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モラハラ夫が離婚してくれない時にすべき5つの策|相手の心理も解説

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
モラハラ夫が離婚してくれない時にすべき5つの策|相手の心理も解説
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「モラハラ夫が離婚してくれない…」

モラハラ被害を受けている側からしたら大変辛い状況でしょう。

モラハラ夫は普通の人と違う分、離婚するまでに苦労する可能性は高いです。しかしモラハラを受けている証拠を確保できれば、離婚できる可能性が高いのであきらめないでください。

この記事ではモラハラ夫の深層心理に触れながら、離婚に向けて自力でできる6つのことを紹介します。モラハラ夫に負けない強い心を持ちながら、行動に移しましょう。

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【関連記事】【弁護士監修】モラハラ夫によくある12の特徴と原因・効果的な対応法

離婚してくれないモラハラ夫の心理を学ぶ

モラハラ_イメージ

これまでモラハラ夫のせいでたくさん傷ついてきましたね。モラハラ夫の言動は理解に苦しむものが多いでしょう。

実はモラハラ夫と言動には、夫がこれまで生きてきた中で負ってしまった心の傷が関係している可能性が高いです。

モラハラは心の病からくる?

モラハラ自体は病気として認定されているわけではありませんが、モラハラを行う多くの人は心の病を抱えている可能性があります。

そこで、モラハラと共通するといわれている病気についてみていきましょう。

自己愛性パーソナリティ障害

本当は劣等感やコンプレックスだらけなのに、その思いをかくすために「自分は特別である」と暗示をかけて、周りに注目されようとする障害のことをいいます。

心の中はいつでも人の注目を集めたいという欲求にまみれていますので、注目をあびるためにわざと人を傷つけたり、強い主張をしてしまうのです。

アダルトチルドレン

幼少期に負った心の傷を抱えながら大人になってしまった人をアダルトチルドレンといいます。

例えば、親から十分に愛されなかったり、反対に親の異常な過干渉のせいで自分の気持ちを押し殺して生きてきたなど、様々な理由でアダルトチルドレンになってしまうことが考えられます。

アダルトチルドレンの特徴としては主に下記のものが存在します。

  1. 感情の波が激しい
  2. 他人に依存的。または支配的
  3. 常に他人からの賛同と称賛を求める

夫にこのような特徴があれば、モラハラの正体はアダルトチルドレンかもしれません。

自己肯定感の欠如

自分を認める・愛する力が健康的な人より欠けているために、相手を失うことを恐れ、過剰な束縛で相手を支配しようとします。

このようにモラハラ夫は大きな心の障害を抱えている可能性が高いのです。以下ではモラハラ夫の原因など詳しく説明していますのでぜひご覧ください。

モラハラ夫が離婚したがらない理由

先述したようにモラハラ夫は心の病を抱えている可能性があります。離婚したがらない理由として、その心の病が考えられます。

離婚して妻を手放したくないという気持ちや、妻に捨てられるのを恐れている可能性があります。

また離婚をしてしまえば、これまでのように注目を浴びるための言動もできなくなってしまいます。どのような理由にせよ、モラハラ夫の心が関係しているといえるでしょう。

モラハラ夫が離婚してくれないときに自力でできる6つのこと

モラハラ夫と離婚するために、自力でできる6つのことを解説します。

モラハラの事実を証明できる証拠集め

まずは、モラハラの証拠を集めましょう。モラハラ夫と離婚するには証拠がすべてといっても過言ではありません。

携帯電話や盗聴器で会話を録音

もし、モラハラ夫との会話を録音できそうであればスマートフォンなどで録音しておきましょう。

ネット通販などでは3千円ほどでペン型のボイスレコーダーを購入できます。モラハラ夫に知られずに音源を入手できる方法として、検討しても良いかもしれません。

言われた暴言などを記録に残す

盗聴器をしかけたり、会話の録音が困難な方は、これまで言われた数々の暴言や嫌がらせを書きとめておいてください。

ご自身の親・兄弟や信頼できる友人にモラハラの事実を明かすのも効果的ですので、とにかくモラハラを受けていた記録を残すようにしましょう。

実家に帰れる人は一時避難する

証拠を揃えられたら、いち早くモラハラ夫から離れる準備をしましょう。実家に帰れる人は、とりあえず一時避難でもいいので実家に戻ってください。

なによりモラハラ夫から離れて心の安定を確保するのが大切です。実家に戻れない人はどこか離れられる場所がないか考えてみてください。

そのまま別居をしても良いでしょう。

モラハラ夫が言うことを聞きそうな人を交えて話し合い

モラハラ夫の友人や同僚などに思いきって相談をして、協力してもらいましょう。そして、モラハラ夫に直接離婚をするように促してもらいます。このときにモラハラの証拠があれば尚良いです。

モラハラ夫がモラハラを認めざるをえない証拠をつきつけ、第三者を交えて話し合う方が夫婦2人で話し合うより効果的でしょう。

ただし、夫婦2人に戻ったときに逆上する可能性も考えられますので、危険な場合はモラハラ夫と離れられる環境を作ってから話し合いをしてください。

離婚に応じない場合は裁判まで起こすと強く主張しておく

それでも離婚を拒否してきたときは、どんなに費用がかかっても裁判を起こすとはっきり伝えましょう。

本当は費用がなかったとしても、信頼できる第三者に事前にお願いし、口裏を合わせてもらい第三者から費用を借りられることになったなど、嘘でもいいのでモラハラ夫には強く主張しましょう。

また、裁判に進んだ場合、証拠があることやモラハラ夫が明らかに不利であることを知らせて、100%離婚が成立するので自分は何も恐れていないとはっきり伝えてみましょう。

もちろん裁判で離婚が確実に成立するわけではありませんが、モラハラ夫には強い主張をすることで状況が好転する場合があると覚えておいてください。

調停離婚を申し立てる

なにをいっても離婚を拒否した場合は、離婚調停を申し立てましょう。

離婚調停とは家庭裁判所に申し立てをし、調停委員を交えて離婚に向けての協議を行うことをいいます。

お近くの家庭裁判所は【各地の裁判所一覧|裁判所】からお探しください。

調停離婚の手順

必要書類を持ってお近くの家庭裁判所に持参するか、郵送で送ることで申し立てられます。

費用

収入印紙1,200円分と連絡用の切手が必要になります。

必要書類

  • 夫婦関係調停申立書とその写し
  • 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)

※必要書類は追加で請求されることがあります

申立書のダウンロードは下記から行えます。

夫婦関係調整調停の申立書|裁判所

記入例は【こちら】をご覧ください。

すでに別居している場合は婚姻費用も同時に請求しよう

別居中であっても生活費をもらう権利があります。その際は婚姻費用分担請求調停も同時に申し立てましょう。その際に1,200円分の収入印紙が必要になります。

必要書類

  • 婚姻費用の分担請求調停の申立書
  • 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 年収を証明するもの(源泉徴収票など)

※必要書類は追加で請求されることがあります

申立書のダウンロードは下記から行えます。

婚姻費用の分担請求調停の申立書|裁判所

記入例は【こちら】をご覧ください。

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もしあなたが強い気持ちで離婚をしたいのであれば、弁護士に相談したほうが確実です。一般的な離婚でさえ、大変です。モラハラをする相手との離婚は、それ以上に困難が伴います。

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調停離婚に進む際に絶対に心得ておくこと

調停離婚を進める上で心得ておいてほしいことが2つあります。

モラハラ夫の外面のよさで調停委員がだまされることも…

モラハラ夫は外面が良く、周りの人を簡単にだませるほど良い人を演じるのが上手です。

そのため、調停委員の前では嘘を並べて良い夫を演じる可能性があり、夫の言うことを信用されてしまう恐れがあります。

ですからモラハラの事実を証明できる証拠が重要なのです。

調停委員が夫側につかないためにも、調停委員をしっかり納得させられる証拠と、モラハラ夫にどれだけ傷つけられてきたのかを強く主張しましょう。

いくら調停委員が説得しても強制力は一切ありません

仮にモラハラ夫の本性が暴かれ、調停委員があなたの味方になってくれるとします。

その際に、モラハラ夫に離婚を認めるよう説得することがあるかもしれませんが、いくら説得をしてもモラハラ夫が拒絶をすれば離婚は成立しません。

調停離婚は、お互いの同意が条件になりますのでモラハラ夫に離婚を認めさせなければならないのです。調停でも離婚ができなかった場合は、裁判離婚へと移行します。

もし、相手との離婚調停や裁判に自信がないのであれば、最初に弁護士に相談するのをおすすめします。

人を騙すことに長けている相手以上に、自分が受けたことを調停委員に信じてもらえるのであれば構いません。

しかし、弁護士なら客観的事実にもとづいた証拠と、戦略的な対応で調停委員を説得してくれます。

不安に感じる弁護士費用も、裁判に発展してしまうよりはかかりません。離婚調停を行う前に、まずは弁護士に相談したほうが賢明です。

相談料は30分0~1万円が相場で事務所によって異なりますが、この30分で離婚が成立できる可能性が高まると考えたら、高くはないでしょう。

費用の負担が難しいという方は後述する項目もご覧ください。弁護士はモラハラで悩むあなたの力強い味方です。

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それでも離婚してくれないときは弁護士に相談

弁護士_イメージ

やれることは全て手を尽くしたけれど、一向にモラハラ夫が離婚してくれない場合は弁護士に依頼しましょう。

もし、はじめから調停離婚を視野に入れている場合は、早い段階で弁護士に相談したほうが良いかもしれません。

可能であれば夫婦で話し合う時点で弁護士に依頼して、夫婦の間に入ってもらいながら離婚に向けて進めたほうがいいでしょう。

裁判に進む場合は費用がかかることを覚悟する

調停離婚でも成立しなかった場合は、裁判に進む流れになります。裁判離婚を弁護士に依頼すると、その分費用もかかることを覚えておきましょう。

裁判にならないよう、できるかぎり調停離婚で離婚が成立ように弁護士に相談するのも1つの手ですね。

モラハラが得意な弁護士の選び方と探し方

モラハラ夫と離婚するためには離婚問題に注力している弁護士に相談しましょう。

弁護士の探し方

離婚問題に注力していて、なおかつモラハラ夫と離婚させた実績の多い弁護士を選んでください。

当サイトでも多くの離婚弁護士を検索できます。

弁護士の選び方

気になる弁護士が見つかったら、無料相談を利用してください。

多くの弁護士事務所では無料相談を行っていますので実績だけでなく、実際に無料相談を受けたときの印象や、相性なども大切にしてくださいね。

良い弁護士はどんな時も依頼者の身になって親切に接してくれます。その点もしっかり見極めましょう。

弁護士にお願いしたいけど費用が払えない方へ

弁護士を雇うと聞くと莫大な費用がかかると感じる方もいるかもしれません。

全国の離婚弁護士費用の相場は60万円ほどといわれてしますが、状況によって費用の増減が考えられます。もし、すぐに支払える費用がない方は法テラスで相談してみましょう。

法テラスは、相談内容に合った弁護士を無料で紹介してくれて、一時的に弁護士費用を立て替えてくれます。

後から法テラスへ費用を分割して返していくという流れになりますので、まとまったお金のない方は法テラスで弁護士を紹介してもらいましょう。

【参考】
法テラス  
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まとめ

モラハラ夫の深層心理を探ったことで、モラハラ夫への気持ちや対応の仕方がわかったでしょう。

モラハラ夫と離婚するためにはまず、モラハラを受けている証拠を確保しましょう。モラハラは心に問題を抱えた人がなるとはいえ、 あなたが一方的に攻撃される必要はどこにもありません。あなたが一方的に攻撃される必要はどこにもありません。辛い思いを1人で抱えることは、自分自身を苦しめるだけです。

ご自身の夫の本性を周りに話すのは勇気がいるかもしれませんが、1人で悩まずに不満を吐き出せる環境を作ってくださいね。

そして、離婚までの道のりは険しいかもしれませんが、決してあきらめないでください。あなたが1日も早くモラハラ夫から解放され、心から笑顔になれることを願っています。

本当に離婚したい人限定。

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もしあなたが強い気持ちで離婚をしたいのであれば、弁護士に相談したほうが確実です。一般的な離婚でさえ、大変です。モラハラをする相手との離婚は、それ以上に困難が伴います。

 

弁護士なら、あなたの代わりに相手に対応してくれますし、離婚するための有利なアドバイスが受けられます。

 

「離婚したい」と強く感じている今が、新しい人生に踏み出すチャンスです。費用面の不安も含め、まずは相談をすることから始めませんか? 

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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