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夫婦のことに対しても「お母さんに聞いてみる」と母親の判断を仰いだり、実家にべったりで常に母親を優先するなどの特徴がある場合、あなたの夫は「マザコン」かもしれません。
義母と夫との関係を見て、自分の夫はマザコンかもしれないと思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、マザコン男性の5つの特徴やマザコンの夫や義母に疲れた場合の対処法について紹介します。
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マザコンは和製英語であり、医学的根拠や科学的根拠は特にありません。また、国際的に意味合いが異なり様々な使われ方をします。
日本では「大人になっても母親に対し、強い愛着を持ったり、執着をしたりする人」を指す侮蔑的な意味合いを持って使用されるのが一般的です。
「母親思い」との大きな違いは、母親への依存度や態度と考えられます。「母親想いの息子」は精神的に自立しており、自分の意思で物事を判断するため、母親の指示や意見を必要としません。
一方「マザコンの息子」は母親から自立できておらず、母親を絶対的な存在とし最優先する傾向があります。
では、どのような特徴があると「マザコン」と考えられるのでしょうか。ここでは、6つの特徴について紹介します。
マザコン夫は母親から自立できていないため、大きな決断になればなるほど母親に相談して決めてもらう傾向があります。
何かあればすぐ両親に電話をし 意見を求めます。そして両親が「ダメだ」と言えばそれに従いあたかも最初から自分が決めたような言い方をしてきます。
私の彼は34歳です。 現在1人暮らしをしていますが 遠方に住んでる両親と 近くに住む弟(30歳)にとてもベッタリなんです。 家族仲良しなのはとても良い事ですが異常なくらいです。 何かあればすぐ両親に電話をし 意見を求めます。 そして両親が「ダメだ」と言えばそれに従い あたかも最初から自分が決めたような言い方をしてきます
家を買う・子供の教育方針・夫婦間の問題など人生において重要なことでも母親に決めてもらおうとします。
また、夫婦の間で決まったことでも、母親が別の意見を出したらそちらに従おうとして、妻にもそれを強要してくるのが特徴です。
産んで育ててくれた母親が好きで大事なのは、おかしいことではありません。ですが、マザコンの場合は『好きで大事』の気持ちが異常に大きく、何よりも母親を優先させようとします。
夫が「妻のお前よりもお母さん(義母)が大事だ」とハッキリ言いました。夫は、私が倒れても、表情一つ変えずに義理の母の希望をとにかく通そうとしていました。(引用:妻より義母が大事だと断言する夫|Yahoo!知恵袋)
その日は娘のお遊戯会なんですが主人は親の手伝いに行くそうです。必ず土日には実家に帰り母親の手料理を食べたりお寿司屋さん、うなぎ屋さんに行ったり泊まったりしてる夫です。(引用:私たち家族より自分の親を優先する夫。|Yahoo!知恵袋)
子供の行事などより母のささいな用事を優先するなど、夫や父親という立場を自覚していないのも特徴です。
マザコン夫は何をするにも母親が1番なので、どのような状況でも「母は絶対に間違ったことを言っていない」、「母は間違ったことをしない」と義母をかばって妻の味方にはなってくれないでしょう。
料理の味付けが濃いと言われたので薄くしたら「薄すぎる、一体どういうつもりだ」と怒鳴られ蹴られました。それも私が悪いという夫。(引用:姑の味方ばかりする夫に愛想もつきました、離婚したいが子供が反対|発言小町)
夫婦で時間をかけて話し合って答えを出しても義母に相談をして義母の意見を通す夫です。しかしそれを理由に離婚をしたいと言っても「母は間違った事を言わない人間。私が我慢をすれば済む事」と言いなかなか離婚に同意してくれません。(引用:離婚をしたいのです。|Yahoo!知恵袋)
たとえ妻と義母の不仲の原因が義母にあっても、妻に原因があると主張します。同居している場合は、妻に逃げ場がなくなり孤立してしまう可能性が高いでしょう。
また、夫が味方になってくれないことで、義母からの嫌がらせがエスカレートする可能性があります。
マザコン男性はことあるごとに母と母親と比較し、母親をほめるような言動をします。
たとえば妻が頑張って食事を作った場合でも、食事の味付けや料理の腕、料理の品数などを自分の母親と比較して「ママの方が上手い」「お母さんの方がもっと手際がよかった」など、自分の母親を褒めるのです。
自分の母親と比較するのは料理だけではありません。マザコン男性の場合は生活から女性の容姿、学歴、育児の方法などありとあらゆることを母親と比較するという特徴です。
比較して、妻をほめるのであればまだマシですが、けなされ続けるのは相当なストレスでしょう。
マザコンの中には、まるで恋人のように義母とスキンシップを取る人もいます。
49歳の夫が姑に肩を揉んでもらっていたり、熱をおでこで測ってもらっているのを見ると、とっても気持ちが悪いです。(引用:姑にかまわれている夫が気持ち悪い|発言小町)
いい歳した夫が母親にかまわれてよろこんでいる姿は、ぞっとするでしょう。
子供みたいに、家族や夫婦のことをなんでも母親に話そうとするのは、マザコンの特徴です。なかには毎日のように長電話したり、連絡を取り合う夫もいます。
妻の失敗や子供のできなかったことなどが伝わり、一方的に悪者に仕立てられ、後々義母から夫を庇うような小言を言われる可能性もあるでしょう。
夫はそもそもなぜマザコンになってしまうのでしょうか。夫がマザコンになる原因は「母親と息子の関係性」にあると考えられます。
母親が子どもに愛情を注ぐことは当然かもしれません。しかし、過分な愛情を注ぐと息子の自立を阻害します。
たとえば子どもが可愛いからといって母親が先回りして何でもやってあげたらどうでしょう。
息子は母親にやってもらうのが当然になります。また、子どもの自立に必要な勉強の機会も失われてしまうのです。
母親の愛情のかけかたによっても息子はマザコン男性になってしまいます。
母親から得ていた愛情が急に失われた場合は愛情不足がマザコンの原因になる可能性があります。
母親がスマホばかりいじりあまり子供と会話をしない、母親が厳しすぎて些細なことでしかほめようとしないなど、愛されていない・いい子にしないと愛されないなどと思ってしまうケースでは息子は失ったお母さんの愛情を渇望し、大人になっても母親への依存度が高くなることがあります。
常に母親の機嫌を取るような生活をしていた場合、大人になっても母親の機嫌を損ねないことを最優先にしてしまう人もいます。
家庭内の決定権を持っている人が母親だった場合や、母親が頼りになる性格をしている場合はマザコンの原因になる可能性があります。
家庭内で母親が決定権を持っていたということは、母親に決定に従わなければならなかったということです。大人になっても子どものときの家庭環境から息子は「母親に決めてもらおう」と考えるようになります。
また、母親が頼れる性格をしていると「ママの判断に従えば大丈夫だ」と思い、母親に自分の重要な事柄の判断を委ねるようになるのです。
マザコン男性である夫に悩まされている場合はどのように対処したらいいのでしょうか。
夫がマザコン男性の本人の自覚もない場合は妻が割り切って義母や夫と関係構築に努めるという方法もあります。
夫はマザコン男性だから母親を優先するのは当然で、お母さんと比較されるのも当然だと割り切ってしまえば諦めもつくのではないでしょうか。
息子がお母さんの言葉には耳を貸すことを利用し、母親側と仲良くなることで間を取り持ってもらうという対処法もあります。
夫がマザコン男性だと多くの女性にとって結婚生活は辛いものになることでしょう。
夫がマザコン男性で一緒に生活するのが苦痛なら離婚するのも対処法のひとつです。
妻への暴力や人格否定、侮辱など、いかに母親に愛情を持っていても、やっていい事と悪い事があります。それさえ判断がつかず上記のような行動に困らされているのであれば、結婚生活に見切りをつけることで対処してもいいかもしれません。
仮にマザコン夫と離婚する場合、どのような手続きをすればいいのでしょうか。
マザコン夫との離婚は協議離婚、調停離婚、裁判離婚などの方法があります。また、母親が離婚問題に口出しすることもあるため注意が必要です。
夫婦が離婚に合意すれば、話し合いと離婚届の提出だけで離婚可能です。夫婦の話し合いによる離婚を協議離婚といいます。
夫婦の片方が反対していると協議による離婚はできません。協議離婚できない場合は裁判所の調停離婚や裁判離婚になります。
離婚の場合は裁判の前にまず離婚調停をしなければならないと定められています。調停前置主義というルールです。
協議による離婚が難しい場合は裁判所の調停による離婚を目指すことになりますが、夫婦の片方が離婚に反対している場合は調停による離婚も困難になります。
調停は話し合いにより解決を目指す手続きです。夫が離婚に反対していれば調停は不成立となり、マザコン夫とは離婚できません。
調停離婚できなかった場合は裁判による離婚を目指すことになります。
協議離婚や離婚調停(※)はお互いの合意があれば、理由がマザコンであっても離婚することはできます。しかし、合意が得られず離婚裁判にまで発展した場合は、離婚理由が『マザコン』だけでは離婚を認めてもらえない可能性は高いでしょう。
裁判離婚の際は、マザコン以外にも法定離婚事由に該当する必要があります。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
(引用:民法第770条)
そのため、離婚裁判で離婚するためには、夫のマザコンが原因で夫婦関係が破綻してしまい、婚姻関係を継続するのが難しいことを証明しなくてはいけません。
※協議離婚・離婚調停とは |
夫婦間で離婚の可否や約束(親権・慰謝料・養育費など)を決める離婚方法です。お互いの合意によって決めていきます。
家庭裁判所の調停手続きを利用した離婚方法で、話し合いと合意によって離婚の可否や約束を決めていきます。調停委員が仲介してくれます。 |
離婚裁判でマザコンを離婚理由にすることが難しいなら別の理由で離婚するという方法があります。
民法770条には離婚事由が定められていますので、まずは該当しそうな事由をチェックしてください。そのうえで不倫やモラハラ、DV、悪意の遺棄などの証拠を集めるのです。
証拠によって立証できれば、マザコン以外の理由によって離婚が認められる可能性があります。
マザコンと言っても単純に母親を優先して生活していたり、度々家に帰ったりすることは不法行為に該当しないため慰謝料請求は難しいでしょう。ただし、暴言や暴力があった場合、DVとして慰謝料請求できる可能性があります。
また、義母から暴力や暴言など嫁いびりにより夫婦関係が破綻し、離婚の直接の原因となった場合、義母に対しても慰謝料請求できる可能性があります。昭和に起きた裁判ですが、異常なまでに嫁をいじめ、親族の前で嘲笑したり家を追い出そうとした義母と原告の配偶者に対し、200万円の慰謝料が認められました (昭和53年 5月26日 名古屋地裁 文献番号 1978WLJPCA05260004)。
義母が何度も訪ねてくる、頻繁に連絡をする程度では慰謝料請求が難しいでしょう。しかし、実際に暴力や暴言などにより夫婦関係の直接の原因になったと客観的に判断できる証拠があれば、慰謝料請求できる可能性があります。
そのため、暴力や暴言があったときの日付や内容などは細かく記録しておきましょう。
マザコン男性との離婚では母親が問題に介入したり、夫が母親の意見によって意見を変えるため、複雑化する可能性があるため注意が必要です。
例えば、夫と財産分与の話をまとめたのに、母親が介入してまとまった話が振り出しに戻ることがあります。1番注意したいのは、一切子どもの面倒を見てこなかった夫が、子どもの親権はいらないと言っていたのに、母親が「孫と離れたくない」と言った瞬間に手の平を返して親権を主張するケースなどが考えられるでしょう。
トラブルを深刻化させないためにも、夫の主張が二転三転する場合や母親が離婚問題に口出ししてくる場合は、早めに弁護士を立てることをおすすめします。弁護士を通して話を詰めてもらうことで、配偶者も何度も主張を変えることができなくなるでしょう。それでも話が変わる場合は、弁護士と相談し、早々に裁判で決着をつけることをおすすめします。
マザコン夫が離婚に合意してくれない場合は協議離婚や調停離婚は難しくなります。また、すでに説明したようにマザコンだけを理由にした裁判離婚も認められる可能性が低いため、どのように離婚するかが問題になるのです。
マザコン夫が合意してくれない場合、離婚のためにできることはあるのでしょうか。
マザコン夫が離婚してくれないときは、まず別居するという方法があります。別居が長期間に及ぶことで婚姻関係が破綻していると認められ、裁判離婚が成立する可能性があるからです。
ただし、別居したからといって即座に離婚が認められるわけではありません。別居による離婚が認められるためには婚姻期間と比較した際に「長い」と判断される期間が必要です。例えば、同居期間が20年の夫婦は別居期間が3年だと「短い」と判断されるケースもあります。
逆に同居期間が1年の場合、3年の別居期間は「長い」と判断されるでしょう。実際にどの程度の別居期間が必要かは弁護士に相談してみましょう。
また、期間の長さの他に、夫婦間に関係修復を使用とする努力の有無も見られます。マザコン夫が別居を機に心を入れなおし、夫婦関係を修復しようと努力していた場合、夫婦関係が破綻しているとは言えず、離婚が認められないケースもあります。
夫の方が収入を多く得ていれば、妻は別居しても生活費を婚姻費用として請求できます。
離婚が成立していなければ別居していても夫婦です。夫婦は別居中でも助け合わなければならないというルールがあり、別居していても生活費を分担しなければいけません。
婚姻費用の額は明確に決まっていないため、夫婦の話し合いで決めることが可能です。裁判所は収入等から婚姻費用の目安を割り出せる「婚姻費用算定表」を公開していますので、金額を決めるときは参考にしてください。
マザコン夫が婚姻費用の分担に応じない場合や話し合いが難しい場合などは、裁判所の手続きで婚姻費用の請求が可能です。
マザコン夫が離婚に応じない場合や離婚条件が決まらない場合、母親が離婚に口を出してきた場合は離婚問題に注力している弁護士に相談することが重要です。
離婚問題が得意な弁護士は多くの離婚ケースを扱ってきたため、マザコン夫との離婚ケースや母親が離婚に関与して困っているケースでも適切な対処を心得ています。早い段階で弁護士に相談しアドバイスを受けておくといいでしょう。
いい年をした夫が、家族や子供よりも母親を優先する姿を見て、悔しい思いやつらい経験をしてもう我慢できないと思ってしまうかもしれません。
母親への依存や親がいないと意見を決められないような性格は、本人が自覚し進んで直すように努力しない限り、改善が難しいといえます。
夫の母親が亡くなるまで我慢するのが苦痛な場合や、生活に支障が出ているようであれば本格的に離婚を検討してみましょう。
マザコン夫との離婚では、母親の意見によって主張が矛盾したり何度も変わったりする恐れがあります。
最短で解決したい場合は、1人で対応せず弁護士を通し、交渉を進めてもらうようにしましょう。離婚分野に注力している弁護士であれば、このような意見が変わる人に対しても、適切な対処法を知っているため、最短でストレスなく離婚成立が期待できるでしょう。
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