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離婚のメリットやデメリット(リスク)|決断前に必ず行うべき5つの事

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
離婚のメリットやデメリット(リスク)|決断前に必ず行うべき5つの事
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どうしても我慢ができないという理由から離婚をする夫婦も少なくありませんが、特に初めての離婚であればなかなか決断もできませんし、別れた後の心配をしだすとキリがないものです。

しかし問題を先延ばしにしたところで、日々のストレスから逃れられるわけではありません。自分はどうするべきか、途方に暮れることもあるでしょう。

本記事では、離婚のメリットとデメリットを解説します。

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離婚する6つのメリット

離婚するメリットを紹介します。

今抱えている不満・ストレスを我慢し続けないで済む

仮にパートナーが精神的DV(モラハラ)をする人だったとしましょう。他人を変えるのは難しいので、離婚しない決断をしてしまうと悪口を言われ続ける生活からは逃れられません。

ここまで極端な例でなくても、性格の不一致から喧嘩になる場合などもあります。価値観が違う以上、相手の性格が許容範囲を超えているのであれば離婚することで精神的な負担が軽くなるでしょう。

結婚している時はできなかったことができる

今のパートナーへの気持ちがすでに冷めていた場合などは、離婚をすることで別の人と再婚できる可能性もあります。初めての離婚を決断するのは勇気がいりますが、より自分にあった再婚相手を見つけて幸せになれる可能性もあります。

自由な時間が増える

女性の場合、旦那さんと別れたら、やらなければいけない家事の量がそれだけ減ります。子供を保育園等に送り出した後や子供が寝た後の時間を自分の好きなように使えるようになるのはメリットではないでしょうか。

旦那絡みのことで悩まないでよくなる

旦那さんの仕事や将来性が不安定だったり、夫婦関係がギクシャクしていたりすると自分だけでなく旦那さんに関しての心配をすることになります。しかし離婚をすれば他人となるため、もう旦那さんのことで悩むことはありません。

ギクシャクした夫婦関係を維持しないで良くなる

旦那さんと上手く行っていなくても、近所や会社の知り合いなどの前では取り繕わなければなりません。人の目を毎回気にしながら生活するのは、とても疲れることではないでしょうか。

もちろん離婚をすればそのことを周囲に伝えるので、一時的に不快な目線にさらされる可能性はあります。ただ、もう夫婦関係に関して周りを気にしなくて良くなることも事実です。

離婚した方が子供のためになる場合もある

一般的に離婚したら子供がかわいそうと言われてはいますが、暴力を振るうなど片方の親に問題があった場合はむしろ別れた方が子供のためになりますよね。パートナーがいることでむしろ子供に悪影響が出ていないか、ぜひ考えてみてください。

離婚する5つのデメリット

一方、離婚のデメリットは主に金銭面や子供に関することです。それぞれ確認していきましょう。

子供が辛い思いをする可能性がある

メリットのところでお伝えしたことと矛盾した内容に見えますが、親権を持たない親と会えず子供が寂しい思いをする可能性もあります。

実際、子供が独立してから別れる熟年離婚も近年では増えていますので、今のまま耐えるのも1つの選択肢ではあります。

それまでの期間を嫌なパートナーと過ごせるかどうか、考えてみて判断するのも良いのではないでしょうか。

生活水準が下がる可能性がある

パートナーの年収の方が高かった場合は特に、今の生活を保てなくなる可能性があります。趣味や贅沢に使うお金を削減したり、食べ物を工夫したりする必要が出てきます。

今の生活レベルを下げたくない人にとっては苦痛を感じやすいでしょう。

子育てをしながら生活をしていくのが経済的に大変

生活水準を下げながら子育てをしていくのが大変と感じる人もいるでしょう。子供の教育費も積み立てなければいけないので、「この子の将来は大丈夫なんだろうか」と不安になってしまうこともあるでしょう。

そんな時は、シングルマザーで子育てをした人の話を聞いてみたり、ブログを探してみたりすることをおすすめします。

同じ経験をした人に話すことで、意外となんとかなることを肌感覚で理解したり、悩みを和らげたりできる可能性があります。

養育費・慰謝料・財産分与で出費をする可能性がある

養育費・慰謝料・財産分与といった金銭面での出費を求められる可能性があります。各費用の詳細に関しましては、関連記事で詳しくお伝えします。

お金に関する重要なことですので、もし詳しくわからないようであれば、一度確認されることをおすすめします。

親権は母親が得る可能性が高い

デメリットにもメリットにもなりますが、あなたが男性で子供を育てていきたいと考えているのであればデメリットではないでしょうか。

男性が親権を得るためには主体的になって子育てをしたり、養育時間を確保するために転職したりすることを検討しなければなりません。

離婚後に子供中心の生き方ができるのかどうか、よく考えてみることをおすすめします。

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離婚を検討する際に行っておきたい5つのこと

離婚を検討する際にやっておきたいことをお伝えします。

何が問題の原因になっているのかを明確にする

まず、何が問題の原因になっているのかを見極めましょう。問題を具体的にすることで、どう対応していくべきかわかります。

仮にパートナーの浮気が原因だとすると、例えば次のような点を考えることになります。

  • 相手が反省しているのかしていないのか
  • 初めての浮気なのか、ずっと浮気がなおらないのか
  • あなたが浮気を許せるのか、許せないのか
  • 証拠が揃っているのか、いないのか

性格の不一致が原因の場合には、相手の性格の何が嫌なのか、どんな行動が嫌なのか、といったことを明確にし、問題を明らかにします。

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問題の原因が改善可能か不可能か見極める

問題点が具体的になったら、それが改善可能なのか不可能なのかを考えていきましょう。改善可能であれば夫婦間で話し合ったり、他の人に相談したりすることもできます。

改善が不可能であれば、我慢するか別れるかの二択になります。どうしても我慢できないのであれば、離婚を本格的に検討した方が良いかもしれません。

いきなり離婚しないで別居などから試してみる

何もいきなり離婚せずに、別居するなど一時的に距離を置き、擬似的に離婚のようなことをするのも良いでしょう。相手がいない方が楽なのか、相手のありがたみに気づくのか、肌感覚を持って体感できるでしょう。

離婚後の金銭的負担にどう備えるのか対策を考える

上記でお伝えしたメリットに魅力を感じているのであれば、金銭面さえクリアできれば離婚した方が良いのではないでしょうか。

離婚後は具体的に何にいくらかかるのかをリサーチし、月にいくら稼げば良いのかを計算しましょう。お金の計算が難しいという方は、ファイナンシャルプランナーなどに相談するのがおすすめです。

また、奨学金のようなお金に関する制度も調べておきましょう。

浮気やDVなど慰謝料が発生する離婚原因の場合は証拠をとっておく

元パートナーから受け取る慰謝料や養育費をアテにしすぎるのも自立を考える上ではよくありませんが、無駄遣いをしないのであれば貰えるものはもらっておくのも良いでしょう。

例えば、相手の浮気で慰謝料請求する場合には肉体関係を持ったことが明確にわかる証拠が必要になります。証拠に関しては、『調停や裁判などでも使える浮気の証拠とその集め方』で詳しくお伝えします。

どのようなものが証拠に当たるのかは状況にもよります。判断が難しい場合、一度弁護士に相談してみるとよいでしょう。

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まとめ

離婚には精神的に自由になれるメリットやストレスがなくなるメリットがある一方で、経済的に困窮しやすくなったり子供に悪影響があったり等のデメリットが生じる可能性があります。

メリット
  • 余計な家事労働がなくなり精神的に楽になる
  • 夫へのストレスがなくなる
  • 結婚していた時にはできなかったことができる
デメリット
  • 金銭的に困窮することがある
  • 寂しさを感じることがある
  • 子供が辛い思いをすることがある

例えば、夫婦で揉めることがなくなるためストレスが軽減されることもあれば、夫がいなくなることで家計が苦しくなり生活水準を落とさざるを得ないこともあるでしょう。

ご自身の状況でメリットとデメリットを比較して、離婚するべきかどうか検討してみましょう。

離婚を決意した場合、慰謝料や財産分与について弁護士に一度相談しておくと安心です。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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