「モラハラ」が得意な弁護士に相談して悩みを解決!
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妻からの心ない言葉や威圧的な態度に「これは単なる夫婦喧嘩なのだろうか」「もしかしてモラハラではないか」と悩んでいる夫もいるでしょう。
モラハラ(モラルハラスメント)は、目に見えないため周囲から気付かれにくく、妻本人にも自覚がない場合が多いです。
モラハラの特徴や対処法を知らないまま、感情的に行動してしまうと、離婚時に親権や財産分与で不利になるかもしれません。
本記事では、モラハラ妻の特徴やモラハラが発生する原因を紹介します。
くわえて、妻のモラハラの対処法や注意点、離婚する場合の3つの方法まで解説するので、ぜひ参考にしてください。
家庭でのモラハラに悩むあなたへ
妻からのモラハラで「毎日が辛い」「離婚したい…」と思っていても、誰にも相談できずに悩んでいませんか。
家庭内でのモラハラに悩み、離婚を検討しているなら、弁護士に相談してみましょう。
弁護士に相談すると、以下のようなメリットを得られます。
- 話を聞いてもらうことで精神的に楽になる
- 慰謝料を請求できるか判断してもらえる
- 請求できるとしたら、どれくらいの慰謝料額になるのか試算してもらえる
依頼することを決めてなくても、初回無料で相談に乗ってくれる弁護士も多いので、まずは話を聞いてもらうことが大切です。
当サイトでは、離婚問題を得意とする弁護士を地域別で検索することができます。
無料相談はもちろん、電話で相談が可能な弁護士も多数掲載しているので、まずは気軽に相談してみてください。
モラハラ妻って?夫婦喧嘩の決定的な違いは「対等性」
モラハラと夫婦喧嘩の決定的な違いは、夫婦間の関係性が「対等」であるか否か、という点にあります。
夫婦喧嘩は、問題解決を目的とした、対等な立場で意見をぶつけ合うことで、時には喧嘩後に自身の言動を反省することもあります。
たとえば「家事の分担について、もっと協力してほしい」といった問題に対する意見の対立は、夫婦喧嘩の範疇です。
しかしモラハラは、一方が精神的に優位な立場から相手を支配し、継続的に人格を否定したり暴言を吐いたりする精神的な暴力です。
妻に以下のような言動がある場合、モラハラに該当する可能性があります。
- 人格を否定する言葉をいわれる
- 収入や容姿のことで罵倒される
- 子どもにも夫の悪口を吹き込んでいる
モラハラは、法定離婚事由である「婚姻を継続し難い重大な理由」に該当する可能性があるため、精神的に追い詰められる前に離婚を検討するのが懸命です。
あなたの妻に当てはまる?モラハラ妻の診断チェックリスト

自身の状況をより客観的に把握するために、上記のチェックリストを活用してみてください。
1つでも当てはまっているなら、モラハラを受けている可能性が高いです。
妻のモラハラは恥じることではないものの、男性は第三者に相談せず、ひとりで抱え込みやすい傾向にあります。精神的に追い詰められて日常生活に支障をきたす前に、離婚を視野に入れた相談を弁護士にするのがおすすめです。
妻がモラハラ加害者になる6つの原因

モラハラは、妻の背景にある心理的な要因や環境が複雑に絡み合って発生している可能性があります。
ここでは、妻がモラハラ加害者になる6つの原因を解説します。
原因1.強い被害者意識がある
妻のモラハラには「自分はこれだけ尽くしているのに、正当に評価されていない」という強い被害者意識が存在する場合があります。
常に自分を被害者と位置づけることで、夫を加害者とみなし、罪悪感なく相手を責めることが可能になるという心理です。
被害者意識をもっている状態では、夫からの些細な指摘や意見も自分への攻撃と捉え、以下のように過剰に反応してしまいます。
「私がこんなに家事も育児も完璧にこなしているのに、あなたは感謝の一言もない」
「あなたのためにどれだけ我慢していると思っているの」
上記のような発言は、夫に罪悪感を植え付け、精神的に支配しようとするモラハラ特有のコミュニケーションといえるでしょう。
原因2.プライドが高く夫を見下している
妻が自身のプライドを維持するため、夫を自分より劣った存在として位置づけ見下すことで、精神的な優位性を保とうとするケースも少なくありません。
プライドが高い妻は、自分の価値観や考えが絶対的に正しいと信じ込んでおり、自分の過ちを認めることはプライドが許しません。
問題が起きた際には、全て夫に責任転嫁する傾向があります。
学歴や収入、家柄、あるいは家事能力といった点で夫と比較し、劣っている部分を執拗に攻撃することで、自身の優位性を確認しようとします。
そのため「あなたみたいな安月給の人には理解できないでしょう」「友人の夫はもっと立派なのに」など、夫の自尊心を根本から否定するような発言をしがちです。
原因3.出産・子育てによるストレスが溜まっている
出産や子育ては、女性にとって心身ともに大きな負担がかかる時期です。
ホルモンバランスの変化や慢性的な睡眠不足、社会から孤立しているかのような孤独感からくるストレスを、身近な存在である夫で発散します。
夫が育児の大変さを十分に理解していない、協力が得られないと感じた場合、妻の不満や怒りは増幅してしまいます。
夫としては手伝っているつもりでも、妻が求めるレベルや方法と異なると「役に立たない」「邪魔」などと激しく罵倒されることもあるでしょう。
原因4.日常生活に不満を抱えている
思い描いていた理想の結婚生活と現実との間に大きなギャップがある場合、欲が満たされない不満が夫への攻撃という形で表れることもあります。
経済的な問題、住環境、あるいはキャリアの中断など、不満の原因はさまざまです。
そして妻は、夫を自分の理想を妨害し自分の人生を不幸にしている原因とみなし、攻撃の対象としてしまいます。
またSNSなどで、友人や他人の華やかな生活を目にして、自分の現状に対する不満がさらに増幅される傾向もみられます。
原因5.幼少期の家庭環境の影響を受けている
幼少期に親から精神的な虐待を受けた、過度な干渉を受けて育った、などの環境で成長した場合、無意識のうちに自分の家庭で再現してしまうことがあります。
たとえば、父親が母親を罵倒するのが日常的な家庭で育った場合、それが当たり前だと刷り込まれている可能性があります。
親から常に人格を否定されてきた人は、自己肯定感が低く、パートナーを支配することでしか心の安定を保てないという可能性もあるでしょう。
妻が幼少期の家庭環境の影響を受けている場合、加害者である妻自身も、自分の言動がモラハラであるという自覚がないことが少なくありません。愛情表現の方法を知らず、誤った方法を正しいと認識しているため、関係を改善するには専門的なカウンセリングが必要です。
原因6.夫が優しすぎる
夫側の性格や対応が、結果的に妻のモラハラを助長してしまっているケースもあります。
「波風を立てたくない」「自分が我慢すれば丸く収まる」という思いから、妻からの理不尽な要求や暴言を、全て受け入れてしまう場合です。
妻は、夫には何を言っても許されると学習してしまうため、モラハラ言動が際限なくエスカレートしていく危険性があります。
夫の優しさや忍耐強さが、皮肉にもモラハラを悪化させる一因となってしまうため、支配関係が固定化してしまいます。
妻のモラハラは治るのか?
妻のモラハラは、加害者の性格や生育歴による根深い問題のため、簡単に改善するものではありません。
妻がモラハラをしている自覚があるかどうかで対応が変わり、改善する努力を根気強くし続ける必要があります。
妻がモラハラをしている自覚がある場合
妻自身が自分の言動を「モラハラかもしれない」と自覚し、改善したいという意思を示している場合、モラハラが治る可能性は高くなります。
ただし、妻がモラハラの自覚があるからといって「治すから」という言葉だけを信じるのは控えてください。
モラハラの言動は自分の意識だけで変えるのは難しいため、夫婦カウンセリングを利用して、お互いの考えや感情を話し合い、健全な対話の方法を学びましょう。
モラハラ加害者向けの更生プログラムに参加して、怒りの感情をコントロールする方法や歪んだ思考パターンを修正するのも有効です。場合によっては心療内科を受診し、妻の家庭環境からくる心のケアをするのもよいでしょう。
妻がモラハラしていることに気が付いていない場合
妻にモラハラの自覚がない場合、夫からモラハラである言動を指摘したり、傷ついていることを伝えると、モラハラを自覚する可能性があります。
しかし自覚のない相手にモラハラを指摘しても「そんなことで傷つくな」と責任転嫁されたり、逆上されたりする危険性が高いです。
相手を変えようとすることは、さらなる精神的消耗につながる可能性があると認識しておきましょう。
妻のモラハラの改善が難しく、自分の心身の安全が確保できないと思ったら、離婚を視野に入れて弁護士に相談することも大切です。
自分の未来のために、次の一歩を踏み出すことを検討してください。
妻からのモラハラへの対処法5つ

妻からのモラハラによる自身の状況や、夫婦関係を今後どうしていきたいかによって、選ぶべき対処法は異なります。
5つの対処法から、今のあなたにとって最適な行動をおこなってみましょう。
対処法1.反論せず、冷静に受け流す
自分の精神的消耗を避けるためにも、妻からの理不尽な攻撃は、反論せずに冷静に受け流すことが有効です。
モラハラ加害者の目的は、議論に勝つことではなく、相手を言い負かし精神的に支配することにあります。
あなたが反論すればするほど、妻はさらにヒートアップし、ときにはヒステリーを起こすかもしれません。
妻のペースに巻き込まれないように、議論の土俵に上がらず、冷静さを保ちましょう。
具体的には、以下のような対応が考えられます。
- 「そうなんだ」「わかった」など、肯定も否定もしない短い言葉で会話を終わらせる
- 相手がどんなに罵詈雑言を浴びせても、冷静な表情と態度を崩さない。
妻のモラハラの根本的な解決にはなりませんが、無用な精神的消耗を防げるので、試してみてください。
対処法2.物理的な距離をとり、接触時間を減らす
妻と顔を合わせる時間を意図的に減らし、物理的な距離をとりましょう。
常に妻の言動に怯える緊張状態から解放され、冷静に自分自身の状況を見つめ直す時間と心の余裕を確保できます。
以下のような行動をとり、妻との接触時間を減らしてください。
- 無理のない範囲で仕事の残業をおこなう
- 飲み会や食事の予定を入れる
- 帰宅後はすぐに自室に入り、ひとりの時間を作る
- 休日に子どもと公園や実家に出かける
接触時間を減らすと、モラハラを受ける機会そのものを減らせるため、自分の精神状態を安定させられます。
対処法3.第三者の話を鏡として使い、間接的に気づきを促す
妻にモラハラの自覚がなく、直接指摘することも難しい場合は、間接的に妻の言動を客観視させるという方法も有効です。
妻に直接「君の言動はモラハラだ」と指摘すれば、ほぼ間違いなく強い反発を招きます。
しかし、ニュースや職場の人間関係など、あくまで他人事として話題を提供することで、妻が自身の言動と照らし合わせる可能性があります。
具体的には、職場のパワハラを例に出したり、友人夫婦のモラハラの話をしてみたりといった行動です。
ただし、自分の意見を押し付けず、相手に考えさせる余地を残すことが重要です。
自分ごととして伝えてしまうと、妻が逆上する可能性があるため、あくまで他人事として伝えましょう。
対処法4.関係改善を目指すなら夫婦カウンセリングも選択肢
妻自身にモラハラの自覚があり、夫婦関係を改善したいという意思があるなら、夫婦カウンセラーの助けを借りることも有効です。
夫婦間の問題は、当事者だけでは感情的な対立に陥りやすく、建設的な話し合いが困難です。
そこでカウンセラーが第三者として介入することで、お互いが冷静になり、安全な環境で本音を話し合えるようになります。
カウンセリングを通じて、お互いのコミュニケーションパターンにある問題点を客観的に指摘してもらい、具体的な改善策を学びましょう。
妻にカウンセリングを提案する際は、非難したいわけではなく、夫婦関係をよりよくするため、という協力的な姿勢で伝えてください。
対処法5.離婚・別居する
あなたの心身が限界に達している場合は、自分の人生を守るため、離婚や別居を選択するのが現実的で有効な解決策となります。
モラハラは、民法で定められた離婚原因である「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当しうる、れっきとした精神的DVです。
我慢し続けることは、うつ病などの深刻な精神疾患につながるリスクを高めるだけで、状況が好転することはほぼありません。
離婚・別居を決意した場合は、弁護士に相談しながら、準備を計画的に進めると、スムーズに行動に移せます。新たな人生を歩むための選択肢として、離婚・別居を検討してみてください。
モラハラ妻との離婚が不利になるNG行動4選
モラハラを受けている状況では、精神的に追い詰められ、冷静な判断が難しくなりがちです。
しかし、感情的・衝動的に行動すると、かえってあなたの立場を不利にし、問題をより複雑化させる可能性があります。
ここでは、状況を悪化させるNG行動を4つ解説します。
NG行動1.感情的な反論・暴力
妻からの暴言や挑発に対し、カッとなって怒鳴り返したり、ものに当たったり、ましてや手を出したりすることは、絶対に控えてください。
手を出せばDV、怒鳴り返せばモラハラとされ、被害者と加害者の立場が逆転する危険性があります。
相手の挑発に乗って一度でも暴力を振るってしまうと、離婚を請求しても認められず、逆に妻からDVを理由に慰謝料を請求される可能性さえあります。
いかなる挑発があっても、冷静さを失わず、決して暴力に訴えないことを徹底してください。
NG行動2.計画性のない衝動的な別居
妻のモラハラに耐えかねて、衝動的に家を出る行為は「悪意の遺棄」とみなされ、不利な状況を招く可能性があります。
悪意の遺棄とは、正当な理由なく夫婦の同居・協力・扶助義務に違反する行為を指す、民法で定められた法定離婚事由のひとつです。
モラハラ被害者でも、一方的に家を出て行ってしまうと、妻から慰謝料を請求されるリスクが生じます。
また妻が夫よりも収入が低い場合は、婚姻費用として生活費が請求される可能性もあります。モラハラを理由に別居する場合は、弁護士に別居のタイミングや注意点について、事前にアドバイスを受けておきましょう。
NG行動3.証拠を残さないこと
モラハラを理由に離婚や慰謝料請求をおこなう場合、モラハラがあった事実を証明するためには証拠が必要です。
客観的な証拠がなければ、妻からの暴言や精神的な攻撃は、夫婦喧嘩として扱われてしまい、夫の主張が認められない可能性があります。
離婚を決意した場合はもちろん、まだ迷っている段階であっても、将来に備えて証拠を収集しておくことが重要です。
有効な証拠となりうるものの具体例は、以下のとおりです。
- 妻の暴言や罵倒が記録された音声や映像
- 人格を否定するような内容のメッセージのスクリーンショット
- いつ、どこで、何を言われたかを具体的に記録した日記
- モラハラが原因で精神疾患を発症した場合の診断書
辛い作業ではありますが、自分を守るためにも、証拠は必ず残しましょう。
NG行動4.誰にも相談せず一人で抱え込むこと
「男だから」「恥だから」といった理由で誰にも相談せず、問題をひとりで抱え込むのも、状況を悪化させる行動です。
モラハラ被害者は、長期間にわたって人格を否定され続けることで自己肯定感が著しく低下してしまいます。
「自分が悪いのではないか」「自分が我慢すればいい」と思い込まされているケースも少なくありません。
自己肯定感が低い状態を打開するためにも、以下のような第三者に相談することも大切です。
- 信頼できる友人や家族
- 各自治体の配偶者暴力相談支援センター
- 弁護士
ひとりで悩まず、勇気を出して外部に相談し、サポートを得ることを選択してください。
モラハラ妻と離婚する前に知っておくべき注意点4つ

モラハラ妻との離婚問題をスムーズに解決するためにも、注意するべきことを把握しておきましょう。
ここでは、モラハラ妻と離婚する前に知っておくべき注意点を5つ解説します。
注意点1.モラハラの証拠がないと離婚・慰謝料請求が認められない可能性がある
妻が離婚に同意しない場合、離婚を成立させるには、家庭裁判所で離婚調停や離婚裁判をおこないます。
裁判所は、公平で中立な立場からモラハラがあったかどうかを判断するため、モラハラの客観的な証拠がなければ、離婚を認めてくれません。
調停や裁判になる可能性を見据えて、暴言の録音データやメールの文面、心療内科の診断書などの証拠を収集しましょう。
なお、モラハラを受けた精神的苦痛により、慰謝料を請求する場合も証拠が必要です。
注意点2.別居すると、収入が多い側は婚姻費用を支払わなくてはならない
モラハラ妻より夫の収入が多い場合、別居をしても離婚が成立するまでの期間は、妻の生活費を婚姻費用として支払わなければなりません。
婚姻費用の金額は、裁判所が公表している「婚姻費用算定表」に基づき、夫婦双方の収入に応じて算出されるのが一般的です。
仮に、夫の年収が600万円、妻は専業主婦、未就学児の子どもが1人だった場合は、12〜14万円の婚姻費用となります。
別居をする際は、経済的負担が発生することを念頭に置き、事前に弁護士に相談して概算額を把握しておきましょう。
注意点3.親権獲得は、父親側は不利になりやすい
日本では、子どもが幼い場合は「母性優先の原則」という考え方が根強く、母親が親権者として指定されるケースが多いです。
そのため父親側は、親権を獲得しにくいのが現状ですが、父親が親権を絶対に獲得できないわけではありません。
裁判所は「子の福祉(子どもの幸せ)」を重視するため、いかに育児に関わってきたかを証明できれば、親権をもてる可能性が高まります。
具体的には、以下のような証拠を求められます。
- これまでの監護実績
- 離婚後の監護環境
- 夫の心身の健康や経済状況
- 夫が親権者となるのがふさわしい理由
- 妻が親権者となるのが不適当な理由
なお、妻の合意なく子どもを連れ去る行為は、誘拐したとして未成年者略取罪が成立する恐れがあります。
親権を獲得できなくなる可能性が高まるため、感情的な行動は控えてください。
2026年の法改正により、共同親権が可能になります!母親との共同親権という形、父親が親権をもてる可能性は高まるでしょう。
注意点4.親権が得られなければ、養育費の支払いが必要になる
夫が親権をもてなかった場合でも、子どもに対する親としての扶養義務がなくなるわけではありません。
養育費は、モラハラ妻の生活を助けるためのお金ではなく、あくまで子どもの健やかな成長のために使われる費用です。
子どもが経済的に自立するまでは、妻に養育費を支払い続ける必要があります。
養育費の金額は、夫婦の話し合いで決められますが、裁判所の養育費算定表を参考にして算出するのが一般的です。
支払いが滞ると、強制執行により給与や預貯金が差し押さえられる可能性があるため、注意してください。
【最終手段】モラハラ妻との離婚3つの方法
モラハラ妻と離婚する方法は、協議離婚・離婚調停・離婚裁判の3つがあります。
各方法について、解説していきます。
方法1.協議離婚(夫婦間の話し合い)※約9割がここで成立
協議離婚は、夫婦で離婚条件を話し合い、合意すれば離婚成立となる方法です。
夫婦が離婚に合意し、役所に離婚届を提出することで成立するため、多くの夫婦が協議離婚を選択しています。
実際に、2022年に厚生労働省が公表した「離婚に関する統計の概況」をみても、約90%が協議離婚によって離婚が成立しています。
注意点として、妻のモラハラによって離婚する場合は、取り決めた内容を公正証書に残しましょう。
口約束だけでは、あとから「そんな約束はしていない」といわれ、養育費や財産分与などでトラブルに発展する可能性があるためです。
さらに、弁護士に依頼して強制執行認諾文言付公正証書を作成すれば、支払いが滞った場合に備えられます。
迅速に強制執行(財産差し押さえ)が可能になるため、トラブルを予防できるでしょう。
方法2.離婚調停(家庭裁判所での話し合い)
妻が離婚に応じない、あるいは親権や財産分与などの条件面で話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てます。
離婚調停では、裁判官と調停委員が間に入り、双方から話を聞きながら合意に向けて条件の調整をおこないます。
離婚調停は、当事者同士が直接顔を合わせて話す必要がない点がメリットです。
モラハラ加害者である妻からの威圧やプレッシャーを感じることがないため、冷静に自分の主張を伝えられます。
方法3.離婚裁判(調停不成立の場合の最終手段)
離婚調停でも話し合いがまとまらず、不成立となった場合、離婚裁判をおこないます。
離婚裁判は話し合いの場ではなく、これまでに収集した証拠に基づいて、裁判官が離婚を認めるか否かの判決を下します。
専門的な法律知識が必要で、複雑な書類を作成する必要があるため、できるだけ早い段階で弁護士に依頼してください。
弁護士のサポートを受けながら、有利な条件で解決を目指しましょう。
妻からのモラハラ被害を無料で相談できる3つの窓口【男性でも利用可能】
妻からのモラハラを「誰に相談すればいいのかわからない」「男が被害を訴えるのは恥ずかしい」といった理由で、一人で抱え込んでいる人は多いです。
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相談窓口1.離婚問題に強い弁護士の無料相談
妻からモラハラを受けていて、離婚を考えている人は、離婚問題に強い弁護士の無料相談を利用しましょう。
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- 妻が話し合いに一切応じない
- 妻のモラハラ言動によって心身に不調をきたしている
- 親権や財産分与で争いになることが予想される
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相談窓口2.法テラス(日本司法支援センター)
法テラス(日本司法支援センター)は、弁護士費用を支払う経済的な余裕がない、という人におすすめです。
法テラスでは、以下の条件を満たす人を対象に、1回30分、同一問題につき3回まで無料で相談することができます。
- 収入や資産が基準以下であること
- 民事法律扶助の趣旨に適していること
収入と資産の基準は、家族人数や居住地域によって異なりますが、東京都23区や大阪市などに住んでいる場合の基準は下記表を参考にしてください。
| 家族人数 |
収入基準 |
資産基準 |
| 1人 |
20万200円以下 |
180万円以下 |
| 2人 |
27万6,100円以下 |
250万円以下 |
| 3人 |
29万9,200円以下 |
270万円以下 |
| 4人 |
32万8,900円以下 |
300万円以下 |
なお、上記基準を超えていても、住宅ローンや医療費を支払っているなど、やむを得ない事情がある場合は基準を満たす可能性もあります。
また「民事法律扶助の趣旨に適していること」とは、嫌がらせ目的のような、自己満足的な感情に基づく利用はできない、という意味です。
相談窓口3.配偶者暴力相談支援センター
配偶者暴力相談支援センターは、弁護士に相談するのはハードルが高いと感じている人におすすめです。
全国の自治体に設置されている、DV被害者のための公的な相談機関であり、秘密厳守で安心して利用できます。
カウンセリングを通じた心理的なサポートや、必要に応じて一時保護施設の紹介など、安全を確保するための幅広い支援を受けられます。
各施設で名称や利用方法が異なるため、最寄りの施設を確認してみてください。
妻のモラハラに悩む夫によくある質問
最後に、妻からのモラハラに悩む夫がよく抱えている疑問と回答をまとめました。
モラハラ妻に悩んでいる人は、ここで悩みを解消しておきましょう。
Q. 妻から「あなたがモラハラ夫だ」と言い返されたら?
感情的に反論せず、冷静に「具体的に、私のどの言動がそう思うか」と聞き返しましょう。
そして、相手の主張をメモや録音で記録してください。
感情的に反論しても水掛け論になるだけで、解決にはつながりません。
しかし妻の主張を客観的な証拠として記録しておくことで、後の調停や裁判で、自分に有利に働く可能性があるからです。
Q. モラハラを続けた妻の末路はどうなりますか?
周囲から信頼できる人が離れていき、最終的に社会的に孤立する可能性が高いといえます。
モラハラ妻が、自らの問題行動と向き合い、専門的なカウンセリングなどを受けない限りは、孤立する未来が待っているでしょう。
モラハラによって一時的に相手を支配できても、その関係は決して長続きしません。
仮に、離婚後に再婚したとしても、再度離婚する可能性も高いです。
相手よりも、自分自身の人生を立て直すことに集中しましょう。
Q. 離婚後、妻の生活費を負担する必要はありますか?
離婚が成立した後は、元妻の生活費を負担する必要はありません。
ただし、元妻が専業主婦だったり婚姻によってキャリアを中断した場合は、例外的に「扶養的財産分与」が認められます。
扶養的財産分与とは、収入が低い側の離婚後の生活を支えるための財産分与です。長年専業主婦だったり病気だったりなどで、離婚後すぐに経済的に自立するのが困難な場合に、生活が安定するまでの一定期間、金銭的な支援をおこないます。
なお、子どもがいて親権者が元妻にある場合は、子どもが経済的に自立するまでは養育費を支払う必要があります。
まとめ|妻のモラハラはひとりで抱え込まずに弁護士に相談しよう
妻のモラハラは夫婦喧嘩ではなく、夫の尊厳を傷つける精神的暴力です。
もし今の状況がモラハラに該当するなら、ひとりで抱え込まず、弁護士に相談しながら証拠を集めましょう。
証拠があれば、離婚調停や離婚裁判になっても、有利な条件で離婚できる可能性が高まります。
どの弁護士に相談すればよいかわからない場合は、弁護士検索サイト「ベンナビ離婚」の利用がおすすめです。
「ベンナビ離婚」なら、モラハラや親権といった相談内容から、その分野を得意とする弁護士を簡単に探しだせます。
初回無料相談に対応している法律事務所も多く、気軽に相談できるため、ぜひ活用してみてください。