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不倫の慰謝料請求・減額の弁護士費用は?相場と費用のシミュレーション

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
不倫の慰謝料請求・減額の弁護士費用は?相場と費用のシミュレーション
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不倫トラブルの解決にかかる弁護士費用の相場は、着手金が20~30万円報酬金が獲得できた金額、あるいは減額できた金額に対して10~20%と言われています。

つまり、請求して獲得できた慰謝料の金額や、交渉して減額できた金額によって異なります。また、弁護士費用は一律でいくらと決まっているわけではありません。

各弁護士事務所の料金体系によっても左右されますし、報酬金を%ではなく、固定にしている事務所もあります。

この記事では次の点を解説します。

この記事でわかること

  1. 前提条件として知っておきたい不倫慰謝料の相場
  2. 不倫の慰謝料(請求・減額)を依頼した場合の弁護士費用の相場
  3. 不倫の慰謝料(請求・減額)を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーション
  4. 弁護士費用の内訳

不倫の慰謝料請求や、減額の依頼をお考えなら、ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】離婚にかかる弁護士費用はいくら?相場や内訳・支払いの際の注意点

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前提条件として知っておきたい不倫慰謝料の相場は50~300万円

冒頭でもご紹介した通り、慰謝料請求・慰謝料減額の弁護士費用の相場は、獲得・減額できた金額に対して10~20%と言われており、獲得・減額できた金額にも左右されます。

そこで、知っておきたいのが不倫慰謝料の相場です。不倫慰謝料の相場は次の通り、50~300万円と言われています。

不倫慰謝料の相場

不倫が原因で離婚に至った場合

150~300万円

離婚に至らない場合

50~150万円

ただし、これは調停や裁判など法的手続きを介して決定した場合で、過去の裁判事例などから、さまざまな要因を考慮して決定されます。直接交渉では、この範囲に則って決定しなければならないわけではありません。

法的手続きを介さずに、相手と直接交渉した場合は、お互いの合意した金額や条件で柔軟に慰謝料を決定することができます。

弁護士に交渉を依頼した場合、獲得できた慰謝料、あるいはどの程度減額できたかによって、弁護士費用も左右されることになるのです。

【慰謝料請求高額要因】

慰謝料相場と高額になる8の要因

浮気で離婚する時の慰謝料の相場と高額になる要因

【慰謝料減額要因】

不倫で慰謝料請求された人が回避できるポイント

不倫の慰謝料請求を回避・減額できるかの判断基準

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不倫の慰謝料請求を依頼した場合の弁護士費用の相場とシミュレーション

ここでは、不倫の慰謝料請求を弁護士に依頼した場合の弁護士費用の相場と、弁護士費用のシミュレーションをご紹介します。

不倫の慰謝料請求を依頼した場合の弁護士費用の相場

不倫の慰謝料を請求した場合の弁護士費用の相場は次の通りです。

不倫の慰謝料を請求した場合の弁護士費用の相場

相談料

0~5,000円/30分

着手金

20~30万円

報酬金

獲得金額の10~20%

実費

弁護士の交通費など

日当

1~2万円/日

慰謝料請求の場合は、獲得金額に対して〇%という事務所もあれば、固定でいくらと決まっている事務所もあるなどさまざまです。

次項では、相場の弁護士費用で、実際に慰謝料を獲得したと仮定して、弁護士費用のシミュレーションをご紹介します。

【関連記事】

慰謝料請求の弁護士費用はいくら?慰謝料相場と費用を抑えるコツ

不倫の慰謝料請求を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーション

ここでは、不倫の慰謝料請求を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーションをご紹介します。弁護士費用は、着手金30万円、報酬金は獲得金額に対して20%とします。

不倫の慰謝料請求を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーション

獲得した慰謝料が100万円だった場合

着手金:30万円

報酬金:20万円

弁護士費:着手金・報酬金で50万円

獲得した慰謝料が200万円だった場合

着手金:30万円

報酬金:40万円

弁護士費:着手金・報酬金で70万円

獲得した慰謝料が300万円だった場合

着手金:30万円

報酬金:60万円

弁護士費:着手金・報酬金で90万円

獲得した慰謝料が500万円だった場合

着手金:30万円

報酬金:100万円

弁護士費:着手金・報酬金で130万円

これらは、便宜上着手金・報酬金だけで算出したものです。後述しますが、弁護士費用には実費や日当などが加算される場合もありますので、かかる費用はもう数万円程度高額となる可能性もあります。

例えば1日2万円の日当がかかり、弁護士が相手と交渉した回数が2回であれば、日当は4万円ということになります。

獲得した慰謝料が100万円だった場合、弁護士費用は着手金・報酬金だけで50万円だとすれば、あなたが純粋に手にできる慰謝料は約50万円となりますし、200万円を獲得できた場合は、約130万円ということになります。

慰謝料の請求は不倫相手に請求することもできますし、離婚するパートナーに離婚慰謝料として請求することも可能です。慰謝料の請求では、相手の支払い能力によっても獲得できる金額が左右されます。

ご自身が直接相手との交渉で慰謝料を獲得するのが難しいのであれば、弁護士に依頼することをおすすめします。

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【関連記事】

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不倫の慰謝料減額を依頼した場合の弁護士費用の相場とシミュレーション

ここでは、不倫の慰謝料減額を弁護士に依頼した場合の弁護士費用の相場と、弁護士費用のシミュレーションをご紹介します。

不倫の慰謝料減額を依頼した場合の弁護士費用の相場

不倫の慰謝料を請求した場合の弁護士費用の相場は次の通りです。

不倫の慰謝料を請求した場合の弁護士費用の相場

相談料

0~5,000円/30分

着手金

20~30万円

報酬金

減額できた金額に対して10~20%

実費

弁護士の交通費など

日当

1~2万円/日

これは慰謝料請求の弁護士費用同様に、各弁護士事務所の料金体系によってまちまちですし、減額できた慰謝料によっても異なるため、参考程度にお考えください。

慰謝料の減額でも、獲得金額に対して〇%という事務所もあれば、固定でいくらと決まっている事務所もあります。実際に弁護士に相談してみて、弁護士費用がいくらくらいになるのかも確認したほうが確実です。

次項では、相場の弁護士費用で、実際に慰謝料を減額できたと仮定して、弁護士費用のシミュレーションをご紹介します。

不倫の慰謝料減額を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーション

ここでは、不倫の慰謝料減額を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーションをご紹介します。弁護士費用は、着手金30万円、報酬金は獲得金額に対して20%とします。

不倫の慰謝料減額を依頼した場合の弁護士費用のシミュレーション

請求350万円に対して50万円まで減額・減額金額200万円

着手金:30万円

報酬金:40万円

弁護士費:着手金・報酬金で70万円

支払う金額:弁護士費用70万円+慰謝料50万円で120万円

請求200万円に対して100万円まで減額・減額金額100万円

着手金:30万円

報酬金:20万円

弁護士費:着手金・報酬金で50万円

支払う金額:弁護士費用50万円+慰謝料100万円で150万円

請求500万円に対して100万円まで減額・減額金額400万円

着手金:30万円

報酬金:80万円

弁護士費:着手金・報酬金で110万円

支払う金額:弁護士費用110万円+慰謝料100万円で210万円

これらは便宜上、着手金・報酬金だけで算出したものですが、弁護士費用にはこれ以外に実費や日当などが加算されることもあります。

例えば1日2万円の日当がかかり、弁護士が相手と交渉した回数が2回であれば、日当は4万円ということになります。加えて、上表でも明記した通り、弁護士費用とは別に慰謝料も発生します。

もちろん不貞行為の事実がないとして、慰謝料請求を回避できたり、弁護士の交渉で限りなく少なくできたりするケースもあります。

請求金額に対して大幅に減額できれば、その分弁護士費用も高額となります。慰謝料の減額は、慰謝料請求と違い、獲得できる金額がなく、どうしても損をした気持ちになるかもしれません。

しかし、何もせずに素人交渉で500万円を支払うことになったり、訴訟に発展したり、長期化してしまったりするリスクを考えれてみてください。

場合によっては、職場に知られるのでないかなど、常に不安な日々を送らなければなりません

弁護士を介して交渉してもらい、訴訟になることなく解決し、弁護士費用、慰謝料合わせて210万円ですむのと、どちらが得なのか、考えてみてもよいでしょう。

慰謝料を請求されている状況を弁護士に相談をしてみることで、減額できるポイントがないか、どの程度の減額できる見込みがあるのか確認することができます。何もしないまま一人で抱え込んでしまうよりも、まずは相談だけでもしてみましょう。

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弁護士費用の内訳

ここでは、弁護士費用の内訳について解説します。

相談料|0~5,000円/30分

弁護士への相談時に発生する費用が、相談料です。相談時間はおおよそ30分程度で、相場は0~5,000円です。

着手金|20~30万円

弁護士に依頼した際に生じるのが着手金です。着手金の相場は上述した通り、20~30万円です。

着手金は頭金のようなもので、依頼した案件を途中でキャンセルしても、あるいは、思った通りの結果にならなくても、返金を求めることはできません。

報酬金|獲得金額・減額金額に対して10~20%

報酬金は、慰謝料請求の獲得金額・慰謝料減額の減額金額に対して10~20%が相場です。報酬金は、依頼した案件が解決してから支払うことになります。

実費

実費は、弁護士の交通費や、書類のコピー代など、弁護士報酬以外で生じるお金です。

日当|1~2万円/1日

日当は、弁護士が弁護士事務所以外で、活動した際に生じる費用です。離婚の場合、相手と事務所以外で会って、交渉した場合などに生じます。事務所によってはタイムチャージと呼ばれ、1時間いくらと決まっている所もあります。

日当は意外と見落としがちなので、弁護士に相談・依頼する前に必ず確認しましょう。

まとめ

この記事では次の点を解説しました。

  1. 前提条件として知っておきたい不倫慰謝料の相場は50~300万円
  2. 不倫の慰謝料(請求・減額)を依頼した場合の弁護士費用の相場
  3. 不倫の慰謝料(請求・減額)を依頼した場合の費用のシミュレーション
  4. 弁護士費用の内訳

弁護士と聞くと、「裁判」や「怖い」「弁護士費用が高額」といったイメージを抱きがちかもしれません。しかし、弁護士の仕事は裁判での争いだけではなく、相手との交渉も含まれます。

依頼することで、裁判に発展せずに済んだり、長期化して時間もコストもかからずに済んだりすることもあるのです。

精神的な負担の軽減にもつながり、何より、ご自身で行って失敗するリスクもなく、より納得した形での解決が期待できます。

慰謝料請求の場合は、着手金さえ負担できれば、獲得した慰謝料から弁護士費用を支払うことができますし、減額の場合はトータルでどちらが得なのか考えてみるとよいでしょう。

「弁護士費用の負担が難しい…」という方は、記事中でご紹介した関連記事も参考にしてみてください。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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