ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ) > 離婚コラム > 離婚原因 > 配偶者のゲーム依存症を理由に離婚できる?可能なケースと相談先を解説
キーワードからコラムを探す
更新日:

配偶者のゲーム依存症を理由に離婚できる?可能なケースと相談先を解説

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
配偶者のゲーム依存症を理由に離婚できる?可能なケースと相談先を解説

ゲームにハマり過ぎて日常生活に支障をきたしている状態をゲーム依存症と呼ぶこともあるようです。(WHO(世界保健機関)は、2018年6月に「ゲーム依存症」を精神疾患として認定。)

ゲーム依存症とは、人間関係や健康面に問題が生じても制御がきかずゲームに没頭し続け、日常生活に支障をきたすことです。(引用:日本成人病予防協会

配偶者がこのような状態にある場合、離婚したいと考えてしまうこともあるのではないでしょうか。

仕事や家事、育児よりもゲームを優先して家族間の会話が無くなっている状態であれば、離婚を考えるのも無理はないかもしれません。

この記事では、配偶者のゲーム依存を理由に離婚ができるのかどうか、離婚を回避するにはどうすればよいかなど、簡単に解説します。

ゲームばっかり!こんな夫・妻とはもう一緒にいられない…

こんな理由でも離婚できる? 不安な方は離婚問題の解決が得意な弁護士への相談がおすすめです。土日・夜間でも無料相談対応可能な弁護士事務所を多数掲載中です。

男女問題の無料法律相談
離婚時に作成した公正証書についての効力
離婚に伴う契約公正証書を作成し離婚をしましたが、その公正証書にて下記記載をしました。 (約束事項) 第4条 乙は、下記の費用等について、甲から確定金額又は見積金額の通知を受けたときは、甲に対し、当該金額の全額を、一括し又は分割して通知を受けた日から2年以内に支払うことを約した。 記 1 本件住居内に乙が残置した廃棄物の処分費用 この費用について婚姻時に庭に、お互い協力して作ったドックランの撤去費用として約150万円請求されました。 別居中に元夫とは別の子を身ごもり出産したため、離婚後に元夫に親子不存在確認をお願いし協力してもらった代わりに、元夫側の主張はすべて承諾する約束をLINEでしてしまい、約束した以上、金額をのめというのが元夫の主張です。 ただ金額が高額、私が残置したという認識がないため、この金額では支払いたくない気持ちが強いです。
詳細を見る
浮気相手だった男性から職場に不貞行為をバラされました
私は既婚者ですが、昨日浮気相手だった男性に職場に電話をされ、不貞行為があったとバラされました。その浮気相手だった男性は私が働いているお店のお客さんで、4ヶ月前に喧嘩をし、連絡してくるな、話しかけてくるな、と言われてたので私は一切コンタクトをとっておりません。 ですが、今まで何度か向こうから連絡がきたり、お店まで来て待ち伏せされたりしてました。一昨日、私が退勤して帰ろうとしたときに待ち伏せされていて、話がしたいとせまってきて、私が拒否をしたら店に言うと言われました。 私はアルバイトですが、社員さん達に不貞行為の話が回っているので居ずらく、社員さんからも、信用問題に関わるからと話をされて、辞職を考えております。 ちなみに浮気相手だった男性は、私が既婚者なのを知っております。
詳細を見る
同棲、婚約の一方的な解消による慰謝料及び新居初期費用の請求について
別居の娘(31歳)の相談です。今年3月に同棲を開始しその後プロポーズを受け結婚を前提に交際してました。その後5月に入り交際相手(27歳)の母親から一方的に同棲、婚約を解消され交際相手は家を出て行きました。現在娘は同棲していた住居に1人で住んでいますが家賃を1人で支払っていくことは収入的困難なため新たな住居探しをしています。この様なケースの場合、交際相手に新たな住居移転に関わる初期費用(引っ越し代、敷金、礼金等)を請求することが可能か教えて下さい。 ・交際相手は日本に永住権を持つ外国人(韓国籍)で現在も日本に住んでいる。 ・交際相手の母親も日本の永住権を持っているが住居は韓国。 以上よろしくお願いします。
詳細を見る
内縁の夫が一方的に別居した生活費は貰えるのか
内縁の夫が一方的に別居し 数ヶ月生活費を貰えません どのように請求したら良いか
詳細を見る
もっと見る

パートナーのゲーム依存症が原因で離婚を考える人は増加中?

浮気や借金、暴力などを理由に離婚したいという話はよく聞くところですが、ゲーム依存症を理由に離婚を考えるという話はあまり聞きません。

ただ、オンラインゲームやソーシャルゲームが流行っている現代では、ゲーム依存症の方も増加している可能性があり、それに伴いゲーム依存症を理由に離婚を決断する方もいても不思議ではないでしょう。

そもそもゲーム依存症とはどのような状態なのか 

「ゲームにハマる」ということは誰にでもありえることですが、ゲーム依存症については脳内で異常な反応が起きる「病気」であるとする研究もあるそうです

WHO(世界保健機関)でも国際疾病分類に加えており、具体的な症状は以下のとおりとされています。

  • ゲームの時間をコントロールできない
  • 学業、職業、家事などの機能を果たせない
  • 問題が起きていてもゲームを続ける
  • 他の活動や関心事よりもゲームを優先する

ゲーム依存症のパートナーと離婚したいと思うとき

ゲームのしすぎで仕事・家事・育児に影響が出ているとき

ゲームにハマり過ぎて仕事や家事などに支障が出てきてしまうと、夫婦としてやっていくことに不安を感じてしまいますよね。

ゲームから離れられずに夫が仕事をサボりがち…

仕事から帰ってきたら家事を放置してゲームをしている妻がいる…

このような状態が続くと、離婚を考えてしまうのも無理はないでしょう。

ゲーム内での課金浪費がひどいとき

オンラインゲームやソーシャルゲームにはゲーム内での課金システムを設けているものも多くあります。

数百円~数千円程度の軽微な課金であれば問題ないかもしれませんが、月に10万以上も課金するような事例も珍しくはないそうです。

家族のために必死に稼いできたお金、うまく家計をやりくりして作ったお金を、何も生み出さないゲームデータにつぎこまれてしまっては、たまったものではありません。

夫婦間の会話やコミュニケーションが激減しているとき

仕事から帰ってきても休みの日でも、家族で会話をすることもどこかに出かけることも無く、ただひたすらゲームをしている…。そんなパートナーだと、「家族でいる意味はあるのかな」と疑問に感じてしまうかもしれません。

会話どころか、ゲームの画面から一切目を離さず、自分と目も合わなくなってしまう…そのような自体は辛いことでしょう。

また、家族の中でどんなトラブルが起こっていても、お構いなしでゲームを続行しているパートナーの姿を見てしまうと、この先も家族としてやっていく自信を失ってしまうかもしれません。

子供に悪影響があるとき

子供がゲームを過剰な時間していた場合、親は通常、これを注意して制止する立場です。しかし、親自身が一日中ゲームに没頭している場合、子供に対して注意したり、制止したりすることが難しい場合があります。

結果、子供も異常な長時間ゲームをすることで、日常生活に支障をきたすこともあり得るでしょう。子供への悪影響を考えて離婚を決意するということも有り得そうです。

ゲーム依存症を理由に離婚することは可能?不可能?

実際のところ、ゲーム依存症を理由に離婚できるのでしょうか。

お互いの合意があれば離婚は可能

お互いに合意の上で離婚をする協議離婚であれば、日本では理由を問われることはありません。離婚届にサインをして捺印をして役所に提出すれば、それで離婚は成立するのです。

合意が無い場合は離婚事由に当てはまれば可能

では、夫婦間で離婚について合意が成立しない場合、「相手がゲーム依存症である」という理由で一方的な離婚が認められるのでしょうか。

以下のような民法が定める離婚事由に当てはまる場合は、一方的な離婚が認められる場合がありますが、「相手がゲーム依存症である」という理由が直ちに該当する法定離婚事由はありません

民法第770条で定められている離婚事由
  • 配偶者に不貞な行為がある
  • 配偶者から悪意で遺棄された
  • 配偶者の生死が三年以上明らかでない
  • 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由がある

したがって、基本的に「相手がゲーム依存症である」という理由のみで一方的な離婚はできないということになります。

しかし、相手のゲーム依存から、以下のような問題が派生し、夫婦関係の維持・継続が困難となっているような場合は、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚事由が認められる可能性もあります。

  • ゲーム内の課金で家計を圧迫している
  • ゲーム課金で借金をしている
  • ゲーム依存症のために働かなくなっている
  • ゲーム依存症で家事を一切放棄している

離婚はしたくない!ゲーム依存症のパートナーとうまく付き合っていくコツ

パートナーのゲーム依存症は嫌だけれど、だからと言って離婚までは…という考えの方もいるでしょう。では、パートナーとうまく付き合って少しでも夫婦関係を改善するためにはどのようにしていけばいいのでしょうか。

ゲームする時間を制限する

まずは、ゲームをするうえでのルールを決めましょう。いきなり「1日何時間まで」と具体的に数字を示してもよいですが、これが守られない場合はまずは「ゲームをしていいのは夕飯後から寝るまで」という決め方をするのがよいでしょう。

また、せめて夕飯を食べている間はゲームから離れて家族と会話するようにというような形で協力を求めてもよいかもしれません。

ゲーム内での課金を制限する

ゲームの課金が家計を逼迫しているのであれば、課金も禁止、制限するべきでしょう。少なくとも、家計に負担が生じない金額を決め、それ以上の課金は禁止するという対応は必要ではないでしょうか。

夫婦間のコミュニケーションを増やす

夫婦間、家族間のコミュニケーションも積極的に増やしていきましょう。

「ゲームをしているよりも家族でおしゃべりしている方が楽しいな」「休みの日はゲームよりも家族で出かけたほうが有意義だな」と実感してもらえれば、ゲーム依存症も改善するかもしれません。

診療を受ける

もし、家族内での解決が難しい場合は、心療内科やカウンセラーなどの専門家に相談することも検討しましょう。ゲーム依存症が疾患であるかどうかは明確ではないところですが、外部者の第三者的意見を聞くことが改善につながる可能性もあります。

すでに離婚を検討中の方が相談できる窓口

離婚カウンセラー

相手配偶者のゲーム依存で離婚について悩んでいるのであれば、まずは離婚カウンセラーに相談してみるといいでしょう。

離婚カウンセラーは数多くの夫婦の離婚トラブルを見てきているので、さまざまなケースにおいて最もよい解決方法を提示してくれます。

離婚せずに夫婦関係を改善するためのアドバイスも期待できます。

弁護士

相手配偶者と離婚したいと強く考えているのであれば、法律の専門家である弁護士に相談することも検討してもよいでしょう。

弁護士であれば、そもそも離婚ができるのか、離婚するとしてどのような方法があるのか、離婚できない場合どのように対応すればよいのかなど多角的なアドバイスが期待できます。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ離婚で
離婚問題に強い弁護士を探す

まとめ

パートナーのゲーム依存により、今後も夫婦として一緒に生活をしていくのが経済的、精神的に困難ということであれば、あなたの人生のためにも、子供がいる方は子供のためにも離婚を検討してもよいかもしれません。

その場合、相手が合意してくれる場合は離婚が可能ですが、合意してくれない場合は婚姻関係の継続が困難であることを調停や裁判にて主張し、認められるかどうかが鍵となります。

一人で悩むよりもまずは専門家の意見を聞いたほうが、スピーディーな解決が期待できます。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ離婚で
離婚問題に強い弁護士を探す
10秒で検索!離婚・男女問題が得意な弁護士を検索
お住まいの都道府県を選ぶ
お悩みの問題を選ぶ
弁護士を検索する
この記事をシェアする
東京
神奈川
千葉
埼玉
大阪
兵庫
【女性のための離婚相談】アトム法律事務所 新宿支部

女性の離婚に注力】「離婚したいが夫が合意しない」「別居に伴う婚姻費用を請求したい」「離婚後の生活を見据えて養育費や財産分与を取り決めたい」など女性の離婚に関するお悩みは当事務所まで!交渉力を強みに、有利な解決へ導きます。

事務所詳細を見る
NN赤坂溜池法律事務所

【女性弁護士在籍】●夫・妻の不倫/慰謝料請求●証拠集めからサポート!●慰謝料や離婚では割り切れない気持ちも含め、どうか当事務所へご相談下さい。同じ目線に立った、親身な体制を整えております。

事務所詳細を見る
東京離婚弁護士法律事務所

離婚弁護士ランキング全国1位獲得★【日本で唯一「離婚」の名を冠した事務所】経営者/開業医/芸能人/スポーツ選手の配偶者等、富裕層の離婚に強み!慰謝料相場を大きく上回る数千万億超えの解決金回収実績!

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら
弁護士費用保険のススメ
Cta_merci

離婚をするときに子供の親権や慰謝料、財産分与などで相手と揉めて、弁護士が必要となったときにかかる費用相場は、内容にもよりますが50~100万円ほどになります。
弁護士費用が払えなくて泣き寝入りすることも…。


  • 相手に親権を渡したくない
  • 養育費を払ってもらえなくなった
  • 不倫相手に慰謝料を請求したい

弁護士保険は、法律トラブルで弁護士に依頼したときの費用が補償されます。
離婚トラブルだけでなく、子供のいじめ、労働問題等でも利用することができます。

無料で資料ダウンロード
弁護士費用を負担してくれる
弁護士保険で法律トラブルに備える
弁護士保険に関する資料のお届け先
氏名
必須
フリガナ
必須
電話番号
必須
メールアドレス
必須
この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

離婚原因に関する新着コラム

離婚原因に関する人気コラム

離婚原因の関連コラム

編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

離婚原因コラム一覧へ戻る
相談員

相談内容を選択してください

金アイコン
もらえる慰謝料を増額したい方
弁護士の方はこちら