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仮面夫婦(かめんふうふ)とは、周囲には普通の夫婦(もしくは仲の良い夫婦)に見えても、家庭内ではロクに会話もないような冷めた夫婦関係のことを言います。
まるで仮面を被って夫婦を演じているような状態になっているため、仮面夫婦というような呼ばれ方をします。
夫婦関係が冷めているだけで一見大きな問題もないように思えますが、仮面夫婦が続くことでお子様などにも悪影響を及ぼしますし、不倫や離婚も起こりやすくなってしまいます。
この記事では、仮面夫婦の特徴や続けるデメリットなどを解説します。
冒頭でもお伝えしましたが、仮面夫婦とは、本当は夫婦関係が冷め切っているにも関わらず外にいるときは良好な夫婦関係に見えるように振る舞う夫婦のことです。
夫婦を演じているということから、仮面夫婦という呼ばれ方をします。まずは、仮面夫婦がどのようなものなのか特徴から見ていきましょう。
仮面夫婦として仮面を被るのは、基本的に周りの目があるときだけです。そのため、家庭内では夫婦の会話はほとんどなく、最低限のやり取りしかありません。
程度にもよりますが、悪化すれば食事も別々、家にいてもほとんど顔を合わせないようなことも起こり得ます。
夫婦互いが相手に対して興味も愛情も持っていません。もちろん、夜の営みも長い間行われていないでしょう。
お子様がいる場合にはお子様が共通の話題(興味)になりますが、お互い別々のことを子供に対して言うなど、どちらかが愛情を注いで一方は全くの無関心というようなこともあります。
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それでいて外に出ると仲の良い夫婦を演じることが仮面夫婦の大きな特徴です。夫婦揃って出かけたり子供の行事に参加することもありますし、近所の人に会っても仲良さそうに対応したりと、周囲からは何の問題もないような夫婦に映ります。
夫婦どちらかの実家に帰省するときにも、両親に対しても良い夫婦であることを演じる仮面夫婦も少なくありません。お伝えしたように、家庭内での行動と外での行動に大きなギャップがあるのです。
なぜこのように仮面夫婦を続けているかと言うと、夫婦でいることが義務のようになっているからです。
後述しますが、子供の存在、経済的理由、世間体などが夫婦を続けている理由です。実際には愛情が無くなってしまっているので、いざ二人だけの状況になると夫婦としての仮面も剝がれてしまうのです。
仮面夫婦と似たものに『家庭内別居』というものがあります。明確な違いは定義されていませんが、家庭内別居の方がさらに夫婦仲も悪化してしまっている状況だと言えます。
同じ家に住んでいてかろうじて別居や離婚はしていませんが、家庭内での会話はなく、食事すら一緒に取っていないケースでは家庭内別居になってしまっていると言えます。
家庭内別居もこのまま放置していても悪化していく一方ですので、何かしらの手を打っていく必要があります。
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夫婦になってもお互い人間ですし、元々は他人なのですから、長年一緒に生活していくうちにズレが生じてきて不満がたまって、相手に対する尊敬が低下することもあります。
ただ、この程度のズレであればある程度のコントロールは可能ですので、外にいるときは問題のない夫婦を簡単に演じることができてしまいます。
また、実際に子供が生まれて愛情が一気に子供に向く人は多いです(子供を夫婦仲が悪くなる原因にはしたくないものですが、特に女性に多いです)。
子供が大きくなって手がかからなくなってきた頃にふと夫婦の愛情が薄れていることに気づきますが、周囲には仲の良い夫婦として見られるように仮面をつけるのです。
では、なぜ仮面夫婦を続けるのか?その理由については次項で詳しく解説します。
仮面夫婦には夫婦の愛情がほとんどありませんが、それでも夫婦を続けるのには以下の理由があります。
やはり子供の存在が大きな理由の一つでしょう。離婚すれば子供にも多大なる影響を与えると考えており、仮面夫婦によってその場を取り繕います。
ただし、後述しますが仮面夫婦の家庭環境は決して健全だとは言えませんので、続けていくうちにお子様に対して悪影響が出ることもあり得ます。
離婚後の生活や別居での生活費など、経済的な理由で仮面夫婦を継続しているケースも多いです。
それにいざ離婚しようとすれば、弁護士費用などもかかってきます。そうなるくらいなら、仮面を被ってごまかしながら生活をしようと選択する夫婦もいます。
仮面夫婦をする夫婦は特に世間体を気にする傾向にあります。両親や職場、ご近所など「あそこの夫婦は最近仲が悪い」と噂をされたくないから仮面夫婦になるのです。
仮面夫婦にはそこまで大きな影響がないようにも思えます。しかし、長年仮面夫婦を続けることで、徐々に悪い部分も出てしまうので注意が必要です。以下では、仮面夫婦を続けるデメリットについて解説します。
仮面夫婦は、基本的には家にいる間は、仮面を外した仲が悪い夫婦となります。その姿をお子様が見ていることを考えれば、決して良い家庭環境とは言えないでしょう。
子供が家に居にくいと感じ、そこから家出や事件や事故、非行のきっかけにならないとも言い切れません。
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仮面夫婦の関係が長引けば長引くほど修復も難しくなってきます。そのままにしていても良い方向に転じる可能性は低く、むしろ不倫や離婚などのより悪い状況に近づいてしまうことも多いでしょう。
上でも触れましたが、仮面夫婦は不倫や離婚などの夫婦にとって最悪の結末の前段階ともなり得ます。
家庭に居づらさを感じてしまえば、仕事が終わっても直帰せずに人と会うことも増えてきます。仮面夫婦が不倫の入り口になることも十分にあり得るでしょう。
おさらいすると、仮面夫婦とは一般的に、外では仲が良さそうな夫婦に見えるのに、実際家庭に戻ると険悪な関係の夫婦のことを示します。外ではまるで仮面を被って夫婦を演じているので、このように呼ばれています。
確かに別居や離婚をするよりも子供や経済などの影響・負担も少ないでしょう。しかし、仮面夫婦が長引けば、事態がさらに悪い方向に転じる可能性もあります。
仮面夫婦という言葉はむしろ不適切で、やはり元のさや、今の配偶者を大切にできることは素敵なことですし、トラブルも生みません。
せっかく夫婦でいるのですから、何かしらのきっかけで家庭でも仲の良い夫婦に戻ることが理想ですね。
離婚はせずに夫婦関係を修復したいという方は、夫婦カウンセラーに相談することもおすすめです。
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