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DVが怖くて別れられないときの解決方法|相談先や別れた後の注意点も解説

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  • 「DV彼氏と別れたい」
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上記のような悩みは、一人で抱え込まないでください

一人で抱え込むほど、抜け出せなくなってしまいます。

世の中にはDVについて相談できる先も沢山あるので、ぜひ相談機関を頼ってください。

そこで本記事では、DVを相談できる機関やDV彼氏と穏便に別れる方法について解説します。

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DV彼氏と別れられない女性の心理

DVで苦しんでいるにもかかわらず、DV彼氏と別れられない女性の心理として、以下のような心境が挙げられます。

  • 自分に自信がない
  • 別れ話をした後の彼氏の反応が怖い
  • いつかは変わってくれると信じている
  • DV彼氏に依存している
  • 彼氏のことを考えて誰にも相談できない

DV彼氏と別れる決心がつかないのには、心理的な要因が大きくかかわっている場合が多いです。

彼氏からDV被害を受けている女性によくある心理を、以下でひとつずつ解説していきます。

自分に自信がない

DV被害者は、自己評価が低く、自分に自信がない傾向にあります。

とくに長期間にわたって暴力や否定的な言葉を受けていると、徐々に自信が失われていき「彼氏ではなく自分が悪い」と思い込んでしまう場合も多いです。

自己主張が苦手で、彼氏に対してDV行為をやめてほしいといい出せない状態に陥るケースもあるでしょう。

自分への自信のなさは、今の相手から離れる未来への不安にもつながるため、結果としてDV彼氏と別れるのが困難になってしまいます。

別れ話をしたあとの彼氏の反応が怖い

DV彼氏に対して、別れ話をしたあとの反応が怖いと感じている女性も多いです。

とくに過去に一度でも暴力的な反応を経験している場合、その記憶がトラウマとなり、再び同様の事態を招くかもしれないという不安に支配されてしまいます

恐怖は別れを切り出す際の大きな障壁となり、被害者の安全かつ健全な選択を妨げる一因となります。

次はもっとひどいことになるかもしれない」という考えが頭に浮かび、DV彼氏と別れずに関係を継続する選択をしてしまうのです。

いつかは変わってくれると信じている

DV被害者の中には、彼氏がいつかは変わってくれるはずという希望をもち続けている方も少なくありません。

DVの典型例として、暴力をふるったあとに、反省した様子で優しく接するケースが多いです。

一時的にでも優しく愛情を注いでくれる彼氏に対して、被害者は「今度こそ改善されるかもしれない」と感じ、関係を断ち切る決断が困難になります。

しかし、具体的な対策をしないままDV行為が改善される可能性は低く、エスカレートしていく場合もあるため注意が必要です。

DV彼氏に依存している

DVを受けている女性は、「彼氏を理解できるのは私だけ」「彼氏には私しかいない」と考え、加害者に依存してしまっている場合があります。

特定の相手との関係にお互いが依存しすぎている状態を共依存といいますが、DV加害者とDV被害者は共依存関係となっているケースが多いです。

DV彼氏との間に形成された共依存の関係は、被害者の自己決断力を奪い、自立した行動を阻害します。

依存傾向が強いほど、別れられない状況を作り出してしまうでしょう。

彼氏のことを考えて誰にも相談できない

DV彼氏と別れられない理由のひとつに、女性側の保護欲求があります。

「彼氏を悪い人だと思われたくない」「苦しんでいる彼氏を救ってあげたい」などといった考えから、周囲に相談できなくなってしまうケースです。

DVの加害者は、精神的に不安定だったり、未熟だったりする傾向にあります。

そのような状態の彼氏を見捨てられず、誰にも相談できずひとりで問題を抱え込んでしまう女性もいるでしょう

DV彼氏と穏便に別れる方法

DV彼氏との穏便な別れ方として、以下のような方法が挙げられます。

  • 信頼のできる家族や友達を交えて話し合いをする
  • 弁護士を代理人として話し合う
  • 人目につく公共の場所で別れ話をする
  • 遠くへ逃げて連絡手段を断つ

相手が逆上してさらなるDV被害を受けないよう、別れる際は計画的かつ慎重に行動を進める必要があります。

それぞれの方法について、以下で具体的に確認していきましょう。

信頼のできる家族や友達を交えて話し合いをする

DV彼氏に別れを切り出す際は、信頼できる家族や友人を交えて話し合うのがおすすめです。

ふたりきりで話すのが怖い場合でも、信頼できる第三者を交えれば落ち着いて話し合える可能性が高まります。

また、DVの加害者は外では人当たりがよい傾向にあるため、別れ話をした際に逆上して危険が及ぶリスクを軽減できます

自分ひとりで対応しようとするのではなく、周囲にも協力を求め安全性を確保しましょう。

弁護士を代理人として話し合う

DV彼氏との関係を終わらせる際には、弁護士を代理人として話し合うこともひとつの選択肢です。

弁護士は依頼者の代理人として交渉してくれるため、DV彼氏との直接の話し合いを避けたい場合には弁護士への相談が有効となります。

弁護士が間に入るとなれば、彼氏側も感情的になりすぎず落ち着いて交渉できる可能性が高まるでしょう。

できるだけ対面せず安全に関係を断ち切りたい場合には、弁護士への相談を検討してみてください

人目につく公共の場所で別れ話をする

DV彼氏との別れ話は、自宅などではなく、人目につく公共の場所でおこないましょう

密室で別れを切り出してしまうと、彼氏が感情的になり暴力をふるわれる危険があります。

ファミリーレストランや喫茶店、人通りの多い公園などの場所を選び、時間帯に関してもできるだけ昼間に話し合うのがおすすめです。

なお、この場合も信頼できる第三者に同席してもらったほうがより安全でしょう。

遠くへ逃げて連絡手段を断つ

場合によっては、身の安全を最優先に考え、遠くへ逃げて全ての連絡手段を断ちましょう

対話するのに危険が伴うようであれば、逃げるのが最善の選択となる可能性もあります。

ただし、この方法は大きな決断と準備を要するため、事前に十分なサポート体制を整えておく必要があります。

信頼できる家族や友人、もしくは弁護士や専門的な相談機関などに相談して協力を求めるのが望ましいです。

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DVに悩んだ際の周りにバレにくい相談先

DVに悩んだとき、周りにバレにくい相談先は主に以下の3つです。

  • 警察
  • 精神保健福祉センター
  • 弁護士

家族や友人・職場に知られずに、DV被害について相談したいと考える方は多いでしょう。

秘密保持が確保される相談先について、以下でひとつずつ紹介していきます。

警察

DVに悩んでいるときの相談先のひとつに、警察があります。

警察では相談内容に応じて窓口を案内してくれる総合相談センターがあり、電話番号は「#9110」もしくは「03-3501-0110」です。

相談者の秘密は守られるため、暴力がエスカレートする前に早い段階での相談を検討しましょう。

なお、DV被害が深刻で身の危険が迫っているときには、迷わず110番に連絡するようにしてください

精神保健福祉センター

DVによる精神的ストレスで悩んでいる際は、精神保健福祉センターへの相談を検討しましょう。

精神保健福祉センターとは、各都道府県や指定都市に設置されている、精神保健の向上および精神障害者の福祉の増進を図るための機関です。

厚生労働省のホームページから連絡先などが確認できるため、最寄りの精神保健福祉センターを探してみてください。

相談料は無料かつ相談に関する秘密は厳守されるため、DV被害が深刻化する前に相談してみるのをおすすめします。

弁護士

DV彼氏と安全に別れたいと考えている場合には、弁護士に相談するのもおすすめです。

DV問題を専門に扱っている弁護士であれば、状況に応じた適切な対処法をアドバイスしてくれます。

また、接近禁止命令の申立てなど、具体的な法的対策を提案してもらうこともできます

弁護士には職務上で知りえた秘密を保持する守秘義務があるため、安心して自身の事情を打ち明けられるでしょう。

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DV彼氏と別れたあとに意識すべきポイント

DV彼氏と別れたあとに意識すべきポイントは、主に次の4つです。

  • LINEや電話番号などの変更
  • 彼氏と二度と会わない
  • 彼氏のSNSをチェックしない
  • ストーカー行為や待ち伏せで危険を感じたら警察や弁護士に相談する

自分を守るためには、関係を解消したあともあらゆる可能性に備え、対策しておく必要があります。

別れたあとの注意点について、以下で具体的に確認していきましょう。

LINEや電話番号などの変更

DV彼氏と別れたあとは不必要な接触を防ぐため自身の連絡先情報を変更しましょう。

具体的には、メールアドレスや電話番号の変更などが挙げられます。

また、共通の知人などから連絡先が知られてしまうリスクもあるため、信頼できる人以外とは連絡を絶つのが望ましいです。

これにより、元彼が直接連絡を取るのが困難になり、新たな嫌がらせや脅迫を避けられます

彼氏と二度と会わない

DV彼氏と別れたあとは、二度と会わないようにしましょ

以前よく訪れた場所を避ける、日常的な移動経路を変更するなどして、遭遇する可能性を最小限にするのが望ましいです。

元彼から「もう二度としない」「一度だけ会いたい」などといわれて会ってしまうと、再度距離を置くのが難しくなり、またDVを受ける可能性があります。

一度好きになった相手に対する情を断ち切るのは簡単ではありませんが、前に進むためにも割り切って関係を終わらせましょう

彼氏のSNSをチェックしない

DV彼氏と別れたあとは、彼氏のSNSをチェックするのは避けましょう

元彼の現在の活動や交友関係に目を向ける行為は、過去の未練を引きずる原因となり、精神的な苦痛を再燃させる可能性があります。

自身の心の平穏を取り戻すためには、SNSのフォローを解除する、ブロックするなどの対応が必要です。

可能であれば元彼とつながっていたSNSアカウントは削除するなどして、DV被害で傷ついた心身の回復に専念してください。

ストーカー行為や待ち伏せで危険を感じたら警察か弁護士に相談する

DV彼氏と別れたあとにストーカーや待ち伏せなどをされて危険を感じた場合は、警察や弁護士に相談するのをおすすめします。

DVの加害者は相手に対して依存心が強い傾向にあるため、別れてからも執拗にコンタクトを取ろうとしてくるケースが多いです。

自宅や職場に押しかけてきたり、しつこくつきまとわれたりした場合には、迷わずに警察や弁護士に相談してください。

警察や弁護士を介して注意・警告をしてもらうことで、直接の対面を避け、身の安全を確保できます

別れたあとに彼氏を訴えたい場合

別れたあとにDV彼氏を訴えたい場合には、写真や録画・診断書などDVの事実を客観的に証明できる証拠が必要となります。

  • 証拠不十分な場合は訴えられない可能性が高くなる
  • 民事の不法行為には時効期間が設けられている証拠集めや訴える内容の相談は弁護士へ

客観的な証拠を集めるのは容易ではなく、法的な知識も求められるため、専門家のサポートを受けるのが望ましいです。

以下では、訴える際に押さえておくべきポイントについて詳しく解説していきます。

証拠不十分な場合は訴えられない可能性が高くなる

DVの証拠が不十分な場合、相手を訴えられない可能性が高くなります

証拠が不足していると、裁判所はDV被害の実態を正確に判断できないためです。

別れたあとに訴えたいと考えているならば、まずは身の安全を確保したうえで、無理のない範囲で相手とのやりとりを記録していく必要があります。

ただし、DVの証拠集めには危険も伴うため、まずは専門家である弁護士に相談してアドバイスを受けるのがおすすめです。

民事の不法行為には時効期間が設けられている

暴力を振るった場合、刑事上の責任とは別に、民事上の責任を負わなければならないこともあります。

つまり、刑事責任のほかに、別途民事責任として損害賠償金を支払わなければならないことがあるということです。

民事の時効(消滅時効)年数は次のように定められています。

DVにおける暴行の場合、被害者が暴行によって被った損害および加害者を知ったときから5年です(民法第724条1号、724条の2)。

もしくは、暴行のときから20年が経過した場合にも時効が成立します(民法第724条2号)。

民事の時効の期間が経過すると、加害者が被害者へ損害賠償金を支払う義務が消滅することになります。

DVによる暴行を理由として訴えを起こすことを検討しているのであれば、時効期間に注意して早めに弁護士へ相談することをおすすめします。

証拠集めや訴える内容の相談は弁護士へ

DVに関する訴訟を考えている場合は、弁護士に証拠集めや訴えの内容の相談をするのがおすすめです。

DV問題に注力している弁護士は、証拠となる情報や、安全な証拠の集め方に関する正しい知識をもっています

また、DV被害の状況を適切に判断し、訴えられる内容や訴訟の進め方についても具体的なアドバイスをしてくれるでしょう。

納得のいく結果を得るためにも、一度弁護士へ相談してみてください。

彼氏のDVに悩むなら一度弁護士に相談しましょう

彼氏からDVを受けて悩んでいる際は、ひとりで抱え込まずに専門家の助けを求めましょう

弁護士はDV問題を解決するための知識と経験をもち合わせており、被害者が安全な生活を取り戻すためのサポートをしてくれます。

また、DV彼氏との交渉は弁護士が代行してくれるため、直接顔を合わせるリスクも軽減できます

DV彼氏に別れを切り出せない場合や、別れたあとの安全確保に不安を感じている場合は、早めに弁護士への相談を検討してみてください。

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この記事の監修者
梅田日輪法律事務所
藤田 大輔 (大阪弁護士会)
離婚、男女問題に注力。女性側・男性側問わずどちらの気持ちや立場も理解したうえでの方針の提案や、ご依頼者様の希望を可能な限り実現できるよう、法律だけにとらわれない柔軟な解決方針を提案しています。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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