離婚相談カウンセリングって？おすすめ相談先・よくある相談・注意点

友人や親に離婚の相談をして、さらに悩みが深まってしまったことはありませんか。

ある人からは「悲惨な現状は変わらないから別れがほうがいい」と言われ、別の人には「離婚すると大変になるからとどまるべき」などと言われた場合、ますます困ってしまいますよね。

離婚するかどうかで悩んでいる人にとって心強い存在が、離婚相談カウンセリングです。あなたの心情に寄り添いながら、離婚と現状維持それぞれのメリットとデメリットを教えてくれます。

法律的な措置を検討している方も、カウンセリングを併用すると「意外な解決策」が見つかるかもしれません。

離婚の悩み別｜適切な相談先

離婚相談カウンセリングというサービスは、あまりなじみがないかもしれません。離婚に向けた法的な手続きをする弁護士による離婚相談とも、探偵による浮気調査とも違います。

そこで、離婚相談カウンセリング、弁護士相談、探偵調査の3つのサービス内容を比較してみましょう。

離婚トラブルに疲れてカウンセリングを受けたい場合｜カウンセラー

「離婚する・しない」で悩み疲れている人は、離婚相談カウンセリングを利用するといいかもしれません。

カウンセラーができること

離婚相談カウンセリングは、離婚トラブルに詳しいカウンセラーがあなたの話を聞き、アドバイスを行うものです。特に、離婚するかどうかで悩んでいる人は、話を聞いてもらうことで気持ちの整理がつきやすくなるでしょう。

離婚相談カウンセラーはプロ向けのカウンセリング技術を身につけていますので、「友人の相談」とは異なります。離婚相談カウンセリングは1人で受けることもできますし、夫婦一緒に受けることもできます。

カウンセリングを受けるメリットについては「離婚相談カウンセラーに相談するメリット」でも詳しくご紹介します。

カウンセラーへの相談料金相場

離婚相談カウンセリングの相談料金は事業者によって異なりますが、相場としては1時間あたりおおよそ5,000～1万円です。

ただ、離婚相談カウンセリングには「聞く時間」と「アドバイスする時間」が必要なので、1回2～3時間かかることも珍しくありません。そのため1回の料金の相場は1～3万円になるかもしれません。

離婚の手続きなどについて法的な見解・サポートが欲しい場合｜弁護士

弁護士による離婚相談に向いているのは、次のような事情を抱えている人です。

• 確実に離婚したい
• 離婚後に親権を獲得したい
• 離婚後の生活を安定させたい
• 泥沼化した離婚トラブルを法的な手段で解決したい
• DVなどの犯罪の要素がある
• 配偶者が提示してきた離婚を阻止したい

即効性があり確実性が高い解決を求める人は、弁護士に相談したほうがいいと言えます。弁護士に相談しながら、心の平穏を得るために離婚相談カウンセリングを受けることもおすすめです。

弁護士ができること

弁護士ができることは、離婚調停の代理人になること、離婚訴訟の代理人になること、協議離婚の仲介や交渉代理人になることです。

離婚調停や離婚訴訟は、法の力を借りて「離婚すること」または「離婚を阻止すること」です。これらを確実に行うには、弁護士を依頼したほうがいいでしょう。

協議離婚は夫婦と弁護士だけで解決を目指す方法です。弁護士に依頼することで、本人が配偶者と会わないで済みます。

夫婦で話し合うとどうしても感情的になってしまいますが、間に弁護士を立てることで必要な手続きを粛々と進めることができます。

さらに慰謝料や財産分与を適切に獲得するにも、弁護士の力は不可欠です。

【関連記事】弁護士に無料法律相談できるおすすめ相談窓口｜24時間・電話相談OK

弁護士への相談料金相場

弁護士事務所によっては、初回の離婚相談を無料で行っているところもあります。相談が有料の弁護士事務所でも、1時間あたり5,000～1万円ほどです。

「意外に高くない」という印象を持たれるかもしれません。

ただし、これはあくまでも相談料です。協議離婚や訴訟などに発展した場合は、別途、着手金や弁護士費用が発生します。

成功報酬にしている弁護士事務所であれば、「慰謝料の20％」「1年分の養育費の10％」といった料金設定にしています。

料金については弁護士事務所よってまちまちですので、弁護士に依頼する際は、必ず料金を確認するようにしてください。

【関連記事】離婚にかかる弁護士費用はいくら？相場や内訳・支払いの際の注意点

浮気・不倫が原因で離婚トラブルに発展したが決定的な証拠がない場合｜探偵

配偶者が確実に浮気または不倫をしていて、離婚する決意は固まっているものの、証拠がないため離婚に踏み切れないという人は、離婚調査に強い探偵に依頼してはいかがでしょうか。

探偵ができること

依頼者が探偵に要請できることは、調査と証拠集めです。不倫現場の写真や不倫相手の証言などが得られれば、離婚協議や訴訟を有利に進めることができます。

配偶者が浮気や不倫をしていないことも考えられますが、探偵が、配偶者が浮気も不倫もしてない証拠を集めてくれば、離婚を回避できるかもしれません。

【関連記事】浮気(不倫)の証拠とは？慰謝料請求＆離婚回避のための証拠の集め方

探偵への相談料金相場

探偵事務所への離婚相談料金の相場は、1時間の調査で5,000円ほどです。例えば1日4時間調査してそれを7日間継続したら14万円になる計算です。もし遠方への出張が必要になれば旅費や出張費が加算されます。

1時間5,000円という金額はあくまで相場で、探偵事務所によって料金は大きく前後しますので、相談すると時に料金について確認したほうがいいでしょう。

【関連記事】探偵が行う浮気調査の料金・費用相場｜まずは無料相談を活用しよう

カウンセリングも可能な離婚の相談先｜おすすめ一覧

岡野あつこの離婚相談救急隊

岡野あつこの離婚相談救急隊は、1991年に設立した老舗の離婚相談カウンセリングです。代表、岡野あつこ氏は大学で心理学を学んだカウンセリングのプロです。

岡野氏はマスメディアの取材を数多く受けるなど、業界をリードする立場にあります。

岡野あつこの離婚相談救急隊で相談できるテーマは多岐にわたります。

例えば「性格の不一致」「浮気」「暴力・DV」「借金」「セックスの不満」「子どもの教育問題」「価値観の相違」「妻の浮気」「妻の借金」 「妻のDV」「セックスレス」「女マザコン」「実家依存」などです。

運営会社は株式会社カラットクラブで、本社は東京都渋谷区です。拠点は本社のほか、横浜、名古屋、大阪、札幌にあり、それぞれ現地のカウンセラーが対応します。 相談料金は公開していません。 電話番号：0120-25-4122 公式URL：https://www.rikon.biz/message.html

離婚相談センター新宿

離婚相談センター新宿が受け付けているのは、「離婚を言い出された」「離婚を決意した」「配偶者の不倫に何やんでいる」「離婚を回避したい」「考えても結論が出ない」といった内容の相談です。

離婚相談センター新宿が特に注力しているのは、「夫婦関係を見直す」ことと「気持ちの整理」です。ここから始めて最良の答えを見つけていく、というアプローチを取ります。

運営会社・拠点は公開していません。 相談料金は、電話1時間3,240円、メール5往復3,240円、対面1時間5,400円などとなっています。 電話番号：090-3889-9684

浮気調査ナビ

浮気調査ナビはカウンセリングと浮気調査の両方に強みがあり、得意とするのは、「最近帰りが遅くなった」「隠れてメールする回数が増えている」「攻撃的な態度が増えてきた」といった相談です。

離婚したい場合と離婚したくない場合、両方の相談を受けることができ、これまで取り扱ってきた離婚関連事案は11万件と、圧倒的な実績を誇ります。

離婚相談カウンセリングを受ける多くの方は、その後の調査を希望することが多いのですが、浮気調査ナビであれば、カウンセリングから調査への移行がスムーズに進みます。    

     

NPO法人よつば

NPO法人よつばは、浮気、不倫、離婚の無料相談所です。相談対象は、離婚、修復、家出、失踪のほか、結婚詐欺、結婚前の悩みなどとなっています。

運営しているのは特定非営利活動法人（NPO法人）よつばです。拠点は東京都台東区にあります。 相談料金は無料です。 電話番号：050-5877-7922 公式URL：http://npoyotuba.com/

離婚相談カウンセラーに相談するメリット

離婚相談カウンセラーに相談するメリットを一言で表すと「暗闇の中で光を見つけること」です。離婚相談カウンセラーの中には、離婚経験者も少なくありません。そして離婚相談カウンセラーは多くの離婚事例を「生で」見てきています。

つまり、離婚相談カウンセラーからは、実体験に基づいたリアルなアドバイスが得られるのです。離婚相談カウンセラーに相談することの具体的なメリットを紹介します。

気持ちが楽になる

離婚相談カウンセラーは、相談者の気持ちを汲むところからカウンセリング始めます。そのため、「あなたの特殊事情」を考慮したアドバイスを受けることができます。

離婚で悩んでいるときは心が荒みがちですが、離婚相談カウンセラーと話した後は気持ちが楽になるはずです。

今後どうすべきかを冷静に考えられる

どの離婚相談カウンセラーも、相談者に対して最初に行うことがあります。それは気持ちを整理してあげることです。

状況が乱れていると気持ちも乱れますが、状況が整ってくると気持ちも整理されてきます。離婚相談カウンセラーは相談者と一緒に状況を整理していきます。

気持ちが整えば、今後どうすべきかを冷静に考えることができるようになるでしょう。

離婚に前向きになれる

離婚には、いい離婚と悪い離婚があります。離婚相談カウンセラーは、いい離婚になるのであれば背中を押してくれるはずです。

離婚回避に前向きになれる

悪い離婚とは、離婚しないほうがよい離婚です。離婚は感情の問題が大半を占めますが、お金の問題も決して小さくはありません。

現状を受け入れたほうが、損失が小さくなるケースが想定されれば、離婚相談カウンセラーは離婚回避をすすめるでしょう。

離婚相談カウンセラーによくある相談

離婚相談カウンセラーに何を相談したらよいのかわからないという人もいるでしょう。そこで離婚相談カウンセラーがよく受ける相談を紹介します。

質問「どうしたら離婚できるのでしょうか」

最も根本的な質問は「どうしたら離婚できるのか」です。この質問に対して離婚相談カウンセラーは、そもそも離婚すべきかどうか、離婚する前に準備すること、離婚するタイミング、離婚を実行する段取りなどいろいろなアドバイスをしてくれるでしょう。

質問「離婚したほうがいいのでしょうか」

配偶者のことを好きでなくなったものの、離婚に踏み切っていいものかどうか悩んでいる人は、「離婚したほうがいいのでしょうか」と質問します。

離婚相談カウンセラーは、「あなたのケース」で、離婚するメリットとデメリットを示してくれるでしょう。

質問「離婚したくないけどするしかないと思っています」

気持ちの整理がつかず、不安な気持ちが募っている人は「離婚したくないけどするしかないと思っている」と相談するでしょう。かなり追い詰められた状態です。

離婚相談カウンセラーは極力「離婚しない方法」を考えます。意外に感じるかもしれませんが、犯罪に近いDVや金銭的に大きな損害を受けているといった明白な被害がある場合を除いて、離婚相談カウンセラーは最初の相談では「離婚しない方法はないか」と考えながら臨みます。

離婚相談カウンセラーは、決して「別れさせ屋」ではなく、夫婦にとって最良の状態を作りだそうとします。

相談すべきカウンセラーの特徴

離婚相談カウンセリングを営業するのに、行政機関の許可は要りません。誰でも離婚相談カウンセリングを開業できます。そのため離婚相談カウンセラーは「玉成混交」です。

その中で、どのようにして相談すべきカウンセラーを探したらいいのでしょうか。

心理学や法律に詳しい人、資格を持っている人

離婚相談カウンセラーの略歴は重要です。心理学や法学を学んでいたり、それらに関係する職歴を持つカウンセラーは信頼できます。

また、「離婚」や「カウンセリング」に関する民間資格を持っている離婚相談カウンセラーは信頼できます。

メディアに出演している

メディアに出演している離婚相談カウンセラーは信頼できるでしょう。テレビや雑誌に出ている人は、メディアによるチェックを通過している人と言えるからです。

ホームページで実名や顔を公開している離婚相談カウンセラーも信頼できます。それだけ仕事に責任をもっており、信頼度が高いと推測できるからです。

多くの解決実績がある

離婚相談カウンセリングのホームページは、じっくりと読み込んでください。

特に実績に関する情報は注視してください。相談件数や解決件数が多いということは、それだけノウハウが蓄積されているということです。

面談での離婚相談・カウンセリングの流れ

面談での離婚相談とカウンセリングの流れを紹介します。

①無料相談窓口があればまずは無料相談から始める

ほとんどの離婚相談カウンセリングでは、無料の電話相談やメール相談を行っています。初心者は必ず無料サービスを利用して「大体の雰囲気」を掴んでください。

②面談予約を取る

無料相談で信頼できると感じたら、面談の予約を取ってください。

③カウンセリングシートを記入する

面談の予約が取れると、カウンセリングシートが渡されます。離婚相談カウンセリングの事務所で記入することもありますが、面談日まで期間がある場合は、事前に渡されます。

カウンセリングシートをメールで送信できるサービスを提供しているところもあります。

④カウンセリングをする

面談日がきたら、離婚相談カウンセリングの事務所か相談者の自宅近くの喫茶店などでカウンセリングが行われます。「なんでも話す」気持ちで臨みましょう。

離婚相談やカウンセリングの際の注意点

信頼度に欠ける離婚相談カウンセラーには、注意してください。先述のとおり、離婚相談カウンセラーは玉成混交です。

極端な例を出すと、駅前に事務所を構えて離婚相談カウンセリングの看板を掲げれば、この事業を始めることができます。

まず、無料相談を行っていないところへの依頼は避けたほうがよいでしょう。「本物の」離婚相談カウンセラーは、まずは自分たちのことを相談者に知ってもらいたいと考えます。

そのために無料相談は重要なステップなのです。

また、電話をしたときの応対に不自然なところがある場合は、注意してください。

例えば代表電話が090や080で始まる携帯電話の番号で、初めて電話をしたときに「プライベートな感じ」で出てきたら、疑ったほうがいいでしょう。事業体制が整っていないことが推測できます。

同様にホームページがない離婚相談カウンセリングも、避けたほうがいいでしょう。

まとめ

離婚相談カウンセリングを受けると、気持ちの整理や決断の後押しが得られることでしょう。離婚するかどうかで出口を見失ったら、プロの助言を得てください。

同時に、法律的な助言が必要になった際は、弁護士事務所の無料相談を利用してください。

心（離婚相談カウンセリング）と法律（弁護士事務所）の両面からのサポートは、あなたの大きな支えになるはずです。