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熟年離婚率(割合)・件数はどれくらい?よくありがちな6つの理由とは

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
熟年離婚率(割合)・件数はどれくらい?よくありがちな6つの理由とは
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熟年離婚の離婚率は平成28年~令和元年にかけてやや上昇しているものの、ほほ横ばいです。それでも令和元年は全離婚件数のうち19%が熟年離婚で占められています。

データでも出ているように熟年離婚はごく一部の話ではありません。若いから熟年離婚なんて関係ないと思ったあなたでも、将来熟年離婚をしないとは限りません。熟年離婚には年齢を重ねたからこその理由が存在するのです。

人生100年時代と言われる今だからこそ、熟年離婚率や件数の推移を確認していくとともに、推移の理由と離婚してよかったこと後悔したことについて解説していきます。

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【令和元年度版】全体の離婚件数に占める熟年の離婚率は19%

結婚して20年以上たってからの離婚を熟年離婚とすると、令和元年は208,489組が離婚していて、そのうち同居期間が20年以上の夫婦の離婚件数は40,395組です。離婚した夫婦の内実に19%が熟年離婚であることがわかります。

図 12 同居期間別にみた離婚件数の年次推移

引用元:厚生労働省|令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況

表 12 同居期間別にみた離婚件数の年次推移

参考:厚生労働省|令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況

昭和60年の熟年離婚件数が20,434件なのに対して令和元年は40,395件ですから約2倍の夫婦が離婚しているのがわかります(平成17年以降はほぼ横ばい)。

全体の離婚率は1.69

全体の離婚率は平成14年以降減少傾向が続いていましたが、令和元年の離婚率は1.69で前年の1.68よりわずかに上昇しています。

図 11 離婚件数及び離婚率(人口千対)の年次推移

引用元:厚生労働省|令和元年人口動態統計月報年計(概数)の概況

熟年離婚をする理由6つ 

なぜ熟年離婚をするのでしょうか?ここではその理由を確認していきましょう。

女性が稼げるようになったから

終身雇用の時代は男性が働きに出て女性が家を守るスタイルでした。しかし今日では共働き世帯が専業主婦家庭を大きく上回っています。そのため、金銭面で考えるのであれば、夫に不満があっても我慢せず離婚しやすくなりました。

図12 専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2019年

引用元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構|専業主婦世帯と共働き世帯

子どもが独立したら離婚するつもりでいたから

夫婦仲が悪くても、離婚で子供の精神に悪影響が出る可能性もありますし、経済的に考えると結婚していた方が好都合でしょう。子どもが独立すれば、自分ひとり養うだけで済みます。

国税庁の『平成30年分民間給与実態統計調査結果について』によると、女性の平均年収は平均293万円です。老後の生活費は不安かもしれませんが、1人で生きていくだけであれば当面は問題なさそうです。

年金制度が変わったから

女性が離婚を切り出しやすくなった原因はもう一つあります。年金制度が改正され、2007年4月以降に離婚する夫婦の場合、結婚期間中に夫が支払った保険料分の厚生年金を夫婦で分配できるようになりました。

【関連記事】

▶『離婚時の年金分割とは|年金分割の2つの制度と請求方法

浮気や不倫をされたから

長年不倫をされていたが子どもや体裁のため別れないでいたパターンと、熟年になってから不倫されて別れるパターンがあります。前者の場合は、長年積もり積もった精神的負担は計り知れません。

相手の親の介護が疲れたから

自分の親に加えて配偶者の親も介護せねばならず、ストレスから離婚するパターンです。日本では妻が介護して当たり前と考える場合も多く、離婚しないにしてもストレスを我慢している女性は多いはずです。

相手の介護をしたくないから

パートナーの介護がイヤで離婚するパターンもあるようです。今は大丈夫でも、将来的にはどちらかがどちらを介護することにもなりかねません。

熟年離婚をしてよかったことと後悔したこと

子どもが独立したら、長年積もり積もった不満やストレスを真っ先に解消すべく離婚に踏み出す人もいるでしょうが、その前に熟年離婚をしてよかったことと後悔したことを確認しておきましょう。

よかったこと

パートナーから開放され自由になれた

よほどパートナーに不満が溜まっていた場合は、毎日顔を合わせないで良いためせいせいするでしょう。どうしてももう一緒に暮らしたくない人にとって離婚は前向きな選択肢なのかもしれません。

新しいパートナーと老後を過ごせる

もし、新しく好きな人がいる場合はその人と過ごせるようになります。離婚を決意するまでには、離婚に伴う面倒くささと、新しい人への恋心の間で葛藤するかもしれません。

女性は意外とお金には困らない

女性の場合、ご自身の年収と分配される年金・財産の額によっては生活に困りません。過去の離婚率が低い原因の1つが女性の経済力の不足だとすると、少なくとも現在の方が離婚しやすく、金銭面で女性は生活していきやすいはずです。

後悔したこと

一人だと寂しいと気づいた

離婚をしてから家族の大切さに気が付くのは、熟年離婚でも例外ではありません。別れてからはじめて長年連れ添った相手の有難みを自覚しますが、そのときにもう相手はいなくなっています。

収入源を確保できない女性も

専業主婦など働いていない期間が長い女性は、最低限の収入を得られる仕事につけず生活が苦しくなる可能性もあります。財産や年金分与だけを当てにせず、最低限暮らしていける見込みが立ってから離婚の決断をするのをおすすめします。

生活力がない男性は食事や健康がおざなりになる

仕事一本でやってきた男性の場合、料理や家事ができないので食事や健康を害す可能性もあります。妻は簡単そうにやっているようにみえるかもしれませんが、家事をしてこなかった男性が同じようにこなすのはなかなか困難です。

毎日の温かい食事や綺麗な洋服を着れるのが当たり前と思わずに、感謝の気持ちを持ちたいものです。

【関連記事】

▶『熟年離婚の原因|熟年離婚後に後悔しないためにできること

まとめ

熟年離婚に関しては昭和60年から平成17年の間の離婚件数の伸びが約2倍と著しいようです。女性が経済力を持つようになったことに加え、年金を分配できるようになったのも離婚率増加を後押ししていることでしょう。

離婚を考えている方は、次の記事もよく読まれています。

【関連記事】

▶『離婚したくない夫が避けるべきNG行動5選と夫婦関係を修復させる方法

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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