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夫婦円満調停(夫婦関係調整調停)とは?意味ない?3つの効果を解説

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
夫婦円満調停(夫婦関係調整調停)とは?意味ない?3つの効果を解説

夫婦円満調停(夫婦関係調整調停)とは、裁判所の調停手続きを利用して行う、夫婦関係を修復するための話し合いのことです。リモートワークや外出自粛の機会が増えたことで夫婦関係が悪化した方の中には夫婦円満調停の利用を検討している方もいるかもしれません。

調停では、夫婦がそれぞれ別室に入り、調停委員に対し事情を説明したり意見を述べたりします。

調停委員が双方の事情や意見を考慮した上で、和解案の提案や夫婦円満になるためのアドバイスなどを受けることができます。令和元年の調査によると2,470件の円満調停の申立てがありました。

申立て件数 2,470件
婚姻の継続で調停成立した件数 408件

夫婦関係が悪化しても、状況によっては、円満調停で関係を修復できるかもしれません。

この記事では、円満調停のメリットや流れ、成功させるポイントなどを紹介します。

円満調停で夫婦関係を修復したい方へ

昔のように仲の良い夫婦に戻りたい…と円満調停を検討していても、自分の力だけでうまく調停をおこなえるか不安に感じていませんか。

 

結論からいうと、円満調停に不安があるなら事前に弁護士に相談しておくことをおすすめします。円満調停に弁護士なんて必要なの?と思うかもしれませんが、法律のプロに相談しておくことで、円満調停がうまくいく可能性が上がるかもしれません。

 

弁護士に相談することで、以下のようなメリットを得ることができます。

  • 円満調停での注意点や必要な手続きを教えてもらえる
  • 自分の主張が適切かどうか判断してもらえる
  • 依頼すれば、円満調停に同行してもらえる
  • 円満調停が不成立になっても離婚しなくて済むようにアドバイスをもらえる

当サイトでは、離婚問題を得意とする弁護士を地域別で検索することができます。 無料相談はもちろん、電話で相談が可能な弁護士も多数掲載していますので、まずはお気軽にご相談ください。

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円満調停をする3つのメリットとは

円満調停を行うメリットとして、以下の3つのことが考えられます。

客観的な意見をもらえる

夫婦だけの話し合いになると、お互いに自分の主観で話してしまうこともあるでしょう。そうなると、相手の悪いところばかり探してしまい、さらに夫婦関係が悪化してしまうかもしれません。

円満調停では、完全に第三者である調停委員が仲介してくれます。そのため、客観的な視点から夫婦関係悪化の原因や、双方の問題点・改善点などを探ってもらえるでしょう。

相手と顔を合わせないので冷静に本音を言いやすい

調停委員と話している間は、夫婦で直接顔を合わせることはしません。そのため、対面では言えなかった本音で話しやすくなるのではないでしょうか。

また、調停委員は終始落ち着いていますので、夫婦で話し合うより冷静に話せるようです。

同居中でも利用できる

円満調停は、夫婦円満を目指すものですので、同居している夫婦でも利用できます

同居していれば、円満調停のアドバイスを実践する機会も多いでしょう。そのため、夫婦関係回復の可能性が別居している夫婦より期待できるかもしれません。

円満調停の流れ

円満調停の流れは下図のようになっています。

一度申立てを行ったら調停が終了するまで②をくり返し、話し合うことになります。ここでは、円満調停の流れをご紹介します。

①円満調停の申立て

円満調停を申し立てる場合、相手の住居地または合意の家庭裁判所に書類と費用をそろえ、申立てを行います。

必要費用

申立ての費用として、収入印紙1,200円分と連絡用の郵便切手が必要になります。郵便切手は、人によって枚数や金額が変わりますので、申立て先の裁判所へご確認ください。

必要書類

必要な書類は主に以下の2つです。

  • 申立書とその写し(各1通)
  • 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)

追加で書類を求められることもあります。こちらも、一度申立て先の裁判所に確認しておきましょう。

②調停当日|流れと具体的な質問内容

当日は受付を行い、それぞれ待合室で待機します。待合室は別々ですが、一緒に出頭しても問題ありません。

それぞれ順番に呼ばれ、調停委員との話し合いがはじまります。一般的に以下のようなことを聞かれるでしょう。

  • 夫婦関係が悪化する前の夫婦の生活状況
  • 夫婦関係に対する不満
  • 具体的な不満の内容
  • 解消のためにどのような協議を行ったか
  • 対応の状況
  • 今後の夫婦関係に望む事柄 など

夫婦が抱えている問題や状況により、質問内容は変わってくるでしょう。もし、「これだけは言いたい」という内容がある場合、紙などに書いて準備していくことをおすすめします。

③調停の終了

調停には成立不成立取下げの3つの終わり方があります。成立によって夫婦関係が良好になる夫婦もいますし、成立し婚姻関係は続くものの、同居はしないというケースもあるようです。

円満調停を行っているうちに、夫婦関係が修復し取下げる夫婦もいます。また、不成立になったからといって、必ずしも離婚裁判に移行するわけではありません

ご自身が何もしなければ、現状を維持できます。ただし、離婚を希望した配偶者から離婚請求される可能性はあり得ます

円満調停で夫婦関係修復を成功させるポイントは?

円満調停で夫関係修復を成功させるポイントは、調停委員を味方にすることです。調停委員は、双方に和解案を提案してくれます。

味方になってもらうことで、相手に対し『離婚しない』ための和解案を提案し、説得してくれるかもしれません

味方にするためには、調停委員への心証が大事なので、以下のような行為や発言はやめましょう。

  • 調停委員に対する非常識な言動
  • 感情的な発言(熱くなりすぎて暴言・失言をしてしまうなど)
  • 相手のみが悪い、自身の非を一切認めない言動
  • 虚偽の発言 など

たとえ相手の行いが原因で夫婦関係が悪化した場合でも、説明の仕方には注意しましょう。どのような話し方が効果的かは、弁護士に相談してみることをおすすめします。

まとめ|円満調停へ弁護士に同行してもらうこともできる

話すことや自己主張がどうしても苦手な方は、弁護士に同行を依頼することもできます。

ただし、円満調停は夫婦円満を目指すための話し合いなので、弁護士が介入することで、かえって相手にマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

もし、調停が不成立になり裁判を申し立てられても、状況によって離婚を回避できるかもしれません。調停に同行してもらうかは別として、まずは、状況を整理するため弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。

円満調停で夫婦関係を修復したい方へ

昔のように仲の良い夫婦に戻りたい…と円満調停を検討していても、自分の力だけでうまく調停をおこなえるか不安に感じていませんか。

 

結論からいうと、円満調停に不安があるなら事前に弁護士に相談しておくことをおすすめします。円満調停に弁護士なんて必要なの?と思うかもしれませんが、法律のプロに相談しておくことで、円満調停がうまくいく可能性が上がるかもしれません。

 

弁護士に相談することで、以下のようなメリットを得ることができます。

  • 円満調停での注意点や必要な手続きを教えてもらえる
  • 自分の主張が適切かどうか判断してもらえる
  • 依頼すれば、円満調停に同行してもらえる
  • 円満調停が不成立になっても離婚しなくて済むようにアドバイスをもらえる

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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