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「離婚は大変」と言われる理由|実際の体験談と負担軽減のための相談先
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2018.12.26

「離婚は大変」と言われる理由|実際の体験談と負担軽減のための相談先

虎ノ門法律経済事務所 池袋支店
齋藤健博 弁護士
監修記事
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離婚は大変」と言われることが多いですが、一体何がどれくらい大変なのか気になるところですよね。離婚経験がない人からすると、

 

離婚届にサインをするだけのことでは?

カップルが別れるのと大して変わらないのでは?

 

と考えてしまうものではないでしょうか。結婚も同じように紙にサインをしますが、結婚と離婚とでは、精神状態や結論に至るまでの過ごし方がまったく違うのです。

 

そこで今回は、離婚は大変だと言われる理由と負担を軽減させる方法について詳しくご説明します。何がどう大変なのか前もって知っておくだけでも、精神的負担の軽減に繋がります。

 

 

離婚は大変だと言われる理由

まずはじめに、離婚は大変だと言われる理由について見ていきましょう。

 

離婚成立までの道のりが長いから

双方が離婚に納得すれば、離婚届にサインをして提出すれば離婚が成立します。

 

これは日本の一般的な離婚方法で「協議離婚」と言いますが、もしどちらか一方が離婚したくないという場合は、サインしてもらうために時間をかけて相手を説得しなければなりません。

 

気持ちが冷めているのにもかかわらず、相手と何度も向き合うのは苦痛ではないでしょうか。

 

離婚をめぐっては、財産分与、婚姻費用分担請求、年金分割、負債を抱えていた場合にはその処理など、実は法律的問題も山ほどあります

 

当事者間の話し合いで済めばいいですが、慰謝料の支払い問題なども考えると、これらを全部当事者で決定し、納得する合意に至ることはまず考えられません。

 

そして協議離婚が難しいとなると、今度は「調停離婚」となり、それでも離婚が成立しなければ訴訟を起こすことになります

 

当事者同士では解決しないので、第三者に夫婦関係が破綻していることを証明しなければなりません。

 

たとえ離婚自体を双方が納得していても、離婚条件について意見が合わなければまた話し合う必要があります。

 

もちろん、実は調停や裁判にまで及ぶと、慰謝料財産分与家のローン親権養育費面会についてなど、決めていかなければならない問題は山積みなのです。

 

また、お金の問題は特に壮絶な紛争に発展することが多いでしょう。どちらも離婚後の負担を軽減させたいがために、押し付け合うからです。

 

離婚が成立したら今度は新しい生活を始めていかなければならないので、自分にマイナスになる条件は飲めません。

 

このように、離婚が成立するまでにはかなりの時間と労力がかかります。途中で「投げ出したい」と感じる人も多いようです。

 

 

精神的に傷つくから

結婚生活の中で、「顔を見たくない」と避け続けていた人でも、離婚に向けて話し合う必要性が出てきます。人によっては、話し合いではなくお互い罵り合い、傷つけあうだけの時間を過ごしてしまうこともあります。

 

また、慰謝料や親権、養育費で揉めていると、話し合いは平行線のままということもあります。少しでも自分に優位な条件で離婚するためにも、相手の粗探しをしたり、証拠集めをしたりするなど、神経が磨り減るような思いをする人も多いでしょう。

 

いくら気持ちが冷めたとはいえ、1度は好きになった相手の嫌な一面を見るのは耐えられるものではありません。

 

 

 

子供にも影響が出るから

離婚は大変だと思うのは大人だけではありません。実は離婚は、子供にも影響を与えます。もし親権を得た側が引っ越しをする場合は、転校手続きをする必要があるので、新しい生活が始まることに戸惑う子供は少なくありません。

 

また、居住地は変わらなくても苗字が変わることもあります。これに対する友達からの何気ない言葉に、傷つくこともあるかもしれません。

 

たとえ離婚について理解できない年齢の子供でも、これまでとは違う生活だということ、両親が揃っていないことなどを察して、精神的に不安定になることもあります。保護者の不安も伝わるので、子供の精神的なケアは欠かせません

 

やはりどのような理由で離婚するにせよ、子供にとっては親の都合でしかないのです。元配偶者のことが嫌いでも、子供からすると大切な親には変わりありません。

 

そうとはいえ、DVの被害に遭っていたり、日常的にいがみ合い、子供の前でも険悪な雰囲気だったりする場合は、離婚する選択肢は間違いではないのではないでしょうか。子供の健全な精神のためにも、前向きに新しい生活を始めたほうがよいはずです。

 

 

周囲への影響力が大きいから

離婚は2人だけの問題ではありません。たとえ当事者が納得して出した答えであっても、周囲から理解されるとは限らないのです。

 

例えば、離婚や離婚条件に納得できない双方の親が、直接話し合いに参戦してくることがあります。この場合、当人同士の話し合いであればスムーズに進んでいたことでも、親が出てきたことで拗れてしまうことが少なくありません。

 

親にとってはいくつになっても大切な子供に変わりありませんが、そうして自分の子供を守ろうとしたことが裏目に出てしまいます。このときばかりは、子を思う親心を厄介だと感じてしまうかもしれません。

 

また、離婚したことで周囲から好奇の目で見られたり、興味本位で詮索されたりすることもあります。今の時代、離婚は珍しいことではありませんが、すべての人が離婚したことを好意的に受け取ってくれるわけではないのです。

 

「離婚=性格や生活環境に問題があるのではないか」というネガティブイメージを持たれることは避けられません。もしくは、離婚して傷ついているのではと思い込んだ異性が近づいてくることもあります。

 

このように、離婚による影響は離婚成立後に大きくなるので、別れたからといって結婚したことがリセットされるわけではありません。離婚の大変さは、離婚すれば終わるというわけではないのです。

 

 

離婚後の生活に慣れないから

離婚後の生活に慣れるまでは、時間がかかります。いくら心の底から離婚したいと思っていた人でも、実際に成立してみると、その後の生活は想像とは違うものだったと落胆することがあるのです。

 

「離婚したら嫌いな人との生活から解放されて自由になれる」と夢を見ていた人なら尚更、現実の厳しさを痛感します。

 

お金の面でいうと、多くの場合、離婚後は女性の方が経済的不安を感じるようです。一般的に母親が親権を得ることが多いのですが、約束していた養育費が支払われずに生活が困窮するケースが少なくありません。

 

また、子育てをしながら働くことの厳しさを思い知らされる人もいます。子供が病気になったときはどのように対応していくのか、万が一自分が倒れたらどのように生活を支えていくのかなど、配偶者がいるときとは状況が180度変わるのです。

 

一方、親権をとらなかった方も養育費を支払う義務が生じることにより、生活に影響することがあります。養育費は元配偶者のためにではなく、子供に認められた当然の権利です。

 

どれだけ元配偶者に対して憎しみがあっても、養育費を元配偶者が使い込んでいたとしても、子供のために支払わなければなりません。

 

離婚は終わりではなく、始まりです。離婚したいと思っているときは新しい生活が輝いて見えるものですが、実際離婚してみるとそこまで甘い生活とは言えないことが少なくないのです。

 

離婚は大変だと感じるのは、思っていたよりもずっと後のことなのかもしれません。

 

 

 

念願の離婚が成立した途端に虚無感を持つことがあるから

離婚に大変な労力をかけたぶん、終わった途端に無気力になってしまう人もいます。心身ともに疲労困憊してしまい、やる気が出なかったり、気持ちが沈んでしまっていたり、精神的に不安定になる人もいます。

 

また、離婚の話し合いで相手を罵り、過去のこととはいえ好きだった相手から悪意を向けられたことで辛い思いをする人もいるでしょう。

 

このように、離婚をすると少なからず心に影響を与えます。自由になれることが幸せだとは限らないのです。

 

 

 

離婚は慎重に選択すべき

離婚が大変だと言われるのは、お伝えしたようにそれ相当の理由があります。勢いで決めてしまうと、後悔することにもなりかねません。離婚したけれど、「想像と違っていたからやっぱり元に戻る」というような簡単な話ではないのです。

 

特に、性格の不一致で離婚を検討している場合や子供がいる場合は、安易に離婚に踏み切るべきではありません。離婚したいと思っているときは「離婚がゴール」と感じてしまいがちですが、離婚は新しい生活の始まりに過ぎないのです。

 

親権を獲得したら、自分だけではなく子供の生活も1人で支えていかなければなりません。現実問題を考えると、離婚するには覚悟が必要です。

 

離婚は大変!と感じたときに相談できる専門家

離婚が大変だと感じたときは、1人で抱え込まずに専門家に相談しましょう。これからの道しるべとなるはずです。

 

弁護士

離婚についての相談は、やはり法律のプロである弁護士に相談することをおすすめします

 

日常的に離婚問題を取り扱う弁護士は、相談者の悩みに親身になってくれるので、精神安定剤にも繋がるでしょう。

 

また素人では、離婚するためには何をしたらいいのかわからないことが多く、結果として間違った行動をとってしまう人も少なくありません。

 

これでは離婚を成立させるのが難しいだけではなく、離婚できても慰謝料や養育費の件で更なる悩みを抱えてしまいます。

 

その点、弁護士に相談すると相手との交渉や、法的な手続きなど、至れり尽くせりなので納得できる結果が期待できるでしょう。

 

 

各自治体による無料の離婚相談

各自治体では、相談員による無料の離婚相談を行っており、家庭内の悩みや離婚について電話や面談しながら相談することができます。

 

女性専用の相談所もあるので、異性には言いにくい悩みも相談しやすいのではないでしょうか。

 

また、定期的に弁護士に相談する機会を設けており、「いきなり弁護士事務所に行くのは抵抗があるけれど弁護士に相談したい」という人にもおすすめです。

 

詳しくは、各自治体に問い合わせてみましょう。

 

NPO法人で離婚相談

NPO法人でも、専門のカウンセラーによる離婚相談を受け付けています。相談料は無料で、家庭内の問題や離婚の悩み、離婚成立までのアドバイスをもらえます。

 

離婚問題は親しい友人にも話しにくく、1人で抱え込む人が多いのですが、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちは落ち着いてくるものです。

 

話しているうちに気持ちの整理がつき、次に何をするべきかが見えてくるでしょう。

 

まとめ

離婚は大変なものです。離婚に至るまでの時間や労力もさることながら、子供や周囲への影響力も大きいからです。婚姻関係が長い人、子供がいる人は特に大変な思いをしますし、その後の生活や交友関係にも影響を与えます。

 

離婚することと交際中のカップルが別れることとは、状況が全く異なるのです。離婚による心身の疲労は並大抵のものではありませんが、専門家に相談することで、その負担を軽減できるでしょう。

 

専門家に相談すると間違った行動をせずに済みますし、話し相手がいるという安心感も得られます。前向きな気持ちを持つためにも、専門家に相談することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者
虎ノ門法律経済事務所 池袋支店
齋藤健博 弁護士 (東京弁護士会)
男女問わず不倫問題全般を得意とし、円満解決の実績もあり。不倫が原因の男女トラブル、離婚慰謝料の請求や親権獲得など、幅広い相談に対応している。

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編集部

本記事は離婚弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※離婚弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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