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公開日:2021.5.25  更新日:2021.5.25

夫のいびきで離婚は認められるのか?いびきを改善する方法を解説

社内弁護士監修
監修記事
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不動産事業を展開している株式会社オウチーノのリサーチ部門であるオウチーノ総研が2016年に実施した「夫婦仲と寝室」に関する実態調査によると、夫婦仲が円満だと感じている夫婦の23.8%、円満ではないと感じている夫婦の44.3%が夫婦別室で寝ていると回答しています。

夫婦が寝室を別にしている理由としてもっとも多く挙がったのが「いびき」による問題です。

夫のいびきがうるさい、いびきがうるさく妻が寝不足で体調を崩したといった意見が挙がっており、夫のいびきが夫婦にとって重大な亀裂を引き起こすケースも少なくないようです。

夫のいびきに耐えきれず、あるいは体調不良の原因となってしまっているので、離婚を考えているという方もいるでしょう。

「夫のいびき」は離婚の理由として認められるのでしょうか?

実際に夫のいびきに悩まされている方の声やいびき問題の改善方法と併せて解説します。

この記事に記載の情報は2021年05月25日時点のものです

いびきが理由でも夫と離婚できるのか?

「いびきがうるさく我慢できない」という理由で夫と離婚するのは不可能ではありません。

ただし、いびきを理由に離婚が認められるのは、夫婦が話し合った結果としてお互いが離婚に合意した場合に限られます。

夫が離婚に合意せず、裁判所に離婚の可否を判断してもらう場合は、離婚成立は難しいでしょう。

いびきが理由で離婚を成立させる方法

いびきを理由とした離婚が認められるもっとも現実的な方法は、夫婦の話し合いによって成立する『協議離婚』です。

法律が定める『法定離婚事由』にあたる可能性は低いため、裁判による離婚には期待できません。

協議離婚

協議離婚とは、夫婦が話し合ってお互いが離婚に合意し、役所に離婚届を提出して離婚する方法です。

どのような理由であっても、夫婦が離婚に合意する以上は離婚が認められるため、夫のいびきを理由とした離婚も当然に認められます。

法定離婚事由

民法第770条1項は、裁判による離婚が認められる5つの理由を定めています。

これらの条件にあたるものを『法定離婚事由』といい、法定離婚事由に該当しない場合は裁判による離婚が認められません。

民法第770条1項(裁判上の離婚)

 

夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。

二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。

三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。

四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。

五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

【引用:民法|e-Gov

5つの理由をみるかぎり「いびきがうるさい」という問題に該当するものは存在しません。

5つめの「その他婚姻を継続し難い重大な事由」にあたる可能性はあるものの、たとえば夫が改善のための協力をせずいびきによる健康被害が発生した、いびきが原因で別居に至ったなどの特別な事情がない限りは法定離婚事由にはあたらないと考えられます。

夫のいびきで離婚したいと悩む妻たちの声

実際に夫のいびきに悩み、離婚を考えている女性の声を聞いてみましょう。

夫のいびきがうるさくて不眠になり、セックスレスです。

離婚理由になりますか?

【引用:Yahoo!知恵袋

夫のいびきがうるさくて寝れません。

夫 26歳 普通体型 煙草吸いません。飲酒も時たましか飲みません。無呼吸ではありません。コンクリートのアパート住まい。

病院に行き、無呼吸症候群の検査をしたところ、無呼吸ではありませんでした。病院に通い鼻づまりの治療したり、横に寝るようにしてますが、バックを背負っても、無意識で外し寝返りで仰向けに戻ってます。枕を変えたり、鼻呼吸するようにしてますが、改善されません。夫はキッチンで寝てますが、私が寝てる部屋でもゴーゴうるさいです。夫の父親もいびきうるさいです。イヤホンや耳栓してもうるさく困ってます。毎日寝不足でイライラします。親族にまったく理解されませんし、夫の母親には慣れるしかないと言われてます。このままでは、子供は無理そうです。離婚は避けたいです。どうすればいいのでしょう?

【引用:Yahoo!知恵袋

夫との別居を望んでます。

以下の理由は正当でしょうか?

最近私がうつ病と診断され、療養中。

うつ病による神経過敏で、夫のいびきがうるさくて気になり、不眠が悪化。いびきは病院にも行ったが効果なし。本人も積極的に治そうとはしない。

お互い相手には不満は持ちつつも離婚という2文字は出さずにいる状態。

過去に、子供に二度暴力を振るった為、子供も父親を嫌っている。

その状態を私が取り持つのが辛く、鬱が悪化。

【引用:Yahoo!知恵袋

夫のいびきに悩まされている女性が多いなか、離婚まで考えている方も少なくないようです。

単に「いびきがうるさい」という不満だけでなく、いびきを原因とした睡眠不足、セックスレスといった問題に悩まされている状況もうかがえます。

いびきの改善法

夫のいびきを理由に離婚を考えているなら、そもそもいびき問題さえ解決できれば離婚しなくても済むはずです。

いびきの改善方法をみていきましょう。

専門の医者に診てもらう

いびきを「体質の問題」と考えるのは間違いです。

激しいいびきは、睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされている可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群は、肥満を原因に気道が狭まってしまうなど、睡眠中に1時間あたり5回以上の頻度で呼吸が10秒以上止まってしまう生活習慣病のひとつです。

呼吸停止による突然死や睡眠の質が低下することによる居眠り運転などの危険もあるので、ただちに専門医による検査・治療が必要でしょう。

飲酒を避ける

適度の飲酒はストレス解消の効果があるといわれますが、過度に飲酒すると喉や舌の筋肉が弛緩して気道が狭まってしまい、いびきを誘発します。

日頃からいびきがひどい場合は、晩酌を控えるなどの対策も有効でしょう。

ダイエットをする

肥満体型の人は、喉周辺の脂肪が気道を狭めてしまうためいびきをかきやすくなります。

食生活の改善や適度な運動を心がけてダイエットすることで、いびきも軽減されるでしょう。

布団または寝室を別にする

住環境を工夫して夫と布団や寝室を別にすることで、いびきによるストレスの軽減が期待できます。

夫と相談し、布団や寝室を別にすることを検討するのも良いでしょう。

夫婦間でルールを決める

「いびきがうるさい」とはっきり伝えるのも良いですが、場合によっては夫との関係が悪化してしまうかもしれません。

そのようなときは、「お互い仕事で疲れているので平日は別室で寝よう」といったルールを決めて実行すれば、夫との衝突を避けながらいびきのストレスからも解放されるでしょう。

「夕食後、毎日ウォーキングをしよう」と提案してできるだけ身体を動かすことで入眠が良好となりいびきが気にならなくなるかもしれません。

横向きで寝る

いびきの改善には寝姿勢が大きく関係しているといわれています。

仰向けで寝ると舌が喉の奥に落ち込んでいびきを誘発してしまうので、横向きに寝るよう心がけてみましょう。

寝姿勢を横向きにするのが不快であれば、クッションや長枕などの活用もおすすめです。

夫にいびきの改善をしてもらう方法

周囲の人からみれば信じられないことかもしれませんが、いびきに自覚のない人は少なくありません。

さまざまな対策を講じようと妻からはたらきかけても「そんなにひどいはずがない」「いびきなんてかいていない」と認めない夫もいるでしょう。

非協力的な夫にいびきを自覚させて、協力をあおぐためにはどうすればよいのでしょうか?

いびきを録音して夫に気付いてもらう

いびきについてまったく自覚のない夫には、自分が寝たあとでどんな騒音が生じているのかという現実を知らしめるために、いびきを録音して聞かせてみましょう。

睡眠時無呼吸症候群の気配があれば、録音時にどれだけの無呼吸状態があるのかをカウントするのも効果的です。

単に録音を聞かせるだけでは「嫌味だ」と思われるかもしれませんが、無呼吸状態が存在することを心配しているのだと伝えれば衝突を避けながら自覚を促せるかもしれません。

いびきで悩んでいることを伝える

夫にいびきを自覚してもらえたら、自分がどれだけいびきに悩んでいるのかを伝えましょう。

睡眠不足を引き起こしている、昼間も倦怠感が続いているといった状況を冷静に伝えれば、あなたが真剣に悩んでいるという事実に気づき、改善に向けて協力してくれるはずです。

いびき改善の提案

夫がいびきの改善に協力的な姿勢をみせてくれたら、実際に効果的と思われる改善策を提案しましょう。

肥満ぎみであればダイエットに向けて食生活や運動習慣の改善を提案する、飲酒の習慣があれば晩酌を控えてもらうといったアクションを提案します。

いびき解消グッズや抵抗感の少ない漢方薬・サプリメントを試してもらうのもおすすめです。

専門の医者に診てもらうように促す

いびきのメカニズムを医学的にみれば、睡眠時無呼吸症候群をはじめとした病気に原因があるケースは少なくありません。

睡眠時無呼吸症候群を患っていると、いびきに悩まされて心身を疲弊してしまう妻以上に、夫本人の身体は悲鳴をあげています。

睡眠の質が低下して常に疲労感がある、日中でも眠気が起きてしまう、心臓への負担が重くなり突然死のリスクを負うといった健康被害を抱えてしまうのです。

夫本人のことを心から心配していると伝えて専門医の受診を促し、医学的なアプローチでいびきの改善を目指しましょう。

いびきが改善されれば、夫婦仲の改善と夫の健康増進の両方が得られることになり、一挙両得となるはずです。

まとめ

夫のいびきが原因で夫婦仲が悪くなってしまうケースはめずらしくありません。

あまりにもいびきがひどいと、離婚を考えるほど悩まされることにもなるでしょう。

いびきが法定離婚事由として認められる可能性は高くありません。

協議離婚であればいびきを理由にしても夫婦が合意する限り有効ですが、まずはいびきの改善に向けたアクションを起こしたほうが賢明です。

そのうえで、いびきに悩まされていることを夫が理解しない、いびきの改善に向けて協力的ではないといった状況があれば、離婚を目指して弁護士に相談してみることをおすすめします。

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この記事の監修者
社内弁護士監修
この記事は、株式会社アシロの『離婚弁護士ナビ編集部』が執筆、社内弁護士が監修しました。

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