どもの親権者となる場合は、子どもは自分と同じ戸籍に入れることが望ましいです。
離婚後に自分と同じ戸籍に子どもを入れたい方は、戸籍を移るに当たって新戸籍の編製を申請しましょう。
離婚後に自分が子どもと同居する場合において、子どもを元配偶者の戸籍に入れておくことの弊害として挙げられるのが、子どもの戸籍を通じて元配偶者に住所を知られてしまうことです。
戸籍の「附票」には、本籍地を定めた時点以降の住所の変遷が記録されます。
もし子どもが元配偶者と同じ戸籍に入っている場合、元配偶者は戸籍の附票を参照すれば、子どもの住所がどこであるかが分かります。
ご自身が子どもと同居していれば、ご自身の住所も元配偶者に知られてしまいます。
特に婚姻中にDV被害やストーカー被害を受けていて、配偶者に住所を知らせたくない場合などは、このような状況は避けるべきです。
離婚時に新戸籍が編製されれば、その戸籍は元配偶者にとって自分の戸籍ではありません。
そのため原則として、元配偶者はその戸籍の附票を取得することができません。
元配偶者に子どもの戸籍から住所を知られることを避けたいときは、離婚時に新戸籍を編製して、子どもを自分と同じ戸籍へ移しましょう。
同じ戸籍に入っている人は、全員が同じ氏を名乗ります(戸籍法6条)。
したがって、離婚後に結婚前の戸籍へ戻る場合には、必然的に旧姓へ戻ることになります。
離婚後に新戸籍を編製する場合も、婚姻によって氏を改めた側は、離婚によって旧姓に戻るのが原則です(民法767条1項、771条)。
しかし、離婚時に編製された新戸籍に入った場合は、婚姻中の氏を引き続き称することも選択できます(=婚氏続称、民法767条2項、771条)。
婚氏続称を選択したい場合には、離婚時に新戸籍の編製を申請しましょう。
なお婚氏続称を選択する場合は、離婚の日から3ヵ月以内に、本籍地または所在地の市区町村役場へ「離婚の際に称していた氏を称する届」(=婚氏続称届)を提出する必要があります。
離婚後3ヵ月の期間が過ぎると、婚氏続称が認められなくなるのでご注意ください。
離婚時に新戸籍を編製することには、特に大きなデメリットはありません。
強いて言えば、自分の親や未婚のきょうだいに戸籍謄本などを取得してもらいたい場合に、若干手続きが煩雑になる点が挙げられます。
結婚前の戸籍に戻る場合、その戸籍は親や未婚のきょうだいにとっても自分の戸籍なので、戸籍謄本などを代わりに取得してもらうことができます。
委任状は必要ありません。
これに対して、離婚時に編製された新戸籍に入った場合には、その戸籍は親や未婚のきょうだいにとって自分の戸籍ではありません。
この場合、親であれば本人の委任状がなくても戸籍謄本を代わりに取得できますが、親子関係が確認できる資料(戸籍謄本など)の提出を求められることがあります。
未婚のきょうだいに戸籍謄本などの代理取得を依頼する際には、委任状を作成して役所に提出しなければなりません。
離婚時に新戸籍の編製を求める手続きには、以下の2種類があります。
離婚届の記載によって、役所に対して新戸籍の編製を求めることができます。
離婚届には「婚姻前の氏にもどる者の本籍」という欄があります。
同欄において、戸籍から離脱する側(夫または妻)をチェックし、さらに「新しい戸籍をつくる」にチェックします。
その下の行に、新戸籍の本籍地と筆頭者を記載します。
離婚届に上記の記載をすれば、離婚時に新戸籍が編製されます。
離婚届の記載例については、法務省ウェブサイトをご参照ください。
離婚時に婚姻前の戸籍へ戻った場合でも、離婚後3ヵ月間は、婚姻中に名乗っていた氏を称すること(=婚氏続称)を選択できます。
この場合は、本籍地または所在地の市区町村役場へ「離婚の際に称していた氏を称する届」(=婚氏続称届)を提出します。
婚氏続称届には、「離婚の際に称していた氏を称した後の本籍」という欄があります。
同欄には、新戸籍の本籍地と筆頭者を記載します。
婚氏続称届を役所に提出すると、新戸籍が編製されます。
婚氏続称届の様式や記載例は、福岡市のウェブサイトなどに掲載されているので、参考にしてください。
離婚時に編製した新戸籍へ子どもを入籍させるためには、以下の手順で手続きをおこないます。
子どもを自分と同じ戸籍に入れるには、子どもの氏を自分と同じものに変更する必要があります(戸籍法6条)。
自分が離婚によって旧姓に戻った場合でも、子どもの氏は何もしなければそのまま(=元配偶者と同じ)です。
この場合は、家庭裁判所に子の氏の変更許可を申し立てましょう。
子どもが15歳未満であればご自身が代理で、15歳以上であれば子ども本人が申立てをおこないます。
申立先は、子どもの住所地を管轄する家庭裁判所です。
申立ての費用や必要書類などについては、裁判所ウェブサイトをご参照ください。
家庭裁判所の許可が得られれば、子どもの氏が自分と同じものに変更され、子どもを自分と同じ戸籍に入れる準備が整います。
なお、婚氏続称によって最初から自分と子どもの氏が同じである場合には、家庭裁判所に子の氏の変更許可を申し立てる必要はありません。
自分と子どもの氏が同じになったら、子どもの現在の本籍地または住所地の市区町村役場に「入籍届」を提出します。
入籍届が受理されれば、子どもが自分と同じ戸籍へ移ります。
家庭裁判所の許可を得て子どもの氏を変更した場合には、変更を許可する審判書の謄本を提出しなければなりません。
事前に役所へ必要書類を確認した上で、持参して手続きをおこないましょう。
入籍届の記載例は、(埼玉県)戸田市のウェブサイトなどに掲載されているので、参考にしてください。
離婚後に婚姻前の戸籍へ戻るのか、それとも新戸籍の編製を申請するのかについては、離婚前の段階から検討しておくとよいでしょう。
特に子どもと同じ戸籍に入りたい場合は、新戸籍の編製を申請する必要があります。
あらかじめ手続きを調べておくと、戸惑うことなくスムーズに対応できるでしょう。
戸籍の問題のほかにも、離婚時には検討すべき問題がたくさんあります。
特に財産分与・慰謝料・婚姻費用などお金に関する問題や、親権・養育費・面会交流など子どもに関する問題は、離婚協議において揉めやすい事柄の代表例です。
これらの条件を適切に取り決めるためには、弁護士のサポートを受けることをおすすめします。
弁護士には、離婚協議・離婚調停・離婚訴訟など、離婚手続きにおいて必要な対応を一任できます。
適正な条件で離婚できる可能性が高まる点、煩雑な手続きにもスムーズに対応してもらえる点、精神的負担が大幅に軽減される点などが弁護士に依頼することの大きなメリットです。
「ベンナビ離婚」には、離婚事件に関する経験を豊富に有する弁護士が多数登録されています。
相談内容や地域に応じて、簡単な操作で弁護士を検索可能です。
配偶者との離婚をご検討中の方や、離婚協議において配偶者と揉めてしまっている方は、「ベンナビ離婚」を通じてお早めに弁護士へご相談ください。
【休日・夜間の相談可】離婚協議/DV/親権獲得/不倫慰謝料など幅広い離婚問題に対応!依頼者様の立場を一番に考え、スムーズな問題解決を目指しサポートいたします!DV/不倫をした方のご相談も◎◆初回相談1.1万円|時間制限なし◆
事務所詳細を見る【茅場町・日本橋駅から徒歩5分・東京証券取引所前】ご自身又はお相手が経営者・不動産を多数所有している方など複雑な財産分与も◎◆経験豊富な弁護士がご満足のいく解決を目指します◆別居・不倫など幅広い離婚問題に対応◎【初回相談料60分5500円】
事務所詳細を見る【離婚・男女問題の解決実績100件以上】離婚・別居を決意した方はお早めにご相談ください。ご相談者様の新しい人生へのステップを全力でサポートします!養育費/婚姻費用/財産分与/不倫慰謝料など
事務所詳細を見る夫婦が別居する場合は、收入が高い一方が、收入が低い・收入がない一方の生活を「婚姻費用」として負担することになります。 婚姻費用とはどのようなものなのか、請求で...
離婚後、年金分割しないとどうなるのかが気になりませんか?ここでは、離婚後に年金分割をしない場合に生じる影響や年金分割制度の注意点などを解説します。離婚後にもらえ...
本記事では離婚届が勝手に出されたかどうかの確認方法と、離婚届を無効にする方法、さらには離婚届を勝手に出されない対策を解説します。
離婚後の手続きで悩ましいのが、戸籍の問題ではないでしょうか。女性は親の戸籍に戻るのが一般的ですが、状況によっては戻れないこともあるので注意が必要です。本記事では...
離婚後の戸籍について、どのような手続きをすればよいのでしょうか。離婚したら女性は親の戸籍に戻るのが一般的ですが、新たに戸籍を作成することも可能です。本記事では、...
離婚後、姓をそのままにする女性は一定数います。姓をそのままにすることで得られるメリットやデメリットはさまざまです。この記事では、離婚後の姓について悩んでいる女性...
夫婦関係の継続が難しくなっても、離婚の切り出し方がわからず、1人で悩みを抱えていませんか?本記事では、相手とスムーズな話し合いができるよう、離婚の切り出し方やケ...
離婚後、妻(夫)には夫(妻)の年金を受け取る権利があります。制度を理解しておけば、離婚後の不安も和らぐかもしれません。本記事では、「年金分割」と「遺族年金」など...
浮気が原因で婚約破棄をした場合、元婚約者や浮気相手に対して、慰謝料をはじめとした損害賠償請求ができます。本記事では、婚約破棄後に請求できるお金の種類や慰謝料の相...
協議離婚の際には話し合いによって財産分与の方法や親権などの離婚条件について定めますが、公正証書に書面として残しておかないと後々のトラブルになる可能性があります。...
事実婚をする人の中には同性であったり夫婦別姓が認められないために事実婚を選択していたりとさまざまなケースがあります。この記事では事実婚と認められるための要件や要...
産後から夫婦生活がなくなってしまう人は少なくありません。実際産後どのくらいの期間から再開すればよいのかわかりませんよね。この記事では、「産後の夫婦生活はいつから...
マザコンにはいくつか特徴があり、母親への依存心が強すぎると夫婦関係が破綻することもあります。状況によっては別居や離婚などを選択するのも一つの手段です。この記事で...
「旦那と一緒にいてもつまらない」「旦那が家にいるだけでストレスになる」と思いながら生活していませんか。ストレスを我慢して生活することはできますが大きなリスクも伴...
夫婦別姓にすることで、氏の変更手続きをしなくて済み手間が省ける・旧姓のままでいられるという大きなメリットがあります。この記事では、夫婦別姓にした場合の4つのメリ...
離婚に条件がついているケースもあります。裁判所を介する離婚では、法律で認められた離婚の理由が不可欠です。この記事では、法律で定められた離婚の理由と、夫婦が離婚す...
婚姻費用を払ってもらえたら、専業主婦の方などでも別居後の生活費にできるので、安心して離婚を進めることができるでしょう。この記事では、婚姻費用がいつからいつまで、...
専業主婦で離婚しようと思った場合、不安を感じますよね。この記事では、専業主婦が離婚するときのお金の不安、離婚にかかる費用、住居や子供、就職の不安と、離婚に向けて...
単身赴任は離婚の危機が高まると言われています。この記事では、単身赴任が原因で離婚するリスクから、単身赴任でよくある離婚の原因、単身赴任中の浮気、単身赴任中の浮気...
専業主婦の場合、最も不安なのが金銭面という方も多いでしょう。年金分割は、まだ自身が年金を受け取る年齢でなくても、請求することが可能です。この記事では、年金分割に...
夫婦が離婚する場合、いずれか一方は婚姻中の戸籍から外れ、別の戸籍へ移ることになります。 その際の選択肢は、婚姻前の戸籍に戻るか、または新しく作られる戸籍に入る...
離婚するとき、飼っていたペットはどちらが引き取ることができるのか。夫婦でペットを飼っていた場合、今後どうすればよいのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。本...
夫婦カウンセリングは夫婦間の問題を解決する方法の一つです。この記事では夫婦カウンセリングの効果やメリットをわかりやすく解説します。
婚約とは、いつからなのか、どうすれば婚約なのか、法的効力はあるのか、などわかりにくい部分が多いですよね。この記事では婚約期間の詳細や婚約期間中のNG行動、婚約破...
嫡出子とは婚姻関係にある男女から生まれた子供のことをいいます。この記事では嫡出子の種類や嫡出子と非嫡出子の違いを解説します。
夫の転勤が決まった際、一緒についていけず結果的に単身赴任になりワンオペ育児を強いられることも少ないでしょう。この記事では、ワンオペ育児が辛いと感じる理由やストレ...
父子家庭への手当制度はたくさんあります。どのような内容で、どのような条件で、金額はいくらなのか?などこの記事ではまとめてご紹介します。支援を受けたいシングルファ...
単身赴任は離婚の危機が高まると言われています。この記事では、単身赴任が原因で離婚するリスクから、単身赴任でよくある離婚の原因、単身赴任中の浮気、単身赴任中の浮気...
離婚後の戸籍について、どのような手続きをすればよいのでしょうか。離婚したら女性は親の戸籍に戻るのが一般的ですが、新たに戸籍を作成することも可能です。本記事では、...
長年の夫婦生活でさまざまな不満が積み重なり、もう離婚した方が良いのではないかと考えてしまう方もいるのではないでしょうか。この記事では、離婚したほうが良い夫婦の見...
離婚などの家事事件において、「即時抗告」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。 本記事では、即時抗告の概要や即時抗告をしなければならない場面、即時抗告を...
偽装離婚(ぎそうりこん)とは、一緒に暮らすことや精神的な繋がりがある夫婦であるにもかかわらず、離婚届を提出して正式に離婚し、あたかも離婚しているかのように振る舞...