今回は、『南池袋法律事務所』の柳澤(やなぎさわ)弁護士。
「話やすい」「親身に聞いてくれる」とご相談者にも言われるほど、気さくな雰囲気で法律相談への敷居を感じさせません。
そんな柳澤弁護士、実は過去に自衛隊への入隊を希望されていたのだとか。現在は「予備自衛官」に所属し、年1回の訓練に参加されているそうです。
自衛隊からなぜ弁護士を目指されたのか。相談と向き合う上での心掛けやご依頼を受けた後の対応に至るまで、柳澤弁護士のお日柄に迫ったインタビューです。
祖父の背中を見て自衛隊を志した幼少期
――柳澤先生が弁護士を目指されるまでのエピソードがあればお聞かせください。
実は祖父が自衛官だったこともあって、幼いころは自衛隊に憧れていました。
祖父からはいろいろな話を聞いていたので、自然と憧れたのでしょうね。
ですが、私は視力が悪く、自衛隊になる夢は諦めることになりまして…。
そのあと、生活における規律やルールでもある法律に興味を持ったことで、法律の専門家である弁護士になろうと思い、明治大学の法学部に進学し司法試験に合格、今に至ります。
――自衛隊を目指していらしたのですね。たしかHP上の活動実績には「陸上自衛隊予備自衛官一等陸尉」とありましたが…。
弁護士になる夢をかなえてから、武山駐屯地の教育隊で訓練を受け「予備自衛官」になることができました。
「予備自衛官」は本業を持ちながらも、有事の際は自衛官として任務にあたります。
まだ活動した経験はありませんが、もしかしたら今後、大きな災害などが起きたときに国民皆さんの役に立つため、出動する可能性もあるかもしれませんね。
幼いころから自衛隊に憧れていたこともあり、予備自衛官になれたときは嬉しかったです。現在も年に1回、訓練に通っていますよ。
――現在でも訓練に参加されているのですね!最初、戒律が厳しい自衛官を希望されていたとのことで、かなりストイックな方なのかな、と思っていたのですが、ここまでお話していてもとてもフランクで話やすくびっくりしています…。
ありがとうございます(笑)
「話やすい」「気さくだ」とはご相談者にもよく言っていただけます。
そのたびに、やはり弁護士や法律というものに高い敷居を感じている方は大勢いらっしゃるのだろうな、と感じますね。
しかし、だからこそ、問題が解決したり、解決策や見通しをお伝えしたときに、ご相談者さまの不安が解消されて喜ぶお顔が見られることは大きなやりがいに繋がっています。
企業法務から、離婚・相続・労働・交通事故・商標トラブルまで幅広く対応
――これまで、どういった案件に対応されてきたのでしょうか?
当事務所を構える前は中規模の法律事務所に勤務していたのですが、当時からとくに多かった案件と言えば契約書や企業法務関連のリーガルチェックや、訴訟案件の対応でしょうか。
そのほかには、離婚や男女間でのトラブルや、不当解雇や残業代未払い、相続などの揉めごと、交通事故にまつわる損害賠償請求、商標や著作権などに関するトラブル…など分野は問わず幅広く対応しております。
そのほか、刑事弁護委員会や民事介入暴力対策委員会にも加入し、新しい知識を取り入れるようにしていますね。
――かなり幅広く対応されているのですね。そういったご相談をお聞きする際、案件ごとに気を付けるポイントも異なるかと思うのですが、なにか気を付けていることはございますか。
どの分野でも変わらず、ご相談者さまのお話はよく聞くように心掛けています。
そして、ご相談者さまからのご質問に対して、あいまいな回答をしたり、「分からない」と答えたりすることがないよう、最新の裁判例や学説を普段からチェックするなど、実務上の正確な情報と見通しをお伝えするようにしていますね。
――たしかに、見通しがわかるだけでも気持ちが軽くなりますよね。
たとえば、病院に行った時のことをイメージしていただくと分かりやすいと思います。
もし病院に行って、医師から「わからない」と言われたり、説明が専門用語ばかりで分かりづらかったら、誰しも不安になってしまうでしょう。
わたしたち弁護士にとっては毎日向き合っている法律問題でも、ご依頼者にとっては生涯に数回しか経験しない大きなトラブルです。
だからこそ一つ一つの案件と真剣に向き合い、少しでも不安を解消できるようなアドバイスができるよう心掛けています。
訴訟の経験が豊富だからこそ培ってきたノウハウ
――ご受任後の対応で大切にしていることはありますか?
とにかく証拠を集めることです。
どのような分野であっても、相手方や裁判官を説得することが問題解決のためには欠かせません。
ご相談者さまには、事案に関係がありそうなものは一度すべて持って来ていただくようにしていますね。
実際に証拠として使えるかどうかは、こちらで判断しております。
一般の方からすると、証拠としては使えないように思えるものであっても、法的な証拠としては有効であったりすることもあります。
――証拠としては使えないように思えるものも、ですか。
たとえば、離婚問題であれば、相手方と不仲なせいで別居を急いでしまう方がいらっしゃいますが、それは得策とは言えません。
離婚問題においては、のちのち財産分与を求めたりする必要が出てくることが多く、そのためには相手の財産状況をある程度把握しておくことが大切なのです。
相手の銀行口座や財産の状況をまったく把握できていないまま話を進めようとすると、こちらには相手方の財産状況に関する証拠がないので、財産の所在を調査することに一苦労します。
そのような事態を避けるために、同居している間に、財産に関する情報を集めたり、慰謝料請求をするような場合には不貞の証拠になりそうなLINE画面の写真などを撮ったりしておく必要があります。
――確かに、手元にあるものの証拠集めは同居していないと難しいですね…。
わたしは、これまで裁判所や訴訟が絡む事案に多く対応してきた分、有効な証拠を集め、納得してもらう文書を作成し、裁判官に分かりやすく説明する機会も多くありました。
離婚問題は感情論に発展してしまうことが多い問題ですので、有利に進めるのであれば、できれば早めの相談と、第三者である弁護士を間に入れ適切に交渉を進めていただくことがおすすめです。
今後は外国人へのサポート体制も強めていきたい
――先生が目指されている、理想の弁護士像はございますか?
訴訟問題・家事問題・労働問題の3つに集中して研鑽を深めていきたいと考えており、この分野については、第一人者になれるように日々努力を続けていきたいです。
そして、池袋には外国人の方が多いので、そのような方へのサポートもしていきたいと考えています。
現在は、仕事の帰りにスクールに通って、中国語と英語を勉強中です。
将来的には、外国語を使ったサービスも提供できるようになることが目標ですね。多くの方のお力になりたいので、これに関しては数年以内に実現したいと考えております。
休日はアウトドアで息抜き!学生時代には無人島に行ったことも
――ご多忙かと思いますが、先生はお休みの日はどういったことで息抜きをされることが多いのでしょうか。
キャンプや釣りなど、アウトドアで過ごすことが多いです。
以前は、友人たちと車を借りて関東近郊のキャンプ場に行ったり、漁船を借りて海釣りに行ったりしたこともありました。
やはり、自然のなかでキャンプや釣りをすると気持ちが良く、とてもリフレッシュできますね。お酒を飲むのも好きなので、居酒屋やバーを飲み歩いたりもしていました。
――普段はパソコンと向き合うことが多い分、アウトドアな趣味はとても良い気分転嫁になっているのですね。
そうですね。もともと、学生時代は一生懸命アルバイトをしてお金を貯めて、友人たちといろいろな場所へ行っていました。
レンタカーを借りて日本国内を旅したこともありますし、無人島に行ったこともありますね。
当時、都会に戻ったときはあらためて便利な生活にありがたみを感じることができました…(笑)
最後に
――最後に、ご相談を迷われている方へのメッセージをお願い致します。
決して、怒ったり咎めたりすることはないので、フランクな気持ちでお気軽にご相談いただきたいです。
風邪を引いたら早めに医者に行った方が良いのと同じで、お困り事があったら、早く弁護士にご相談ください。