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成田離婚は今もありえる!離婚に至る5つの原因と対処法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
成田離婚は今もありえる!離婚に至る5つの原因と対処法

成田離婚(なりたりこん)とは、新婚旅行に行ったはいいが、旅先で相手の知らなかった短所を発見してしまいケンカ。険悪なまま日本に着くなり離婚してしまうというスピード離婚のことです。

もともとの語源は1997年に放送されたドラマ『成田離婚』にあります。このドラマが社会的な反響を呼び、『成田離婚』という言葉が世間に広く知られるようになりました。

このドラマのあらすじは、失恋した田中夕子(瀬戸朝香)が同じ会社の星野一郎(草彅剛)に出会い恋をし、結婚。その後新婚旅行に行くのですが、旅行中の星野一郎は情けなく、我慢していた夕子ですが、帰国するころには我慢も限界に達しケンカをしてしまいます。ケンカの末2人は離婚を決意する…。という内容のドラマです。

当時はこのように、新婚旅行で離婚を決意する人も多かったようです。この記事では、成田離婚の現状や原因・新婚旅行先で「この人と結婚してよかったのかな…」と不安になった場合の対処法を紹介します。

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この記事に記載の情報は2024年04月22日時点のものです

成田離婚の現状

『成田離婚』という言葉自体は、死語になっているように感じます。しかし、そのようなスピード離婚の事例がなくなったわけではありません。むしろ、結婚してから6ヶ月未満で離婚してしまう夫婦は年々増加しているようです。

成田離婚(6ヶ月未満で離婚した夫婦)の推移

 

(参考:司法統計平成29年平成30年令和1年)

毎年500組を超える夫婦が結婚6ヶ月以内に離婚しているのが現状です。

実際に成田離婚とまではいかなくても、新婚旅行で配偶者に幻滅してしまったり、「離婚した方がいいのかな…」と離婚を一瞬でも考えてしまったりする人はいるようです。

成田離婚を引き起こしかねない5つのケース

成田離婚の原因

新婚で夫婦仲はラブラブのはずなのに、なぜ険悪になってしまうのでしょうか。ここでは、インターネット上の投稿をもとにスピード離婚に至ってしまうかもしれない5つのケースについてご紹介します。

1:夫が妻に任せきりになっている

せっかくの新婚旅行なのに夫が何にもしてくれず、予約から旅行先での手続きまで全部妻に任せっきりということがあるようです。

お互いが納得しているのであれば任せっきりでもよいのですが、そうでない場合、頼りにならない夫に幻滅してしまっても無理はないのかもしれません。

まるで付き人かのように、対外折衝はすべて私。(日本人ツアコンに質問するのさえ、私にさせる)場合によっては、荷物も私が運ぶ。バスなどで、窓に近い席は常に夫。通訳をしてもらって当たり前の態度。(引用:新婚旅行が「最悪」の思い出の人いますか?|発言小町)

旅行先でも夫はすべて私任せで、英語ができないといってるのに、ホテルのチェックインやらチケット購入やら、行き先を決める際も、すべて「よろしく」の一言でまるなげ状態。(引用:新婚旅行のイライラは疲れのせい?|発言小町)

夫が頼りないと、「今後の生活でも何かあったときも頼りにできないのでは…」と不安になってしまうでしょう。

また、全部こちらに任せ一緒に計画してくれない相手と今後も生活していくことを考えると結婚自体が、間違っていたように感じてしまうこともないとは言い切れないでしょう。

2:何をするにも口をはさむ

見知らぬ土地にきて不安や警戒心があると思いますが、何をするにも小言が多い場合があるようです。

とにかく口うるさいんです。一日に何度もパスポートを確認し、お店等を指差すと「外国人は指差されるの嫌がるからやめろ!」と怒られ、窓を開けておくと「ちゃんと閉めて!」とまた怒られ…。最終日、帰国の集合場所には「何かあると困るから」とホテル1階のロビーに行くだけなのに2時間も前(朝6時頃…)に集合してました。(引用:新婚旅行が楽しくありませんでした。|Yahoo!知恵袋)

せっかく羽を伸ばしにきたのに、何をするにも口をはさまれてしまうと窮屈な気持ちになってしまったり、楽しむことができなかったり…。

旅行中の小言に疲れてしまって、日本に帰ったときには離婚したいと思ってしまう人もいるのかもしれません。

3:親が一緒についてくる

信じられないケースですが、新婚旅行なのに相手の親が同伴するという事例があるようです。

結婚式を海外や遠方で行う場合、親族が同じ飛行機で一緒に現地へ向かうということはあり得るかもしれません。ですが、全日程を一緒に行動するということは常識的にはちょっと考えられません。

私の両親は「新婚旅行も兼ねてるんだから、式以外は2人で楽しみなさい」と言っていて、行きも帰りもあえて私達2人とはずらして手配しました。ところが彼の両親は、行き帰りの飛行機を含め、ずっと私達と一緒に観光するつもりらしいのです。(引用:新婚旅行も兼ねてるのに…|発言小町)

この前彼の母親に入籍すること、結婚式はハワイですることをを報告したら、彼の母親が「2人でするのか!!」と激怒。つまり、新婚旅行、ついて来るの...?という感じです。(引用:ハワイで結婚式&新婚旅行、彼の母。|発言小町)

いくら義親との関係が良好でも、新婚旅行でも一緒だと気をつかいます。義両親がついてくることを拒否しても相手が諦めなかったり、親を優先したりするような行為は、自分との時間を蔑ろにされているように感じてしまい、夫婦間に溝を作ることになってしまうと思われます。

4:相手がケチだと知ってしまう

相手が浪費家でも困るのですが、せっかくの新婚旅行なのにお金をケチっている姿は正直愛情が冷めていく1つのポイントとなるかもしれません。

忙しい夫に代わり私が全て手配し年の差もあるので、旅費は払ってくれるのかなとちょっと期待していたのですがきっちり請求され、折半しました。私が食べた分は、自分で払うよう言われ悲しかったです。「あの時、僕より2ユーロ高いものを食べていたよね。だから、僕が食べた分はこれだけだから」とか。(引用:後悔の新婚旅行で離婚の危機。|発言小町)

新婚旅行の旅費50万は私が負担しました。ハワイでの買い物や食費は旦那が出してくれるとのことで納得しました。気前良くお金を出してもらえると思っていたのですが旦那がお金を出すのは最低限の食事とお土産のみで旦那が出したお金は数万円でした。(引用:新婚旅行の旅費、離婚したほうが良いのか、相談です。|教えて!goo)

お金をかけてくれればよいというわけではありませんが、相手のあまりにケチな行為は自分への愛情を疑ったり、一度きりの新婚旅行なのにお金を出すだけの価値がないと思っているのではないのかと感じてしまったりすることはあるかもしれませんね。

5:妻がお土産や買い物に熱中しすぎる

妻がお土産や買物に夢中になってしまい、夫はつまらない思いをしてしまうというパターンもあるようです。また、高価すぎるものや、大量にものを買う姿に引いてしまうこともあるかもしれません。

新婚旅行で海外に行った時の話しですが、妻は初日から”おみやげ”の事で頭がいっぱいでたくさん買い込みました。私はせっかく来たのだから、どこか散歩にでも行こうよ。おみやげは最後の日に考えて今は楽しもう!なんてのんきな事を言ったら逆鱗に触れてしまい、あげくの果てには”無神経で最低、もう離婚したい!”と言われてしまいました。(引用:新婚旅行、初日で離婚する!って言われてしまいました。|Yahoo!知恵袋)

お土産にについては、何度も注意をして、あげる人を想像して数を考えて買ってくれと言っても、入る店は化粧品か菓子屋ばかり。もう完全にお土産輸入業者みたいでした。(引用:新婚旅行が全く楽しくありませんでした。離婚の理由になりますか?|Yahoo!知恵袋)

他の人のことを思いながらお土産を買っているのがずっと続くと、自分との旅行は楽しんでくれていないのではないかと不満に感じてしまうことも…。

新婚旅行で将来の不安を感じた場合の対処法

将来に不安を感じた場合

新婚旅行で「本当にこの人と結婚してよかったのかな…」と不安を感じた場合は、ここで紹介する対処法を参考にしてください。

自分に非はなかったか考える

不満に感じた行動に対し、自分に非はなかったのかまずは考えてみましょう。例えば、普段から相手に決めさせることをしなかったり、相手の行動にいつも小言を言ってしまったりすると、相手は計画を立てようとは思わなくなるでしょう。

相手だけが悪いと思ってしまうと、今後も多くのことでストレスを感じてしまうことにもなりかねません。

その人の長所を探す

一度悪いところを見てしまうと、そこばかり気になってしまいます。そうすると余計にイライラしてしまうので、相手の長所を探すようにしましょう。

また、どうしても長所を探せない場合は、『旅行だからいつもと性格が少し違う』と割り切って短所として見ないようにしてみるのも1つの方法です。

友人に相談する

旅行中はとりあえず我慢して帰ってきたら友人に相談してみましょう。友人に不満を言ってしまえば案外すっきりしてしまうかもしれませんし、客観的な意見を聞いて冷静になれるかもしれません。

周囲の友人に言いにくい場合は、ネットの掲示板に投稿してみるのもおすすめです。匿名なので周囲の人に噂されることもありません。また、同じような経験をした人からの意見ももらえるでしょう。

夫婦間でしっかり話し合う

旅行先での不満を言わないというのも1つの方法ですが、相手にしっかり伝えることも大切です。不満に感じたところを伝え、どのように直してほしいのかも明確にしましょう。

ただし、ケンカ腰で不満を伝えてしまうと、関係悪化の原因になりますので、言葉を選ぶ必要があります。また、自分だけが要求するのではなく相手の言い分も聞くように心がけましょう。

成田離婚の場合旅費や慰謝料は請求できるの?

旅費や慰謝料は請求できるのか

もし、成田離婚するのであれば旅費や慰謝料などの金銭に関することも気になるところだと思います。ここでは、旅費や慰謝料を請求できるのかご紹介します。

基本的に旅費の請求は難しい

自分が旅費を多く出した場合、離婚の際に半額分は支払ってほしいと思いますよね。基本的に婚姻や夫婦生活にかかる費用は折半であるため、理論上は多く払った分を請求することは不可能ではありません。

しかし、後で返金するなどの約束(書面など)がなかった場合、支払いは合意の上と考えられ、相手から超過分を支払ってもらうのは難しいでしょう。請求の可否に関して詳しく知りたい場合は、一度弁護士へ相談することをおすすめします。

不法行為があれば慰謝料の請求はできる

新婚旅行中に相手に不法行為があり、それが離婚の原因となっているような場合は、慰謝料を請求できるケースもあるかもしれません。

例えば、新婚旅行中に相手から執拗なDVを受けたという場合は、慰謝料の対象となる可能性はあります。

しかし、新婚旅行中の些細なケンカに過ぎないというような場合には、これが原因で離婚に至ったとしても慰謝料の請求は難しいと思われます。

むしろ、新婚旅行中のささいなことから一方の配偶者が離婚にこだわり、結果的に夫婦関係が破綻した場合、離婚にこだわった方が慰謝料の請求を受ける可能性もあります。

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まとめ|旅行先でケンカを回避するにはツアーを利用しよう

新婚旅行でできるだけケンカや、イライラしてしまうことを避けるための対策として、ツアーがおすすめです。ツアーであれば自分たちで決めることが少ないですし、他の人がいますので相手の短所ばかり見ることも避けられます。

また、同じことを聞いたり見たりしているので、話のネタに困ることもないでしょう。新婚旅行に決まりはありませんので自分たちに1番合う方法で楽しむことをおすすめします。

無理のない旅行をすることで成田離婚を回避できる可能性が高まります。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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