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【弁護士監修】浮気の証拠になるもの15選!自分で集めるときの注意点も解説

【弁護士監修】浮気の証拠になるもの15選!自分で集めるときの注意点も解説
  1. 「浮気の証拠になるものは何か知りたい」
  2. 「できれば自分が有利な状況で証拠集めを進めたい」

浮気の証拠として認められるものはいくつかパターンがあり、ものによって証拠としての効力も異なります。

証拠集めは心身ともに骨が折れるものですが、あなたが少しでも有利に離婚や慰謝料請求をするためには、動かぬ証拠が不可欠です。

そこで本記事では、浮気の証拠となるものや証拠集めのポイント、注意点などを解説します。また、浮気の証拠集めに悩んだ時におすすめの相談先も紹介します。

パートナーの浮気を決定づける証拠を集めるために、少しでも多くのヒントを得たい方はぜひ最後までご覧ください。

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目次

まずは確認|離婚や慰謝料請求で客観的な証拠が不可欠な2つの理由

パートナーの浮気を疑い、離婚や慰謝料請求をお考えの場合、まず何よりも重要になるのが「客観的な証拠」です。

証拠もなく感情的に相手を問い詰めても、多くの場合、言い逃れをされたり、逆に関係が悪化したりするだけです。

法的な手続きを有利に進め、ご自身の権利を守るためには、誰もが納得するような客観的な証拠が不可欠となります。

  1. 慰謝料の金額や離婚の可否は証拠の強さで大きく変わる
  2. 裁判で離婚が認められるには法律で定められた理由(法定離婚事由)の証明が必要

理由1.慰謝料の金額や離婚の可否は証拠の強さで大きく変わる

慰謝料の金額や、相手が離婚を拒否した場合の離婚の可否は、あなたが提示する証拠の強さに大きく左右されます。

不貞行為(肉体関係)を明確に証明できる証拠があれば、慰謝料請求が認められやすくなるだけでなく、その金額も高くなる傾向にあります。

逆に、証拠が弱ければ、たとえ浮気の事実があったとしても、相手に言い逃れをされ、十分な慰謝料を受け取れなかったり、離婚そのものが認められなかったりする可能性があります。

つまり、証拠はあなたの主張の正当性を裏付け、法的な場で力を発揮するための強力な武器となるのです。

理由2.裁判で離婚が認められるには法律で定められた理由(法定離婚事由)の証明が必要

相手が離婚に同意しない場合、最終的には裁判で離婚を認めてもらう必要があります。

日本の法律では、裁判で離婚が認められるためには、民法で定められた5つの「法定離婚事由」のいずれかに該当することを証明しなければなりません。

パートナーの浮気は、この法定離婚事由の一つである「不貞な行為があったとき」に該当します。そして、裁判官に不貞行為の事実を認めてもらうためには、客観的で信頼性の高い証拠の提出が不可欠なのです。

5つの法定離婚事由

  1. 配偶者に不貞行為があったとき
  2. 配偶者から悪意で遺棄されたとき
  3. 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
  4. 配偶者が強度の精神病にかかり回復の見込みがないとき
  5. その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

浮気の証拠として認められるもの15選

浮気の証拠になるものは、多岐にわたります。

証拠の種類によって、証明力や集めやすさが異なるため、状況に応じて適切なものを選択する必要があります。

  1. 写真・動画
  2. LINE・メールのやり取り
  3. GPSの記録
  4. 音声データ
  5. クレジットカードの利用明細・領収書
  6. SNSの投稿・DM
  7. 手帳・スマートフォンのスケジュール
  8. 探偵事務所の調査報告書
  9. カーナビの履歴・ドライブレコーダー
  10. プレゼントやメッセージカード
  11. 浮気を認めた発言の書面や音声
  12. 通話履歴
  13. 避妊具
  14. 第三者の証言
  15. 日記

それぞれ詳しく解説していきます。

1.写真・動画

ラブホテルや浮気相手の自宅に出入りする瞬間など、肉体関係を強く推認させる証拠は非常に有効です。

写真や動画には、言い逃れできない「動かぬ証拠」として視覚的に訴える力があります。

直接的な肉体関係があることを示す写真や動画は自力で集めることが難しいですが、肉体関係を強く推認させる写真・動画であれば認められる可能性が高いです。

写真・動画証拠の有効性

写真・動画を証拠とする際は、撮影したものによって証拠としての有用性が変わります。二人で歩いている写真だけでは証拠として弱いので、複数の証拠を集めることが重要です。

  1. 肉体関係の様子が映った写真・動画(最も強い)
  2. ラブホテルへの入室・退室時の写真・動画(複数回分)
  3. 不倫相手の自宅マンションへの入室・退室時の写真・動画
  4. 二人で歩いている・食事している写真(単体では弱い)

証拠として成り立たせるポイント

証拠として成り立たせるポイントは、「顔がはっきり写っていること」「複数回にわたる出入りの様子が記録されていること」「日付や場所が特定できること」の3点です。

証拠収集時の注意点

写真や動画を証拠として自分で集める際は、以下の点に注意しましょう。ただし、写真や動画を自分で撮影する場合は、盗撮行為に該当する可能性があり、証拠として法的効力が認められないことがあります。

相手の家に侵入して隠しカメラを設置するような過剰なケースでなければ、例えばホテル等の出入りをしている写真や動画を隠し撮りしたとしても、証拠として認められる可能性が高いです。可能であれば、弁護士に相談したうえで証拠収集の方法は相談しておくのがおすすめです。

  • 盗撮行為は犯罪となる可能性があるため避ける
  • 撮影日時が自動記録される機能を活用する
  • 場所が特定できるよう建物名や特徴も一緒に撮影する
  • 加工や編集をせず、オリジナルデータを保存する

2.LINE・メールのやり取り

肉体関係をうかがわせる生々しいやり取りや、浮気を認める発言は有力な証拠です。

LINEやメールは日常的なコミュニケーションツールであるため、浮気の痕跡が残されている可能性が高いです。

例えば、「昨日は楽しかったね」「また会いたい」などのメッセージ、浮気をほのめかすスタンプ、浮気相手との写真などが証拠となり得ます。

たとえLINEのみであっても、性行為をした事実が記載されていれば不貞行為の証拠として慰謝料請求をできる可能性は十分あります。

LINE・メール証拠の保存方法

LINE・メールのやりとりは、証拠として非常に協力になります。ただし、証拠として抑えるためには以下の点に注意しましょう。

  • スクリーンショットだけでなく、メッセージの前後関係も含めて保存する
  • 日時・送信者・受信者が分かるように画面全体を撮影する
  • バックアップデータも可能であれば保存する
  • 証拠としての信頼性を高めるため、端末ごと撮影するのも効果的

効力の強いメッセージ例

メッセージの中でも、効力の強いメッセージと弱いメッセージがあります。以下のような効力の強いメッセージを証拠として抑えるようにしましょう。

効力の強いメッセージ例

  • 「昨日のホテルは最高だったね」
  • 「また今度もエッチしよう」
  • 「あの体位が好きだった」
  • 「妻(夫)にはバレないようにしないと」

3.GPSの記録【あくまで補足的な証拠として留めておく】

配偶者の位置情報を記録すれば、行動パターンや不審な外出を把握できます。

長期間の記録が残っていれば、浮気の頻度や関係性、場所を特定しやすくなります。

例えば、ラブホテルや浮気相手の自宅付近への頻繁な訪問履歴、深夜の外出記録などが有効な証拠になり得るでしょう。

ただし、GPSはあくまで位置情報を示すものに過ぎず、浮気をした事実を決定づける証拠としては不十分です。

GPSは、写真やメール、LINEといった浮気を示す証拠の補足的なものとして理解しておきましょう。

GPS記録の効果的な使い方

  • 最低1ヶ月以上の行動パターンを記録する

  • 同じ場所への複数回の訪問を重点的に記録する

  • 位置情報と時刻の記録を正確に残す
  • 他の証拠と組み合わせて総合的に証明する

GPS情報収集の法的リスク

  • 無断でGPS端末を設置することは違法となる可能性がある

  • スマホアプリを使う場合も無断インストールは避ける

  • 共有GPSサービスなど合意のある形での情報収集を心がける

4.音声データ【性交渉中やその前後の会話を記録として残す】

浮気を認める発言や肉体関係をうかがわせる会話を録音することは、有効な証拠となります

なぜなら、本人の声による証拠は言い逃れが難しいからです。

具体例としては、浮気相手との電話での会話、配偶者との話し合いの録音などが挙げられます。

音声録音の重要なポイント

  • 会話の内容が明確に聞き取れる高品質な録音を心がける
  • 録音日時が記録されるアプリや機器を使用する
  • 自分も会話に参加している場合は、同意なしでも録音可能な場合が多い
  • 第三者間の会話を盗聴することは法的リスクがあるため避ける

音声証拠として特に有効な内容

  • 不貞行為を直接認める発言
  • 浮気相手との関係について詳細に語る内容
  • 不貞行為の日時や場所を具体的に言及する会話
  • 今後も関係を続ける意思を示す発言

5.クレジットカードの利用明細・領収書【ラブホテルなどの利用履歴を押さえる】

ラブホテルやレストラン、プレゼントなどの購入履歴は、浮気の状況証拠となります

金銭の動きは、浮気の行動を裏付ける客観的な証拠となるため、言い逃れができません。

具体例としては、普段利用しない場所での高額な支払い、浮気相手の誕生日付近のプレゼント購入履歴などが挙げられます。

金銭証拠の収集方法

  • クレジットカード明細書は少なくとも過去6ヶ月分を確認する
  • オンラインバンキングの履歴も含めて調査する
  • 現金引き出し履歴と支出の不一致に注意する
  • 共同口座からの不審な出金にも注目する

特に注目すべき支出パターン

  • 平日の昼間や深夜のホテル利用
  • いつもと異なる場所での飲食代
  • 相手の性別に合った贈り物(香水、アクセサリーなど)
  • 定期的に発生する特定日の支出

6.SNSの投稿・DM【やり取りをスクリーンショットで保存する】

浮気相手との親密な写真や、浮気をほのめかす投稿は証拠になり得ます

SNSはプライベートな情報が発信されやすいため、何気ない投稿が証拠になる可能性があります。

具体例としては、浮気相手とのツーショット写真やデートの様子を投稿、「内緒だよ」などのコメントが挙げられます。

また、性行為をしたことが窺えるやり取りがDMに残っている場合も、浮気をした事実を示す強い証拠となります。

SNS調査のポイント

  • 複数のSNSプラットフォームを確認する(Instagram、Twitter、Facebook、TikTokなど)
  • 本アカウントだけでなく、サブアカウントの存在も調査する
  • タグ付けされた写真やコメントも重要な手がかりになる
  • 位置情報付きの投稿は特に証拠価値が高い

SNS証拠の保存方法

  • スクリーンショットは日時が分かる形で保存
  • 投稿URLも記録しておく
  • 公開範囲が限定されている場合は、その状況も記録する
  • 削除される可能性があるため、発見次第すぐに保存する

7.手帳・スマートフォンのスケジュール【配偶者が不在だった日と怪しい予定が被っているか確認する】

手帳やスマートフォンのスケジュールには、怪しい予定や浮気相手との約束が記録されている可能性があるため、証拠として役立つかを確認するのをおすすめします。スケジュールは、行動を把握するための重要な情報源となります。

例えば、「〇〇とデート」「秘密の旅行」「大事な人との時間」などと記載されている場合、浮気相手との予定である可能性が高いでしょう。

スケジュール証拠のチェックポイント

  • 繰り返しパターンのある予定に注目する
  • 曖昧な表現や暗号めいた記述をチェックする
  • 通常の行動パターンと一致しない予定をマークする
  • 仕事の予定と称していても実際には休暇を取っていないか確認

効果的な証拠保全方法

  • スケジュール画面のスクリーンショットを撮る
  • 紙の手帳はページごとに撮影する
  • カレンダーアプリの同期情報や更新履歴も確認する
  • 過去の予定と実際の行動の不一致を記録する

8.探偵事務所の調査報告書【報告書に調査対象者の行動全てが記録されていて矛盾点がないか】

探偵事務所の調査報告書は、客観的で詳細な調査結果が記載されており、証拠として非常に有力です。

専門家による調査は、証拠能力が高く、裁判でも認められやすいとされています。

具体例としては、調査報告書には写真や動画、行動記録、浮気相手の身元情報などが詳しく記載されています。

探偵依頼時のポイント

  • 探偵業法に基づく正規の営業許可を持つ事務所を選ぶ
  • 事前に具体的な調査目的と予算を明確にする
  • 証拠収集方法が合法的であることを確認する
  • 最終的な報告書の形式や内容について事前に確認する

探偵報告書の信頼性を高める要素

  • 日時と場所が正確に記録された証拠写真
  • 連続した行動記録で空白時間がないこと
  • 浮気相手の個人情報(氏名・住所・職業など)の特定
  • 調査員の宣誓書や証言が含まれていること

探偵調査の費用目安

  • 1日調査: 5〜10万円
  • 数日間の調査: 15〜30万円
  • 浮気調査パッケージ: 20〜50万円
  • 個別カスタマイズ調査: 要相談(高額になることも)

9.カーナビの履歴・ドライブレコーダー【ラブホテルや浮気相手の家の付近におこなった履歴が残っているか】

移動履歴や車内の会話から、浮気の証拠が見つかるケースもゼロではありません。

車は密室空間であり、浮気相手との接触場所として利用されやすいためです。

具体例としては、ラブホテルや浮気相手の自宅への訪問履歴、車内での親密な会話などが挙げられます。

車関連証拠の確認ポイント

  • カーナビの「よく行く場所」「最近の目的地」を確認
  • ドライブレコーダーの映像と音声を定期的にチェック
  • ETC利用履歴と行動記録の一致を確認
  • 車内に残された物品(髪の毛、化粧品、香水の匂いなど)に注意

デジタルデータの抽出方法

  • カーナビの履歴画面をスマホで撮影
  • ドライブレコーダーのSDカードをバックアップ
  • ETC利用明細をオンラインで取得
  • 車載システムの位置情報履歴をエクスポート(可能な場合)

10.プレゼントやメッセージカード【あなたがまったく見覚えのないプレゼントか】

浮気相手からのプレゼントや愛情表現が書かれたカードは、関係性を証明する証拠となります。

物的な証拠は、感情的な繋がりを示すものとして重要な要素のひとつです。

例えば、配偶者が持っていないはずのアクセサリー、手書きのラブレターなどがある場合は、浮気相手からもらったプレゼントである可能性があります。

疑わしいプレゼントの特徴

  • 相手の好みや普段の購入パターンと異なるもの
  • 価格帯が通常より高いもの
  • ブランドや購入場所が説明できないもの
  • 特別な記念日や意味のある日に関連していないもの

証拠として記録するべき情報

  • プレゼントの現物の写真(複数角度から)
  • 付属のメッセージカードやラッピングも含めて記録
  • 購入日や価格が分かるレシートや保証書
  • 似たようなものを配偶者が他の人からもらった形跡

11.浮気を認めた発言の書面や音声【浮気をした事実を認めているか】

浮気を認めた発言の書面や音声は、もっとも確実な証拠の一つです。

浮気をした事実を本人が認めている以上、言い逃れはできないからです。

具体例としては、「私は〇〇さんと浮気をしました」という浮気をした事実を認めて、謝罪する内容の念書や録音データが挙げられます。

集めるのは非常に困難ですが、浮気をした事実を決定づける動かぬ証拠となるでしょう。

自認書・念書の作成ポイント

  • 日付と署名が明記されていること
  • 具体的な不貞行為の内容と日時が記載されていること
  • 第三者立会いのもとで作成されることが望ましい
  • 強要された形跡がないこと(脅迫や暴力によると主張される可能性あり)

効果的な会話の進め方

  • 非難や責めるような言い方は避ける
  • オープンクエスチョンで状況を話させる
  • すでに知っている事実を示して話を促す
  • 感情的にならず冷静に会話を録音する

12.通話履歴【特定の番号へ頻繁に電話をかけているか】

特定の相手との頻繁な通話は、親密な関係を示唆します。

通話履歴は、客観的な記録として残るため、言い逃れができません。

具体例としては、深夜や早朝の長時間の通話、特定の番号へ頻繁に着信している履歴などが挙げられます。

通話をしている時間に配偶者があなたの前におらず、別の場所にいることが多いのであれば、浮気相手に電話をしているのを疑った方が良いかもしれません。

通話履歴分析の効果的な方法

  • 少なくとも3ヶ月分の通話記録を確認する
  • 特定の番号との通話パターンを時系列で整理する
  • 通話時間と頻度の両方に注目する
  • 配偶者の行動パターンと通話タイミングの関連を調査

通話履歴の取得方法

  • 携帯電話会社の明細書を確認(紙・WEB)
  • スマートフォンの通話アプリ履歴をスクリーンショット
  • 固定電話がある場合は電話会社の通話明細も確認
  • 仕事用と私用の電話の両方をチェック

13.避妊具【見覚えのない避妊具か】

普段使っていない避妊具が見つかった場合は、浮気の状況証拠となります。

避妊具は、性行為の有無を示す直接的な証拠にはなりませんが、状況証拠としては有効です。

浮気をしているパートナーが避妊具を隠す主な場所や、寝室や車の中、自分のカバンの中などです。

いつもと違う種類の避妊具、見覚えのない避妊具などが見つかった場合は、浮気を示す補助的な証拠として残しておきましょう。

証拠として記録する際のポイント

  • 発見場所と日時を正確に記録する
  • 現物の写真を撮影(使用前・使用後も含めて)
  • パッケージや購入日が分かるものも含める
  • 夫婦間で使用していない種類であることを明記

注目すべき不審なサイン

  • 普段使わないブランドや種類の避妊具
  • 数が減っているにも関わらず夫婦間で使用していない
  • 車のグローブボックスや仕事用バッグなど不自然な場所に保管
  • 使用済み避妊具が自宅以外で発見される

14.第三者の証言【浮気現場を目撃した本人から証言をもらえるか】

浮気現場を目撃したのが第三者であれば、その証言も浮気を示すための証拠となります。

たとえば、たまたま配偶者と不倫相手がラブホテルに入っていくのを見た人がいる場合、「〇月〇日、〇〇ホテルに〇〇さんが知らない女性(男性)と入っていくのを見た」と証言すれば、信用性の高い証拠となります。

また、第三者の力を借りるときは、夫・妻ともに利害関係のない方にお願いするのがベターです。

友人や知人、同僚などは浮気問題以外でも少なからず接点があるため、頼まれて証言する可能性がゼロとはいえないからです。

さらに、第三者が浮気現場を目撃した時の動画もあれば、より有効な証拠として提出できるでしょう。

効果的な第三者証言の条件

  • 利害関係のない第三者であること
  • 具体的な日時・場所・状況が明記されていること
  • 証言者の連絡先や身元が確認できること
  • 裁判での証言意思があること

証言記録の取得方法

  • 公証人役場での証言宣誓書の作成
  • 弁護士立会いの下での証言録取
  • 録音・録画による証言記録(本人の同意を得る)
  • 証人の署名入り陳述書の作成

15.日記【日付や場所が明確に記載されているか】

浮気について記録した日記は、重要な証拠となる場合があります。

日記は、本人の心情や行動を詳細に記録したものであるためです。

具体例としては、浮気相手との出会い、デートの様子、感情の変化などが挙げられます。

日記の証拠価値を高める要素

  • 日付が連続して記載されていること
  • 具体的な場所や時間が明記されていること
  • 感情表現や状況描写が詳細であること
  • デジタル日記の場合は編集履歴が残っていること

日記証拠の活用方法

  • 他の物的証拠と照合して信憑性を高める
  • 行動パターンや頻度を裏付ける補助証拠として使用
  • 心理状態や関係性の深さを証明する材料として活用
  • 長期的な不貞関係の立証に役立てる

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自分で浮気の証拠を集める際の注意点

証拠集めは慎重におこなう必要があります。

なぜなら、違法な手段で証拠を集めると、逆に訴えられるリスクがあるからです。

また、配偶者に警戒され、最悪の場合は証拠隠滅をされてしまう可能性もあります。

注意すべき点をしっかり理解したうえで、証拠集めを進めましょう。

違法行為に注意

盗聴や盗撮、住居侵入、プライバシー侵害、GPSでの追跡は違法行為です。

これらの行為は、証拠として認められないだけでなく、刑事罰や損害賠償請求の対象となる可能性があります。

例えば、スマートフォンのロックを無断で解除する、GPSを無断で設置する、別居中の配偶者の家に侵入するなどの行為はれっきとした違法です。合法的な範囲内で証拠を集めるようにしましょう。

証拠の捏造・改ざんは絶対にしない

証拠を捏造・改ざんすると、法的に不利になります。

虚偽の証拠を提出すると、裁判官の心証を悪くし、慰謝料請求が認められない可能性があります。

例えば、LINEのトーク履歴を改ざんする、写真を加工するなどの行為は絶対にやめましょう。

嘘偽りなく、真実の証拠のみを提出することが重要です。

配偶者にバレないように慎重に行動する

証拠集めがバレると、警戒されて証拠隠滅される可能性があります。

証拠集めは、相手に気づかれないようにおこなうことが重要です。

例えば、スマートフォンを触る際は、周囲に人がいないか確認する、GPSの設置場所を定期的に変えるなどの工夫が必要です。

浮気の証拠が集まった後の行動

浮気の証拠が集まったら、それらを元に今後どのように行動するのかを冷静に検討しましょう。

以下では、浮気の証拠が集まった後の具体的な行動案をまとめました。

  • 関係修復を目指す
  • 浮気相手に慰謝料を請求する

関係修復を目指す

証拠を元に、配偶者と話し合いの場を設けるのもひとつの道です。

証拠を提示すれば、浮気を認めさせ、反省を促すことができるでしょう。

具体例としては、浮気相手との関係を断つことを約束させる、夫婦カウンセリングを受けるなどが考えられます。

多くの場合は時間と根気がかかりますが、お互いに元の関係に戻りたいという強い意思があるならば、関係修復の道を選ぶのもひとつの手でしょう。

浮気相手に慰謝料を請求する

離婚・慰謝料請求を検討することも選択肢のひとつです。

そのためには、弁護士に相談して法的なアドバイスを受けることが大切です。

専門家のサポートを受ければ、より有利な条件で離婚や慰謝料請求を進められます

なお、離婚・慰謝料請求の際には、慰謝料の相場、財産分与、親権、養育費などを把握しておく必要があります。

浮気の証拠集めに迷ったら専門家に相談を

浮気の証拠集めに迷ったら、弁護士や探偵・興信などの専門家に相談するのがおすすめです。

弁護士と探偵・興信所に依頼する場合は、このようなメリットとデメリットがあります。

弁護士に依頼するメリット・デメリット

メリット

・法的な助言を受けられ、必要に応じて法廷での代理も可能

・弁護士が集めた証拠や証言は、法的に有効であり、裁判でも使用できる

・相手との交渉や和解を有利に進められる

デメリット

・弁護士費用が高め

・法的手続きは時間がかかることが多く、迅速な解決が難しい場合がある

・弁護士は法的視点からのアドバイスをするため、感情的なサポートは不足する場合がある

探偵・興信所に依頼するメリット・デメリット

メリット

・実際の行動や証拠を収集するプロフェッショナルが調査をおこなうため、事実を明確にできる

・依頼内容が他者に知られることなく秘密裏に調査がおこなわれるため、プライバシーが守られる

・ 緊急性が高い調査や状況にも柔軟に対応できる

デメリット

・高度な調査には多くの費用がかかる場合が多い

・不法侵入や盗聴など、違法な手段を使えないため、調査の範囲に制限がある

・集めた証拠が法的に有効かどうかに疑問が残る場合もあり、法的手段には限界がある

弁護士なら証拠集め・慰謝料請求まで一任できる

浮気の証拠集めにお悩みなら、弁護士への依頼がもっともおすすめです。

弁護士は法律と証拠収集の専門家であり、合法かつ効果的な方法で証拠を確保できます。

自力での証拠集めには、違法行為となるリスクや、証拠隠滅を誘発する可能性があります。

弁護士は、内容証明郵便の作成、証拠保全手続き、裁判所を通じた調査嘱託など、一般の方には難しい法的手段を駆使できます。

確実な証拠を安全に集め、有利な解決を目指すなら、弁護士への依頼を検討するとよいでしょう。

探偵・興信所は証拠だけ集めたい人におすすめ

探偵や興信所とは、企業や個人から依頼を受けて調査をおこなう民間企業です。

浮気調査から浮気・不倫調査、浮気の証拠集めまで、浮気をした事実を明らかにするためにサポートしてくれます。

以下は、探偵・興信所に依頼するメリット・デメリットをまとめました。

メリット
  • 法的手続きに使える証拠集めを相談できる
  • 独自の調査技術をもってサポートしてくれる
  • 豊富な経験から有益なアドバイスをもらえる
デメリット
  • 比較的高額な費用がかかる場合がある
  • 調査結果が必ずしも期待どおりにならないリスクがある
  • 信頼性の低い業者に依頼するとトラブルの可能性がある

探偵・興信所は浮気の証拠集めには対応しているものの、弁護士のように法的手続きなどには対応できません。

そのため、法的手続きを進めるかは決まっていないものの、まずは浮気の証拠だけ集めたい方は探偵・興信所に依頼するのがよいでしょう。

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浮気問題を弁護士に依頼した場合の費用と内訳

不倫の慰謝料を請求した場合の弁護士費用の相場は、以下のとおりです。

相談料

0~5,000円/30分

着手金

20万円~30万円

報酬金

獲得金額の10~20%

実費

弁護士の交通費、日当(1万円~2万円/日)

ただし、これらはあくまで目安であり、具体的な費用は法律事務所や依頼内容によって異なります。

そのため、実際にかかる弁護士費用を把握する時は、弁護士へ正式に依頼する前に必ず確認しましょう。

配偶者の浮気による慰謝料の相場

一般的には、50万円~300万円程度が相場とされています。

ただし、不倫慰謝料の相場は婚姻期間、不貞行為の期間や回数、子の有無などさまざまな要素で変動するため、一概にはいえません。

以下では、配偶者の浮気によって慰謝料請求を弁護士に依頼した3つの事例を紹介します。

事例①:慰謝料440万円を実現したケース

相談内容

旦那が不貞行為をしている。旦那とは離婚することは予定していないが、不貞相手に連絡をしてみたが、反省の色がまったくなかったので依頼。

相談の結果

慰謝料440万円の実現+接触禁止条項を設定できた

弁護士の対応

相手方の住所地が遠方だったので、予定をつけて相手方と直接交渉。粘り強く連絡を続けた。訴訟間際であったが、支払うとの連絡を受けた。

事例②:不倫の慰謝料を50万円に減額したケース

相談内容

独身だと思っていた女性と交際をしていたが、後に既婚者であることが発覚。

それでも関係を切れずにいたところ、夫から不倫相手であることを理由に慰謝料330万円を請求する旨の内容証明が夫の弁護士から届いた。

相談の結果

不倫慰謝料50万円に減額

弁護士の対応:

相手側の夫は、妻と離婚の危機であるとの主張を前提に慰謝料を請求してきたが、離婚の危機はなく、夫婦関係は円満であること、妻との共同の加害者であることを理由に適切な損害額について主張した。

事例③:接触禁止に対する違約金請求

相談内容

いったん慰謝料の示談を弁護士に依頼をしたうえで解決した。その後2年間、再度不貞行為に及んでいることが発覚した。

2年後どんな事件なのか弁護士は覚えていたのでそのまま継続して依頼。

不貞行為ごと1回10万円の違約金請求を定める不貞行為に対する慰謝料全体の効力は、無効であると相手の弁護士が主張。

相談の結果

200万円の慰謝料

弁護士の対応:

違約金請求・新たな不貞行為を原因とする慰謝料請求を実現。

このように、浮気によって慰謝料を請求する場合は、ケースバイケースによって相場が大きく変わります。

浮気をした証拠が確かなものであれば、適正価格で慰謝料を請求できる可能性があるので、実際の慰謝料額が気になる方は弁護士に相談しましょう。

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この記事で紹介した情報を参考に、適切な証拠を集め、冷静に今後の行動を検討しましょう。

もし、自分での証拠集めが難しいと感じたら、法律のプロである弁護士に相談するのもひとつの手です。

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この記事の監修者
かがりび綜合法律事務所
野条 健人 (大阪弁護士会)
「負担や公開の少ない解決」を目指し、不倫慰謝料・親権・養育費・モラハラなどを始めとしたあらゆる離婚トラブルの相談に対応中。

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編集部

本記事はベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ離婚(旧:離婚弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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