![Cta_merci](/assets/cta_merci/ricon_merci.jpg)
離婚をするときに子供の親権や慰謝料、財産分与などで相手と揉めて、弁護士が必要となったときにかかる費用相場は、内容にもよりますが50~100万円ほどになります。
弁護士費用が払えなくて泣き寝入りすることも…。
- 相手に親権を渡したくない
- 養育費を払ってもらえなくなった
- 不倫相手に慰謝料を請求したい
弁護士保険は、法律トラブルで弁護士に依頼したときの費用が補償されます。
離婚トラブルだけでなく、子供のいじめ、労働問題等でも利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると大学費用(授業料)は、国立大学で年53万5,800円、私立大学で平均年95万9,205円かかるといいます。
このような高額な大学費用を請求された場合、できる限り支払いを拒否したいと考える義務者はでしょう。
そこで本記事では、大学費用の支払いを拒否したい方のために、以下の内容について解説します。
本記事を参考に大学費用を拒否できるかどうか、拒否するにはどうしたら良いかなどを正しく理解しましょう。
親は子どもに対して扶養義務を負うため、離婚したあとも養育費を支払う必要があります(民法第877条1項)。
しかし、子どものために必要な費用が、全て養育費に含まれるわけではありません。
まずは養育費の基本事項について確認しておきましょう。
養育費の支払い期間に関する明確なルールはないため、離婚時に両親が任意に決めることができます。
一般的には「子ども(未成熟子)が成人するまで」といった取り決めをすることが多くなっています。
なお、2022年4月1日より成人年齢が20歳から18歳に引き下げられましたが、民法改正前に「成人するまで」と取り決めをしていた場合は養育費を20歳まで支払う必要があります。
養育費とは、生活費・教育費・医療費など子どもが経済的・社会的に自立するまでに必要な費用のことをいいます。
しかし、子どもに必要な費用であっても、以下のような費用は養育費に含まれないことになっています。
このような子どものために必要になる一時的な費用は「特別費用」と呼ばれます。
養育費と異なり、このような特別費用については当然に支払う義務を負うわけではありません。
特別費用である大学費用は、当然に支払う必要はありません。
しかし、事前に合意書などで承諾している場合は拒否できない可能性があります。
ここでは、大学費用を拒否するのが難しい場合と、拒否できる可能性がある場合についてそれぞれ確認しましょう。
大学進学や大学費用の支払いについて義務者が承諾していた場合、拒否するのは難しいでしょう。
承諾には、合意書や調停調書といった明示的なものだけではなく、以下のような黙示的なものも含まれます。
このようなケースでは「大学に進学することを承諾している」と判断される可能性が高く、大学費用を拒否するのが難しくなります。
大学進学や大学費用の支払いについて承諾していなかった場合は、拒否できる可能性があります。
このようなケースであれば原則として大学費用の負担義務はないと考えられます。
ただし、大学卒業までの通常の養育費を支払う義務は負う可能性があるでしょう。
ここでは、義務者が養育費の支払いを拒否するためのポイントを解説します。
大学費用を拒否するには、従来から支払いに合意していない証拠を用意することが重要です。
そこで、以下のような証拠が残っていないかを確認しましょう。
口頭で「大学進学に反対していた」という場合、言った・言っていないなどの水掛け論になることも多いです。
メールやSNSなどでも構わないため、承諾していないことがわかる証拠をできる限り集めるようにしましょう。
黙示的に「大学進学を承諾していた」と判断されないようにすることも重要です。
たとえば、SNSやメールなどで「大学に行かせる」という文面を受け取り、とりあえず「わかった」と返事をしている場合は、大学進学を承諾していると判断される可能性があります。
また、大学や塾などの資料を受け取っており、そのまま黙認していた場合も、承諾していると判断される可能性が高いです。
このように大学進学や大学費用の支払いを認めるようなやり取りをしないように注意しましょう。
大学費用を拒否したい場合は、養育費トラブルが得意な弁護士に相談・依頼することもおすすめです。
弁護士に相談することで、大学費用を拒否できるかどうかの判断をしてもらえます。
また、元配偶者から養育費・特別費用を請求されたときのやり取りを任せることも可能です。
まずはベンナビ離婚で養育費トラブルが得意な弁護士を探して、相談してみることをおすすめします。
大学費用の支払いを拒否できなかった場合でも、義務者は大学費用の全額を負担するわけではありません。
個々のケースによって異なりますが、通常は奨学金やアルバイト代などを考慮しても不足している大学費用の一部を負担することになります。
実際、2015年(平成27年)4月22日に大阪高等裁判所は「不足した大学費用の3分の1を義務者が負担すべき」という決定を出し、年間11万652円(月額約9,000円)の養育費の増額を命じたケースもあります。
X(母)がY(父)に対し,XY間の子Aらの養育費の支払いを求めた事案において,本決定は,XとYが婚姻中に,Aの進学する高校を検討した際,国立大学の進学を視野に入れた進学先を選択したこと,その際,国立大学の進学を視野に入れて高等学校を選択する旨の話はYも聞いていたことから,Yは,超過教育関係費用のうち,Aが国立大学に進学した場合の学費標準額と通学費に相当する金額の一部を負担するのが相当であるとしたが,X及びYの収入や生活状況などからすると,仮にXとYが離婚しなかったとしても双方の収入でAの学費等の全額を賄うのは困難であり,A自身においても,奨学金を受けあるいはアルバイトをするなどして学費等の一部を負担せざるを得なかったであろうことが推認されることから,Yの負担すべき割合を3分の1とし,これに従って超過教育関係費のうちYの負担すべき金額を算出し,標準的算定表により算定される養育費額に加算してYに対し支払いを命じた。
なお、大学費用の負担額の計算は難しいため、弁護士に相談して適正な金額を算出してもらうほうが良いでしょう。
最後に、大学費用の支払いを拒否したい方が知っておくべき注意点を説明します。
大学費用を承諾していない場合でも、合理的な理由があるケースでは養育費の支払いが必要になります。
義務者が大学費用を負担する合理的な理由があると判断されやすいケースには以下のようなものがあります。
特に義務者の収入、学歴、地位などから、大学費用の負担が不合理でない場合には注意したほうが良いでしょう。
大学費用を負担するかどうかの話し合いは難航する可能性が高いです。
当事者間での話し合いがまとまらなければ、調停や審判に移行することになります。
調停・審判の期間は事案によって異なりますが、長引いた場合は半年~1年程度かかることもあるでしょう。
大学費用を拒否できるかどうかは事案によって異なります。
大学進学や大学費用の支払いに合意をしていない場合でも、黙示的に承諾したと判断される場合や大学費用を負担するのが合理的だと判断される場合もあるので注意が必要になるでしょう。
大学費用を拒否したい場合は、まず養育費トラブルが得意な弁護士に相談するのが重要です。
ベンナビ離婚を使って養育費トラブルが得意な弁護士を探すことから始めてみましょう。
【初回相談無料】ご相談から一貫して同じ弁護士が対応致します。離婚問題に悩まれたら、できるだけお早めにご相談下さい。20年の弁護士歴を活かし、解決に向けたトータルサポート!
事務所詳細を見る【離婚に特化】【女性の離婚に注力】【銀座駅徒歩3分】親権・養育費等の子育て中の方の相談や熟年離婚の相談等、幅広い女性の悩みに対応。離婚交渉、離婚調停の豊富な経験を持つ女性弁護士が親身にサポートします
事務所詳細を見る◆「おためし無料相談」<夜間休日もOK>実施中!◆不倫・不貞の慰謝料請求したい/請求された方◆「離婚を決意」した方◆実績豊富な弁護士が、あなたにぴったりの具体的な解決策をアドバイス!【相談実績300件超】
事務所詳細を見る離婚する際には、お金に関する様々な取り決めが必要になります。そのため、何かトラブルが生じるのではないかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では...
浮気が原因で婚約破棄をした場合、元婚約者や浮気相手に対して、慰謝料をはじめとした損害賠償請求ができます。本記事では、婚約破棄後に請求できるお金の種類や慰謝料の相...
夫や妻の浮気などが原因で離婚する場合、相手に慰謝料請求できます。ただし慰謝料請求をおこなう場合、慰謝料請求の基本知識について把握しておく必要があります。本記事で...
本記事では、離婚しない場合における不倫慰謝料請求の可否や、慰謝料の相場、請求の手順、注意点などを解説します。 子どもがいるから離婚は避けたい、経済的な理由から...
50代での熟年離婚。慰謝料がどのくらい貰えるのか気になりますよね。長年の不満が解消されるくらいの金額が欲しいと考えている方も意のではないでしょうか。この記事では...
浮気の慰謝料とは、浮気をされた夫・妻の精神的な苦痛に対して支払うお金のことです。この記事では、浮気の慰謝料が高額・低額になりやすいケースや実際の判例を紹介します...
大学費用は国立大学で年53万円、私立大学で年95万円もかかります。本記事では高額な大学費用の支払いを拒否したい方のために、大学費用が養育費に含まれるかどうか、大...
不貞行為の裁判で負けてしまった場合、支払う慰謝料が多額になったり、訴訟費用の負担が発生したりする可能性があります。 本記事では、裁判で負けるとどうなってしまう...
配偶者が浮気をしていて慰謝料を請求したいものの、メールしか証拠が見つからないというケースは少なくありません。本記事では、浮気の証拠がメールだけの場合に慰謝料請求...
仮面夫婦の状態で配偶者の浮気が発覚した場合、いくつかの対処法があります。また、浮気に対して慰謝料請求ができるかについても把握しておく必要があるでしょう。本記事で...
ダブル不倫とは、一般的に既婚者同士が不倫することを指します。お互いに既婚者同士である為、割り切って不倫できるようですが、一体そういった心理で大きなリスクを犯して...
離婚慰謝料の相場は50万円~300万円といわれていますが、これは離婚原因の内容、婚姻期間、子どもの有無、年収などによって変わります。そこで離婚の慰謝料の基本や相...
ダブル不倫(W不倫)の慰謝料相場と、不倫をされた方が不倫相手に慰謝料を請求する手順を紹介しています。ダブル不倫は被害者側と加害者側が複数いて、誰に請求するかが非...
悪意の遺棄とは、生活費を渡さない、理由のない別居、健康なのに働かないといった行為のこと。この記事では、悪意の遺棄とは何なのか、悪意の遺棄となる11の行動、悪意の...
婚約破棄による慰謝料の相場は50万円から200万円とされており、婚約の状況によってはさまざまな慰謝料を請求できる可能性が高いと言えます。この記事では、婚約破棄に...
セックスレスが原因で慰謝料を請求する際、相場はいくらになるのか、そもそも慰謝料は請求出来るのか、気になる方も多いと思います。慰謝料はセックスレスの期間が長いこと...
離婚の慰謝料は、一定の条件を満たしている場合、離婚後に請求することが可能です。また、請求できないケース、慰謝料の相場や慰謝料請求の方法について解説します。元パー...
彼氏が既婚者だと発覚した場合、状況によっては彼氏を訴え慰謝料請求できる可能性があります。また、彼氏が既婚者だと知らなかった場合、不倫の慰謝料を請求されても回避で...
不倫における内容証明の書き方や出し方に加えて、内容証明を送るメリット、注意点、対処法についてご紹介します。不倫相手や配偶者に内容証明を送ろうか悩んでいらっしゃる...
合意の性行為で妊娠した場合、慰謝料の請求は基本的には難しく、よくて中絶費用の半分が請求できるくらいでしょう。この記事では、慰謝料が認められた判例を紹介しながら、...
大学費用は国立大学で年53万円、私立大学で年95万円もかかります。本記事では高額な大学費用の支払いを拒否したい方のために、大学費用が養育費に含まれるかどうか、大...
恋人に浮気され、慰謝料を請求したいと考える方もいるはずです。しかし、カップルという関係性でも相手に慰謝料を請求できるのでしょうか。この記事では、恋人が浮気をした...
今回は、離婚した後でも慰謝料を請求する為に知っておくべき時効の知識と、時効が迫っている場合の対策をご紹介していきます。
離婚慰謝料をより多く受け取りたいなら、離婚慰謝料に強い弁護士に相談・依頼するのが重要です。この記事では離婚慰謝料が得意な弁護士の特徴、慰謝料請求が得意な弁護士に...
不貞行為の慰謝料は原則として二重取りできません。配偶者と不倫相手の双方に慰謝料請求する場合の注意点や慰謝料の相場について解説します。
慰謝料請求を弁護士なしで行うことは可能なのでしょうか。この記事では、慰謝料請求を弁護士なしで行う方法と、慰謝料請求を成功させる6つのコツ、失敗するケース、慰謝料...
離婚や慰謝料問題は、早い段階で弁護士に相談することで、有利な状況で話を進められます。この記事では、無料相談も行っている相談先をまとめました。また、慰謝料請求は離...
相場以上の慰謝料を請求された方は、弁護士に依頼することで慰謝料を減額できる可能性があります。不倫や離婚などで慰謝料を請求されてしまった方向けに、慰謝料の減額交渉...
不貞行為の裁判で負けてしまった場合、支払う慰謝料が多額になったり、訴訟費用の負担が発生したりする可能性があります。 本記事では、裁判で負けるとどうなってしまう...
熟年離婚では、適切な慰謝料を獲得できるかで老後の経済的な負担が大きく変わります。この記事では、慰謝料が認められやすいケースや増減する12の要因、支払い能力がない...
この記事は、浮気相手が慰謝料を払わない理由、浮気相手が慰謝料を払わないときの対処法などについて解説しています。
不貞行為について慰謝料の判例をご紹介します。不貞行為の回数による慰謝料の増減も解説しています。