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東京でDV相談が無料でできる相談窓11選|電話・メール・24時間相談対応あり

東京では、DV被害を相談できる相談窓口が多数設けられています。

DVについて悩んでいる場合は、今以上に被害を深刻化させないためにも、できるだけ早く専門機関に相談することが重要です。

しかし、どこに相談したらいいかわからなかったり、相談すること自体を迷ってしまったりする方もいるでしょう。

本記事では、東京でDV相談ができる窓口やDVについて相談する前に知っておくべきこと、実際の相談事例などを解説します。

「DVから解放されたい」「今の状況を何とかしたい」と考えている方は参考にしてみてください。

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DVで身の危険が迫っている場合はまず警察(110番)に相談を!

配偶者やパートナーからの暴力によって、身の危険が迫っていると感じた場合は、一刻も早く警察「110番」に通報してください。

DVは、暴行罪や傷害罪にあたる可能性のある犯罪行為です。

「夫婦喧嘩だから」「自分が悪いのかもしれない」などと通報をためらう必要はありません。

また、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)」では、DV被害者の保護を警察の責務としています。

警察に通報すれば、保護施設に案内してくれたり、被害拡大を防ぐための措置を講じてくれたりするはずです。

東京でDVの無料相談ができる窓口11選

東京でDV相談ができる無料相談窓口は以下の11つです。

  1. DV相談+(プラス)
  2. DV相談ナビ
  3. 東京配偶者暴力相談支援センター
  4. 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
  5. 警察総合相談センター
  6. 市区町村の福祉事務所窓口
  7. 女性相談支援センター(男女共同参画センター)
  8. みんなの人権110番
  9. よりそいホットライン
  10. 法テラス
  11. 法律事務所

それぞれに利用条件や相談できる内容が異なるので、自身が置かれている状況にあわせて適切に使い分けましょう。

DV相談+(プラス)

配偶者やパートナーからのDVに悩んでいる場合は、DV相談+(プラス)で無料相談ができます。

DV相談+(プラス)は、24時間体制で相談に応じている公的な相談窓口で、東京はもちろん、全国どこからでも相談が可能です。

電話だけでなくチャットでの相談にも対応しているので、言葉では伝えにくいようなことでも気軽に相談できます。

なお、専門の相談員が状況を把握したうえで必要だと判断した場合には、面接や同行支援、居場所の確保などがおこなわれます。

対応時間 電話:24時間受付
チャット相談:12時00分~22時00分
電話番号(フリーダイヤル) 0120-279-889
チャット相談(10ヵ国語対応) チャット相談フォームはこちら
公式サイト DV相談+(プラス)

DV相談ナビ

DV相談ナビでは、相談者と最寄りの相談機関をつなぐための公的サービスです。

全国共通の番号に電話すれば適切な相談機関につないでもらえるので、DV被害をどこに相談すればよいのかわからない場合に利用してみてください。

電話番号 #8008
公式サイト DV相談ナビ

東京配偶者暴力相談支援センター

DV被害に悩んでいる場合は、東京配偶者暴力相談支援センターに連絡してみるのもよいでしょう。

配偶者暴力相談支援センターに相談すれば、以下のような支援を受けられます。

  • カウンセリング
  • 適切な相談機関の紹介
  • 緊急時の安全確保・一時保護
  • 自立支援
  • 居住施設に関する情報提供や援助

東京には、22ヵ所の配偶者暴力相談支援センターが設置されています。

さまざまな施設が配偶者暴力相談支援センターの役割を担っているので、受付時間やアクセスなどを確認し、できるだけ利用しやすい相談先を選ぶようにしましょう。

配偶者暴力相談支援センター名 相談用電話番号
東京ウィメンズプラザ 03-5467-2455
東京都女性相談センター(多摩支所を含む) 03-5261-3110
千代田区配偶者暴力相談支援センター 03-6272-3828
港区立子ども家庭支援センター(配偶者暴力相談支援センター) 03-5962-7215
新宿区配偶者暴力相談支援センター 03-5273-2670
台東区配偶者暴力相談支援センター 03-3847-3611
江東区配偶者暴力相談支援センター 03-3647-9551(女性)
03-3647-7527(男性)
大田区配偶者暴力相談支援センター 03-6423-0502
中野区配偶者暴力相談支援センター 03-3228-5556
杉並区配偶者暴力相談支援センター 03-5307-0622
豊島区配偶者暴力相談支援センター 03-6872-5250
北区配偶者暴力相談支援センター 03-3913-0015
荒川区配偶者暴力相談支援センター 03-3806-3075
板橋区配偶者暴力相談支援センター 03-5860-9510
練馬区配偶者暴力相談支援センター 03-5393-3434
中央区配偶者暴力相談支援センター 03-6264-7412
足立区配偶者暴力相談支援センター 03-3880-5297
葛飾区配偶者暴力相談支援センター 03-5698-2211
江戸川区配偶者暴力相談支援センター 03-5662-1526
世田谷区配偶者暴力相談支援センター 0570-074740
文京区配偶者暴力相談支援センター 03-5803-1945
品川区配偶者暴力相談支援センター 03-5479-4104
渋谷区IPV相談支援センター 03-6427-0680

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター

性犯罪や性暴力の被害に遭った場合は、東京にある「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」に相談してみてください。

ワンストップ支援センターは、性犯罪・性暴力被害に対する総合的な支援を1ヵ所で受けられる相談窓口です。

各種専門機関と連携しており、以下のようなサポートを受けられます。

  • カウンセリングなどの心理的支援
  • 医師による治療
  • 犯罪・暴力事件の捜査
  • 法的な支援

ワンストップ支援センターは匿名での相談が可能で、秘密はもちろん厳守されます。

性犯罪や性暴力の悩みは決してひとりで抱え込まず、勇気を出して相談してみることが大切です。

支援センター名称 東京都性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター
「性暴力救援ダイヤルNaNa」
全国共通電話番号 #8891 または 0120-8891-77
相談受付日時 24時間365日
夜間対応時間(コールセンター) 24時間対応

警視庁総合相談センター

DV被害に遭っている場合は、警察相談専用電話を利用することも検討してみましょう。

相談ダイヤル「#9110」に電話すれば、警察本部の担当窓口につながり、加害者への警告や検挙などの必要な措置を講じてもらうことができます。

電話で相談できるので、警察署へ出向くことに抵抗がある方でも利用しやすいはずです。

なお、今まさに加害者から逃げている場合など緊急を要するときは、110番に電話するようにしてください。

対応時間 平日8時30分~17時15分
*各都道府県警察本部で異なります。
相談ダイヤル #9110
相談ダイヤルが使えないときの電話番号 03-3501-0110
公式サイト 警察相談専用電話

区市町村の福祉事務所窓口

区市町村の福祉事務所窓口も、DVに関する相談先のひとつです。

DV被害に関係する制度を紹介してもらったり、関係機関につないでもらったりすることができます。

また、DVの問題だけでなく、困窮や子育ての悩みなど、生活全般に関する悩みについて相談できるのも特徴的です。

まずは、居住している区市町村のウェブサイトで担当窓口を確認し、連絡を取ってみてください。

女性相談支援センター(男女共同参画センター)

東京の女性相談支援センター(男女共同参画センター)でも、無料でDV相談ができます。

女性相談支援センター(男女共同参画センター)では、男女トラブルに関する悩みに幅広く対応しているので、「DVかも?」と迷うようなことでもまずは相談を持ちかけてみてください。

また、DV被害者のためのカウンセリングや、自立を支援するための各種講座、情報提供などを無料でおこなっている場合もあります。

センター名 電話番号 所在地
東京ウィメンズプラザ 03-5467-1711 東京都渋谷区神宮前 5-53-67
千代田区男女共同参画センター「MIW(ミュウ)」 03-5211-8455 東京都千代田区九段南 1-2-1 千代田区役所10階
中央区立男女平等センター「ブーケ21」 03-5543-0651 東京都中央区湊 1-1-1
港区立男女平等参画センター「リーブラ」 03-3456-4149 東京都港区芝浦 1-16-1 みなとパーク芝浦
新宿区立男女共同参画推進センター「ウィズ新宿」 03-3341-0801 東京都新宿区荒木町 16
文京区男女平等センター 03-3814-6159 東京都文京区本郷 4-8-3
台東区立男女平等推進プラザ「はばたき21」 03-5246-5816 東京都台東区西浅草 3-25-16 生涯学習センター 4階
すみだ共生社会推進センター 03-5608-1771 東京都墨田区押上 2-12-7-111 セトル中之郷内
江東区男女共同参画推進センター 03-5683-0341 東京都江東区扇橋 3-22-2
品川区ジェンダー平等推進センター 03-5479-4104 東京都品川区東大井 5-18-1 品川区立総合区民会館 3階
目黒区男女平等・共同参画センター 03-5721-8570 東京都目黒区中目黒 2-10-13 中目黒スクエア内
大田区立男女平等推進センター「エセナおおた」 03-3766-4586 東京都大田区大森北 4-16-4
世田谷区立男女共同参画センター「らぷらす」 03-6450-8510 東京都世田谷区太子堂 1-12-40 グレート王寿ビル 3~5階
渋谷インクルーシブシティセンター「アイリス」 03-3464-3395 東京都渋谷区桜丘町 23-21 渋谷区文化総合センター大和田 8階
中野区男女共同参画センター 03-3228-8229 東京都中野区中野4-8-1 中野区役所4階
杉並区立男女平等推進センター 03-3393-4410 東京都杉並区荻窪 1-56-3 ゆう杉並
豊島区立男女平等推進センター「エポック10」 03-5952-9501 東京都豊島区西池袋 2-37-4 としま産業振興プラザ(IKE・Biz) 3階
スペースゆう (北区男女共同参画活動拠点施設) 03-3913-0161 東京都北区王子 1-11-1 北とぴあ 5階
荒川区立男女平等推進センター「アクト21」 03-3809-2890 東京都荒川区東尾久 5-9-3
板橋区立男女平等推進センター「スクエアー・I(あい)」 03-3579-2486 東京都板橋区栄町 36-1 板橋区立グリーンホール 7階
練馬区立男女共同参画センター「えーる」 03-3996-9005 東京都練馬区石神井町 8-1-10
足立区男女参画プラザ 03-3880-5222 東京都足立区梅田 7-33-1 エル・ソフィア2階
葛飾区男女平等推進センター「ウィメンズパル」 03-5698-2211 東京都葛飾区立石 5-27-1
江戸川区人権・男女共同参画推進センター 03-6638-8089 東京都江戸川区瑞江2-9-15 人権・男女共同参画推進センター
八王子市男女共同参画センター 042-648-2230 東京都八王子市東町 5-6
立川市女性総合センター「アイム」 042-528-6801 東京都立川市曙町 2-36-2
武蔵野市立男女平等推進センター 0422-37-3410 東京都武蔵野市境 2-3-7 市民会館 1階
三鷹市女性交流室 0422-43-7812 東京都三鷹市下連雀 3-30-12 三鷹市中央通りタウンプラザ 4階
男女共同参画センター「フチュール」 042-351-4600 東京都府中市住吉町 1-84 ステーザ府中中河原 4階
調布市男女共同参画推進センター 042-443-1213 東京都調布市国領町 2-5-15 コクティー 3階 (市民プラザあくろす内)
昭島市男女共同参画センター 042‐519-2277 東京都昭島市つつじが丘3-3-15 アキシマエンシス校舎棟2階
町田市男女平等推進センター 042-723-2908 東京都町田市原町田 4-9-8
小平市 小平市男女共同参画センター「ひらく」 042-346-9618 東京都小平市小川東町 4-2-1 元気村おがわ東 2階
日野市立男女平等推進センター「ふらっと」 042-584-2733 東京都日野市多摩平 2-9 多摩平の森ふれあい館 2階
くにたち男女平等参画ステーション「パラソル」 042-501-6990 東京都国立市北 1-14-1 国立駅前くにたち・こくぶんじ市民プラザ内
国分寺市立男女平等推進センター 「ライツこくぶんじ」 042-573-4378 東京都国分寺市光町 1-46-8 ひかりプラザ 2階
清瀬市男女共同参画センター「アイレック」 042-495-7002 東京都清瀬市元町 1-2-11 アミュービル 4階
東久留米市男女平等推進センター「フィフティ・フィフティ」 042-472-0061 東京都東久留米市本町 3-3-1
男女共同参画センター 「ゆーあい」 042-590-0755 東京都武蔵村山市緑が丘 1460番地 1111号棟 1階 (緑が丘ふれあいセンター内)
多摩市立TAMA女性センター 042-355-2110 東京都多摩市関戸 4-72 ヴィ-タ・コミュ-ネ 7階
稲城市男女平等推進センター 042-378-2112 東京都稲城市東長沼 2112番地の1 地域振興プラザ内
西東京市男女平等推進センター「パリテ」 042-439-0075 東京都西東京市住吉町 6-15-6 住吉会館内

みんなの人権110番

DVに関する悩みは、みんなの人権110番でも無料相談に応じてもらえます。

音声ガイダンスに従って「女性の人権に関する相談」を希望すれば、女性の人権問題に詳しい職員や人権擁護員が適切な助言をおこなってくれます。

自分の状況を客観的に捉え、法的な観点から解決の糸口を見つけたい場合に有効な相談先です。

インターネットの専用フォームでも相談を受け付けてもらえるので、気軽に利用してみてください。

対応時間 平日8時30分~17時15分
電話番号 0570-070-810
ネット相談窓口 インターネット人権相談受付窓口
公式サイト みんなの人権110番

よりそいホットライン

「よりそいホットライン」は、DVの問題を含め、暮らしの中の困りごとを幅広く相談できる窓口です。

24時間365日、無料で電話相談に応じています。

また、毎日16時00分~22時00分はリアルタイムでのチャット相談も可能です。

対応時間 平日8時30分~17時15分
電話番号 0120-279-338(岩手・宮城・福島からは0120-279-226)
チャット相談 よりそいホットラインチャット
公式サイト よりそいホットライン

法テラス

DV被害に関して法的な手続きを検討している場合には、法テラスに相談してみるのもよいでしょう。

法テラスでは、DVやストーカーなどの被害者を対象とした「DV等被害者法律相談援助制度」を設けており、資産が300万円以下の方であれば、無料で弁護士による法律相談を受けられます

法テラスからは犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士を紹介してもらえるため、安心して相談できるはずです。

なお、資産が300万円以上でも、1件5,500円で法律相談を受けてもらえます。

対応時間 平日9時00分~21時00分
土曜日9時00分~17時00分
電話番号 0120-079-714(IP電話からは03-6745-5601)
公式サイト DV等被害者法律相談援助

法律事務所

DV被害に関して法的対応を検討している場合は、DV問題が得意な弁護士に相談してみるのがよいでしょう。

DV問題が得意な弁護士に相談すれば、まず加害者に接近禁止を命じるための手続きを迅速に進めてもらえます。

また、被害者の代理人として、離婚や慰謝料などに関する交渉を進めてくれるため、加害者と一切かかわらずに済む点も大きなメリットといえるでしょう。

弁護士に相談する際には30分5,000円程度の相談料を支払うケースが一般的ですが、初回相談は無料としている法律事務所も少なくありません。

東京でDV問題に強い弁護士を探す際は、「ベンナビ離婚」の利用をおすすめします。

ベンナビ離婚は、離婚問題の解決が得意な全国の弁護士を検索できるポータルサイトです。

地域や相談内容を細かく絞り込めるので、自身の悩みに合った身近な弁護士を効率よく見つけられます。

無料相談の有無も検索条件に含められるので、弁護士費用が気になる方は有効に活用してください。

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東京でDV相談をする際に知っておくべき5つのポイント

ここでは、東京でDV相談をする際に知っておくべき5つのポイントを紹介します。

問題解決に向けて必要になる最低限の知識ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

殴る蹴るだけがDVではない

まずは、殴る・蹴るといった行為だけがDVではないことを理解しておきましょう。

 DVには、身体的暴力・精神的暴力・性的暴力・経済的暴力の4種類があります。

  • 身体的暴力:殴る・蹴る・叩く・突き飛ばす・髪を引っ張る など
  • 精神的暴力:侮辱する・無視する・相手に発言させない・大切にしているものを壊す など
  • 性的暴力:性行為を強いる・避妊を拒否する・性的な映像の閲覧を強要する など
  • 経済的暴力:生活費を渡さない・無理やり仕事を辞めさせる・労働を強制させる など

そのほかにも、子どもに悪口を言わせたり子どもに危害を加えたりといった「子どもを利用した暴力」、外出を禁止したり交友関係を制限したりといった「社会的暴力」なども存在します。

目に見えないDVがあることを踏まえ、少しでも思い当たる節があれば、できるだけ早く専門機関に相談してください。

DVを理由に離婚することはおかしいことではない

前提として、DVを理由に離婚することはおかしいことではありません。

DVは相手の人格を否定する不法行為であり、婚姻関係を破綻させる理由になり得ます。

実際に性格の不一致や男女トラブルなどと並んで、多くの夫婦がDVを理由に離婚しています。

そのため、DVを我慢しながら婚姻生活を無理に続ける必要はありません。

DVの程度がひどい場合には、裁判を起こしてでも離婚することを検討すべきでしょう。

DVが原因の離婚は慰謝料を請求できる

DVが原因で離婚する場合は、慰謝料を請求できることがあります。

DVは不法行為であり、相手に精神的苦痛を与えるものなので、慰謝料請求の条件を満たす可能性は高いといえるでしょう。

被害者が受けた精神的苦痛の程度によっても異なりますが、慰謝料の金額は50万円~300万円が相場です。

DVの期間が長い場合や後遺症が残っている場合などは、さらに高額な慰謝料が認められることもあります。

DVの内容によっては相手を刑事告訴できる

DVの内容によっては、相手を刑事告訴できるケースもあります。

たとえ夫婦間の問題であっても、DVは犯罪になり得る行為です。

刑事告訴をおこない、刑事事件化した場合には、暴行罪・傷害罪・強姦罪などの罪に問うことができます。

相手に対する処罰感情が強い場合などは、刑事告訴を選択肢のひとつに入れておくとよいでしょう。

刑事告訴をおこなう際は警察に告訴状を提出することになりますが、受理してもらうには緊急性や悪質性を適切に主張しなければなりません。

そのため、告訴状の作成や提出は弁護士に依頼することをおすすめします。

DV相談すれば保護してもらえる可能性がある

DV相談をする際には、保護してもらえる可能性があることも知っておくべきでしょう。

専門の窓口に自分の状況を説明し、保護の緊急性が高いと認められた場合、一時避難所(シェルター)への入所を勧められるケースがあります。

日常的に暴力を受けていたり、脅されていたりする場合は、保護施設への入所も含めて相談してみるとよいでしょう。

なお、一時保護施設には子どもと同伴して入所できるケースが一般的です。

【相談するか迷っている方へ】DVの相談事例

ここでは、DVの相談事例を2つ紹介します。

夫からDVを受けているが離婚できずにいる

今月で結婚8年。

子供が4人います。今までの結婚生活では、夫のモラハラ、金銭的なDV、借金DV、不貞行為、裁判に起訴され現在執行猶予中など、いろんな事がありました。

こどもと家族のためにと我慢をしてきているのですが、夫は良くなっていかず。現在も金銭面でとても困っている状況です。家族間でもお金をとるなど、支払いが滞納している状況など、将来が不安です。DVされるのが怖く、私は夫の連帯保証人になってしまったり、夫が返済していく約束で私の名前で金を借りてしまっています。

働いてもお金は取られるばかりで、子供達のお金もありません。

今後のために離婚を考えている状況ですが、夫の借金や、連帯保証人、養育費などお金に関する事など、どうしたら良いのか、知識もなく全く分からなく、相談させていただきました。

手元にもお金もないため、弁護士さんにお願いする事も難しいのかなとも考えました。

引用元:ベンナビ

DVを受けているものの、経済的な事情で離婚できないケースは決して珍しくありません。

しかし、そのまま放置していると、さらに深刻な状況を招く可能性が高いので、少しでも早く専門窓口に相談することが重要です。

公的支援制度や安全な避難場所について情報を提供してくれるので、問題解決に向けた一歩をスムーズに踏み出せるようになります。

一刻も早く離婚してDV夫から離れたい

夫はモラハラ、DV、アルコール依存性で…一刻も早く離婚したいのですが全く離婚に応じてくれずその話をすると喧嘩になり、またDV、モラハラが始まってしまうため今は我慢しています。

子供も4人いる為家庭環境は最悪です。

夜逃げ屋への依頼も考えましたが今後離婚を早めに進めるために最善の方法を相談したいと思っています。

引用元:ベンナビ

日常的にDVを受けている場合は、身の安全確保を最優先に行動しましょう。

警察や配偶者暴力相談支援センターに相談し、一時保護施設に避難することをおすすめします。

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東京のDV相談件数は少なくない。一人で悩まず相談を

DVの被害者のなかには、「自分が我慢すればいい」「相談するほどのことではない」などと考え、相談窓口の利用をためらってしまう人もいます。

しかし、DVの問題は簡単に解決できるものではなく、専門機関のサポートを得ることが必要不可欠です。

実際に東京では、以下のとおり数多くのDV相談がおこなわれています。

東京都内各相談機関における配偶者暴力相談件数の推移(令和5年度)
区市町村 40,662件
都支援センター
(女性相談支援センター・東京ウィメンズプラザ)
7,019件
警視庁 9,094件
合計 56,775件

DVの被害者になった場合、周囲に助けを求めるのは当たり前のことです。

ためらう必要はないので、事態が悪化する前にできるだけ早く相談することを心がけましょう。

東京でDVを相談する際によくある質問

最後に、東京でDVを相談する際によくある質問を紹介します。

少しでも不安を解消するためにも、同様の疑問を抱えている方は参考にしてみてください。

相談内容が配偶者や周囲の人に知られることはない?

相談内容が配偶者やパートナー、その他の第三者に漏れることはありません

弁護士や相談機関の相談員には守秘義務があるため、安心して相談してください。

警察の介入が必要になる場合でも、原則として本人の意向が確認されます。

プライベートな内容を話すことに強い抵抗があるのであれば、匿名で相談できる窓口を利用してみるのもよいでしょう。

男性でもDV相談できる?

DVの相談窓口は男性でも利用可能です。

そもそもDVの被害者は、必ずしも女性に限定されません。

実際に、配偶者やパートナーからDVを受けたことのある男性は数多くいます。

交友関係を制限されたり、大切な物を壊されたりといったDVは男性も受けやすいので、少しでも思い当たる節がある場合は迷わず相談しましょう。

DV相談でDVの証明書はもらえる?

DVの証明書は一般的に「配偶者からの暴力の被害者に係る証明書」のことを指し、女性相談支援センターや配偶者暴力相談支援センターなどに相談すれば発行してもらえます。

証明書を入手できれば、住民票の閲覧制限や新たな健康保険への加入など、さまざまな支援を受けることが可能です。

なお、ほかの公的機関から、暴力を受けている旨を証明する書類をもらっている場合も、同様の取り扱いができるとされています。

離婚前のDVに関する相談もできる?

離婚をまだ決めていない段階でのDV相談も可能です。

「離婚すべきか迷っている」「今の関係を改善する方法はないか」といった悩みでも、専門の相談員が親身に対応してくれます。

むしろ、DV問題の解決を目指すにあたって、早い段階で相談しておくことが重要です。

自身が置かれている状況を客観的に把握し、どのような選択肢があるのかを知るためにも、まずは専門機関に相談することをおすすめします。

さいごに|DVは一人で悩まず相談を

DVの被害に遭っている場合はひとりで悩まず、専門機関に相談することが何よりも大切です。

DVの問題は簡単に解決できるものではなく、自力で立ち向かおうとすると、被害をさらに大きくしてしまう可能性があります。

少しでも早く今の状況を打開したいのであれば、専門家のアドバイスを受けながら、適切に対応していかなければなりません。

DVに関して相談することを、恥ずかしく思ったり、後ろめたく感じたりする必要はありません。

同じ悩みを抱えている人も多くいるので、勇気を出して、解決に向けた一歩を踏み出してみましょう。

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この記事の監修者
法律事務所Legal Barista
阿部 洋介 (札幌弁護士会)
結婚相談事業所を併設しており、全国的にも珍しい「婚」に注力した法律事務所となっております。ご依頼者様に寄り添った姿勢で最善の解決策をご提案いたします。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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