フキハラとは?よくある具体例と被害に遭った場合の対処法を解説
配偶者の不機嫌な態度、いわゆるフキハラ(不機嫌ハラスメント)に悩んでいませんか?
無視されたり威圧的な態度をとられたりといった行為は、フキハラといえます。
フキハラは精神的にも辛く、どうにか改善したい、誰かに相談したいと考えている方もいるでしょう。
この記事では、フキハラの具体例や、フキハラ被害に遭ったときの対処法などを解説します。
本記事を参考にフキハラについての理解を深め、いざというときに専門家に相談できるよう準備をしておきましょう。
フキハラ(不機嫌ハラスメント)とは?
フキハラとは不機嫌ハラスメントの略で、不機嫌な態度を前面に出し、他人に精神的苦痛を与えたり嫌な思いをさせたりする行為のことです。
モラルハラスメントのひとつでもあります。
また家庭内だけでなく、職場でもフキハラは起こり得ます。
上司や部下が常に不機嫌で、職場の空気が悪く仕事の生産性も上がらないといった状況であれば、フキハラ被害に遭っているといえるでしょう。
家庭内でも職場内でも、フキハラを放置するのは危険です。
被害に遭っていると感じたら、何らかの対応策をとるようにしましょう。
家庭内・男女間でのフキハラ(不機嫌ハラスメント)の具体例
では、具体的にどのような行為がフキハラといえるのでしょうか。
ここからは、家庭内・男女間でのフキハラ(不機嫌ハラスメント)の具体例を紹介します。
1.話を無視される
話を無視される行為は、フキハラの典型例です。
たとえば「おはよう」と挨拶しても返事がない、話しかけても完全に無視されるなどの行為は、フキハラだといえるでしょう。
特に喧嘩をしたわけでもなく、思い当たる理由もないのに一方的に無視されると、とても傷つきます。
まるで自分の存在を否定されたような気持ちになるでしょう。
理由のない無視は、相手の感情に任せた行動であり、立派なフキハラのひとつだといえます。
2.黙り込んでしまう
フキハラの代表例として、黙り込んでしまう行為も挙げられます。
暴言を吐いたり暴力的な行為をしたりしなくても、黙ることで周りに威圧感を与えている可能性は否定できません。
「もしかしたら怒っているのかも?」と周囲を不安にさせ、話しかけられなくなったり気を遣わせたりと精神的に負担をかけている可能性もあるでしょう。
もちろん「ただ静かなだけ」というケースもありますが、自分の思い通りにならないときに黙り込む行為は、フキハラに該当するおそれがあることを覚えておきましょう。
3.大きな音を立てる
フキハラの3つ目の具体例は、大きな音を立てる行為です。
わざと大きな音を立ててドアを閉めたり、机の上に乱暴に物を置いたりなど、その場の空気を緊張させる行為はフキハラといえます。
乱雑な行動は、声を発しなくても不機嫌な様子が伝わります。
周りを委縮させ、ストレスを与えるハラスメント行為だといえるでしょう。
4.ため息を繰り返す
ため息を繰り返す行為もフキハラの代表例です。
わざとらしいため息や頻繁なため息は、周囲に不快感を与えるでしょう。
ため息を聞かされる側はいい気はしませんし、「何か悪いことをしてしまったのかな?」と不安に感じることもあります。
気持ちを落ち着かせるために出るため息なら問題ありませんが、苛立ちや不満が伝わるため息は、フキハラだといえるでしょう。
配偶者からフキハラ(不機嫌ハラスメント)をされた場合の対処法
フキハラを受けた側は委縮してしまい、大きなストレスを感じるでしょう。
では、配偶者からフキハラを受けた場合、どう乗り越えたらよいのでしょうか。
ここからは、配偶者からフキハラをされた場合の対処法について解説します。
1.不機嫌の理由を聞いて一緒に改善を目指す
フキハラに対する1つ目の対処法は、不機嫌の理由を聞いて一緒に改善を目指すことです。
体調が悪い、仕事が忙しい、配偶者に不満があるなど、不機嫌になるのには何か理由があるはずです。
夫婦で話し合える状況であれば、原因を探ってみましょう。
理由が判明すれば、今後どうすればよいのか対応策が見つかるはずです。
配偶者の意見を聞くだけでなくご自身の意思も伝えて、お互いが納得できる方法で改善を目指しましょう。
2.暴力に繋がりそうなら安全確保を優先する
2つ目の対処法として、暴力に繋がりそうなら安全確保を優先するということも大切です。
配偶者のフキハラが悪化し、脅迫行為や暴力へと発展する可能性もあります。
まずはご自身の安全を第一に、身の危険を感じたら別居するなど、配偶者と距離を置くようにしましょう。
もし暴力被害を受けた場合は、早急に警察にも相談しましょう。
3.行政機関やNPO団体などの窓口に相談する
3つ目の対処法は、行政機関やNPO団体などの窓口に相談することです。
フキハラは、モラハラの一種でもあります。
第三者へ相談することで、何か改善策が見つかるかもしれません。
フキハラやモラハラ被害を相談できる窓口には、以下のようなものがあります。
| 相談窓口 | 公式URL |
|---|---|
| 配偶者暴力相談支援センター | 配偶者暴力相談支援センター | 内閣府男女共同参画局 |
| DV相談プラス | DV相談プラス プラス相談箱|内閣府 DVのお悩みひとりで抱えていませんか? |
| 女性の人権ホットライン | 法務省:女性の人権に関する相談について |
| NPO法人よつば | 浮気・離婚の無料相談所「NPO法人よつば」|無料相談フォーム |
これらの窓口への相談は無料です。
少しでも不安があれば、早めに相談しましょう。
フキハラ(不機嫌ハラスメント)に我慢できない場合の離婚手続き
配偶者のフキハラに我慢できず、離婚を考えている方もいるでしょう。
ここからは、フキハラ被害に遭っている場合の離婚手続きについて解説します。
1.協議離婚・調停離婚|相手が同意すれば離婚できる
まずは協議離婚または調停離婚の手続きを進めることになります。
協議離婚は当事者の話し合いだけで進める方法で、裁判所を通さずに離婚できます。
一方、調停離婚は家庭裁判所を通じておこなう話し合いの手続きです。
どちらの方法でも、最終的に相手が離婚に同意すれば離婚は成立します。
ただし、相手との交渉や調停でのやり取りに不安がある場合は、弁護士に相談・依頼するのがおすすめです。
2.裁判離婚|婚姻を継続し難い重大な事由に該当すれば離婚できる
協議離婚や調停離婚でも話し合いがまとまらない場合は、裁判離婚に進むことになります。
裁判で離婚を認めてもらうには、法定離婚事由と呼ばれる正当な理由が必要です。
フキハラは、法定離婚事由のひとつ「婚姻を継続しがたい重大な事由」にあたる可能性があります。
ただしそれを証明するためには、フキハラの具体的な証拠を集めることが大切です。
証拠集めや手続きに不安がある場合は、まずは弁護士に相談して、アドバイスをもらいましょう。
フキハラ(不機嫌ハラスメント)を理由に離婚をする際のポイント
配偶者のフキハラで離婚するなら、事前に気をつけておくべきポイントがあります。
ここでは、具体的なポイントを3つ見ていきましょう。
1.フキハラの証拠を集める
1つ目のポイントは、フキハラの証拠を集めることです。
協議や調停がうまくいかず裁判になった場合は、フキハラが法定離婚事由に該当することを証明しなければなりません。
そのためにも、誰が見ても「婚姻を継続しがたい重大な事由」があったことがわかる証拠が必要です。
具体的に証拠になり得るものとしては、以下が挙げられます。
- 配偶者のフキハラの様子を記録した音声や映像データ
- フキハラの様子を記した日記やメモ
- フキハラを理由に精神的に追い詰められたことがわかる診断書や通院記録
- 配偶者のフキハラがわかるLINEやメールなどのやりとり
可能な限り、多くの証拠を集めるようにしましょう。
2.可能であれば別居しておく
2つ目のポイントは、可能であれば事前に別居しておくことです。
お互いに感情的になっては、離婚の話し合いは進まないでしょう。
そこで別居に踏み切り物理的な距離を置けば、冷静に話し合えるかもしれません。
また裁判になった場合は、別居期間が長ければ長いほど離婚が認められやすいといわれています。
一般的には3年~5年程度の別居期間があれば婚姻関係が破綻しているとみなされることがあります。
フキハラをおこなう配偶者との同居は辛いものです。
ご自身の身を守るためにも、別居という選択肢を視野に入れておくとよいでしょう。
3.早い段階で弁護士に相談する
3つ目のポイントは、できるだけ早く弁護士に相談することです。
早い段階で弁護士に相談することで、次のようなメリットがあります。
- 話し合いがこじれる前に法的なアドバイスを受けられるため、有利に進めやすくなる
- 効果的な証拠の集め方を教えてもらえる
- 慰謝料や養育費などの取り決めにも、丁寧に対応してもらえる
- 交渉や裁判を代理してもらえるため、精神的な負担を減らせる
フキハラをする配偶者との離婚話は、感情的になりやすく、長引くことも少なくありません。
複雑な法律問題も関わってくるため、早めに弁護士へ相談してサポートを受けるのがおすすめです。
さいごに|離婚問題・男女問題が得意な弁護士はベンナビ離婚で探そう!
フキハラとは不機嫌ハラスメントの略で、不機嫌な態度を前面に出し、他人に精神的苦痛を与えたり嫌な思いをさせたりするモラハラ行為のひとつです。
具体的には、以下のような行為が、フキハラに該当する可能性があります。
- 話を無視される
- 黙り込んでしまう
- 大きな音を立てる
- ため息を繰り返す
もしあなたがフキハラの被害を受けていて、まだ配偶者と話し合いができる状態であれば、まずは「なぜ不機嫌なのか」を冷静に尋ねてみましょう。
お互いに原因を話し合い、改善の道を探ることが大切です。
ただし、話し合いの中で暴力に発展するおそれがある場合は、無理に対話を続けず安全を最優先に行動してください。
行政機関やNPOなどの相談窓口を利用するのも有効な方法です。
フキハラは、相手に深い精神的ダメージを与える行為です。
心の健康を守るためにも、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
特にフキハラを理由に離婚を考えている場合は、離婚問題や男女問題に強い弁護士へ相談するのが安心です。
「ベンナビ離婚」では、全国各地の離婚・男女問題が得意な弁護士が掲載されています。
自分に合った弁護士を見つけるために、ぜひ活用してみてください。
【LINE無料相談がお勧め】◆早く離婚したい◆慰謝料を減額したい◆不倫の責任をとらせたい◆家族や会社に知られたくない◆早く解決して日常に戻りたい
事務所詳細を見る
【初回相談0円・クレカ決済可】【女性弁護士・歴10年以上のベテラン弁護士在籍】|慰謝料・財産分与など、離婚条件のお悩みなら|≪雑誌ananにて紹介されました!≫|※夜間・早朝のご相談は、原則営業時間内にご返信します※
事務所詳細を見る
◆辛い胸の内をまずお聞かせください◆デリケートな問題だからこそあなたの心に寄り添い、新たな一歩を力強くサポートします!お子様の将来やお金の不安をなくすため<離婚後も徹底サポート>をお約束します◎
事務所詳細を見る当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
その他に関する新着コラム
-
配偶者の不機嫌な態度、いわゆるフキハラ(不機嫌ハラスメント)に悩んでいませんか?無視されたり威圧的な態度をとられたりといった行為は、フキハラといえます。この記事...
-
調査官調査とは、親権について争いがある場合におこなわれる調査です。必ずおこなわれるわけではなく、事件が長引きそうなときや裁判所が判断しにくいケースで実施されます...
-
育児放棄を理由に離婚することは可能です。ただし、裁判離婚で離婚が認められるには「法定離婚事由」に該当する必要があり、単なるワンオペ育児では認められない可能性が高...
-
パートナーが統合失調症で、離婚を考えていませんか?話し合いで離婚できない場合の手続きや、裁判になった場合の「法定離婚事由」について詳しく解説。離婚が認められない...
-
妻が勝手に家出した場合、離婚や慰謝料請求が認められますが、家出に正当な理由がある場合は認められないため注意しましょう。本記事では、妻が家出した場合の離婚や慰謝料...
-
夫の家出は「悪意の遺棄」として離婚理由になる可能性があります。生活費や慰謝料の請求も可能です。本記事を読めば、離婚を有利に進めるための証拠集めや法的手続きの全ス...
-
離婚届を書き間違えても焦る必要はありません。原則として、訂正印などは不要で、一部を除いて記載者本人以外の代筆による訂正も可能です。本記事では、離婚届を書き間違え...
-
本記事では、離婚時のマンションの選択肢3選をはじめ、売却で失敗しないための査定のタイミングや手続きの流れ、ローンの残債別(アンダーローン、オーバーローン)それぞ...
-
妊娠中の別れは、感情的な問題だけでなく、法律上の義務や経済的負担が大きく関わるデリケートな問題です。 妊娠中の彼女・妻と別れることが可能かどうか、そして別れた...
-
離婚しそうな夫婦には、段階ごとに共通する特徴があります。会話の減少や家庭内別居、不貞行為、調停の開始など、関係悪化のサインを見逃さず、早めに対応することが大切で...
その他に関する人気コラム
-
事実婚をする人の中には同性であったり夫婦別姓が認められないために事実婚を選択していたりとさまざまなケースがあります。この記事では事実婚と認められるための要件や要...
-
【弁護士監修】夫や妻と離婚したくない場合に、どうすればよいのかわからない方に対して、今すべきこととNGなコトを徹底解説。離婚を回避するための詳しい対処法もご紹介...
-
産後から夫婦生活がなくなってしまう人は少なくありません。実際産後どのくらいの期間から再開すればよいのかわかりませんよね。この記事では、「産後の夫婦生活はいつから...
-
マザコンにはいくつか特徴があり、母親への依存心が強すぎると夫婦関係が破綻することもあります。状況によっては別居や離婚などを選択するのも一つの手段です。この記事で...
-
「旦那と一緒にいてもつまらない」「旦那が家にいるだけでストレスになる」と思いながら生活していませんか。ストレスを我慢して生活することはできますが大きなリスクも伴...
-
当記事では、夫婦別姓のメリット・デメリットをわかりやすく解説。制度の仕組みや日本の現状も簡単に説明します。
-
子連れで再婚したいけれど、子供の戸籍をどうすべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。戸籍によって子供の苗字や相続権なども変わるため、決断は慎重に行う必要が...
-
夫婦間の話し合いで離婚の同意が取れず裁判所を介して離婚をする場合、法律で認められた離婚理由を満たしていることが不可欠です。この記事では法定離婚事由と夫婦が離婚す...
-
偽装離婚(ぎそうりこん)とは、一緒に暮らすことや精神的な繋がりがある夫婦であるにもかかわらず、離婚届を提出して正式に離婚し、あたかも離婚しているかのように振る舞...
-
弁護士会照会とは、弁護士法23条に定められた法律上の制度で、弁護士が担当する事件に関する証拠や資料を円滑に集めて事実を調査することを目的としています。
その他の関連コラム
-
離婚すると、本籍地はどこになるのかが気になりませんか?本記事では、離婚後に本籍はどこになるのかやケース別に新たな戸籍を作る必要性や影響について解説します。当記事...
-
旦那が何もしない場合、妻は1人で家事や育児をこなさなければならず、ストレスが溜まるばかりでしょう。しかし、こちらの伝え方次第では心を入れ替えてくれることもありま...
-
離婚するとき、飼っていたペットはどちらが引き取ることができるのか。夫婦でペットを飼っていた場合、今後どうすればよいのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。本...
-
不貞行為などが原因で夫婦関係に亀裂が生じると、どちらかが家を出て別居するケースがあります。モラハラやDVなどがあり別居した場合、家賃や食費などの生活費が問題にな...
-
離婚に向けて別居している場合でも婚姻費用の支払い義務は免れません。ただし、別居や離婚の理由が配偶者にある場合や、離職・病気などの理由で減収した場合は婚姻費用の減...
-
離婚後の手続きで悩ましいのが、戸籍の問題ではないでしょうか。女性は親の戸籍に戻るのが一般的ですが、状況によっては戻れないこともあるので注意が必要です。本記事では...
-
夫婦間で別居、離婚をする際には、婚姻費用に家賃を含められます。ただし、場合によって家賃を含められないケースもあるので注意してください。本記事では、婚姻費用の基本...
-
仮面夫婦(かめんふうふ)とは、周囲には普通の夫婦(もしくは仲の良い夫婦)に見えても、家庭内ではロクに会話もないような冷めた夫婦関係のことを言います。この記事では...
-
父子家庭への手当制度はたくさんあります。どのような内容で、どのような条件で、金額はいくらなのか?などを本記事で紹介します。支援を受けたいシングルファーザーの方は...
-
「結婚後悔症候群」という俗称ができるほど、結婚を後悔する人は多くいます。あまりにも夫婦関係の溝が深い場合には離婚などを考える必要があるでしょう。この記事では、結...
-
新築離婚は新築の家を建てたり購入したりした後に離婚することを指し、増加傾向にあります。本記事では新築離婚の原因をはじめ家の処分方法や財産分与のポイントを解説し、...
-
家庭内別居とは、夫婦が離婚せずに同じ家にいながら、実質的には別々に暮らすことを指します。本記事では、家庭内別居の定義や具体例、メリット・デメリットや別居時の注意...
その他コラム一覧へ戻る



