子どものいない既婚者に聞いたクリスマス事情【2023年】

恋人同士にとってクリスマスは一大イベントですが、結婚して子どもができると今度は子どものためのイベントへとなっていきます。
令和3年における結婚持続期間15〜19年の夫婦の出生子ども数が0人の割合7.7%となっており、2002年までの同指数は3%台であることから、子どもをもたない選択をする夫婦が増えています。
参照元:第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所
ライフスタイルが多様化している現代において、子どもがいない既婚者のクリスマスに対する意識や過ごし方には、どのような変化があるのでしょうか。
些細なすれ違いや不満が続いていけば、離婚の原因にもなりえます。
裁判所が発表した司法統計によると、離婚原因の1位は「性格の不一致」でした。
参照元:婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
今回は、20~59歳の子どものいない既婚者を対象にクリスマスに関するアンケート調査をおこないました。
調査対象 | 20~59歳の子どものいない既婚者、1,742人 |
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調査期間 | 2023年12月26日~2023年12月28日 |
調査方法 | Freeasyを用いたインターネットリサーチ |
結婚後もクリスマスイベントを重視していますか?
子どものいない既婚者にとってクリスマスがどれぐらい重要なものなのか、「とても重視している」「少し重視している」「どちらともいえない」「あまり重視していない」「全く興味がない」の5択で回答してもらいました。
「少し重視している」と回答した方が27.5%、「あまり重視していない」と回答した方は27.3%と僅差でした。
しかし、「少し重視している・とても重視している」と「あまり重視していない・全く興味がない」をそれぞれ合計すると、重視していない派のほうが多い結果となりました。
- 「少し重視している・とても重視している」:38.9%
- 「あまり重視していない・全く興味がない」:43.1%
年代別でもみてみましょう。
20代・30代はクリスマスを重視している方が多かった一方で、40代・50代になると重要度が下がっているのがわかります。
年齢を重ねるにつれて毎年おこなうイベントへの関心が下がっていくのは、仕方ないことなのかもしれません。
2023年のクリスマス(24日)は誰と過ごしましたか?
2023年12月25日は月曜日で、平日でした。
そのため、24日の日曜日にクリスマスイベントをおこなったり、外出・外食されたりした方も多かったのではないでしょうか。
24日に誰と一緒に過ごしたかを聞きました。
既婚者が対象ですので、「パートナー(夫・妻)」と回答した方が最多でしたが、一方で次に多かったのは「ひとりぼっち」と回答した方でした。
「ひとりぼっち」と回答された方は、自身やパートナーが仕事だったというのがほとんどでした。
また、パートナー以外の方と過ごされた方も少なからずいました。
クリスマスに自宅で過ごした人が6割以上
2023年5月からコロナの分類が「5類」に引き下げられ、いわゆる「コロナ解禁」となりました。
外出時に屋内でのマスク着用や飲食店の営業時間短縮などがなくなり、コロナ発生以降、初めて自由なクリスマスでした。
クリスマスの過ごし方について聞いてみました。
「デートや外食をした」と回答した方は13.5%にとどまり、自宅で過ごされる方が61.7%という結果となりました。
過ごし方についての詳細も聞きましたので、年代別に紹介します。
20代既婚者のクリスマスの過ごし方
- クリスマスをテーマにしたコーディネートを着用しました。一緒にシチュー、カツ、ポテトなどを作りシャンパンを開け、クリスマスディナーを楽しみました。(女性、自宅で過ごした)
- 家でピザを頼んでコンビニでチキンを買った。スパークリングワインもスーパーで買って飲んだ。(女性、自宅で過ごした)
- 映画を観に行ってケーキを買って、25日のクリスマスパーティの準備をした(女性、デートや外食をした)
- 昼間はゆっくりして、夜ご飯に焼肉食べに行きました。(女性、デートや外食をした)
- 24日は義実家にて、義妹、義弟、義母、義祖母と妻とともに簡単にクリスマスパーティーをして過ごした(男性、実家や親戚の家で過ごした)
- 夜勤明けで基本寝ており、夜ご飯を配偶者とゆっくり食べた(男性、その他)
30代既婚者のクリスマスの過ごし方
- 24日は夫と母親とわたしの姉と一緒に外食に出かけ、25日は実家で夫を連れて一緒に夕飯を食べた(女性、自宅で過ごした)
- お互いにコロナ療養中だった為、実母が購入してくれたケンタッキーを購入して自宅で食べた(女性、自宅で過ごした)
- 自宅でちょっとリッチなご飯とケーキを食べ、お互いにプレゼント交換をしました。(男性、自宅で過ごした)
- レイクタウンでショッピングしたりクリスマスプレゼントを買ってもらった。夜ご飯は帰りに食材を買って、おうちで二人でごはんとケーキを作って食べました(女性、デートや外食をした)
- 昼からランチ、夕方から市内へ買い物ぶらぶらし、夜はイタリアンディナー、二次会はオシャレなバスクチーズが美味しいカフェへ行きました。(女性、デートや外食をした)
- 日中は、それぞれの用事すませてからレストランでディナー(男性、デートや外食をした)
- 朝4時に起きて6時にクリスマスケーキ大量納品、予約の仕分け、開店して販売、予約のお渡し閉店まで仕事。(女性、その他)
40代既婚者のクリスマスの過ごし方
- 我が家は日付は重視せず土曜日にやるため、23日に自宅でクリスマスをした。ケーキは事前予約、チキンやオードブルを当日購入した。(女性、自宅で過ごした)
- ローストチキン(1羽)、ローストビーフ、唐揚げ、ポテトフライ、卵焼き、サラダ、ケーキを食べて夫婦で過ごしました。(女性、自宅で過ごした)
- 24日はUberEATSで宅配寿司とケーキを注文して、25日は遊園地のイルミネーションを見に行きました(女性、自宅で過ごした)
- 季節感を味わうためデザートにケーキを食べるくらいで普段と何も変わらない(男性、自宅で過ごした)
- 普通のレストランで食事後、カフェでコーヒーを飲んだ。そのあと、買い物した。(男性、デートや外食をした)
- 大型ショッピングセンターへいきプレゼントを探し、ケーキを買って帰り、出前のパエリアを注文してクリスマスを祝った(女性、デートや外食をした)
- 介護をしているのでバタバタと忙しかった。いつもとほぼ変わらない日でした。夫とケーキだけ食べました。(女性、何もしていない)
50代既婚者のクリスマスの過ごし方
- 二人ともにケーキ系は苦手なので毎年チョコレートを購入します。ツリーは、以前は飾ってましたが、最近はあと片付けが大変で飾ってません…ありきたりですが、チキン料理やオープンサンドイッチなど作りお酒ワインとともに二人で頂きます(女性、自宅で過ごした)
- 主人と二人でノンアルコールのカクテルを飲みながら手作りのクリスマスディナーとコンビニで買ったケーキを食べた(女性、自宅で過ごした)
- クリスマスイブというよりM-1。ワインと肉料理を食べながらM-1を一緒に見た(女性、自宅で過ごした)
- 特に特別なことはしないが、夕食はチキン、ピザを必ず食べ食後にはケーキを食べる(男性、自宅で過ごした)
- 日本橋で知人の画家の展示会で絵を見たあと、イタリアンのレストランで食事とりました(男性、デートや外食をした)
- 普通に仕事をしていたので、クリスマスだといって特別なことはしていません(男性、何もしていない)
クリスマスの過ごし方について点数(0~100)をつけてください
最後に、昨年のクリスマスの過ごし方について点数をつけてもらいました。
「1~10点」が36.3%で最多となり、次に「100点」15.7%、「41~50点」が13.3%という結果になりました。
点数の理由についても聞いたので、いくつか紹介します。
100点の方の理由
- 普段、多忙でなかなか一緒にご飯が食べられないけど、クリスマスはお互い休みになったし、夕食を一緒に食べられたから。(40代女性)
- 自分も相手も無理することなく、満足できるクリスマスを過ごすことができたから(40代女性)
- 25日には実施できたし、妊娠中だったので二人きりが最後だから奮発したから。(30代女性)
- おでかけできないと思っていたのでデートできて幸せだから(20代女性)
- 妻と一緒に過ごせるだけで常に満点です。(30代男性)
50点以上の方の理由
- この歳で混んでいる街に出かけることは考えておらず、特別な日との感覚はない。可もなく不可もない平和な一日だったので平均点くらいの点数にしました。(50代男性)
- 普段と変わらない環境で、食事を少し豪華にできた。クリスマスではなくても、パートナーと一緒に過ごせる時間は貴重だから、90点にした。(40代女性)
- ケーキやオードブルを美味しく食べられたのは良かったが、毎年同じ感じでマンネリ気味でもあるため。(30代女性)
- ディナーやプレゼントを渡せて満足したが、日中に少し口げんかをしたから。(20代女性)
- 二人で過ごすのんびりとしたクリスマスで十分幸せだと思う。(50代男性)
50点未満の方の理由
- 今年も二人で平凡ですが、穏やかにクリスマスを過ごせたことがうれしいです。ただ二人とも贈り物をすっかり忘れていたのでこの点数です(50代女性)
- ほんとはもう少しお出かけしたりおしゃれなクリスマスディナーを食べに行きたかったが、忙しくて時間がなかった(20代女性)
- 私は食べたいものが食べられたので幸せ、ただ旦那には何もしてあげられなかったので、申し訳なさで9です。(20代女性)
- 買い物と外食をして過ごしたが、買おうと思っていたものに良いものがなく、何も買わずに帰って来た。(40代男性)
0点の方の理由
- 旦那は年始しか休みがない個人営業なので、祝い事で休みはない。(50代女性)
- プレゼントの交換もなかったし食事も普段どおりだったから。(50代女性)
- 仕事や家庭内トラブルが続いていたから。(30代女性)
- 何もクリスマスらしいことをしてない(30代男性)
調査結果のまとめ
年齢と共にクリスマスへの関心は徐々に下がっていき、40歳を過ぎると重視していない方の割合が上回ることがわかりました。
また、自宅でパートナーと一緒に過ごされる方がほとんどでしたが、普段と少しだけ違う特別なことをするだけでも満足度は高くなる傾向がみられました。
さらに、パートナーと一緒に過ごせるだけで高い満足度を示す方もいらっしゃいました。
逆に満足度の低い傾向として、「何もしなかった・仕事だった」という方が多かったです。
子どもがいる家庭の場合、クリスマスは子どものためのイベントとなることが多いですが、子どもを持たない夫婦では、クリスマスという非日常を楽しむことが夫婦円満につながるかもしれません。


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