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KL2020・OD・037
マザコンの原因は幼少期からの影響が大きい|改善方法や離婚の条件は?
マザコンとは、マザーコンプレックスの略称のことで、母親のことを第一に考えて判断・行動するような人のことをいいます。
もしも夫や彼氏がマザコンだった場合、自分より母親を優先されることに寂しさを感じたり、中には「頼りない」「気持ち悪い」と感じたりする人もいるのではないでしょうか。
実際、夫や彼氏をマザコンだと思ったことがある人は20%以上もおり、意外に多くの人がマザコン夫(彼氏)に悩んだ経験があるようです。
この記事では、マザコンになってしまう原因と改善方法についてお伝えします。夫・彼氏がマザコンかも?と思っている方は、自分たちの状況と照らし合わせて参考にしてください。
【関連記事】あなたの夫は大丈夫?マザコンの特徴6つと離婚の基礎知識
マザコンになってしまう原因についてご紹介します。もちろん、個人の状況によって違いはありますが、マザコンになるか否かには幼少期からの母親との関係が大きく影響するようです。
母親側が子どもとの距離感を上手く掴めないことが、マザコンの一因となるケースがあるようです。いわゆる『過保護』や『甘やかし過ぎ』などの状態ですが、小さい頃から大事に育てられ過ぎていることで、子どもの自立心が養われていきません。
何かあるごとに母親から許可を貰ったり、決めてもらったりすることが習慣になってしまうようです。いざとなれば母親が守ってくれるという絶対的な信頼があるため、母親との距離が近くなり過ぎてしまい、結果としてマザコンになってしまうのかもしれません。
一方で一見厳しい教育を受けてきたような場合でも、内容によってはマザコンの原因になり得ます。例えば、何でもかんでも母親が決めてやらせるような教育方針だった場合、子どもが自分で物事を決める感覚が薄れてしまいます。このケースでは大人になった後も母親に認証をもらう感覚が抜けきれず、決断力が欠けた人間になってしまうでしょう。
また、子どもが小さい頃はガミガミ口うるさくしていた母親だったとしても、子どもが成長するにつれて優しくなり、褒めるようになる場合があります。そのような場合には、子どもの頃の「母親に厳しくされたこと」と大人になってからの「母親から認めてもらった」ことの変化が嬉しくて、母親にべったりと依存してしまい、マザコンになってしまうことがあるかもしれません。
そもそも、マザコンとはどのようなものなのでしょうか。
中には、母親と親密に接している場面を目撃して、「あの人はマザコンだ」とすぐに判断してしまう人がいるかもしれません。しかし、育ててくれた母親を大切にすることは悪いことではなく、むしろ素晴らしいことです。
母親思いは人として一定の距離を保ちながら母親を大切にしている一方、マザコンは、母親に依存しきっていて、母親を介してではないと物事の判断ができない状態です。
上記の項目に当てはまる場合には、マザコンである可能性が高くなります。
ここまででマザコンについて解説をしてきましたが、マザコンについてはっきりとした定義はなく、科学的・医学的な根拠は全くありません。
後述しますが、マザコンというだけで離婚が認められる可能性は低いですし、治していこうとしても、そもそも病気ではないので簡単に治せるようなものではありません。あくまでも性格のようなものだと考えるとよいかもしれません。
マザコンの治し方についてご説明します。前項でもお伝えしましたが、マザコンは病気ではありませんし、幼少期の体験が原因になっていることが多いので、注意したからといって変わるようなものでもありません。
そのため、徐々に行動や言動を意識してもらったり、もしくはご自身の受け止め方を変えてみたりすることで、マザコンとして気になる部分が緩和されていくかもしれません。
繰り返しますが、マザコンを根本から取り除くことは極めて難しいことです。人の性格がそう簡単に変わらないように、マザコン自体もそう簡単に変わるものではありません。
また、病気でもありませんから、医師やカウンセラーのカウンセリングで大きな変化を期待できるものでもありません。ただ、マザコンの人は依存心が強い傾向にありますので、依存症を軽減させていく方法は有効かもしれません。
マザコンは幼少期から継続して同じ感覚で母親と接してきたわけですから、自分では全く自覚がないという人も多いようです。例えば、日本人はお蕎麦などの麺類を食べるときに「ズルズル」と音を立てて食べる人が殆どです。しかし、外国の方から見るとマナー違反で不快に思う人が圧倒的に多いのです。
そのような場合に「不愉快だ!」と頭ごなしに否定すると喧嘩になってしまいます。マザコンも同じで、「あなたは間違っている!」といきなり否定から入ると余計反発されるでしょう。
「○○することが多いから、△△した方がいいのでは?」と、今までとは違う考え方を提示しつつお互いが納得できる方法を取れるように努力することで、母親頼りではない判断をしてくれるようになるかもしれません。
「母親ばかり優遇しないで!」と過度に思っている人は、いったん冷静になってみると、案外、相手がマザコンというほどでもない場合もあります。つまり、あなたが過剰に「夫(彼氏)はマザコンだ!」と決めつけている場合もあるかもしれません。
母親を大切に扱うこと自体は素晴らしことですから、より客観的に関係を見つめてみましょう。
「夫のマザコンが原因で離婚することはできる?」という意見が多く見受けられます。結論としては、相手がマザコンというだけで一方的な離婚請求が認められる可能性は極めて低いです。
以下、マザコンだけでは離婚が認められにくい理由や離婚できるようなケースについて解説します。
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相手がマザコンというだけでは、相手が離婚を拒否している限り離婚の成立は困難でしょう。裁判所の統計によると、離婚原因としては『性格の不一致』が圧倒的に多いようです。マザコンによる考え方の違いも性格の不一致に該当するでしょう。
→端末によってスライドします。
男性 | 女性 | 件数(男性) |
件数(女性) |
|
---|---|---|---|---|
1位 |
性格が合わない | 性格が合わない | 11,030 |
18,846 |
2位 |
精神的に虐待する | 生活費を渡さない | 3,626 |
13,820 |
3位 |
その他 | 精神的に虐待する | 3,545 |
12,093 |
参考:裁判所|平成29年 司法統計19 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
しかし、性格の不一致だけでは法定離婚事由にはならず、配偶者が離婚を認めてくれなければ離婚の成立も困難になるでしょう。
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ただし、マザコン以外の問題があったり、夫婦関係での協力を放棄したりするようなケースでは、相手が離婚を拒んでいても調停や裁判によって離婚が認められる可能性があります。
マザコンも程度が悪化すると、配偶者を精神的に傷つけるモラハラになり得ます。何かと母親と比較して嫌味をずっと言ったり、その延長線上で嫌がらせをしたりするようなことがこれに当てはまります。さらに、暴力行為にまで及べば危険な状態です。
このような状態になってしまうと、『婚姻を継続しがたい重大な事由』として離婚が認められる可能性が出てきます。
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マザコンの極端な例ですが、「ほとんど実家に帰っており、一緒に生活をしない」「収入の大半を実家に仕送りして配偶者の生計はそっちのけ」という状態であれば、夫婦で同居し、協力して扶助し合うという規定を守っていない悪意の遺棄に該当するケースがあります。
(同居、協力及び扶助の義務)
第七百五十二条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
引用:民法
夫婦が守るべき義務には以下の3つがあります。マザコンによってこれらが守られていない場合には、法的に離婚が認められる可能性があります。
同居義務 |
夫婦は一緒に住まなければならない |
---|---|
協力義務 |
夫婦は生活費等で協力し合う必要がある |
扶助義務 |
夫婦は病気や怪我などの場合にも扶助し合う必要がある |
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マザコンは小さい頃の母親との関係性が影響していることが多いようです。甘やかしすぎたり、逆に母親が何でも決めたりするような偏った育ち方をしてしまうと、大人になっても母親に依存し続けることになるのでしょう。
マザコンは正式な定義があるわけではありませんし、科学的根拠があるわけでもありません。小さい頃から積み重ねてきた性格のようなものでもありますので、原因を取り除いて改善することも難しいでしょう。
マザコンの夫または彼氏と一緒に生活するのであれば、ちょっとした言動に気を遣って新たな考え方をしてもらったり、ご自身の受け止め方を考え直してみたりするほかありません。マザコンを原因とした離婚は難しいケースが多いですので、マザコンを拒否して離れることよりも、夫婦関係の改善を取り組む方法を考えていった方が建設的かもしれません。
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