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【弁護士監修】単身赴任中は不倫・浮気に要注意!男女の兆候・対応策を徹底解説

【弁護士監修】単身赴任中は不倫・浮気に要注意!男女の兆候・対応策を徹底解説
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単身赴任をすると不倫する」という話を耳にして、漠然とした不安を抱えていらっしゃる方や「単身赴任中のパートナーが不倫をしていそう…」「慰謝料請求はできるの?」という不安や疑問を抱えている方もいるでしょう。

本記事では、単身赴任中の不倫がなぜ起こりやすいと言われるのか、不倫の実態や男女が不倫しているときの兆候、不倫の予防策、不倫に気づいた時にあなたがすべきことなど、法律の専門家である弁護士監修のもと詳しく解説します。

最後までお読みいただくことで、あなたの不安は解消し、単身赴任という期間を夫婦の絆を深めるキッカケに変えるヒントが見つかるでしょう。

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目次

不倫の実態

不倫率は全体の約2割

相模ゴム工業株式会社

相模ゴム工業株式会社

引用元:相模ゴム工業株式会社

相模ゴム工業株式会社が2018年に47都道府県の20〜60代の男女14,100名を対象におこなったアンケート調査では、約2割の男性が不倫しているという実態が読み取れました。

一方で、女性については男性と比較すると不倫率が低い傾向にありますが、こちらも各年代で1割ほどの方に特定の不倫相手がいることがわかります。

不倫相手と出会った場所は「同じ会社」が最多

相模ゴム工業株式会社

引用元:相模ゴム工業株式会社

同調査では、不倫相手と「出会った場所・きっかけ」についても調査しており、約2割の方が「同じ会社」で出会っていることがわかりました。

「同じ会社」に次いで多かったのは、「友人」や「友人の紹介」といった、元々ある程度の信頼関係や共通の知人がいる関係性からの発展です。

また比較的若い世代においては「SNS」が出会いの場に挙げられており、インターネット上のコミュニティを通じた出会いが不倫のきっかけとなっていることも明らかになっています。

単身赴任中が不倫につながりやすい理由5選

ではなぜ単身赴任が不倫につながりやすいのでしょうか。

それには5つの理由が考えられます。

  1. 自由な時間が増えて、出会いの場が増えるから
  2. 寂しさや孤独感を感じるから
  3. パートナーとうまくいっていないから
  4. 「バレない」と思っているから
  5. 夫婦のコミュニケーションが減るから

それぞれ詳しく解説していきます。

①自由な時間が増えて、出会いの場が増えるから

単身赴任中は、これまで家族と過ごしていた時間が一人で自由に使える時間へと変わったり出会いの場が増えたりすることから、不倫の機会が増えてしまうことがあります。

例えば単身赴任先では、会社の同僚、取引先、地域のコミュニティなど、新たな出会いが増え、飲み会や食事といった誘いが増えることもあります。

さらにそうした場所では、家族の目がないため、自由に行動できます。

その結果、異性との個人的な関係に発展しやすくなってしまうのでしょう。

アットホーム

引用元:アットホーム

また不動産情報サイトのアットホームは、全国の10〜80代の男女359名を対象に単身赴任時のメリットとデメリットを調査しました。

その結果、単身赴任時のメリットとして、「気楽・自由・解放感がある」と答えた方が圧倒的に多かったことがわかります。

このことから単身赴任中はまるで独り身に戻ったかのような開放感があり、理性がゆるみ、羽目を外しすぎて不倫に及ぶ可能性も考えられます。

②寂しさや孤独感を感じるから

家族と離れて一人で暮らす単身赴任中の生活では、想像以上の寂しさがあり、その寂しさを紛らわせるために不倫をしてしまうことがあります。

また日本最大級の電子コミック・電子書籍ストアのコミックシーモアによる2017年の調査では、10代以上の会員4511名を対象に、「マンガと不倫・浮気に関するアンケート」を実施しています。

コミックシーモア調べ

引用元:コミックシーモア調べ

その結果、男性が不倫に至った理由として、「不倫相手を好きになってしまったから」と「出来心から」が40.5%と最も多いことがわかりました。

以上のことから、孤独感が募る単身赴任という状況では、その寂しさを埋めるために「出来心」で不倫の関係に踏み出してしまう可能性が高いといえるでしょう。

③パートナーとうまくいっていないから

単身赴任が始まる前から夫婦関係に亀裂が生じていたり、コミュニケーションが不足していたりする場合、単身赴任が不倫の引き金となることがあります。

物理的な距離が離れることで、もともとあった心の距離がさらに広がってしまうことがあるからです。

例えば単身赴任中は、会える頻度が減り、場所によっては連絡を取る時間帯が限られるなど、コミュニケーションが難しくなることがあります。

こうした状況下で、夫婦間の不満や不安が解消されずに積み重なってしまうと、パートナー以外の異性に安らぎや理解を求める心理が働きやすくなってしまうのでしょう。

その結果、単身赴任前から抱えていた夫婦間の課題が、不倫という形で表面化してしまうことがあるのです。

④「バレない」と思っているから

単身赴任中の不倫が起こりやすい理由のひとつに、「どうせ離れているからバレないだろう」という油断があります。

例えば「今日は会社の飲み会で遅くなる」と言って、実際には不倫相手と会っていたとしても、物理的な距離が離れているためバレにくいと考えがちです。

またパートナーが単身赴任先の自宅の状況を常に把握しているわけではないため、異性を部屋に入れても発覚しにくいと思い込む可能性もあります。

このような「バレないだろう」という安易な考えが、不倫へのハードルを下げてしまうのです。

⑤夫婦のコミュニケーションが減るから

単身赴任中に不倫が起きやすくなるのは、夫婦間のコミュニケーション不足も関係している可能性があります。

ハルメク 生きかた上手研究所調べでは、50〜79歳の既婚男女600名を対象に「夫婦関係に関する調査」をおこなった結果、夫婦満足度が高いカップルほど、会話と一緒に過ごす時間が長いことがわかりました。

ハルメク 生きかた上手研究所調べ

引用元:ハルメク 生きかた上手研究所調べ

単身赴任中は離れて暮らすため、会話をする機会も、一緒に過ごす時間も減ってしまいがちです。

すると夫婦間で寂しさや不満が溜まってしまい、ふとした出会いに安らぎを見出し、不倫という関係に傾いてしまう可能性が考えられます。

単身赴任中の不倫がバレる(気づいた)キッカケ

意外なことから不倫が発覚するケースは少なくありません。

単身赴任中の不倫がバレたり、不倫に気づいたりしたキッカケとして、よく耳にする事例は、以下のようなものがあります。

スマートフォン・パソコンからの発覚
  • メッセージやSNSのDMのやり取り
  • 写真フォルダの画像
  • スマートフォンの扱いの変化
SNSからの発覚
  • SNSの投稿内容
  • 投稿についたコメントやいいね
会話・言動による発覚
  • 不倫相手の名前でパートナーを呼んだ
  • 寝言で不倫相手の名前を口にした
  • これまで聞いたことのなかった異性の名前が会話に登場する
行動による発覚
  • 電話やビデオ通話を避ける
  • コミュニケーションの減少
  • 香水の変化
訪問時の異性の痕跡からの発覚
  • 部屋にあった不倫相手の私物
  • ゴミ箱に捨てた避妊具
  • ゴミ箱の中にあったラブホテルのレシート
金銭の使い方の変化による発覚
  • お金の使い方の変化
  • 身に覚えのない高額な支出
  • クレジットカードの明細
  • 購入品の変化
探偵による調査での発覚
  • パートナーが探偵に依頼した

本人がどれだけ隠そうとしても、日常生活の中の小さな変化やスマートフォンに残された記録がキッカケとなって不倫がバレたり、不倫に気づいたりするようです。

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単身赴任中の不倫を確かめる簡単な方法5選

パートナーの単身赴任中の不倫に確固たる証拠はなくてもなんとなく心配となったら、感情的に問い詰める前に、まずは冷静に事実を確認していきましょう。

憶測だけでパートナーを責めてしまうと、不倫していなかった場合には夫婦関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。

また不倫していた場合には、はぐらかされたり、バレないようにより警戒されてしまう可能性もあります。

ここでは単身赴任中の不倫を確かめるための具体的な方法を5つ紹介します。

  1. 普段と違う行動がないかを確認
  2. コミュニケーションの変化を確認
  3. 持ち物の変化を確認
  4. お金の使い方を確認
  5. SNSをチェックする

それぞれを詳しく紹介します。

①普段と違う行動がないかを確認

不倫をしている人は、隠し事をしていることから、普段の行動パターンに変化が現れることが多くあります。

パートナーの行動にいつもと違う点がないか、注意深く観察してみましょう。

チェックポイント
  • 帰省の頻度が減った
  • 常にスマートフォンを持ち歩くようになった
  • ビデオ通話を避けるようになった
  • ビデオ通話の背景を気にするようになった

またチェックする際には、「以前と比べてどうか」を軸に考えながら、パートナーとのメッセージ履歴や帰省に関するやりとりを遡って確認してみましょう。

②コミュニケーションの変化を確認

不倫をしているパートナーは、不倫相手とのやり取りを優先したり、不倫している後ろめたさから、あなたとのコミュニケーションを避けたりすることがあります。

反対に、罪悪感ゆえに連絡が多くなったり優しくなったりすることもあります。

チェックポイント
  • 連絡の頻度が減った
  • やたらと詮索してくるようになった
  • 急に優しくなった or 冷たくなった

こうしたコミュニケーションの変化に気づいた時には、変化を記録しておくと、専門家に依頼する際などに役立つでしょう。

③持ち物の変化を確認

単身赴任中に不倫をしている場合、不倫相手からプレゼントをもらったり、不倫相手に会うために身なりを整えたりすることから、持ち物に変化が現れることがあります。

チェックポイント
  • パートナーの趣味ではないものを持つようになった
  • 肌着や下着を新しいものに買い替えていた
  • 香水が変わった or 香水の好みが変わった
  • 不審なレシートが増えた

特にパートナーの「車中」「バッグの中」「クローゼットの中」などは、思わぬ証拠が見つかりやすい場所なため、怪しさを感じた時にはチェックしてみましょう。

④お金の使い方を確認

不倫をしていると、デート代、飲食費、宿泊費、プレゼント代、交通費など、不倫相手との関係を維持するために出費が増える傾向にあります。

チェックポイント
  • これまでと比べて浪費が増えた
  • お金の使い道を隠すようになった
  • 現金を使うことが増えた
  • レシートや明細を隠すようになった

「怪しい」と感じた時には、パートナーの銀行口座の出入金履歴、クレジットカードの利用明細などを確認して、不審なお金の流れがないかもチェックしてみるとよいでしょう。

⑤SNSをチェックする

SNSには、単身赴任先での人間関係や行動が痕跡として残っていることがあります。

特に最近では若い世代を中心にSNSを通じて知り合い、不倫関係に発展するケースも見られます。

そのため、

  • 不自然に親密なやり取りをしている異性がいないか
  • 新しい友人関係で怪しい人物がいないか
  • 頻繁にコメントやいいねをしている異性がいないか
  • パートナーの友人のSNS投稿に怪しい異性がいないか

こうした部分をチェックして、怪しい部分がないかをチェックしましょう。

単身赴任中の夫・妻が不倫している可能性が高いなら、証拠集めを

単身赴任中のパートナーに不倫の疑いがあると感じた場合、どのように行動すべきでしょうか。

ここでは不倫していそうな時にすることを3つ紹介します。

どれも手軽にできるものではありませんが、その分疑いをクリアにしやすいでしょう。

  1. 抜き打ちで単身赴任先に行く
  2. あえて不倫の話題を出す
  3. 探偵に依頼する

ひとつずつ紹介していきます。

なお、不倫・浮気の証拠になるものは、以下の記事でも紹介しています。

あわせてご確認ください。

①抜き打ちで単身赴任先に行く

もしパートナーの単身赴任先が比較的近ければ、予告なしに訪問してみるのもひとつの手です。

抜き打ちで訪問することで、パートナーの普段の生活状況を直接確認できますし、不倫相手が一緒にいないか、あるいは不倫の痕跡がないかを確認できることがあるからです。

また訪問時には、

  • いつもと比べて部屋の様子はどうか
  • 異性の持ち物がないか
  • ゴミ箱に不審な物がないか

以上のようなことをチェックするとよいでしょう。

また抜き打ち訪問が難しい場合には、突然ビデオ通話をかけてみて、パートナーの反応や背景の様子を確認するという方法もあります。

パートナーが明らかに慌てたり、背景を隠そうとしたりする場合は、何かを隠している可能性があります。

③探偵に依頼する

もし不倫の可能性が非常に高く、今後の慰謝料請求や離婚を検討しているのであれば、探偵(興信所)に不倫調査を依頼するのも選択肢のひとつです。

なぜなら不倫による慰謝料請求や裁判で離婚を成立させるためには、「不貞行為」といって、「配偶者以外と自由な意思に基づいて肉体関係を持つこと」を証明する客観的な証拠が必要になるからです。

また不貞行為を証明するには、パートナーの持ち物やお金の使い方といった状況証拠だけでは、裁判で不貞行為と認められない可能性が高いのです。

さらに個人で証拠を集めようとすると、パートナーにバレてしまったり、プライバシーの侵害として逆に訴えられたりすることもあるかもしれません。

一方で探偵は、専門的な技術と経験を活かして、不貞行為の現場を押さえるための調査をおこないます。

例えば、

  • ラブホテルに出入りする様子
  • 不倫相手の自宅への出入りに関する情報
  • 不倫相手との親密な様子
  • 不倫相手の身元に関する情報

など、法的に有効な証拠を収集してくれる場合が多いです。

②あえて不倫の話題を出す

会話の中でさりげなく不倫に関する話題を振ってみることで、パートナーの反応を伺うことができます。

もし不倫をしている場合には、その話題に敏感に反応したり、不自然な態度をとったりすることがあるでしょう。

例えば、

  • 「最近、単身赴任中の不倫が多いってニュースで見たけど、どう思う?」
  • 「単身赴任中は、不倫が多いらしいよ」
  • 「もしも単身赴任中に不倫したら、絶対に許さないからね」

上記のような話を、軽い口調で切り出してみましょう。

この時、パートナーの表情や声のトーン、言葉遣いなど、いつもと違う反応をしていないか注意深く観察してみてください。

その反応だけで不倫を断定することはできませんが、今後の行動を判断する上でひとつの参考になるでしょう。

単身赴任中の不倫を防ぐ方法4選

単身赴任が不倫のきっかけになりやすい環境であることは事実ですが、夫婦がお互いに意識し、努力することで、不倫のリスクを減らし、むしろ絆を深める機会とすることもできるでしょう。

ここでは、単身赴任中の不倫を未然に防ぐための方法を4つ紹介します。

  1. パートナーの部屋に家族写真や訪問の跡を残しておく
  2. あらかじめ釘を打っておく
  3. 頻繁に連絡を取る
  4. イベントの計画を立てる

それぞれについてお伝えしていきます。

①パートナーの部屋に家族写真や訪問の跡を残しておく

単身赴任先の部屋に、あなたや家族を意識できるものを置いておくと不倫の防止に効果があるでしょう。

そうすることでパートナーに「家族」という存在を身近に感じてもらうことができ、不倫の原因になり得る寂しさや孤独を和らげたりするからです。

例えば、

  • 家族で一緒に写っている写真を飾る
  • 訪問した際に使った日用品(歯ブラシ、スキンケアグッズなど)を置いておく
  • 子どもからパートナーへの手紙を壁などに貼る
  • 家族の予定が書かれたカレンダーを飾る

上記のようなものが部屋にあるとよいでしょう。

またそうしたグッズがパートナーの罪悪感を刺激し、不倫を防いだり不倫相手との関係に終止符を打たせたりする効果も期待できます。

②あらかじめ釘を打っておく

単身赴任が始まる前や始まった直後など、落ち着いて話せる機会に、「単身赴任中に不倫されると傷つく」「単身赴任中に不倫をしたら許さない」という意思をパートナーに伝えておきましょう。

そうすることで、「出来心」で不倫を始めてしまうことを防げる可能性があるからです。

またこの時、感情的にパートナーを責めるのではなく、真剣な夫婦の約束として「不倫はしない」という取り決めを交わすことが大切です。

「もし不倫が発覚したらどうなるか」といった具体的なリスクも話し合っておくことで、より強い抑止力となるでしょう。

③頻繁に連絡を取る

毎日短時間でも良いので、頻繁に連絡を取るようにしましょう。

そうすることで心の距離を近づけることができ、不倫相手との連絡や会う時間を作りにくくする効果も期待できます。

例えば、

  • 起床後、就寝前にビデオ通話をするルーティンを作る
  • 文章だけではなく、写真や動画などを積極的に送る
  • 家族のグループで「家族日記」を作る

上記のような方法がおすすめです。

また連絡を取る際には、「元気?」「頑張って」といった定型的なやり取りだけでなく、その日にあった面白いこと、困ったこと、感じたことなど、些細なことでも具体的に話し合うことで、心の繋がりを強めることができるでしょう。

④イベントの計画を立てる

夫婦や家族で一緒に楽しめるイベントの計画を立てることは、お互いの絆を深め、不倫を防止することにつながります。

またイベントの計画を立てることで、単身赴任中の不倫の原因となり得る「寂しさ」や「孤独感」を和らげる効果も期待できるでしょう。

例えば、次の帰省の際に家族でどこへ行くか、何を食べるかといった具体的な計画を立てるだけでも、再会を楽しみに待つ気持ちが強まります。

距離が離れていて頻繁に会えない場合は、オンラインでのイベントもよいでしょう。

例えば一緒にオンラインゲームをしたり、同じ映画やドラマを同時刻に見ながらメッセージを交換したり、オンラインで食事をしたりするといったことで、離れていても同じ時間を共有しているという感覚を得られます。

さらに将来の旅行の計画や、単身赴任が終わった後のライフプランについて話し合うことも、夫婦としての未来を共有する意識を高め、不倫を防止することに役立つでしょう。

夫・妻に不倫された時にやるべきことは2つだけ

単身赴任中のパートナーの不倫が明らかになった場合、冷静にやるべきことを理解しておくことがあなた自身の権利を守り、今後の問題を適切に解決することに役立ちます。

そのためにあなたがやるべき2つのことをお伝えします。

  1. 不倫の証拠を集める
  2. 今後を考える

それぞれ詳しく紹介していきます。

①不倫の証拠を集める

パートナーが不倫していることが確実になった、あるいは強く疑われる状況であれば、まずは不倫の証拠を集めましょう。

この証拠は、パートナーや不倫相手に対する慰謝料請求、あるいは離婚裁判などで、あなたの主張を法的に裏付けるために不可欠となります。

特に重要なのは、パートナーと不倫相手が肉体関係を持ったことを証明できる直接的、間接的な証拠です。

例えば、

  • 不倫相手との性行為中の写真や動画
  • ラブホテルや不倫相手の自宅に出入りする場面

上記のようなシーンは、不貞行為の強力な証拠となります。

また肉体関係があったことを明確に示すやり取りなども有力な証拠となり得ます。

さらにやり取りを確認する中で、不倫相手の名前と住所が出てきた場合には控えておきましょう。

なぜなら裁判で不倫相手に対して慰謝料請求を行う際には、相手の住所に訴状を送るために名前と住所が必要だからです。

そのほか、「不倫の証拠になるものを具体的に知りたい」「自分で集める時の注意点が知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。

②不倫の証拠がほぼ確定したら、今後を考える

不倫の証拠が集まったら、次にやるべきことは、あなた自身の気持ちを整理し、今後の夫婦関係や人生をどうしたいのかをじっくりと考えることです。

考えられる選択肢としては、主に以下の3つがあります。

  1. パートナーとの関係を再構築する
  2. 離婚・別居する
  3. 慰謝料を請求する

それぞれについて紹介していきます。

夫婦関係を再構築する場合

パートナーとの夫婦関係を再構築する道を選ぶ場合、最も重要なのは、不倫が起こってしまった原因を夫婦二人で見つめ直し、理解することです。

原因が曖昧なままでは、同じ過ちを繰り返してしまうリスクが考えられるからです。

話し合う時のポイントですが、

  1. 不倫相手との関係を完全に断ち切らせる
  2. 信頼関係をゼロから築き直す努力をする

この二つを意識するとよいでしょう。

また不倫された側としては、パートナーを許すという大きな決断をしても、不安や疑念が完全に消えるわけではありません。

そのため再構築に向けてのルールや約束事を「合意書」という形で書面に残しておくこともひとつの手です。

その際、弁護士に依頼して合意書を作成することで、法的な効力を持たせることができます。

合意書は、もしパートナーが再び約束を破った場合の備えにもなるでしょう。

また夫婦二人だけでは感情的になってしまい話し合いが進まない場合や、どのように再構築を進めていけば良いか分からない場合は、夫婦カウンセリングを受けたり、弁護士に相談したりするのもよいでしょう。

パートナーと離婚する場合

単身赴任中のパートナーの不倫を理由に離婚を決意した場合、その不倫が民法で定められている離婚原因のひとつである「不貞行為(配偶者以外の者と自由な意思に基づいて肉体的な関係を持つこと)」にあたれば、パートナーが離婚に同意しない場合でも、裁判によって強制的に離婚を成立させることが可能です。

また不倫が「不貞行為」とまではいえない場合であっても、パートナーと不倫相手の親密な関係が長期間にわたっており、夫婦間の信頼関係が完全に破壊されてしまっているような状況であれば、「婚姻を継続しがたい重大な事由」として、裁判で離婚が認められる可能性もあります。

「婚姻を継続しがたい重大な事由」とは、不貞行為以外にも、以下のようなものがあります。

  • 性格の不一致
  • 暴力・侮辱・虐待
  • 性生活の不満

このような状況が客観的に見て重大と判断されれば離婚が成立します。

慰謝料を請求する場合

単身赴任中のパートナーやその不倫相手に慰謝料を請求する場合、いくつかの条件を満たす必要があります。

主な条件
  • 不貞行為によってなんらかの権利が侵害されている場合
  • 不倫相手に故意や過失がある場合
  • 3年以内の時効が成立していない場合

最も重要な条件は、不倫が法的に「不貞行為(配偶者以外と自由な意思に基づいて肉体関係を持つこと)」と認められる必要があるということです。

例えば、

  • 手を繋ぐ
  • 抱きしめ合う
  • キスをする
  • 二人で食事やデートに行く

上記のような行為だけでは、原則として不貞行為とは認められず、慰謝料請求は難しくなることがあります。

ただしこれらの行為が長期にわたり、夫婦関係を破綻させるほどのものであった場合は、不貞行為とは別の「婚姻を継続しがたい重大な事由」として慰謝料請求が認められる可能性もあります。

単身赴任中の不倫は弁護士に相談するのがおすすめ

単身赴任中のパートナーの不倫という問題は、感情的にも非常に辛い状況であり、法的な問題も絡んでくるため、一人で解決しようとするのは大きな負担を伴います。

そのような状況で法律の専門家である弁護士に相談することは、問題解決に向けた最も確実で安心できるステップといえるでしょう。

ベンナビ不倫では、不倫問題に強い弁護士を多数掲載。

無料相談ができるため、確固たる証拠がない段階でも気軽に相談が可能です。

土日・夜間の相談にも対応しており、電話・LINE・メールなど相談方法も豊富。

まずは気軽に相談ください。

弁護士に相談するメリット

弁護士に相談することで得られるメリットは数多くありますが、ここでは主に5つのメリットを紹介します。

メリット
  1. 法的な観点からの客観的なアドバイス
  2. 代理人として手続きを進められる
  3. 代理人として相手とやり取りできる
  4. 相手が話し合いに応じる可能性を上げられる

補足しておくと、弁護士は、あなたの抱える状況に対して、法的な観点から冷静かつ客観的なアドバイスができます。

例えば

  • 不貞行為にあたる証拠は具体的にどんなもの?
  • 集めた証拠で慰謝料請求はできる?
  • 慰謝料の相場はどのくらい?
  • 離婚した場合の親権や養育費、財産分与はどうなるの?

など、あなたの疑問や不安に対して明確に答えることができます。

また不倫の証拠収集や慰謝料請求、離婚交渉といった手続きには、専門的な法律知識が不可欠です。

その点に関しても、弁護士は法的に有効な証拠の収集方法について具体的なアドバイスができ、必要に応じて探偵事務所を紹介することもできます。

さらにパートナーや不倫相手との交渉や、裁判手続きが必要になった場合も、あなたの代理人として全てのやり取りを弁護士が行ってくれます。

これにより感情的な衝突を避け、冷静に話し合いを進めることができますし、あなた自身が相手と直接やり取りする精神的な負担を軽減することもできるでしょう。

また弁護士が間に入ることで、相手も事の重大さを認識し、真剣に話し合いに応じる可能性が高まるというメリットもあります。

このように弁護士に相談・依頼することは、単身赴任中の不倫問題という複雑でデリケートな問題を、適切かつ有利に解決するための強力なサポートになるといえるでしょう。

弁護士に不倫について相談する際の費用相場

  内容 相場
法律相談費用 弁護士に相談する際に支払う費用 無料〜30分 5,000円(税抜)
着手金 弁護士に事件を依頼した際に支払う費用 不倫相手への交渉:10万円 配偶者への交渉:10〜20万円
成功報酬金 事件が解決し経済的な利益を得られた場合に支払う費用 経済的利益の10〜20%
その他 実費(印紙代など)、交通費、宿泊費 数千円〜数万円
合計 数万〜数百万円

弁護士に単身赴任中の不倫について相談する際の費用相場は、数十万円〜数百万円ほどで、法律事務所やケースによって金額が変わります。

費用の内訳ですが、主に以下の三種類に分けられます。

  1. 法律相談費用
  2. 着手金
  3. 成功報酬金

まず「法律相談費用」は、弁護士に相談をする際に発生する費用です。

相場は一般的に30分あたり5,000円(税抜き)程度ですが、法律事務所によっては初回相談を無料としている場合もあります。

続いて「着手金」は、弁護士に事件を依頼した際に支払う費用のことです。

相場はケースによってさまざまですが、例えば不倫相手にのみ慰謝料を請求する場合の着手金は、交渉の場合で20万円程度が一般的になっています。

またパートナーへの交渉であれば、離婚問題が絡んでくるため、着手金の金額が上がることが多く、交渉で20〜30万円ほどが一般的です。

最後に「成功報酬金」は、事件が解決し、依頼者が慰謝料の獲得など経済的な利益を得られた場合に、得られた利益の額に応じて支払う費用のことをいいます。

成功報酬金の相場は、獲得した経済的利益の10〜20%程度が一般的です。

そのほか、裁判所に納める印紙代などの実費、出張が必要な場合には交通費や宿泊費などが別にかかる場合があります。

ただしこれらの費用はあくまで一般的な相場であり、依頼する法律事務所や事件の難易度、どこまでの手続きを依頼するか(交渉のみか、裁判までかなど)によって変動します。

そのためまずは無料相談などを利用して、費用体系を確認し、納得した上で依頼を検討することをおすすめします。

費用が心配な場合も、分割払いに応じている事務所もありますので、諦めずに相談してみましょう。

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単身赴任中に不倫する5つのリスク

「バレないだろう」と安易な気持ちで単身赴任中に不倫をしてしまうと、その代償は非常に大きなものとなる可能性があります。

ここでは単身赴任中に不倫する5つのリスクを紹介します。

  1. 妻・夫に離婚される
  2. 妻・夫から慰謝料を請求される
  3. 親子の関係が崩壊する
  4. 社会的な評価が落ちる
  5. 出費が増える

それぞれを詳しくお伝えしていきます。

①妻・夫に離婚される

単身赴任中の不倫がパートナーに発覚した場合、パートナーから離婚を突きつけられることがあります。

たとえパートナーが当初は離婚を望んでいなかったとしても、不倫の事実を知り、夫婦関係の修復が不可能だと判断すれば、離婚される可能性もあるでしょう。

また離婚裁判になった場合、不倫相手との関係の期間や肉体関係を持った回数など、不倫に関する詳しい事実が法廷で明らかになることもあるため、精神的な負担も大きくなることがあります。

②妻・夫から慰謝料を請求される

単身赴任中の不倫が明らかになり、パートナーが慰謝料を請求した場合には、不貞行為をおこなった側は100〜300万円程度の慰謝料を支払う義務が発生します。

ただしこの金額はあくまでも目安であり、

  • 不倫の期間の長さ
  • 婚姻期間の長さ
  • 不貞行為の回数
  • 不倫に対する謝罪の有無

など、さまざまな要素によって変動します。

例えば「不倫が20年近くにおよび、不倫の発覚後、夫が行き先を告げず家を出て別居した」というケースでは、300万円の慰謝料が認定されたことがあります。

③親子の関係が崩壊する

単身赴任中の不倫が子どもに知られてしまった場合、子どもは大きな精神的なショックを受け、親に対する不信感を抱く可能性があります。

特に思春期の子どもにとっては、親の不倫は自身の価値観や人間関係に大きな影響を与え、人間不信になったり、自分自身を否定的に捉えるようになったりすることもあるかもしれません。

またもし離婚することになった場合、不倫をおこなった側は、子どもの親権を獲得することが難しくなる傾向があります。

裁判所は、親権者を判断する際に、親の監護能力や子どもの養育環境としてどちらが適切かなどを総合的に考慮しますが、不倫という身勝手な行為は親としての適格性を問われる要素となり得るからです。

④社会的な評価が落ちる

単身赴任中の不倫は、家庭内の問題に留まらず、社会的な信用を失うリスクも伴います。

「単身赴任先だからバレない」と思っていても、意外と周囲に知られてしまうことは少なくありません。

特に不倫相手が同じ会社の同僚であった場合には、社内に噂が広がりやすく、職場での立場が悪化する可能性があります。

さらにもし会社に不倫が知られた場合、本人の役職や不倫の状況によっては、降格や異動といった処分を受けることも考えられます。

実際に、パートナーのいる教師が教え子の母親と不倫関係になり懲戒解雇になったケースがあります。

さらに会社の外でも、知人や友人、近所の人などに不倫の事実が知られることで、社会的な評価が低下し、人間関係にも影響が出るリスクも考えられるでしょう。

⑤出費が増える

不倫には、目に見える費用だけでなく、さまざまな形での経済的な負担が伴います。

例えば不倫相手とのデート代、食事代、宿泊費、プレゼント代、交通費など、不倫を維持するための直接的な出費が増えます。

さらに不倫が発覚し、離婚や慰謝料請求に発展した場合には、

  • パートナーや不倫相手に支払う慰謝料
  • 子どもへの養育費
  • 弁護士費用
  • 財産分与

など、さまざまな形で出費が増えるでしょう。

さいごに|単身赴任中の不倫については弁護士に相談を

単身赴任は、物理的な距離ができることで不倫の可能性が高まる環境になり得ますが、全ての単身赴任者が不倫をするわけではありません。

夫婦がお互いを信頼し、理解を深め、意識的にコミュニケーションを取り続けることで、単身赴任という期間を乗り越え、むしろ夫婦の絆をより一層強いものにできるでしょう。

しかし万が一不倫の可能性が高まった場合には、一人で抱え込まず、法律の専門家である弁護士に相談するのがおすすめです。

弁護士は、あなたの状況を丁寧に伺い、法的な観点から適切なアドバイスやサポートを提供してくれます

「今後どうすれば良いかわからない」「費用が心配」といった場合も、まずは無料相談を利用してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者
弁護士法人若井綜合法律事務所 新橋オフィス
澤田 剛司 (東京弁護士会)
圧倒的な数の「不貞慰謝料」、「男女トラブル」を中心に、「刑事事件」、「債権回収」、「詐欺・脅迫被害事件」等、様々な相談に対応。「どこよりも素早い対応で、どこよりも安心して任せられる」を心がけている。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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