大学卒業後、LEC社員を経て弁護士になった武藏(むさし)先生。
実際にお会いしてみると、フランクで余裕のある印象ですが、実際は超超超多忙な人気弁護士です。今回のインタビューでは、「弁護士が天職!」とおっしゃる武藏先生の素顔に迫ります!
相談のしやすさは世界一!明るさと包容力が特徴的な弁護士
――本日、武藏先生にインタビューさせていただくのですが、もう既に話しやすいです!(笑)
ありがとうございます!(笑)相談のしやすさは世界一と自負しているんで、気軽にしてください(笑)
――いやもう、私も弁護士と接する機会が多いんですが、弁護士というとざっくり二つのタイプに別れるんですよね。本当に真面目で正義を遂行したいという方と、自由に仕事したいから弁護士になったんだよっていうような個性派の方が。
私も真面目ですよ!(笑)
――はい、存じています(笑)すごく話しやすいですけど、やっぱりお仕事の話をされる際は、こう言葉を選んでいらっしゃるというか、噛み締めて話されているなという印象ですね。
依頼を受けたからには当然真面目にやりますが、普段はこんな感じでね、リラックスしていただきたいですね(笑)
――はい、じゃあどんどん聞かせていただこうかなと思うんですが、ずばり武藏先生はなぜ弁護士になったんでしょうか?
あ、よくあるやつですね!(笑)やっぱり、立場が弱い人、困っている人の味方になりたいというのはありました。それとは別に、組織ではなくて自由な働き方をしたかったというのもあります。
――なるほど。確かに、武藏先生の雰囲気だと、何かに縛られるよりは、自分でどんどん開拓していくような方のように感じますね。
そうですね(笑)
――大学は経済学部で、この時点ではまだ明確に弁護士を目指していたって感じではないですか?
卒業後目指してましたけど1回社会人を経由してって感じです。大学出て、司法試験の勉強をしながら、LEC、東京リーガルマインドって会社で働いていました。
――資格取得をサポートする通信教育を提供していますよね。司法試験から不動産関連、労務、司法書士、医療系まで幅広く。
そうです!大学出てから、LECでバイトしてて、2年くらいで契約社員になったんですよね。LECの社員には、司法試験受けた人も大勢いました。司法試験に落ちたって話もよく聞いたんですが、僕はロースクールに通って、司法試験に合格しましたね。
――なるほど。やっぱりその時期に、ちょっと組織より自分でやってみたいなって気持ちもあったんでしょうか。
そうですね。そういうのもあったと思います。
――LECの社員だったということで、法律関連で役立ったことってありますか?
いや、ノウハウは全く活きてないですね(笑)でもワードやエクセルの使い方は上手くなりました。管理職だった経験やノウハウも、事務所を開設して事務員さんのマネジメントに活きていますね。
――なるほど。結構企業だと、エクセルって使うところは使いますもんね。管理職でマネジメントにも強い部分は、事務所経営にも役立ったと。弁護士になった後は、別の事務所に入所してから、『法律事務所エムグレン』を開業されたんですね。
財産分与は揉めるもと!結婚期間が長ければ相談を
――武藏先生のもとに寄せられるご相談として、どういったものが多いのでしょうか。
本当に何でもやりますよ!今は離婚が多いですが、企業法務や債権回収、損害賠償請求、強制執行、労働関係など、一般民事は一通り何でもやります。離婚だと今力を入れているのは、財産分与の争いや、熟年離婚の部分ですね。
――なるほど、ちなみになぜ財産分与や熟年離婚に力を入れているのでしょうか?
離婚って年齢によって、争点が違ってくるんですね。比較的若い方だと、親権や養育費って問題にぶつかるんです。相手が養育費を払うように話をまとめたりとか。最終的に女性が親権を得て落ち着くケースは多いです。
一方で財産分与ってなると、結構こじれるんですよね。
――なるほど。
例えば自宅を持っているけど、親が頭金を出したとか、どっちが住むとか。また、熟年離婚になると、築いた財産も多額になるので、これを分けるにも揉めるんです。専業主婦には1円もやらないとかね。
――ううーん、なるほどですね。縁が切れる時、お金にも一層シビアになりますよね。別れる奴に金なんか渡したくないって気持ちもわかります。
そうなんです。かなり紛争化しやすいので、この問題には力を入れてやっていますね。
――なるほど…。こうした軸となる弁護士業務以外にも…離婚など複数分野の書籍を出版されたり、他のメディアで法律について解説したりと、多彩な活動をされていますね。特に他のメディアで受けた法律コラムが面白くて、笑いながら拝見しました(笑)
ありがとうございます(笑)色々こうした楽しい仕事もさせてもらっていますね(笑)
――変な話ですけど、武藏先生ってイケメンじゃないですか。やっぱり女性からの依頼って多いんじゃないですか?
いやどうなんでしょう(笑)やっぱり離婚で相談に来る方は女性が多いイメージはあります。僕がイケメンだからなのかはわかりません(笑)仕事で経営者の方などとも話す機会があるので、経営者の方から離婚の相談をもらったりすることもあるんですよ。
――幅広い層から支持されている弁護士なんですね。
離婚で苦しんだ女性が、終わったあと綺麗になって人生を楽しんでいる
――離婚問題は特に、財産分与が絡むと余計に感情的になり、トラブルが深刻化しやすいと仰っていましたが、このような問題に対して武藏先生はどのように対応されているのでしょうか。
そうですね、やっぱり感情的になる方もいます。それはそうですよね、相手が不倫していたり、財産を独り占めしたりしようとするわけですから。
なので、そういう時は、話をしっかり聞いて、無理なものは無理ってはっきり伝えるようにしています。
やっぱり法律上、実現が難しいものってあるんですね。財産分与全部ほしいってなっても、二人で築いたお金なら貢献分に応じて分けなければなりません。
あるいは、不倫の慰謝料請求を高額にしても、今度は養育費が払えないとかって歪みが生じることもあります。なので、話を聞いて無理な部分は無理だと、理解してもらえるように丁寧に説明しますね。
――なるほど、確かにそうですね。特に法律では、相手に非があっても、判決で賠償金の支払いが命じられても、お金がなければ差し押さえもできない、実現できないこともありますよね。
そうですね、争って長引かせるより、金銭以外で将来を見据えてメリットある解決はしっかり目指そうと思いますね。
他には、やっぱり話をしっかり聞くうえで、緊張させないように、リラックスできるような雰囲気を作って、話すようにしていますね。
――最初に仰っていましたね。その点は本当に、今楽しくお話させていただいています(笑)武藏先生がこうした心構えを持たれたきっかけって何かあるのでしょうか?
どうでしょう。今まで経験する中で培ってきたものもありますし、独立後はもう自分のやりたいように、思い描く形で業務を進めていますね。
以前の事務所では、弁護士のイロハやノウハウっていった部分はたくさん勉強になったんですが、今は自分なりのアプローチでやるようになりましたね。
――数多くの離婚問題に取り組む中で、何か印象的なエピソードはありますか?
あります。40代の女性の依頼者だったんですが、初め相談に来たときは、本当にダメージが大きい様子が見ていてわかったんですね。
髪も整ってなくて、負のオーラが出ていたんです。もちろん、法律事務所なんで楽しそうな人ってあんまりいないんですけど。
ただ離婚がやっと終わって、食事に誘われたので出かけたんです。待ち合わせ場所に行ったんですが、全然違う美人になっていて、衝撃を受けました。
――ああ…なんかわかります…。
離婚って人を変えてしまうんだなって、いい意味でも悪い意味でも思いましたね。その後、飲みに行って、何件もはしごしました(笑)キリがなかったんで、タクシーで解散しましたけど(笑)
――(笑)でもいいですね!解決してその人の人生がいい方向に行ったというのが直に感じられたというか。
本当にそうですね。依頼者の中には、本当に悩んでいて、もう身だしなみどころじゃなかったり、憔悴していたりる人もいるんです。でも、女性は強いですね…。綺麗になって、もう次の人生を謳歌しているわけですから(笑)
――そういうのがモチベーションに繋がっていくんですね。
どうでしょうか。仕事に全くストレスを感じたことがないんですよね。喜んでいただけるのは嬉しいですけど、モチベーションを維持しなきゃっていうような意識は全くないです(笑)
――いいですね!モチベーション必要ない仕事って、天職なんだと思います!
そうなんですかね(笑)
――ちなみに、休日はどのように過ごされているんですか?趣味とかあれば教えてください!
趣味もね、特にないかな!(笑)前はね、お酒が好きで朝まで死ぬほど飲んでたんですけど、体を壊しちゃったんで、今は全く飲んでないですね。興味があるのは、ネットゲームと暗号資産かな。
話しやすさはピカイチなので相談してほしい
――事務所もどんどん軌道にのってきていると思うんですが、もし今後の展望なんかがあれば聞かせてください。
そうですね。事務所は大きくしていきたいなと思っています。タイミングを図っているって感じですね。ただ、一人でやっていくのも、気楽さがあって好きですが。
――なんでしょう、本当に武藏先生、自由な感じがしますね。いい意味で。最後に、相談をためらっている方にメッセージをいただけますか。
そうですね。弁護士だけど、あまり堅くならないようにしています。本当に話しやすさは世界一だと思うので、離婚しようと思ったら、来てください。