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仮面夫婦は離婚すべき?離婚・継続を判断する5つの知識

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
仮面夫婦は離婚すべき?離婚・継続を判断する5つの知識
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夫婦間の愛情がなくなってしまったにも関わらず、離婚しない夫婦を一般的に『仮面夫婦』と呼ぶことがあります。

自分の配偶者から「愛情がなくなってしまった、でも子供のために離婚したくない。」と言われたら、離婚するべきか仮面夫婦になるべきか悩んでしまいますよね。

この記事では、仮面夫婦になったきっかけ別に離婚するべきか、関係修復するべきかを紹介します。今後の生活を決める参考にしていただけたら幸いです。

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仮面夫婦の4つの特徴

仮面夫婦は他人や子供の前では仲良しに振舞っているため、『理想の夫婦』と思われることもしばしば。そのため、周囲は不仲に気づかず離婚したときにはじめて知り、驚くという傾向があります。

また、その他にも以下のような特徴があります。

  1. 自分の配偶者の話をしない
  2. お互いにどこで・何しているのか知らない
  3. 一緒にいても距離がある・会話がない
  4. 夫婦で話していても笑顔がない

仮面夫婦は相手に関心がなさ過ぎて、「うちの旦那は●●するから本当に嫌い。」「妻はいつも●●するから困る。」などの愚痴すら言わないのも特徴の1つです。

仮面夫婦は離婚すべき・しないべき?理由別の判断基準

仮面夫婦に不満がない夫婦もいますが、多くの場合離婚するべきか、このまま我慢するべきか深く悩んでいるのではないでしょうか。ここでは、仮面夫婦になった理由別に一般的な考えとして離婚した方がいいのか、しない方がいいのか紹介します。

相手の不倫がきっかけだった場合

相手が不倫しており、隠す気もない場合は離婚することをおすすめします。夫が不倫している場合、生活費を入れてくれるなら不倫されてもよいと思っている人も少なくありません。

しかし、今後も毎月生活費を渡してくれる保障はできないでしょう。また、不倫相手に貢ぐために急に生活費を削られている・渡されなくなるかもしれません。

夫が不倫相手と交際するためにお金をつぎこんでいることに気付きました。生活費は少ししかもらっていません。 (引用:夫が生活費を減らして不倫相手にお金をつぎこんでいることに気付きました。|Yahoo!知恵袋)

まだ子供も小さいのに、突然離婚したいといわれる可能性もあります。また、こちらはまだ相手に愛情が残っている場合、不倫相手に夢中な様子を見ている状況は精神的にもよくないでしょう。

なお、相手の不倫が始まる前に夫婦関係が既に破綻していた場合は、離婚時に慰謝料請求しても認められなかったり、低額になったりする可能性があります

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会話がないのがきっかけだった場合

相手が自分の話に対し、生返事だったり「ああ。」や「うん。」しか言ってくれなかったりすると次第に相手と話すことが苦痛になり、同時に愛情もなくなっていきますよね。

だけど、夫婦の会話がつまらないのです。彼の好きな漫画も読んで感想を言い合おうとしましたが、「そうねえ」とあいづちばかり。日増しに虚しさがつのっていくんです。結婚相手、間違ったかなって悲しくなります。(引用:夫との会話、楽しいですか?毎日虚しいです。|発言小町)

妻の話がつまらないんです。にも関わらず、妻に向かって正対し、目を見つめ、興味があるような相槌を打つことを強要されます。(引用:妻の話が、つまらないのです。|Yahoo!知恵袋)

このように会話のなさがきっかけで仮面夫婦になった場合、「離婚してもっと自分と合う人を探したほうがいいのでは?」と考えるかもしれませんが、再構築できる可能性もあるでしょう。

お互いに共通の趣味を持つなど相手と共感できる部分を見つけることから始めることをおすすめします。ただし、努力しても取り付く島もないような場合は離婚を検討してもよいかもしれません。

セックスレスがきっかけだった場合

セックスレスがきっかけで夫婦間の愛情が冷めてしまうこともあるでしょう。根本的な原因として、相手の体力や性欲といった身体的な問題と不倫(他にする相手がいる)の2つが考えられます。

年齢や身体的な問題の場合、夫婦関係を再構築できる可能性がありますので、一度セックスカウンセラーに相談してみることをおすすめします。

反対に不倫の場合、夫婦関係を修復するのは難しいかもしれません。証拠を集めた上で離婚を検討するのもよいでしょう。

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日々の喧嘩がきっかけだった場合

日々の喧嘩が原因の場合、まず夫婦関係の修復を試してしましょう。

勢いで仮面夫婦になったものの仲直りのタイミングがつかめていなかったり、お互いに意地を張っているだけだったりもするでしょう。

離婚を切り出す前にまずは歩み寄る必要があります。

しかし、何をしても相手が和解の意思を見せないのであれば離婚をおすすめします。仮面夫婦を続けるより、新しい生活を始めた方が気楽でしょう。また、両親の喧嘩を見なくて済むので子供も安心できるのではないでしょうか。

お互いに冷静になるためにも別居をして距離をとってみるのもおすすめです。

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離婚が子供に与える影響|仮面夫婦の家庭で育つ子供の心理

仮面夫婦になっても離婚に踏み切れない理由として相手への愛情や経済的なこともあると思いますが、子供のことが1番大きいのではないのでしょうか。

子供が両親を慕っていると、親の都合で引き離すのは心苦しい、片親なのはかわいそうと思ってしまいますよね。

そのため、我慢すればいいと離婚を踏みとどまる人も少なくありません。しかし、本当にそれでいいのでしょうか

ここでは、離婚が子供に与える影響や、子供の立場から見て離婚した方が幸せなのか、仮面夫婦の元で育つ方が幸せなのかネット上の投稿を引用しながら紹介して行きます。

離婚が子供に与える影響

個人によって差がありますが、離婚により以下のような影響を子供に与えると考えられます。

  • ものや人への愛着を失うことがある
  • 同居する親に捨てられないようにふるまうことがある
  • 精神的に不安定となることがある
  • 何かしらの依存症になることがある

子供は基本的に両親の不仲や離婚を自分のせいと思いがちです。そのような罪悪感からうつになってしまう可能性も考えられます。

また、離婚後生活のために働く時間が増え触れ合う時間が減ってしまったり、片親になったことで留守番を1人でする機会が増えてしまったりすると、子供に寂しい思いをさせることになります。

影響を最小限に抑える方法

影響を少なくするためには、両親からのケアが必要になります。同居している親は、なるべく一緒にいる時間をつくり、絶対に見捨てないことを伝えてあげましょう。

また、別居している親は、離れても親であり愛していることを伝えることが大切です。養育費の支払い以外にも、月に何度かの面会交流・誕生日のプレゼントをするようにしましょう。

子供は離婚しても両方の親に愛されていると知ることで、悪影響を受けにくくなるでしょう。また、両親が離婚したこと自体あまり気にしなくなります。

片親?仮面夫婦?どっちの家庭で育った方が幸せなのか

やはり親としては「夫婦間に愛情がなくても、子供には両親が揃っていた方がいい。」と考えるのは当然で、結果的に仮面夫婦を選択する人は多いでしょう。

しかし、子供の前で夫婦仲がいいように見せることができない場合、愛情のない家庭で母親または父親が我慢するのを見ながら育つことはかえって悪影響にもあります。

そのような家庭で育つのが嫌という子供は少なくありません。

私は離婚を希望していますが、夫は拒否しています。子どもは夫に懐いています。だから、ここは我慢して、下の子が成人するまでの15年間は婚姻関係を続けようと考えています。でも、今は子どものことについて最低限の会話しかなく仮面夫婦です。(引用:夫と二人の生活が考えられない|発言小町)

私には両親に生んでくれてありがとうと思う気持ちがわからないです、むしろ離婚してくれていたほうがよかったと思います。いがみあいは見たくなかったです。(引用:仮面夫婦の気持ちがわからない。|発言小町)

確かに離婚は子供にとってとても悲しいことですが、無理して『夫婦」という形を取っているのであれば、「離婚してほしい。」「我慢しないで欲しい。」と思う子供も少なくないようです。

子供の意見はこちらのサイト「両親が離婚された方に質問です。|発言小町」で見ることもできますので、1つの参考にしてみてはいかがでしょうか。

仮面夫婦が夫婦仲を再構築させる4つの方法

仮面夫婦でも絶対に夫婦関係が修復されないわけではありません。まず、自分が努力して相手に歩み寄ることで愛情を取り戻し、仮面夫婦になる前よりもよい関係になれる可能性があります。

ここでは、どのようなことをすればいいのか紹介していきます。

会話を増やす

まず円満夫婦に必要なのは『会話』です。円満な家庭と仲が悪い家庭では会話時間に大きな差がある事が分かりました。

 

平日の会話時間

休日の会話時間

円満な夫婦

146分

273分

円満ではない夫婦

53分

83分

表を見ると円満な夫婦と円満でない夫婦とでは約3倍の差があります。このことから会話がいかに重要なことが分かりますね。

しかし、何を話したらいいのか分からないという人は少なくないでしょう。円満な夫婦は主に以下のようなことを話題にしているようです。

  • 子供のこと
  • TVやニュースのこと
  • 仕事のこと
  • 休日の予定
  • 夫婦のこと

また、共通の趣味の話題でもいいでしょう。相手の趣味にまったく興味がなくても歩み寄ることが大切です。自分が歩み寄る姿勢を見せれば、相手も拒否することはないでしょう。

毎日10分でも5分でもいいので、2人きりで話すことが再構築のきっかけになります。

相手に感謝をする

普段一緒に生活していると、自分のためにしれくれる些細なことを当たり前に感じてしまい、感謝せずに文句ばっかり言ってしまうのではないでしょうか。

いい夫婦のアンケートで配偶者から言われたい一言は、『ありがとう」という感謝の言葉が1位でした。また、『結婚してよかった』『感謝しています』『あなたがいてくれてよかった』が続き、どれも感謝の気持ちが伝わる言葉になっています。

相手も感謝してくれないからお互い様と感じてしまうこともあると思いますが、こちらから相手に感謝することで相手もつられて感謝してくれるかもしれません。

まず、毎日働いてくれる・家事をしてくれる相手に対し感謝するように心がけましょう。

夫婦でカウンセリングを受ける

心療内科や専門のカウンセリングを夫婦で受けることで、なぜ仮面夫婦のような現状になってしまったのか、原因の解明から今後どのようなことをしていけばいいのか提案や助言・指導を行います。

また、相手をどのように誘ったらいいのか分からない場合、まずは1人で相談しに行くことをおすすめします。

円満調停を行う

裁判所の調停手続きを利用して夫婦関係の修復をするための話し合いを行うことを円満調停といいます。

円満調停では、調停委員に事情を話し、お互いの状況や心情を考慮したうえで、夫婦関係が円満でなくなった原因の追究や修復のためにするべきことの提案や助言をしてくれます。

ただし、裁判所に行くことになりますので、あらかじめ『離婚を目的としているものではない』ことを伝えておいた方がよいかもしれません。相手が離婚の申立てをされたと勘違いしてしまうかもしれないからです。

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どうしても夫婦仲が回復しない場合の対処法

こちらがいくら相手に歩み寄ろうとしても取り付く島もない場合や、もう相手に心底愛想がついてしまった場合には、再構築ではなく別れを選択するというのも1つの方法です。

ここでは、別居や離婚の方法について紹介します。

別居をする

まず別居をすることから初めてみましょう。別居期間が5年以上の場合、離婚を認める法定事由に該当しますし、5年以下であっても『夫婦関係の破綻』と判断され、裁判でも離婚が認められるケースがあります。

別居する際に、勝手に出て行ってしまうとこちらの落ち度として、離婚時に不利になってします。そのため、あらかじめ別居をすることを相手に伝える必要がります。

それと同時に婚姻費用の請求をしましょう。

また、子供を連れて行くか・連れて行かないかが問題です。今後の親権に関わってきますし、子供の意見も尊重しないといけません。

離婚する

離婚は協議離婚・離婚調停・離婚裁判と3つの段階があります。財産分与・親権・養育費について自分がどのくらい欲しいのかあらかじめ考えておきましょう。

また、慰謝料は不倫・DVなど不法行為があった場合に請求できる金銭で、必ずもらえる訳ではありません。自分の場合請求できるかどうか知りたい場合は離婚問題の解決が得意な弁護士に相談しましょう。

まとめ

今は仮面夫婦に耐えることができても、自分が我慢し続けるか最終的に熟年離婚という結末が待っているでしょう。離婚・再構築どちらも苦しい選択になると思いますが、仮面夫婦で現状を維持するより幸せになれるはずです。

離婚する場合は、一度弁護士に相談し、どのように離婚を進めていくのか話し合うことをおすすめします。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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