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熟年離婚に至る10の原因や兆候を紹介|離婚したい人が事前に知るべきこと

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
熟年離婚に至る10の原因や兆候を紹介|離婚したい人が事前に知るべきこと
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熟年離婚という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。

熟年離婚とは、長年連れ添った夫婦がさまざまな原因から離婚することをいいます。

熟年離婚では、定年を迎えて「これからセカンドライフを送ろう」という矢先に妻側が切り出すことが多いようです。

ちなみに、厚生労働省の統計によると、離婚件数は減少傾向にあるものの、それでも2020年には19万3,253組の夫婦が離婚しています。

離婚件数の年次推移

離婚の同居期間別構成割合の年次推移

引用元:令和4年度 離婚に関する統計の概況|厚生労働省

また、同居期間別での離婚件数をみると、20年未満の夫婦はほとんど横ばいであるのに対し、20年以上の夫婦は2016年あたりから徐々に増加傾向にあり、2020年では3万8,981組にものぼります。

これは全体の約21%を占めており、離婚する夫婦のうち約5組に1組は熟年離婚という状態です。

本記事では、熟年離婚をする原因や夫婦の特徴・離婚方法・相談先・熟年離婚を防止する方法などを解説します。

現在熟年離婚を考えている方や、今後熟年離婚をする可能性がある方などは参考にしてください。

熟年離婚は弁護士への事前相談でもっと有利に

熟年離婚したい…」と感じても、お金の不安相手が応じてくれるかなどさまざまなお悩みがありますよね。

熟年離婚をする前に、弁護士に相談してみることで、見込める財産分与・年金分割・慰謝料請求できるかどうか知ることができます。

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熟年離婚をする10の原因

熟年離婚をする10の原因

熟年離婚をする原因としては「お互いに夫婦生活でのストレスが溜まりすぎた」というほかにも、現在の制度や世間の雰囲気などが影響していることもあります。

ここでは、熟年離婚の主な原因を解説します。

1:団塊世代が定年にさしかかったから

まず原因の一つとして「日本経済を支えてきた団塊世代が定年にさしかかったから」ということがあります。

団塊世代では「男は働きに出て、女は家庭を守る」という考えが一般的でした。

妻からすると「今まで家庭のことを全部やってきたのに、感謝もされず命令するばかりで、定年退職をしたら毎日家で一緒にいることになる…」と考えてしまい、最終的に「ならば一人で暮らしたほうがよい」という決断に至るのも当然かもしれません。

特に、2000年以降に熟年離婚の件数が急増した理由は諸説あるものの、その一つとしては「団塊世代の夫婦で夫の定年退職の時期が重なったから」ということがあります。

この世代では、特に「夫が稼いで妻が家を守る」という家父長的な価値観が強い人がいたりして、長年虐げられてきた妻の不満が、時代の変化や女性の社会進出の増加とともに爆発したという見方もあるようです。

2:2007年に年金制度が改正したから

熟年離婚に拍車がかかった大きな要因として、2007年におこなわれた年金制度の改正もあります。

それまで専業主婦がもらえる年金は、月額6万6,000円のみでした。

そのため「熟年離婚をしてしまったら、老後の生活に困ってしまう」という点がネックとしてありました。

しかし、年金制度改正によって、夫が積み立てた年金の原則半分を「妻が積み立てたもの」とみなし、これに基づいて年金支給の処理をおこなうことが可能になりました。

このように、年金分割をしっかりすれば専業主婦でもある程度は安心して老後を暮らせるようになり、熟年離婚にも踏み切りやすくなったということも原因の一つとしてあります。

3:熟年離婚に対する認知度が上がったから

熟年離婚という言葉が認知され始めたのは、2000年の初頭あたりです。

テレビドラマなどの影響もあって、一気に認知度が上がりました。

それまでは、なんとなく「一緒にいるのが嫌」と思っていても、なかなか世間的にそのような話を聞く機会も少なく、現代に比べると熟年離婚に踏み切りにくい状態でもありました。

しかし、熟年離婚という言葉が広まり、「この年で離婚している人もいるんだ」と知るようになったことで、熟年離婚を決断する人が出てきたというところもあります。

4:子どもが自立したから

熟年離婚の理由として「子どもが自立したから」というのも多いでしょう。

なかには「子どもの自立後に離婚することを熟年離婚とする」という考え方などもあるようです。

まだ子どもが親を必要とする年齢の場合、夫婦間で多少険悪な関係になっても「離婚したら子どもはどうするのか」と、子どものために我慢して踏みとどまることもあります。

しかし、子どもが自立すれば我慢し続けることもなくなり、熟年離婚に至ることもあります。

5:価値観の違いがあるから

そもそも他人同士では価値観が異なるのは当たり前で、それを受け入れてきたからこそ長年一緒に暮らしてこれたという側面もあるでしょう。

しかし、根本的な考え方が相手と合わない場合には、辛く感じてしまうこともあるでしょう。

これまでは離婚そのものが世間から白い目で見られる時代もありましたが、現在ではライフスタイルの多様化などもあり、熟年離婚に対する世間の価値観なども変化しています。

そのような現状もあり、「実は結婚当初から価値観の違いに苦しんでいた」「早く別れたいと思っていた」などと我慢し続けてきた結果耐えきれなくなった、ということも珍しくありません。

6:退職金をあてにしていたから

妻としては早い段階から離婚するつもりだったものの、「自分だけでは生活することが難しい」「子育てをしなければならない」などの理由から離婚に踏み切れないというケースもあります。

そのようなケースでは、夫の退職によってまとまったお金が入ってきて、財産分与で相当程度の財産を確保できる状態になってから離婚を切り出すということもあります。

夫としては、このようなことを想定できず、突然離婚を切り出されて驚くことがほとんどでしょう。

7:離婚時の年金分割をあてにしているから

離婚時の年金分割をあてにしているというケースもあるでしょう。

夫婦で積み立てた保険料の一部については、離婚時に双方で分け合うことができるようになったため、離婚しても老後の生活がある程度保障される状態になったという点も原因の一つとしてあります。

8:介護が辛いから

熟年離婚にあたる40代以上の夫婦の場合、両親の介護が必要になってくることもあります。

二世帯住宅で生活している場合、基本的に介護をするのは家にいることが多い妻になります。

介護は想像以上に辛いものであるため、自分の両親ならまだしも、夫の両親の場合には「なんで私があなたの両親の面倒をみないといけないんだ」という思いが介護疲れとともに溜まり、熟年離婚を決意することもあるでしょう。

9:自分勝手な妻と一緒にいたくないから

熟年離婚にあたる世代では男尊女卑の考えが残っている場合もあり、それに不満を感じた女性が熟年離婚を決断するというケースもあります。

ただし、比較的現在では男尊女卑の考えは廃れており、男性から熟年離婚を決断するケースもあります。

その際の大きな理由の一つとしては、「自由な妻に対する不満」があります。

熟年離婚にあたる世代の方は、会社では一定の役職に就いて水準以上の給料をもらっていることも多く、妻と一緒に生活するぶんには大きな問題はありません。

子どもが自立していれば、妻としては夫の収入だけで十分贅沢な暮らしができます。

夫の稼いだお金で昼間からランチやヨガなどに通いつめ、夫に対する愛情なども感じられないようなケースでは「自分は何のために働いていて、何のための夫婦生活なのだろう」などと思ってしまう男性もいるでしょう。

10:不倫をしているから

離婚に至る原因の一つとして「不倫」などもあります。

これは熟年離婚だけにかぎりませんが、「長年不倫し続けていたのを知っていたが、子どものために我慢していた」「相手が不倫したことで信頼関係がなくなった」というケースなどもあります。

結局、何歳になっても恋をしたいという女性や、多くの女性と関係を持ちたいという男性も一定数存在するということです。

もし本記事を読んで「パートナーが浮気しているかも!」と不安になった方は、浮気調査の相談窓口を利用してみるとよいでしょう。

最近では、40代以上の夫婦での浮気問題なども珍しくないようで、自分のパートナーが他人に気持ちが移っていると感じている場合は、早めに対処する必要があります。

熟年離婚の危険がある夫婦の6つの特徴

熟年離婚の危険がある夫婦の6つの特徴

「うちは大丈夫」と思っていても、自分では気付いていないだけで、もしかすると離婚の危険が迫っているかもしれません。

以下にあてはまるかどうか、一度確認しておきましょう。

夫婦間での会話があまりない

夫婦間での会話がないと、「この人と一緒にいたい」という気持ちも薄れてしまう可能性があります。

「どうせ一緒にいるのであれば、話が合う人や会話が盛り上がる人のほうが良い」という方は多いでしょう。

また、十分な会話がないと気持ちがすれ違うこともあります。

夫婦間での会話が少ないと、夫が定年退職して今までよりも長く一緒の時間を過ごす際、お互いに息苦しさを感じてしまうでしょう。

そのような状態では、「これからはもう一緒にいられない」と感じ、熟年離婚に発展する恐れがあります。

相手に感謝を伝えない

どのような小さなことでも、感謝されれば嬉しいものです。

家事・育児・仕事・介護など、日常生活の中で「大変」「できるならやりたくない」と感じることも多いでしょう。

そのような状態で全く相手から感謝されないと「どうして自分がやらなくちゃいけないんだ!」という気持ちになることもあります。

日々の家事・育児・仕事・介護に対して、「ありがとう」「とても助かっている」などと労わる気持ちがない場合、小さな不満が溜まっていって「解放されたい」という気持ちになる恐れがあります。

子どもが自立して手がかからない

「子はかすがい」という言葉があるように、子どもがいるからこそ夫婦として共同生活できているということもあります。

子どもが自立してしまった場合、夫婦をつなぎとめるものがなくなり、結果的に熟年離婚に至ってしまうこともあるでしょう。

片方が育児・家事・介護に協力的でない

片方が家庭を顧みずに自分勝手に生活してしまうと、もう片方は大きな負担を強いられることになります。

自分だけ負担の大きい生活を続けたいと思う人は、そうそういないでしょう。

これは共同生活をするうえで非常に重要です。

特に女性の場合、妊娠時に放っておかれてしまうと「一生許さない」と感じて、のちのちの離婚原因となることもあります。

妻・夫の悪口や不満が多い

配偶者に対して常に愚痴や不満を持っている場合、最終的に熟年離婚に至る恐れがあります。

「そのような人と今後も一緒にいたい」などと思えないのは当然でしょう。

また「配偶者の親や実家に対しての悪口が多い」という場合も、同様に熟年離婚に至る恐れがあります。

妻が自立している

妻がもともと自立している人であったり、新たに資格の勉強を始めたりしている場合には注意が必要です。

女性が離婚時に不安に思うことの一つとして「経済面での不安」があるため、しっかり自身で収入を得られる見込みがついた場合には、熟年離婚を決断する可能性があります。

熟年離婚をするメリット・デメリット

熟年離婚をするメリット・デメリット

熟年離婚は、必ずしも悪いことばかりではありません。

以下で、メリットとデメリットをしっかり認識しておきましょう。

熟年離婚をするメリット

熟年離婚の主なメリットとしては以下があります。

開放感がある

なかでも「夫婦生活から解放される」という点は大きなメリットです。

特に、モラハラ・DV・不倫などに長く苦しめられていた場合には、計り知れないほどの開放感があるでしょう。

夫婦生活での気遣いが必要なくなるというのは、とても楽で心地良いのではないでしょうか。

また「夫婦生活では2人分しなければならなかったことを、これからはしなくて済む」というのも、負担が大きく減ってメリットといえます。

自分の自由なことができる

外出や習いごとなど、全て自分の自由にできるという点もメリットです。

1人の時間が増えると趣味に没頭することもできるため、熟年離婚をきっかけにセカンドライフを充実させるケースなどもあります。

相手の親族とも縁を切れる

相手の親族と仲が悪い場合、これまでストレスを抱える機会も多かったでしょう。

しかし、離婚することでそのような煩わしい縁を切ることができ、介護などをする必要もなくなります

熟年離婚をするデメリット

熟年離婚の主なデメリットとしては以下があります。

孤独な生活が待っている

今まで長年一緒に生活してきて、いきなり1人になると、大きな寂しさや孤独感に包まれます

時間とともに孤独な生活には慣れたとしても、外で仲の良い老夫婦を見かけたときなど、ふとした瞬間に羨ましさを感じることもあるかもしれません。

子どもに迷惑がかかる

たとえ子どもが自立していても、子どもにとっての親はいつまでも2人だけです。

子どもの心境は複雑でしょうし、介護や里帰りの際は2ヵ所に訪れる必要もあります。

ほかにも「死後はお墓や位牌をどうするか」などの問題も考えなければなりません。

「離婚は2人の問題だから子どもは関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、親子である以上そのようなことはありません。

離婚の際は、誰に迷惑がかかるのかをしっかり認識する必要があります

以前のように友人と遊べなくなる

たとえば「夫が高給取りで、自分は専業主婦として贅沢な暮らしをしていた」というようなケースでは、普段の遊び相手も同じような境遇の人が多いでしょう。

しかし、離婚したことで所得が減ってしまった場合、経済的な事情から友人とランチに行ったり遊んだりできなくなる可能性があります。

このように、友人達と疎遠になってしまう場合もあるというのも熟年離婚のデメリットです。

熟年離婚をする前に考えるべきこと

熟年離婚をする前に考えるべきこと

熟年離婚を考える際、夫・妻に伝える前にまず冷静に考えるべきことがあります。

以下をしっかり考えておかないと、離婚後に大きく後悔することになるかもしれません。

今後の生活のこと

今後の生活のことについて考えましょう。

具体的には、これから住む場所や、自分が働く場合には職場のことなどです。

引っ越しにもある程度のお金が必要になるので、「どのくらいのお金が必要なのか」「離婚後どのように生活していくのか」などを具体的に決めておきましょう。

相手の財産がいくらあるのかということ

財産分与では、あらかじめ相手の財産がいくらあるのか確認しておかないと、離婚手続きの際に隠されてしまう可能性もあります。

今後の生活で苦労しないためにも、離婚時に財産を受け取るための準備を済ませておくことが大切です。

慰謝料を請求できるのかということ

慰謝料は必ず請求できるわけではなく、相手側に不法行為があった場合などに限られます

(不法行為による損害賠償)

第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用元:民法第709条

具体的には、以下のようなことがあった場合には、慰謝料の請求が認められる可能性があります。

  • 暴力(DV)・暴言(モラハラ)
  • 悪意の遺棄(生活費を渡さない・家に帰ってこないなど)
  • 不貞行為(肉体関係を伴う浮気や不倫など)

なお、慰謝料を請求する場合、客観的にみて「問題となる行為があった」と認められる証拠が必要になるので、詳しくは弁護士などに相談してみましょう。

本当にもう夫・妻のことが好きではないのかということ

特に大切なのは「本当にもう夫・妻とやり直せないのか」ということです。

不倫相手との一時の感情や、なんとなくぼんやりとした気持ちで離婚を考えていませんか?

一度嫌なところが目につくと、全てが嫌に見えてくることもありますが、良いところを見る努力をしていない場合もあります。

一時の感情や自分のことを棚に上げて、相手の嫌なところばかりを見て離婚してしまうと、離婚後に後悔する可能性も高いので注意しましょう。

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熟年離婚をする際の流れ

熟年離婚をする際の流れ

離婚すると決めたら、上記の流れで離婚手続きを進めます。

ここでは各手続きについて解説します。

1:夫婦間で協議離婚をおこなう

まずは、お互いの話し合いで離婚条件などを決めましょう。

スムーズに話し合いがまとまった場合には、離婚協議書を作成して公正証書にしておくと安心です。

また、相手が話し合いに応じてくれない場合は、弁護士に代理交渉を依頼することもできます。

弁護士に依頼した場合、相手との交渉や連絡なども全て対応してくれます。

2:離婚調停を申し立てる

協議離婚での解決が難しい場合には、離婚調停を申し立てます。

離婚調停は裁判所を利用した手続きであるため、なかには敷居が高いと感じる方もいるでしょう。

そのような方は、弁護士に対応を一任することでスムーズに手続きを進めてもらえるため、おすすめです。

離婚調停の申し立て方法

離婚調停の申し立てに関する詳しい内容は「離婚調停の流れをわかりやすく解説!有利な進め方と訴訟移行するケース」を確認してください。

離婚調停の進め方

離婚調停の進め方に関する詳しい内容は「離婚調停なら弁護士へ!依頼する4つのメリット、費用や選び方」を確認してください。

離婚調停の期間

離婚調停にかかる期間は夫婦によって異なり、1回~2回で成立することもありますが、10回以上調停がおこなわれることもあります。

3:離婚裁判を申し立てる

離婚調停でも話し合いがまとまらない場合には、離婚裁判を申し立てます。

離婚裁判については、離婚調停以上に手続きが難解な部分もあり、スムーズに進めるためにも弁護士のサポートを得ることをおすすめします。

離婚裁判をするための条件

離婚調停とは異なり、離婚裁判では以下のような「離婚するための理由」が必要です。

  • 不貞行為
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上の生死不明
  • 回復の見込みのない強度の精神病
  • その他、婚姻を継続しがたい重大な事由(暴行・浪費・犯罪・性格の不一致など)

離婚裁判の申し立て方法

離婚裁判の申し立てでは訴状が必要で、離婚調停と比較すると専門的な知識が必要となります。

申し立て方法について、詳しくは「離婚裁判の平均期間は半年から2年以内!長期化してしまうケースとは」を確認してください。

離婚裁判の期間

離婚裁判では、訴状を出してから1ヵ月~1ヵ月半程度で第1回目の口頭弁論がおこなわれ、離婚裁判が終了するまでの期間としては1年~2年程度が目安です。

詳しくは「離婚裁判を開く費用と弁護士費用|弁護士に相談して有利に進めるには」を確認してください。

熟年離婚を迷ったときに相談できる窓口

熟年離婚を迷ったときに相談できる窓口

熟年離婚するべきかどうか悩んでいる場合は、離婚に関する相談窓口を利用することをおすすめします。

なかには、離婚手続き中に「やっぱり離婚するのはやめようか…」などと考えることもあるでしょう。

もし少しでも迷った場合には、以下の相談窓口を利用するなどして、周囲のアドバイスを取り入れつつ考えていきましょう。

離婚カウンセラー

離婚を考えている夫婦を対象に、離婚カウンセラーによるカウンセリングをおこなっているところもあります。

熟年離婚について迷った場合は、夫婦で一緒にカウンセリングを受けるのも有効です。

もちろん1人でカウンセリングを受けることも可能ですが、その場合は「夫・妻が本当は何を考えているのか」までは知ることができません。

夫婦で受けることで、2人きりでは話せなかったことを話せるかもしれません。

離婚カウンセラーを交えて、夫婦関係を本当に改善できないのか一度じっくり話し合うのもひとつの手段です。

離婚問題の解決が得意な弁護士

熟年離婚を考えているものの、「離婚時にどのくらいのお金を手に入れられるのか知ってから本格的に検討したい」という方も多いでしょう。

そのような場合、離婚問題の解決が得意な弁護士への相談がおすすめです。

弁護士であれば、慰謝料請求の可否なども判断してくれたり、今後の具体的な対応について話を聞いたりすることもできるため、現実的な視点から離婚を検討できるようになるでしょう。

弁護士に相談してみたい方は、最寄りの地域から弁護士を探してみてください。

さいごに|相手から離婚届を突きつけられないために

長年一緒に暮らしてきた相手から離婚届を出されたら、大きなショックを受けるでしょう。

定年退職後に「これからも一緒にいよう」と言った矢先に、「離婚したい」などと言われるのは非常に辛いものです。

参考までに、以下は明治安田生命がおこなった「夫婦円満に関するアンケート」の調査結果です。

夫婦円満のために大切なこと 大切にしている人の割合
よく会話をする 66.4%
感謝の気持ちを忘れない 57.7%
相手を尊重・信頼する 56.8%
家事に協力する 53.0%
お互いの健康を気遣う 46.2%

アンケート結果からも、熟年離婚に至らないためには「夫・妻とコミュニケーションを取ってお互いに信頼すること」が大切です。

夫婦で信頼関係を築くためには、日々の感謝を伝えて「困っているときには夫婦2人で乗り越える」という気持ちが必要です。

しかし、「いくら手を尽くしても離婚を避けられない」という場合には、離婚問題の解決に注力している弁護士に一度相談することをおすすめします。

弁護士から、どのように離婚手続きを進めていけばよいかアドバイスをもらうことで、その後の手続きをスムーズに進められるでしょう。

今すぐ相談できます。

ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)なら、無料相談を受け付けている弁護士事務所はもちろん、19時以降に相談可能な弁護士事務所掲載しています。

地域別・お悩み別でも探すことができますし、人に知られたくないという方は近隣の地域で相談することもできます。
まずは、下記からご相談ください。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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