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離婚について弁護士に相談する前に知っておくべきこと

離婚について弁護士に相談する前に知っておくべきこと

「離婚を考えていて弁護士に相談しようとしているけれど、相談する前にどのような準備が必要なのか」と気になっている方も多いでしょう。

特に子どもがいる場合は、親権や面会交流など取り決めなければならないことがたくさんありますし、なかには夫婦間で離婚に関する話し合いがうまくいかないケースもあります。

また、離婚後の生活費や養育費について不安な方もいるでしょう。

弁護士なら、離婚の進め方について法的視点からアドバイスしてくれますが、的確なアドバイスを受けるためには相談状況の整理や証拠収集などの事前準備が必要です。

本記事では、離婚を弁護士に相談する前に準備しておくべきことや準備が必要な理由、相談する際に聞いておくべきことや注意点などについて解説します。

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離婚を弁護士に相談する前には事前準備が必要

離婚を弁護士に相談する前に準備が必要な主な理由は、以下のとおりです。

  • 初回相談の時間が限られているため
  • 弁護士が状況を把握しやすくなるため
  • 弁護士が今後の対応策を決めやすくなるため

離婚を弁護士に相談する際は、離婚の原因や理由などについて整理しておくことが大切です。

相談準備を整えておくことで、弁護士に相談する際に問題点や要望を明確に伝えられます。

初回相談の時間が限られているため

弁護士との初回相談では、時間が限られているケースがほとんどです。

特に初回無料相談を利用する場合、30分~1時間程度に時間設定されていることが多く、要点がまとまっていないと時間内に正確に伝えることができない可能性があります。

有料相談の場合も、1時間単位で料金設定している法律事務所が多く、時間がかかればかかるほど費用がかさんでしまいます。

事前準備を整えておくことで、必要な情報を漏れなく迅速に伝えることができ、貴重な相談時間を無駄にせずに済みます。

弁護士が状況を把握しやすくなるため

一口に離婚問題といっても、慰謝料・財産分与・親権・面会交流など、悩みの内容は状況によってさまざまです。

弁護士に相談するにあたって、離婚の原因や理由、自分が希望する解決策などを整理しておくことで、弁護士は相談者が現在どのような状況にあるのかをスムーズに把握できます。

その結果、何の準備もなく手ぶらで相談するよりも、迅速に的確なアドバイスや解決策を提供してくれるでしょう。

弁護士が今後の対応策を決めやすくなるため

離婚を弁護士に相談する前に事前準備しておくことで、弁護士は相談者が今後取るべき対応策について決めやすくなります。

相談者が事前準備をせずに「最終的にどのようなゴールを目指しているのか」などがわからない状態では、弁護士としても最適なアドバイスを与えるのは困難です。

弁護士にスムーズに対応策を考えてもらうためにも、離婚の理由や原因、離婚を考えるようになるまでの経緯などを詳しくまとめて提供できるように準備しておく必要があります。

離婚を弁護士に相談する前に準備しておくべきこと5選

離婚を弁護士に相談する前に準備しておくべきことは、以下のとおりです。

離婚について弁護士に相談する際の事前準備
  • 離婚の理由や原因を時系列で整理しておく
  • 相談の目的を明確にしておく
  • 相手が不倫している場合は証拠を集めておく
  • 夫婦の財産に関する資料を集めておく
  • その他の質問事項もまとめておく

弁護士へ相談できる時間は限られています。

限られた時間の中で相談内容の全てを伝えるためにも、事前準備をおこなって無駄な時間を省きましょう

1.離婚の理由や原因を時系列で整理しておく

離婚の理由や原因などについては、時系列順にしっかり整理しておきましょう。

弁護士との相談前に整理しておくべき情報
  • 離婚を考えたきっかけ・出来事
  • 相手の不貞行為の有無
  • 家庭内暴力の被害状況 など

なお、相手との話し合いが揉めて裁判に移行した場合、離婚が成立するかどうかは「明確な離婚原因があるかどうか」で大きく左右されます。

裁判で離婚を認めてもらうためには、以下のような「法定離婚事由」に該当していることを証拠を用いて立証する必要があります。

法定離婚事由
  • 配偶者に不貞行為があった
  • 配偶者から悪意で遺棄された
  • 配偶者の生死が3年以上明らかでない
  • 配偶者が重度の精神病にかかり回復の見込みがない
  • そのほか婚姻関係を継続するのが難しい重大な事由がある

弁護士に離婚について相談する際も、離婚原因について具体的に確認してくるケースが多くあります。

離婚時の慰謝料額などにも大きくかかわってくるため、離婚の理由や原因などを整理しておくことが大切です。

2.相談の目的を明確にしておく

弁護士に離婚を相談する際は「どのような解決を望むのか」を明確にしておくことも大切です。

弁護士は法律の専門家として、離婚問題に関する解決方法についてアドバイスしてくれます。

しかし、あくまでも最終的な方向性を決めるのは相談者です。

現状報告ばかりになってしまって最終的な希望内容を伝えないと、弁護士としても明確なアドバイスができません。

「親権を獲得したい」「適切な金額の慰謝料を受け取りたい」「子どもが成人するまで、あるいは大学を卒業するまで養育費を支払ってもらいたい」など、自分が求めていることを明確に弁護士に伝えられるようにしておきましょう。

3.相手が不倫している場合は証拠を集めておく

離婚の理由や原因が不倫の場合は、不倫の事実を証明する証拠を集めておきましょう。

不倫の証拠になるものの一例
  • 相手と不倫相手のやり取り(メール・LINE・SNSなど)
  • 性交渉していることがわかる写真・動画
  • 探偵の調査報告書 など

離婚手続きを進める際は「不倫の証拠を確保できているかどうか」「不倫相手の氏名や職場を把握できているかどうか」などで有利に進められるかどうかが大きく左右されます。

弁護士に相談する段階で不倫の証拠などが集まっていれば、慰謝料請求や離婚手続きに向けて明確な計画を立てることができます。

不倫相手の職業や年齢によって慰謝料の請求金額は変わってくる場合もあり、できる限り多くの情報を集めておくようにしましょう。

4.夫婦の財産に関する資料を集めておく

夫婦が離婚する際は、夫婦間の共有財産を分け合う「財産分与」をおこなうことになります。

財産分与では基本的に夫婦で均等に分けることになりますが、その際は「夫婦でどれほどの財産を所有しているのか」を明確にしておく必要があります。

財産分与にあたって確認すべきもの
  • 貯金
  • 株式
  • 保険
  • 自動車
  • 不動産
  • ローン など

上記に関する資料を集めて財産状況を正確に把握しておき、弁護士に伝えられるようにしておきましょう。

たとえば、給与明細書や契約書などの資料が用意できれば、よりスムーズな離婚手続きの進行が望めます。

5.その他の質問事項もまとめておく

弁護士への相談時間は限られています。

離婚手続きをスムーズに進めるために弁護士に要点だけ簡潔に伝えることも大切ですが、自分が知りたいことをまとめておくことも大切です。

特に初回無料相談を利用する場合、聞きたいことが複数あると質問の途中で時間終了となることもあります。

質問事項が複数ある場合は、あらかじめ優先順位を付けておき、緊急性の高いものから相談するようにしましょう。

離婚を弁護士に相談する際に聞いておくべきこと4選

離婚を弁護士に相談する際に聞いておくべきことは、主に以下のとおりです。

離婚について弁護士に聞いておくべきこと
  • 離婚できるかどうか
  • 弁護士費用はいくらかかるのか
  • 慰謝料や養育費はもらえるか
  • どの解決方法を選ぶべきか

事前準備をおこなわずに相談してしまうと、重要な事項を聞き忘れたりするおそれがあります。

あとから後悔することがないよう、離婚について弁護士に聞いておくべきポイントを整理して、離婚手続きを迅速に進められるようにしましょう。

1.離婚できるかどうか

基本的に、離婚は両者の合意がなければ成立しません。

夫婦間の話し合いで問題なく成立すればよいのですが、どちらかが離婚を拒否していたり条件が合わなかったりする場合、離婚調停や離婚裁判に進むことになります。

一方が離婚を希望していたとしても、裁判所にて「離婚は適切でない」という判断になるケースも少なくありません。

夫婦間で離婚について意見が異なる場合は、現在の状況で離婚できるかどうかを弁護士に聞いておきましょう。

子どもがいる場合は、親権獲得についてもあわせて聞いておくことをおすすめします。

2.弁護士費用はいくらかかるのか

離婚を弁護士に相談する場合、費用面について気になっている方も多いでしょう。

弁護士費用については、基本的に初回相談の段階で見積もりを作成してもらうことをおすすめします。

弁護士費用は一律ではなく、法律事務所によって料金体系が大きく異なります。

一口に離婚問題といっても「なるべく話し合いだけで円満離婚を目指したい場合」と「裁判も覚悟して徹底的に争いたい場合」など、対応の仕方によってもかかる費用は変わります。

なお、なかには「着手金0円で依頼可能」「分割払い対応」などの法律事務所もあるため、弁護士費用の支払いが厳しい方もまずは一度相談してみることをおすすめします。

3.慰謝料や養育費はもらえるか

離婚する際は「慰謝料や養育費をもらえるかどうか」が、離婚後の生活に大きく影響します。

離婚後のお金に関していえば、財産分与も重要でしょう。

離婚後に手元に十分なお金が残らない可能性がある場合は、離婚を一旦保留したほうがよいこともあります

弁護士に相談する際は「慰謝料や養育費をもらえるかどうか」「もらえる場合はいくら程度になりそうか」を確認しておきましょう。

慰謝料や養育費を支払う側の収入や資産によっても金額は変わるため、相談の際は関連資料を用意しておくとよいでしょう。

ローンなどを含めて、お金に関して確認しておかなければならないことはたくさんあり、離婚後の生活を滞りなく送るためにも金銭問題はできる限り事前に解決しておきましょう。

4.どの解決方法を選ぶべきか

離婚問題では、協議離婚・離婚調停・離婚裁判など、さまざまな解決方法があります。

弁護士に「どのような解決方法があるのか」「自分の状況に合った解決方法はどれか」「どのような対応が必要なのか」などを聞くことで、適切かつスムーズな離婚手続きの進行が望めます。

たとえば、不倫相手に慰謝料請求したい場合は不倫の証拠集めが必要で、親権獲得を目指す場合は離婚後も子どもを養育可能な経済状況であることを証明する必要があります。

いずれにしても正確な現状を把握できないことには弁護士も最適な対応策は考えられないため、情報整理や証拠集めなどを済ませたうえで法律相談をおこないましょう。

離婚を弁護士に相談する際の注意点

離婚を弁護士に相談する際に注意するべきことは、主に以下のとおりです。

離婚について弁護士に相談する際の注意点
  • できるだけ冷静に事実を伝えること
  • 自分に不利な事実があっても隠さないこと
  • 証拠やデータを基に確実な情報を伝えること

できるだけ冷静に事実を伝えること

離婚を弁護士に相談する際は、感情的にならずにできるだけ冷静に事実を伝えることが大切です。

たとえば、相手の不倫などで悩んでいる場合、なかなか冷静になれない方もいるでしょう。

しかし、できるだけ離婚手続きを有利に進めるためには、攻撃的な態度を取ったりせずに冷静に対応することが求められます。

十分な証拠もなく「不倫をしているはず」などといった憶測や主観だけでは、弁護士としても的確なサポートをおこなうのは困難です。

自分の感情に流されずに冷静に問題を見つめて、弁護士とは落ち着いてやり取りを進め、弁護士のアドバイスには素直に聞き入れる姿勢が大切です。

自分に不利な事実があっても隠さないこと

弁護士は、離婚問題の当事者である相談者から提供された情報をもとにアドバイスやサポートをおこないます。

たとえ自分にとって不利になりそうな事実があったとしても、全て弁護士に伝えましょう

特に弁護士との法律相談が初めての場合、自分にとって有利な情報のみを弁護士に伝えてしまいがちですが、弁護士に隠しごとをすると適切なアドバイスが得られないおそれがあります。

弁護士は相談者の心強い味方としてサポートしてくれますので、隠しごとはせずに全ての事実を伝えてください。

証拠やデータを基に確実な情報を伝えること

弁護士には、必ず証拠やデータを基に確実な情報を伝えるようにしましょう。

弁護士に相談する前には、離婚問題に関する情報を整理しておくことが大切ですが、なかには不正確な情報や誤解を招くような情報が含まれている場合もあります。

より正確な情報を弁護士に伝えて的確なアドバイスをもらうためにも、必要に応じて収集した証拠やデータなども一緒に提供することが大切です。

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離婚について弁護士に相談する前によくある質問

ここでは、離婚について弁護士に相談する前によくある質問について解説します。

離婚するときに弁護士に相談すべきことは?

離婚する際に弁護士に相談すべきこととしては、主に以下のようなものがあります。

  • 離婚できるかどうか
  • 弁護士費用はいくらかかるのか
  • 慰謝料や養育費はもらえるか
  • どの解決方法を選ぶべきか など

なお、相談前には「離婚の理由・相談の目的・質問事項」などを整理し、相談内容に関する資料を準備しておくことで、スムーズに法律相談を進めることができます。

離婚を弁護士に相談するタイミングはいつがよい?

弁護士には、離婚が頭に浮かんだ時点で速やかに相談することをおすすめします。

なるべく早いうちに弁護士に相談することで、離婚手続きを有利に進めるための戦略をしっかり立てることができ、自己判断で動いて不利益を被るような事態を避けられます。

別居準備・不倫やDVの証拠集め・財産状況の確認・離婚後の住居や仕事の確保など、離婚に向けてやるべきことは多くありますが、弁護士なら的確なアドバイスが望めます

離婚を弁護士に相談するメリットとは?

離婚を弁護士に相談する主なメリットとしては、自分に合った解決方法がわかる・具体的な手続きの進め方がわかる・慰謝料や養育費などの適切な金額がわかる、などがあります。

離婚が初めてで進め方がわからない方でも、弁護士のアドバイスを受けることで手続きを正確に進めることができ、有利な条件で合意できる可能性が高まります。

また、弁護士には協議離婚・離婚調停・離婚裁判などの代行を依頼することも可能です。

弁護士に依頼すれば離婚手続きにかかる手間を大幅に軽減できるうえ、法律知識や交渉ノウハウを活かして対応してくれるため、自力で対応するよりもスムーズかつ納得のいく形での離婚成立が期待できます。

まとめ|離婚トラブルは弁護士へ相談を

一口に離婚トラブルといっても、不倫・浮気・暴力・モラハラ・子どもの親権など、抱えている問題は人によってさまざまです。

子どものことを考えて離婚を迷っている方もいれば、離婚後の生活費が不安だったり、相手との交渉で揉めたりして悩んでいる方もいるでしょう。

離婚トラブルを迅速に解決したい場合は、弁護士への相談がおすすめです。

離婚の理由・トラブル状況・相談の目的などを整理し、相談内容に関する証拠を集めて速やかに相談することで、問題解決に向けた具体的なアドバイスが望めます。

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この記事の監修者
東京桜の森法律事務所
川越 悠平 (東京弁護士会)
依頼者様のお気持ちを尊重し、一人ひとりに適したサポートを提供しています。離婚自体を争う事件や財産分与などを争う事件はもちろん、親権や面会交流、養育費などお子さんの関わる事件にも注力しています。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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