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公開日:2015.12.7  更新日:2022.11.22

離婚したいけど子供が心配|子に与える影響・別れる前に考えるべき事

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
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「親権(子供)」が得意な弁護士に相談して悩みを解決
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離婚が子供に与える影響は、私たちが思っているよりもはるかに深刻な問題です。特にまだ年齢的に幼い子供を持つ親同士のケンカや些細な行き違いから離婚するとなった場合、離婚が子供に与える悪影響は大変大きなものになります。実際に両親が離婚したという子供たちの声を見てみると、

「自分の人生を狂わされたし、体も不自由になった」(離婚時6歳、現在25歳)
「あれこれ言われることは本当につらい。正直に両親の離婚を話せず嘘をついてしまい、それが積み重なってくると嘘をついた罪悪感が増してとても苦痛だった」
「離婚後は、母と弟と3人で暮らしましたが、子供としてこれだけは言ってほしくなかったというのは、父の悪口でした。」
引用元:離婚した親と子どもの声を聞く

しかし、どうしても離婚が避けられない時、

  • 子供に対して何ができるのか
  • どういった影響があり、何を思っているのか
  • 離婚をどうやって伝えればいいのか
  • 悪影響を最小限にする対策

上記の内容をお伝えしていきます。

なお、もし相手の不倫や浮気が原因で離婚することになった場合は、しっかりと慰謝料を請求するために浮気の証拠をつかんでおくことをお勧めします。もし信頼できる探偵が見つけられなかった場合は優良探偵の無料紹介を利用してみるといいかもしれません。

離婚による子供への影響が心配なあなたへ

離婚を考えていても、子供への影響が心配で悩んでいませんか。

結論からいうと、親の離婚によって子供によくない影響がでる可能性は十分にあります。

 

大切なのは、離婚前に子供についての取り決めをしっかりと話し合い、子供にできるだけ負担をかけないことです。もし、当事者同士で冷静に話し合いができない場合は、子供のためにも弁護士へ相談し、第三者の意見をもらうのがよいでしょう。

 

弁護士に相談することで、以下のようなメリットを得ることができます。

  • 子供について離婚時に決めておくべきことを教えてもらえる
  • 親権や養育費についてアドバイスをもらえる
  • 万が一揉めたとき、依頼すれば代理交渉をしてもらえる

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この記事に記載の情報は2022年11月22日時点のものです

離婚が子供に与える影響

書籍などの専門書によると、これまで日本では大規模な「離婚が子供に与える影響」を調査したことは無いとのこと。今インターネット上に存在している情報などは、すべて海外の調査結果を参考にしているるようです。

しかし、海外のデータであろうとなかろうと、現実に離婚は子供に影響を与えており、両親の離婚が原因で心を閉ざしてしまったケースもあります。幼い子供の両親が離婚をすることは、それ自体が大きな影響を与えることですが、子供がいくつであれ影響力は変わりません。

ただ、幼い子供の方が、離婚がもたらす大きなショックは大きくなります。まずは、離婚が子供に与える影響にどんなものがあるのか確認していきましょう。

成績の低下や社会的地位の低下

ジュディス・ウォーラースタインという心理学者が行った研究によると、離婚は子供にとって両方の親から捨てられるという不安を持ち、将来的に学業成績の悪化や、成人してからの社会的地位も低くなる傾向にあると言います。

すべてではありませんが、成績や社会的地位が低下した結果、うつ病の発症や引きこもりなどに発展する可能性もあるでしょう。

精神的なトラブルを抱える・精神病になる可能性がある

両親が揃っている子供のうち、精神的に問題のない子供は90%以上である事に対して、両親が離婚した子供では約75%以上にもなると、バージニア大学のヘザーリントン教授の研究で発表されました。

離婚により愛情を感じられない、自分に悪いことがあるのではないかという自責の念など、精神的なトラブルを抱える可能性があるでしょう。

子供が結婚した際の離婚率が約3倍になる

離婚した両親を持つ子供(娘)が将来結婚して場合、離婚していない両親を持つ子供(娘)に比べて、離婚率が約3倍に達することがわかっています。子供の頃に経験したことが将来に大人になっても繰り返してしまう可能性が高いことを考えると、安易に離婚することは避けるべきかもしれません。

何かしらの依存症になる可能性もある

薬物などのドラッグ、アルコール、タバコに加えて、自分は愛されなかったという不安などが溜まり、セックス依存症などといった「愛」に貪欲になったり、常に誰かから愛されていたいという承認欲求がこじれた依存症になる傾向も高いと言います。

もちろん、恋人や他人へ過剰に執着してしまったり、承認欲求を満たすために危険な行動に出たりするケースもあるでしょう。

離婚が子供へ良い影響を与えるケース

一方で、離婚したことで子供のストレスが軽減されるケースもあるでしょう。

  • 両親が不仲で常に喧嘩をしている
  • 子供の前で不倫や浮気などが行われている
  • DVなどの家庭内暴力やモラハラが行われている など

離婚しないことが、逆に子供への悪影響であると考えられる場合は、離婚することも念頭においていただくのも良いかもしれません。小学生を卒業するまでの子供は感受性が大人の10倍以上と言われているため、両親のちょっとした変化にはすぐに気がつきます。

私たちが考えている以上に子供は賢く、雰囲気から多くを感じ取ります。口に出せるだけの言語能力がない場合、気持ちは「泣く」「叫ぶ」などの行為で最大限に表現するしかありません。それを察するのは両親しかできないため、どこまでも自分の都合で離婚する以上、最低限子供のことだけは考えておいて欲しいものです。

離婚時に子供が親へ求めていること

以前フジテレビも人気ドラマ「最高の離婚」にこんなセリフがありました。「結婚は3Dです、3D。打算。妥協。惰性。そんなもんです。」好きな人同時が結婚をすると、私たちの多くは考えていますが、男性は以外とこう感じている方も多くいいます。これは存外真実かもしれませんが、子供は違います。

結婚も離婚もどちらも幸せになるためにすることかもしれませんが、離婚した子供がどう感じ、あの時何をして欲しかったのか、「文部科学省」が実施した「子供の育ちをめぐる現状等に関するデータ集」から抜粋してご紹介します。

両親が離婚をする時に子供がしてほしかった事

・離婚の理由なんかどうでもよい。どう責任をとるのか伝えてほしかった(当時6歳)
・家族だから分かるはずという思いこみは捨ててほしい
 どんなことを考えていてどうしたいのか、
 子どもが何を考えているのか話し合ってほしかった(当時11歳)
・子どもの生活に影響を及ぼさないように離婚する時期を考えて、
 その事情を分かりやすく説明してほしかった(当時15歳)
・どうして離婚したいかをきちんと説明してほしい(当時19歳)
・住む場所や環境がどう変わるのかを説明して安心させてほしい(当時21歳)
抜粋:公益社団法人|家庭問題情報センター

離婚することの理由や、離婚して今後どうする予定なのか、ちゃんとした説明を望む声が多くなる結果となりました。また、自分の考えをちゃんと聞いてほしい、理解できるように説明してほしいという意見が総じて多く、「子どもが小さいから説明をしなくても良い」という考えはナンセンスであると思った方が良さそうですね。

離婚についての説明有無

・親から説明があった:75%
・親以外(祖父母・親戚など)から:7%
・説明を受けなかった:18%
 
・説明に納得した:13%
・納得できなかった:65%
・どちらとも言えない:22%
引用元:文部科学省|養育環境の変化と子どもの成長に関する調査結果

離婚の説明を子供にしていた家庭としなかった家庭

公益社団法人 家庭問題情報センター」の調査では、離婚を親が子どもに説明をしていたのは101人中71人(70%)、説明をしなかった親は28人(28%)となりました。

説明をしなかった理由

子供の年齢が低くて、話してもわからないだろうと思っていた理由が多くありました。一方で、年齢が高い子供に離婚の説明しなかった理由は、離婚問題が複雑になっていたり、すでに知っているだろうからあえて説明していないなどの理由がありました。

説明をした理由

7割が子供に対しても説明をしているわけですが、理由として、子供も巻き込んでしまうのできちんとすべきだと思った。説明すれば理解してくれると思った。などがありました。子供が説明を望んでいることがわかった今、誠意のある対応を心がけてほしいものです。

離婚の説明を受けた子供と受けなかった子供の反応

説明の内容には「お父さんとお母さんは一緒に暮らせなくなった」「ずっと別居していたけれど、正式に離婚することにした」など離婚の事実を淡々と伝える説明が4割。「お父さんが借金を繰り返した」「お父さんに好きな人ができた」など離婚の原因(異性関係、借金、アルコール依存など)に踏み込んだ説明が3割との結果に。

その他には「お父さんとお母さんは離婚するけれど、子供たちの親ということは変わらないから」「お父さんは出て行くけれど、ずっとお前たちのお父さんだから」といった伝え方がありました。しかし、説明を受けた人であっても、十分に説明がなされていないと感じる人は少なくないようです。

・何も言わなかった。遠慮か言ってはいけないと思ったのか、
 態度にも言葉にも出さなかった」(8歳・女/11歳・男)
・大粒の涙を流して『嫌だ』と言って泣いた(8歳・女、9歳・女)
・好きだからどちらも選べない。一緒に暮らせないのかと泣いた(6歳・男)
・知らなかった、聞きたくなかったと言い、心因性の視聴覚障害が発症。
 遺尿、夜尿などの退行現象が生じた(8歳・女)
・勝手離婚したくせにそのしわ寄せを子どもに向けるな
・離婚して家計が苦しいなんて知らない。普通の生活をさせてほしい (3歳・女)
抜粋:公益社団法人|家庭問題情報センター

表面上は淡々としていた子、泣いて表現した子、心身に反応が出た子など、反応は様々です。泣いた子の年齢も3歳から19歳にわたっていますし、涙の裏に秘められた思いは計り知れません。一方で、ちゃんと説明して、納得を得られた子供からは、「4歳の子にも離婚の理由を説明してくれた。悩まずにすんでよかった」(4歳・女)という意見もありますので、最初から伝わるわけないと思って諦めないことが重要です。

子供には以下のことを伝えましょう。

  • これから自分はどうなるのか
  • 離婚することの説明
  • やり直しの可能性はないのか
  • 今後会える可能性はあるのか

離婚に至った理由などはどうでもよくて、離婚後の自分はどうなるのかや、またどちらの親にも会うことはできるのかを最も知りたがっていると言えます。

離婚した両親に子供が求めている事|子供がどう乗り越えてきたか

下の表を見てみるとわかるように、離婚当時は両に否定的だった子供が、現在は肯定的な考えに変わっていることも多いようです。なので、親としてできることは、将来のことも含めてきちんと説明することと、少しでも子供に不便な思いをさせないための努力をすることです。

表:離婚についてどう考えていたか?(子の回答)

離婚に対する考え方

離婚時(%)

現在(%)

離婚してよかった

19(20)

30(31)

離婚は仕方がなかった

24(25)

34(35)

離婚してほしくなかった

30(31)

16(17)

わからない・その他

17(18)

10(10)

無回答

6(6)

6(6)

引用:公益社団法人|家庭問題情報センター

離婚当時のショックやこれからどうなるのかという不安から、年月を経て家庭状況の変化や善し悪しは別として、現実を受け入れる気持ちの整理によるものと思われます。

子供が父親に求めていること

  • 養育費、学費など金銭的援助:19人(20%)
  • 面会交流など離婚後の関わり:15人(16%)
  • 愛情がほしかった:11人(11%)
  • 離婚の説明がほしかった:6人(6%)
  • 父親の在り様を示してほしかった:6人(6%)
  • 弱音を吐かない、借金をしない、尊敬できる親、母親の悪口を言わない:5人(5%)
  • その他:34人(35%)

子供が母親に求めていること

  • 今のままで十分:15人(17%)
  • 母親の生き方、在り様:13人(14%)
    投げやりなことを言わないで子どもに罪悪感を持たないでなど
  • 愛情、優しくして:10人(10%)
    優しくして、甘えさせて、ストレスを子どもにぶつけないで
    父親に似ていると責めないで など
  • 離婚についての説明:6人(6%)
  • 父親の悪口を言わない:5人(5%)
  • 父親との面会交流:4人(4%)
  • 再婚しないでほしい:4人(4%)
  • その他:48人(50%

こういった意見が多く寄せられています。日本人の特性かもしれませんが、環境の変化への対応能力の高さとある種の諦めが入り混じった感情が見て取れます。いずれ納得してくれるという傾向が多いように感じますが、当時のストレスはやはり相当のものであると考えられますので、離婚は慎重に行うことは必須であると言えますね。

離婚後に子供がストレスを感じる4つの親の行為

子どもはいくつになってもやっぱり子どもです。いつでも親の愛情を欲していますし、いつでも構って欲しいと、心のどこかで考えています。そんな子供たちにどういった対応をしていけば良いのか、見ていきたいと思います。

離婚の理由を子供のせいにする

  • あなたのために離婚をしなかった
  • 離婚したのはあなたのためだった、など

離婚したこと理由を子供のせいにするのは絶対にやめましょう。そんなことは子供からしてみれば良い迷惑です。そんなことを言われたら、あなたならどうでしょう?余計なお世話だった。ふざけるなと思いませんか?

子供も感情のある人間なんです。このことを忘れてはいけません。

子供の考えや気持ちを軽く見る

子供にはわからない。まだ幼いからといって子供が離婚を理解できないかと言われれば、決してそうではありません。どうせまだ理解できないと思って何も伝えなかったり、下手に隠すようなことをするのは逆効果です。ひとりの人間として、最大限尊重した対応をしてあげましょう。

子どもの声からは,「離婚前には父母間の激しい闘争又は冷えきった雰囲気の中で,子どもは息を殺して推移を見守り,離婚になったら自分はどこで, 誰と暮らすことになるのだろうかと,不安と緊張に包まれる。 離婚後は,別れて暮らす親の喪失感と悲哀感,激変する生活環境への不安感,世間の偏見と哀れみのまなざしを意識して,友達にも本当のことが言えない寂しさ・孤独感に悩む」姿が浮かび上がります。
引用元:離婚した子供の声を聞く

面会交流やもう一方との親との交流を禁止する

もし離婚原因がDVやアルコール依存、借金などの場合は子供でも離婚してよかった、離婚は仕方がなかった。そう受け入れている場合が多いのですが、基本的には両親の離婚は望んではいません。

胸の内を吐露することは少なくても、心の底ではどちらの親からも愛されたいと願っています。別れて暮らす親に対して、愛してほしい、優しくしてほしいと常に感じています。誕生日や成人式、結婚式には「おめでとう」の電話か手紙がほしいと思っていますし、親同士が相手の悪口を言わないでほしいと本気で願っています。

一方の親の悪口をいう

片方の親の悪口を言うと、子供は「片親疎外」となる可能性があります。すでに「父親(母親)がいない事に対する影響を知っておく」で紹介した症状ですが、一方的な親の悪口を聞かされることで、自閉症などの精神病を患ってしまい、将来的にも親と同じように離婚を経験したり子供に対しても同じようなことをしてしまう可能性が高まります。

離婚時に子供について夫婦で決めておくべきこと

離婚した場合に必ず話題に上るのは子供の親権者と氏の問題、そして養育費と面会交流です。

親権者の問題

離婚する際は必ず親権者を決める必要があります。親権というのは未成年の子供の代わりに法律行為をする権利のことで、身上監護権と財産管理権があります。子供がいる場合の離婚においては、子供の親権を決めない限り離婚することはできませんので、父と母、どちらが親権を獲得するかの話し合いが行われることになりますが、かなりの高確率で親権をどちらにするかの争いが起きます。

親権者を決める手続きや、親権者となる為のポイントなどは「子どもの親権を獲得したい方が離婚時に親権を勝ち取る為の6つのポイント」「離婚調停で親権を獲得する為の知識まとめ」をご確認いただければと思います。

子供の戸籍や氏の問題

基本的には旧姓に戻りますが、旧姓に戻らない方法もあります。

  • 離婚のことを周囲に知られたくない
  • 仕事の関係で名字は戻したくない

などの理由で結婚中の名字のままにしておきたい場合は、「離婚の際に称していた氏を称する届」を「離婚の日から3ヶ月以内」に提出する必要があります。また、離婚届けを出しただけでは、子供に戸籍は父親のもとのままですので、母親が子供の親権も持った場合で、母親と同じ戸籍にしたい場合は回の手続きを行う必要があります。

1:「子の氏の変更許可申立書」を家庭裁判所に提出

これの手続きによって、子の名字を母親と同じ名字にする事ができます。この申立書は子の親権者が提出します。

2:許可が出たら、役所に「入籍届」を提出

これにより、子供を母親と同じ戸籍に入れることができます。一度この届を行うと、簡単には結婚前の名字に戻れなくなります。じっくり考えた上で行ってください。

養育費の問題

養育費とは、衣食住にかかる費用のほか、学費、教育費、娯楽費など、未成年の子供が生活するために費用のことです。1人前の社会人に育てるためにかかるお金を負担するのは親の義務であり、子どもにはそれを受ける権利があります。

離婚をしても、親であることに代わりはありませんので、親権の有無に関係なく、父母が分担すべき費用とされています。基本的には収入の多い親から少ない親へ、子どもと離れて暮らす親から養育している親へ、資力に応じて支払うのが一般的です。

この養育費の支払いは滞るケースが多発しており、母子家庭の実に80%が養育費の支払いを受け取っていないという実情があります。いくらをいつまでに払い続けるかは離婚前にきちんと決めていかないと、子供の教育上もよくありませんし、残された方も困ることになりますので、「養育費獲得の完全ガイド|増額や支払いを続けてもらう知識」を参考に、養育費の問題を少しでも解消できるようにしておきましょう。

面会交流の問題

面会交流とは子供と離れて暮らす親と子供が直接会ったり、手紙・電話・メールなどの交流も持てるようにする権利のことです。親である以上子供に会いたいのは当然のことであり、子供にとっても両親が揃っていることは教育上、精神上も良いとされ、子供が大人になった場合の悪影響をなくす最も有効な手段と言えます。

離婚するかしないかの判断基準

離婚するのかしないのか、その判断基準やポイントはひとそれぞれですし、割り切ってメリットとデメリットで判断できることではないとは思いますが、ひとつの指標として捉えていただければ幸いです。

離婚しても自分だけで生きていけるかどうか

離婚後は自分の収入だけで生きていくことになります。夫側は正社員のままキャリアを築けてきたケースが多いですが、妻側は妊娠出産を機に退職している人も多いでしょう。

そのため妻側は、キャリアが途切れたところから積みなおす必要がありますし、子供を抱えて終活をする必要があります。このような経済的な問題は離婚する上で重要です。離婚しても自分の収入だけで生活できるかはよく考えなければなりません。

精神的に自立できるかどうか

子育てをしながら働くこともかなり大変です。養育費の受け取り状況は最悪の一言であり、子供の送り迎えや掃除洗濯といった家事に加えて仕事をすると1日16時間労働をするといった過酷な環境を戦わなくてはいけない可能性も在ります。

パート勤めの44歳のシングルマザーが、生活に困窮して家賃を滞納し、県営住宅の立ち退き期限の当日、中学2年の娘を殺害して懲役7年の判決を受けたのは、2015年6月のことだ。毎月のパート収入が4~8万円しかなかったという母親は、役所に生活保護の相談もしていたようだが、利用することができなかったという。
引用元:シングルマザーの極限生活、昼夜16時間労働に「死ねって言っているようなものですね」

母子家庭における元夫からの養育費の支払いを受けているのは、全体の19.7%(平成23年度時点)。総母子家庭世帯123万世帯のうち、80.3%もの家庭が養育費の支払いを受けていないというのが、今の日本の養育費事情です。
引用元:離婚後の養育費の支払い率

  • 現在も受けている:19.7%
  • 過去に受けたことがある:15.8%
  • 受けたことがない:60.7%
  • 不詳:3.8%

厚生労働省|離婚母子世帯における父親からの養育費の状況を元に作成

シングルマザーの労働力率は86%となっており、女性全体の47%の2倍近くに達している。また、完全失業率も9%と、女性全体の5%を大きく上回っているのが現状です。ただ、シングルマザーの支援制度も今は徐々に充実してきているので、そういった制度の存在を積極的に探して利用するのもいいですね。

離婚後も親身になってくれる人がいるかどうか

離婚した母が最も頼るのはやはり自分の両親などの親族です。

離婚しても頼れるひとが身近にいるかいないかは精神的に大きな支えになります。離婚をした後、自分が頼れるひとがいるかどうはでも、離婚するしないの判断になりそうですね。

離婚後はシングルマザーの為の支援制度を活用しよう

ここでは幾つかのシングルマザーの支援制度や母子家庭の特約をご紹介いたしますので、今後の生活が少しでも楽になるよう参考にしていただければと思います。

児童扶養手当

国の制度で、18歳未満の子供の養育している母親または父親に支給されるものです。第一子の支給額が年収に応じて変わりますが、第二子は月額5000円、第三子からは月額3000円が加算されます。

児童育成手当

地方自治体の制度で、金額は自治体によって事なりますが、支給条件を満たせば児童扶養手当とは別に支給されます。両方とも住所地の役所で申請し、戸籍謄本や住民票、健康保険証などの基本的なものがあれば誰でも申請できます。

ひとり家庭への支給月額例

子供ひとりの場合

 

こども2人の場合

児童扶養手当

41720円

 

41720円+5000円

46720円

児童育成手当

13500円

 

13500円×2

27000円

子ども手当

13000円

 

13000円×2

26000円

合計

68220円

 

合計

99720円

※支給は年3回まとめて支給
※右にスライド可能

児童扶養手当:4、8、12月
児童育成手当:10、2、6月



母子生活支援施設

母子家庭に居室の提供、自立支援、就労支援、子どもの学習指導が受けられる。

母子アパート

母子家庭専用の都営住宅への入居が受けられる

都営住宅に関する優遇

都営住宅への当選が7倍高くなる他、住宅使用料が2分の1になる。

※右にスライド可能

税金などの軽減
所得税・住民税の軽減 母子・父子家庭で一定の要件に当てはまる場合、所得税・住民税の軽減措置が受けられます。
国保・国民年金保険料の減免 国民健康保険や国民年金の保険料を納めるのが困難な場合、減額または免除が受けられます。
水道・下水道料金の減免 児童扶養手当が支給されている世帯なら、水道の基本料金と従量料金や下水道料金の減額や免除が受けられます。

※右にスライド可能
 




ひとり親家庭医療費助成

ひとり親家庭の父または母、及び子どもが医療機関で診療を受けた時に支払う医療費の自己負担が助成されます。

ホームヘルプサービス

ひとり親家庭の父または母が就労や一時的な病気、ケガなどで日常生活に困った場合に、育児や食事の世話などをしてくれるホームヘルパーを派遣してくれます。

ひとり親家庭休養ホーム

ひとり親家庭の親子で旅行などに出かける場合に、指定された宿泊施設や日帰り施設の利用料の一部を助成してもらえます。

JR通勤定期乗車券の割引

児童扶養手当が支給されている世帯で、JRを利用して通勤をしている場合、通勤乗車券を3割引で購入できます。

都営交通の無料乗車券

児童扶養手当が支給されている世帯などの世帯員のうち、1人に限り、都営交通(都電・都バス・都営地下鉄)の無料乗車券が交付されます。

※右にスライド可能




母子福祉資金

母子家庭が対象で、事業、住宅、就職、就学などに必要な各種資金が無利子で借りられます。

女性福祉資金

条件を満たしている女性が対象で、事業、住宅、就職、就学などに必要な各種資金が、無利子または低金利で借りられます。

生活福祉資金

所得の少ない世帯などが対象で、教育支援や福祉に必要な資金が借りられます。ただし、母子家庭では、母子福祉資金や女性福祉資金の利用が優先されます。

※右にスライド可能

まとめ|幼くても家族の一員として子供へ説明する

この記事では。

  • 離婚が子供に与える影響がどんなものがあるのか
  • 離婚のことを子供への伝え方
  • 悪影響を最小限に抑える方法

これらをご紹介してきましたが、お役に立てたでしょうか?子供の幸せを願うのは親として当然ですが、実は子供も親の幸せを願っています。ひとりで育ててくれたことに対する感謝も持っていますし、自分も何か手伝える事はないかと心の中では思っています。

片親だから、生活が苦しいからといって子供との楽しい思い出が少なくて良いはずがありません。「シングルマザーの為の支援制度を活用しよう」でご紹介したようなものは、この他にもたくさんありますので、子供と旅行に行ったり遊びに行く事に、どうか抵抗を感じないでほしいと思います。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事は離婚弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※離婚弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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