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離婚しそうな夫婦の特徴とは?3つの段階別に前兆や特徴などを詳しく解説

杉本 真樹
監修記事
離婚しそうな夫婦の特徴とは?3つの段階別に前兆や特徴などを詳しく解説
  • 「最近、配偶者とまともに話せていない」
  • 「相手の顔色ばかり気にしてしまう」

このような気まずさが日常になっている夫婦は少なくありません。

パートナーの態度が急に冷たくなったと感じたり、自分から話しかけるのが怖くなったりしたとき、「もしかして、このまま離婚になるのではないか」と不安を覚えることもあるでしょう。

夫婦関係のすれ違いは、ゆるやかに進行するため、危機的状況にあることに当事者が気付きにくいものです。

しかし、離婚を避けたいと願うならば、早い段階で「離婚に至りやすい夫婦の特徴」に気付き、適切に対処することが大切です。

本記事では、離婚しそうな夫婦に共通する特徴を段階別に整理し、男女別の離婚理由、そして関係を修復するための具体的な方法を紹介します。

「自分たちはまだ大丈夫」と思う方こそ、ぜひ最後まで参考にしてください。

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離婚しそうな夫婦の特徴を3つの段階ごとにチェック

離婚に至るまでには、突然の出来事で関係が崩れるケースもありますが、多くの場合は時間をかけてじわじわと夫婦関係が悪化していきます

以下では、「初期」「中期」「離婚寸前」の段階ごとに、客観的に見て離婚しそうな夫婦に共通する特徴を解説します。

1.初期|会話が減っている、一緒にいる時間が減っている

離婚の最初のサインは、日常の中に潜んでいます。

特に注意が必要なのが、夫婦の会話が極端に減っているケースです。

以前は自然と会話が生まれていたのに、最近は用件だけを交わして終わってしまうといった状況は、心の距離が広がり始めている証拠といえるでしょう。

さらに、休日を一緒に過ごさなくなったり、食事や就寝の時間がずれていたりと、行動時間がずれることで物理的な距離も広がっていきます

このような変化は「気まずい」「面倒だ」という気持ちが根底にあることも多く、次の段階へ進む前触れともいえます。

2.中期|別居が始まっている、浮気・不倫が発覚している

会話や接点が減った状態が続くと、いよいよ物理的な距離の確保に至ることがあります

たとえば、同居していても寝室を別にしたり、日中まったく顔を合わせなかったりといった家庭内別居のような状況です。

また、実際に別居を始める夫婦もいます。

距離を置くことで冷静になる時間が持てる場合もありますが、関係の修復ではなく「このまま離れたい」と考えているケースでは、離婚への意志が固まってしまう可能性もあるでしょう。

そのほか、関係がすでに冷め切っている状態で浮気や不倫が発覚すると、離婚を決定づける大きな要因になります。

不貞行為によって信頼関係が壊れると、関係修復は非常に困難でしょう。

3.離婚寸前|離婚の話し合いや調停手続きが始まっている

最終段階では、すでに離婚を前提とした話し合いが進んでいる状態です。

相手との間で離婚届の提出時期や、財産分与、親権などについて話し合いがおこなわれていることもあります。

さらに、家庭裁判所での離婚調停を申し立てている場合は、法律上の手続きがすでに始まっていることを意味します。

こうした段階になると、感情的な対立も大きく、夫婦間での修復はかなり困難です。

離婚寸前の状況においては、法的な準備や専門家への相談も視野に入れながら、対策を検討する必要があります。

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【男女別】離婚を選択した理由|司法統計をもとにしたランキング

実際に離婚に至った夫婦は、どのような理由でその決断に至ったのでしょうか。

家庭裁判所が公表している司法統計によれば、離婚を申し立てた理由は男女によって傾向が異なります。

ここでは、統計データをもとに、妻側・夫側それぞれの上位3つの離婚理由を紹介します。

1.女性側の離婚理由|1位は性格の不一致、2位は生活費問題、3位は精神的虐待

女性が離婚を選択する理由として最も多いのは、性格の不一致です。

日々の価値観のズレや考え方の違いが積み重なり、精神的な距離が広がっていくことで、離婚という選択につながります。

次に多いのが、生活費を渡さないことです。

家計を担う立場の夫が、必要な生活費を十分に入れなかったり、収入を家庭に還元しなかったりするケースが該当します。

これは経済的虐待と見なされることもあり、深刻な離婚原因の一つとされています。

3番目に多いのが、精神的虐待です。

暴言や無視、人格を否定するような言動などが積み重なると、心のダメージは大きくなり、関係の継続が難しくなるケースが多く見られます。

2.男性側の離婚理由|1位は性格の不一致、2位は精神的虐待、3位はその他

男性側も、最も多い離婚理由は性格の不一致です。

配偶者との考え方や価値観が根本的に合わず、日々の生活で摩擦が絶えないことが離婚につながっています。

2番目に多いのは、精神的虐待です。

近年は、夫が妻からモラルハラスメントを受けるという相談も増えており、無視される、怒鳴られる、管理されるなどの精神的苦痛が離婚を決意するきっかけになっています。

3番目には、配偶者の不貞行為、浪費癖、親族との不和などが含まれており、複合的な理由で離婚を選ぶ男性も多いことがうかがえます。

離婚しそうな夫婦が危機を乗り越えるためにできる3つの対処法

夫婦関係の悪化は、必ずしも離婚につながるとは限りません

状況に応じて適切な対応をとることで、関係の修復や再構築を目指すことも可能です。

ここでは、離婚を避けたいと考えている夫婦が試すべき3つの対処法を紹介します。

1.話し合いの場を設ける

関係の修復に向けた第一歩は、冷静に話し合う機会をつくることです。

日々のすれ違いや不満があっても、意識的に向き合わない限り、誤解や不信感は積み重なっていきます。

感情的な言い争いではなく、落ち着いた雰囲気で、互いの考えや思いを伝える時間を設けることが大切です。

その際は、「なぜそう感じるのか」「どうしてほしいのか」といった具体的な気持ちや要望を整理して伝えることが、実りある対話につながります。

2.一旦距離をとって冷静になる

話し合いが難しい状況であれば、一時的に距離を置くことも有効です。

同居しながらも必要以上の接触を控える、あるいは短期間別居するなど、互いの感情をクールダウンさせる時間を設けることで、冷静に状況を見つめ直す余裕が生まれます。

ただし、一方的に家を出るのではなく、事前に合意をとったうえで距離を置くようにしてください。

相手に不要な不安を与えず、目的を共有したうえで冷却期間を設けることが大切です。

3.関係修復カウンセリングを受ける

夫婦だけでの解決が難しいと感じたら、第三者である専門家の力を借りることも選択肢の一つです。

夫婦関係に特化したカウンセラーのもとで、互いの意見を整理したり、今後の方向性を探ったりすることができます。

カウンセリングは、感情的にならずに話し合うための「安全な場所」を提供してくれる存在でもあります。

とくに「どうしても自分の気持ちをうまく言葉にできない」「話し合いがいつも平行線で終わってしまう」といったケースでは、中立の立場でサポートしてくれる第三者の介入が効果的です。

さいごに|「このままだと離婚しそう…」と感じたら早めに対応しよう

「最近、夫婦関係がうまくいっていない」「相手との距離がどんどん開いている」と感じたとき、その違和感を放置してしまうと、関係の修復はますます難しくなります。

離婚という選択を避けたいと考えているなら、早めに向き合い、行動を起こすことが何よりも大切です。

日常の中で小さな変化に気付き、それを無視せずに話し合う姿勢を持つことで、夫婦関係が好転するきっかけになることもあります。

また、すでに離婚が現実的な選択肢として頭をよぎっている場合には、今後の選択肢やリスクについて冷静に整理しておく必要があります。

そのためには、一人で悩まず、法律の専門家である弁護士に相談することを検討してみてください。

弁護士に相談することで、自分の状況で取り得る手段や注意点を客観的に整理でき、今後の方針をより明確にすることが可能になります。

「修復を目指すか、それとも離婚するか」と迷っている段階であっても、早い段階での相談は、どちらの選択に進む場合であっても後悔しない行動につながります。

関係に不安を感じたときこそ、少し立ち止まって、未来の自分や家族の幸せを見据えた行動を選びましょう。

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この記事の監修者
杉本法律事務所
杉本 真樹 (群馬弁護士会)
解決への道筋は一つではありませんので、いくつか選択肢をご提案し、それぞれのメリット・デメリットをしっかりとご説明した上で、一緒に最良の選択肢を考えるように心がけております。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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