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離婚について弁護士に相談する前に知っておくべきこと

離婚について弁護士に相談する前に知っておくべきこと

離婚を考えていて弁護士に相談しようとしているけれど、相談する前にどのような準備が必要なのか気になっている方も多いでしょう。

特に、子供がいる場合は、親権や面会交流についてなど、取り決めなければならないことがたくさんあります。

しかし、夫婦間で離婚に関する話し合いがうまくいかないケースも少なくありません。

離婚後の生活費や養育費について不安のある方もいると思います。

確実に離婚を進めるためには、現状を正確に弁護士に伝える必要があるでしょう。

この記事では、離婚を弁護士に相談する前に準備しておくべきこと、準備が必要な理由、相談する際に聞いておくべきことや注意するべきことなどについて解説します。

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離婚を弁護士に相談する前に準備しておくべきこと

離婚を弁護士に相談する前に準備しておくべきことは、以下のとおりです。

【離婚について弁護士に相談する際の事前準備】

  • 離婚の理由や原因を時系列で整理する
  • 依頼人が今後どうしたいのかを明確にしておく
  • 不倫の場合は証拠を集める
  • 夫婦の財産に関しての資料を集める
  • その他の質問事項もまとめておく

弁護士へ相談できる時間は限られています。

限られた時間のなかで相談内容の全てを伝えるためには、事前準備をおこなって時間を短縮する必要があるでしょう。

離婚の理由や原因を時系列で整理する

離婚の理由や原因は、時系列でしっかり整理しておくようにしましょう。

【時系列作成のポイント】

  • 離婚を考えたきっかけや出来事
  • 不貞行為の有無
  • 家庭内暴力の被害状況

調停や裁判に移行した場合、離婚が成立するかどうかは明確な離婚原因があるかどうかで大きく変わります。

弁護士に離婚について相談した際も、離婚原因について具体的に確認してくるケースが多いです。

「法定離婚事由」にあてはまらない場合、離婚が認められないこともあるので、離婚の理由や原因について正確にまとめておく必要があります。

【主な法定離婚事由】

  • 配偶者に不貞行為があったとき
  • 配偶者が重度の精神病にかかり回復の見込みがないとき
  • そのほか婚姻関係を継続するのが難しい重大な事由があるとき

慰謝料請求の金額にも大きくかかわってくるため、離婚の理由や原因は非常に重要です。

依頼人が今後どうしたいのかを明確にしておく

依頼人が今後どうしたいのかを明確にしておくことも大切です。

弁護士は法律の専門家として、離婚問題に関する解決方法について考えてくれます。

しかし、最終的な方向性を決めるのは「依頼人の意思」です。

現状報告ばかりになってしまい、最終的な希望を伝えらないと弁護士もアクションを起こすことができません。

何度も相談が必要になる可能性もあるので希望は曖昧にせず、親権を獲得したい、適切な金額で慰謝料を受け取りたい、子どもが成人するまで(あるいは大学を卒業するまで)養育費を支払ってもらうなどの自分自身が求めていることを明確に弁護士に伝えましょう。

不倫の場合は証拠を集める

離婚の理由や原因が不倫の場合は、証拠を集めておくようにしましょう。

【不倫の証拠例】

  • メールやSNSのやりとり
  • 写真や動画
  • 領収書

不倫相手とどれくらいの頻度で会っているのか、相手の氏名や職場などを把握できているかどうかで離婚を有利に進められるかどうかが決まります。

弁護士に相談する段階で不倫の証拠が集まっていれば、慰謝料請求や離婚手続きなどの明確な計画を立てられます。

不倫相手の職業や年齢によって慰謝料の請求金額が変わってくる場合もあるため、できる限り情報を集めておくようにしましょう。

夫婦の財産に関しての資料を集める

離婚となった場合、夫婦間の共有財産も清算することになります(財産分与)。

財産分与は、基本的には均等に分けることになりますが、その際、夫婦それぞれでどのくらいの財産を所有しているか明確しなければなりません。

【財産状況確認のポイント】

  • 貯金
  • 保険
  • 自動車
  • ローン

これらの状況を正確に把握して、弁護士に伝えるようにしましょう。

給与明細書や契約書などの資料が用意できれば、よりスムーズに離婚手続きを進められる可能性があります。

その他の質問事項もまとめておく

弁護士への相談時間は限られています。

離婚手続きをスムーズに進めるためにも、弁護士へ要点を伝えることも重要ですが、自分自身の知りたいことを確認しておくのも大切です。

そのため、離婚について知りたいことや聞きたいことも、その他の質問事項としてまとめておくようにしましょう。

離婚を弁護士に相談する前に準備が必要な理由

離婚を弁護士に相談する前に準備が必要な理由は、以下のとおりです。

【離婚について弁護士に相談する際に事前準備が必要な理由】

  • 初回相談の時間が限られているため
  • 弁護士が状況を把握しやすくなるため
  • 弁護士が今後の対応策を決めやすいため

離婚を弁護士に相談する際は、離婚の原因や理由について整理しておくことが重要です。

これによって弁護士に実際に相談するときに、問題点や要望を明確に伝えられます。

初回相談の時間が限られているため

弁護士への初回相談では、時間が限られているケースがほとんどです。

特に、初回無料相談などでは30分~1時間で設定されていることが多く、要点がまとまっていないと正確に伝えることができない可能性があります。

有料相談の場合も1時間単位で料金設定している法律事務所が多いため、時間がかかればかかるほど費用も発生します。

事前準備をおこなっておくことで相談をスムーズに進められて、要望をもれなく弁護士に伝えることができるでしょう。

弁護士が状況を把握しやすくなるため

離婚問題には、慰謝料や財産分与、親権、面会交流など、さまざまな問題が含まれています。

弁護士に相談するにあたって離婚の原因や理由、希望する解決策などを整理することで、弁護士が状況を把握しやすくなります。

その結果、弁護士はより的確なアドバイスや解決策を提供できるでしょう。

弁護士が今後の対応策を決めやすいため

離婚を弁護士に相談する前に事前準備をしておくことで、弁護士が今後の対応策を決めやすくなります。

離婚について相談しただけでは、弁護士は対応策を考えることができません。

依頼人が事前にまとめた情報をもとに、最終的にどのようなゴールを目指しているのかが判断できなければ、弁護士からアドバイスをもらうことは難しいでしょう。

弁護士にスムーズに対応策を考えてもらうためにも離婚の理由や原因、離婚を考えるようになるまでの経緯を詳しくまとめて提供できるように準備しておくのがおすすめです。

離婚を弁護士に相談する際に聞いておくべきこと

離婚を弁護士に相談する際に聞いておくべきことは、以下のとおりです。

【離婚について弁護士に聞いておくべきポイント】

  • 離婚できるかどうか
  • 費用面の見積もり
  • 慰謝料や養育費はもらえるかどうか
  • 今後の動き方について

弁護士への相談時間は限られていますので、事前準備をおこなわずに相談してしまうと内容に漏れが発生する可能性があります。

後から疑問点や後悔を生まないためにも、離婚について弁護士に聞いておくべきポイントを整理して離婚手続きを迅速に進められるようにしておきましょう。

離婚できるかどうか

夫婦間の話し合いによって離婚が問題なく成立すればよいのですが、どちらかが離婚を拒否していたり、条件が合わなかったりすると離婚できない可能性があります。

基本的に離婚は、両者の合意がなければ成立しません。

合意できない場合は、調停や裁判に進むことになります。

一方が離婚を希望していたとしても、調停や裁判において離婚は適切でないと判断するケースも少なくありません。

そのため、最初から夫婦間で離婚について相違がある場合は、現在の状況で離婚できるかどうかを弁護士に聞いておくようにしましょう。

また、子供がいる場合は親権獲得についてもこの時点で聞いておくといいかもしれません。

費用面の見積もり

離婚を弁護士に相談する場合、費用面についても気になる方が多いと思います。

そのため、弁護士費用についてはできる限り初回相談の段階で見積もりを作成してもらうようにしましょう。

弁護士費用は一律ではなく、法律事務所によって料金体系も異なります。

同じ離婚問題でも親権獲得を目指すのか、裁判や調停で手続きを進めるのかによって費用は変わります。

費用について事前に把握することで、自分の予算に合わせた弁護士を選択することが可能です。

自分自身の希望内容や最終的なゴールによって追加料金が発生する場合もあるため注意が必要でしょう。

慰謝料や養育費はもらえるかどうか

慰謝料や養育費をもらえるかどうかが、離婚後の生活に大きく影響します。

離婚後のお金に関していえば、財産分与も重要でしょう。

離婚後、手元にお金が残らない場合、離婚が難しくなるケースも少なくありません。

そのため、現状で慰謝料や養育費をもらえるかどうか事前に弁護士に確認しておくのがおすすめです。

慰謝料や養育費を支払う側の収入や資産によっても金額が変わってくるため、相談の際は関連資料を用意しておくとよいでしょう。

ローンなどを含めて、お金に関して確認しておかなければならないことはたくさんあります。

離婚後の生活を滞りなく送るためにも、お金の問題はできる限り事前に解決しておくとよいかもしれません。

今後の動き方について

離婚問題には、相手方との交渉や調停、裁判などさまざまな解決方法があります。

弁護士に、どのような解決方法があるのか、自分自身の状況に合った解決方法はなにか、どのような手続きが必要なのかを聞くことで、自分自身の立場や希望に合った解決方法をみつけられるでしょう。

不倫相手に慰謝料請求したい場合は不倫の証拠が必要ですし、親権獲得を目指す場合は離婚後に子供を養育できる経済状況であることを証明する必要があります。

離婚に関する相談内容によって、今後の動き方が変わってきます。

現状を把握できないことには弁護士も対応策を考えられないので、できる限り具体的な打ち合わせを弁護士と入念におこなうようにしましょう。

離婚を弁護士に相談する際に注意するべきこと

離婚を弁護士に相談する際に注意するべきことは、以下のとおりです。

【離婚について弁護士に相談する際の注意点】

  • できるだけ冷静に事実を伝える
  • 依頼人の不利になりそうなことも伝える
  • 証拠やデータを基に伝える

限られた時間のなかで弁護士に正確な情報を伝えるためには、いくつか注意点もあります。

事前に注意点を把握して情報をまとめておき、スムーズに弁護士に理解してもらえるようにしましょう。

できるだけ冷静に事実を伝える

離婚を弁護士に相談する際は、感情的にならずに、できるだけ冷静に事実を伝えることが大切です。

不倫などの離婚問題が発生した場合、人は冷静になるのが難しい場合が多いでしょう。

しかしながら、交渉を有利に進めるためにも相手方の誤解を招かないよう、攻撃的な態度を取らずに冷静に対応することが求められます。

「不倫をしているはず」などといった憶測や主観だけでは、弁護士は代理人としての交渉を有利に進めることができません。

慰謝料請求するにしても、調停や裁判において認められるような客観的な証拠がなければ離婚は成立しないでしょう。

自分の感情に流されず、冷静に問題を見つめることが重要です。

依頼人の不利になりそうなことも伝える

弁護士における対応は、依頼人からの情報提供が全てです。離婚問題の当事者である依頼人の現状や情報が今後の動き方に大きく影響します。

依頼人からの情報を基に問題解決までの計画を立てるので、不利になりそうなことも含めてできる限り正確な情報を弁護士に伝えるようにしましょう。

多くの依頼人が自分にとって有利な情報のみを弁護士に伝えてしまいがちです。

しかし、弁護士に嘘をつく必要はありません。

弁護士は、離婚問題解決までの重要なパートナーです。

不利になるような事実も含めて弁護士が解決策を一緒に探してくれるので、おもいきって不利になりそうことも必ず伝えてください。

証拠やデータを基に伝える

弁護士には必ず、証拠やデータを基に情報を伝えるようにしましょう。

弁護士に相談する前には、離婚問題に関する情報を整理しておくことが大切です。

しかし整理した情報であっても、不正確な情報や誤解を招くような情報が含まれている場合があります。

より正確な情報を弁護士に伝えるためにも情報を確認し、必要に応じて収集した証拠やデータも一緒に提供することが重要です。

まとめ|離婚トラブルは弁護士へ相談を

離婚トラブルは浮気や暴言、モラハラや子供に関してなど数多くの問題を抱えていることが多いです。

子供のために離婚に踏み切れなかったり、離婚後の生活費や養育費などに不安があったりするケースも少なくありません。

相手方との話し合いがうまくいかず、交渉が思うように進まない方も多いでしょう。

離婚手続きや条件交渉、必要書類や証拠の準備などに苦労している場合もあるかと思います。

そのため、離婚トラブルを迅速に解決したい場合は、弁護士への相談がおすすめです。

弁護士に相談することで調停や裁判になった場合でも、確実に離婚成立まで進めることができる可能性が高くなります。

早めに弁護士に相談して、将来を見据えた離婚トラブルの解決を目指してください。

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この記事の監修者
法律事務所エムグレン
武藏 元 (東京弁護士会)
弁護士歴10年以上にわたって多数の不倫や離婚のトラブル解決に尽力。多数のメディア出演、著書の執筆実績をもつ。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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