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「離婚したいけど、子供がいるし離婚後が大変そう」
「シングルマザーは大変そうだから、離婚の決心がつかない」
こんな風に悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。一般的にシングルマザーは大変だ、お金の苦労も多い、など、マイナス面ばかりがクローズアップされがちですが、実はメリットもたくさんあるのです。
今回の記事では、シングルマザーになるメリット・デメリットや、シングルマザーを応援してくれる制度にについてお伝えします。
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シングルマザーになるメリット
苦労も多いシングルマザーですが、メリットも実はたくさんあります。具体的に一つずつ見ていきましょう。
夫婦喧嘩がなくなる
価値観が合わない、夫の浮気癖に悩まされている、夫の浪費が酷い、など夫とうまくいかないとどうしても夫婦喧嘩が多くなってしまいます。
たまにする程度の夫婦喧嘩であればいいですが、あまりにも頻繁に夫婦喧嘩していると子供にもよくない影響が出てしまいます。
離婚してシングルマザーになれば、夫がいなくなるので当然夫婦喧嘩もしなくて済むようになります。精神的にもとても楽になるでしょう。
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夫の出費が減る
夫が趣味や人付き合いにお金を使う人だと、その出費に苦労させられることも多いでしょう。
シングルマザーとして生きていけば、夫の分の収入はもちろん減りますが、同時に夫の出費も減るのです。
自分が「無駄だな」と思っていることに対しての出費が減るだけでも無駄なストレスがなくなりますよ。
夫の世話がなくなる
夫はあなたの息子ではないはずなのに、子供と同じくらい世話のかかる夫っていますよね。大人な分、要求も多くなるので子供の世話より厄介なことも多いです。
あなたの貴重な時間を夫の世話に使わなくなれば、子供やあなた自身に使える時間が増えるかもしれません。
親戚付き合いのストレスがなくなる
姑問題や夫の親戚との付き合いなどは、世代が変わっても多くの女性を悩ませている問題です。
遠くに住んでいてたまにしか会わない関係であってもやはり気を遣いますし、ましてや同居していればそのストレスもとても大きなものとしてあなたにのしかかっているでしょう。
そのストレスから解放されることもシングルマザーになるメリットの一つです。
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社会性が広がる
シングルマザーになると、当然夫の収入がなくなるので、母親であるあなたが稼がなければいけません。
家事育児をしながら働くことは大変なことですが、あなたの社会性が広がるという大きなメリットもあります。
専業主婦でずっと家にいると、社会性がどんどん狭くなってしまい、世界が家庭の中だけ…ということにもなりかねません。
社会人として働きに出れば、新しい刺激もありますし、社会で活躍して認められるという快感を味わうこともできるようになるのです。
自分と子供のペースで暮らせる
夫がいると、夫の帰る時間に合わせて家事を済ませたり、夫の寝る時間や起きる時間を気にして物事を進めなければならなかったりしますよね。
それが、シングルマザーとして生活していけば、合わせる相手は子供だけになりますので、スムーズに生活できるようになるでしょう。
もともと他人との共同生活が苦手な方にとっては、自分のペースを乱されずに生活できるのは大きなメリットとして感じられると思います。
補助制度がある
金銭的な負担が大きいシングルマザーに対して、国や市などから多くの補助制度が用意されています。これらをうまく活用していけば、ここ日本において路頭に迷うということはありえないでしょう。
シングルマザーを援助する補助制度については後ほどより詳しくご説明します。
シングルマザー仲間と支え合える
離婚が増えてきている現代において、シングルマザーとして子供を育て上げている方は案外多くいらっしゃいます。
知らない人同士でも、お互いシングルマザーとして苦労していることがわかれば、自然に打ち解けて悩みを聞き合える仲になるでしょう。支え合える仲間がいることはとても心強いはずです。
シングルマザーになるデメリット
シングルマザーになるメリットをご紹介してきましたが、もちろん、良いことばかりではありません。シングルマザーになるデメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
家計が苦しくなる
離婚してシングルマザーになるということは、夫の収入を頼りにできないということです。
基本的には子供の養育費は入れてもらえますが、いくら養育費として払ってくれるかケースバイケースですし、約束通りに養育費を入れてもらえないというトラブルはよく聞くことです。
つまり、夫の収入はあてにせず、自力で家計を支えていく必要があるので、必然的に家計は苦しくなってしまうでしょう。
家事がスムーズにいかない
家計を支えるために働き、子供をお迎えに行って、家に帰ってからも子供の世話をして…となると、家事が思うように進まないことも多くなります。
子供が小さい場合は特に、家事をしようと思ったらぐずり出して、結果家事が一切進まなかったということも多々あるでしょう。
また、家でも外でも働き詰めになってしまうので、体力的にきつくなると疲労と眠気で家事を思うようにできないことも多くなるでしょう。
自分にかけられる時間とお金がなくなる
子供と家のことに費やす時間に加え、お金を稼ぐ時間も確保しなければならなくなるので、当然、自分にかけられる時間は前よりも少なくなってしまうでしょう。
また、慣れるまではお金を切り詰めていかなければいけないので、自分にかけていたお金もなくなると覚悟しておいた方がよいかと思われます。
「美容や遊びに時間とお金をかけたい!」と思っている方だと、シングルマザーになったらデメリットが大きく感じてしまうでしょう。
子供と過ごす時間が減る
働き方にもよりますが、家の外に出て稼いでくる場合、子供と過ごす時間が減ってしまう可能性が高くなります。
それまで週2~3回のパートだったものを毎日のシフトに変えることになるでしょうし、子供が小さくなければフルタイムの仕事をするかもしれません。
そうなってくると、家にいる時間が短くなるので、子供と過ごす時間も短くなります。
夫がいる家庭を見ると辛い
「隣の芝生は青く見える」と言いますが、他の家庭を見て、夫がいて幸せそうな姿を見るとどうしても羨ましくなってしまう瞬間があると思います。
離婚して直後は離婚間際の辛い思い出が印象に残っているのであまり感じないかもしれませんが、離婚後しばらくして落ち着いてくると、結婚当初の幸せだったときを思い出してしまい、余計に辛くなるかもしれません。
パパがいなくて寂しくなる子供を見ると辛い
子供が小さければ小さいほど、なぜ突然パパがいなくなったのかわからず、泣き出してしまったり、悲しんでしまったりすることも多いです。
「自分の身勝手な決断で子供を悲しませている」と自分自身を責めてしまう辛さもあるでしょう。
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シングルマザーになるなら知っておいたほうが良い制度
シングルマザーになることはメリットもたくさんある一方で、やはりデメリットもあることはすでにお伝えした通りです。そんなシングルマザーを支えるためのたくさんの補助制度がありますので、一つずつ見ていきましょう。
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児童手当
児童手当は、シングルマザーの家庭に限った制度ではなく、子供がいるすべての家庭を対象とした制度です。0歳〜15歳の子供に対して国から一定の金額が支給されます。支給される金額は
- 0歳〜3歳未満:15,000円
- 3歳〜12歳(小学校卒業)の 第一子/二子:10,000円
- 3歳〜12歳(小学校卒業)の第三子以降:15,000円
- 中学生:10,000円
です。児童手当をもらうためには、住んでいる地域の役所に届け出をしなければいけませんので、役所から送られてくる通知をしっかりと確認し、手続きをするようにしましょう。
児童扶養手当
この制度は、母子家庭、父子家庭を対象とした制度で、母子家庭または父子家庭の、0歳〜18歳までの子供を対象にしてお金が支給されます。支給金額に関しては、全額支給の場合
- 子供が1人の場合:月額42,000円
- 子供が2人の場合:月額47,000円
- 子供が3人目以降の場合:1人増えるごとに月額3,000円加算
となっています。ただし、所得によって全額支給の場合と一部支給の場合で変わってきますので、詳しくはお住まいの区役所、市役所に問い合わせてみるのが確実でしょう。
児童育成手当
この補助制度は、18歳までの子供を持つ母子家庭が対象で、子供1人につき月額13,500円が支給されます。ただし、所得によって制限がある場合があり、その制限については市区町村でバラバラなので、お住まいの市区町村で確認する必要があります。
特別児童扶養手当
国が支給を行っている補助制度で、以下の20歳未満の子供を持つ家庭を対象として、すべての家庭に一定金額が支給されます。
- 精神障害があり精神の発達が遅れている
- 日常生活に著しい制限がある
- 身体に障害があり、長期にわたる安静が必要な症状がある
- 日常生活に著しい制限を受けている状態
支給される金額は、障害の度合いによって以下のように変わってきます。
- 身体障害者手帳1〜2級:51,100円
- 身体障害者手帳3〜4級:34,030円
母子家庭の住宅手当
母子家庭または父子家庭で、20歳未満の子供がいる、かつ、家賃を月額10万円以上払っている家庭が対象になっている補助制度です。
この制度は、すべての市区町村で取り入れているわけではないので、申請する前に自分の地域の市区町村で適応されるかどうかを確認してみましょう。
支給される金額は市区町村によって異なりますが、相場として5,000円〜10,000円が支給されているようです。
生活保護手当
こちらはシングルマザーに限った制度ではなく、何らかの理由で生活に困っている人に対して、国が援助するための制度です。
- 援助してくれる身内がいない
- 貯金・土地・持ち家・車などの資産を持っていない
- 病気や怪我などで働けない
- 月の収入が厚生労働省が定める最低生活費を下回っている
この4つの条件を満たす家庭に対して、最低生活費と収入の差額分が支給されます。
ひとり親家族等医療費助成制度
母子家庭または父子家庭の子供や親が病院で診察を受けた際に健康保険自己負担分を市区町村が援助する制度です。
医療費を負担してもらえることは、節約にもなりますし、何より安心して病院に通えるのはとても心強いですよね。
上限金額は、個人で月1万2,000円、世帯で月4万4,400円となっていますが、所得制限があるので、いくらまで援助してくれるのか自分の地域の役所に問い合わせてみるといいでしょう。
所得税、住民税の減免制度
所得税や住民税の支払いはシングルマザーにとって大きな出費でしょう。そんなときに活用したいのが、所得税、住民税の減免制度です。
給与収入金額が年間204万円以下の場合、所得税・住民税のどちらも払わなくてもよいということになります。
また年間204万円を超える場合でも、条件を満たしていれば27〜35万円を税金から控除してもらうことができますので、一度確認してみる価値はあると思います。
国民年金・国民健康保険の免除制度
母子家庭になって収入が一気に減ってしまい、保険料や年金の支払いが難しい場合に支払いを免除してもらえる制度です。ただし、年金の免除の場合は、将来受け取れる金額も減ってしまうので利用する際には注意した方がいいでしょう。
交通機関の割引制度
児童育成手当を受給している家庭に対して、各自治体が設けている制度です。各自治体で割引金額が異なっていますが、JR通勤定期乗車券は3割引であることが多いようです。
子供の通学費用も大きな出費だと思いますので、ぜひ活用してみましょう。
上下水道の減免制度
上水道料金・下水道料金の基本料金を減免する制度で、市区町村が援助している制度です。
を対象としています。条件や減額上限についてはお住まいの地域の自治体に問い合わせてみてください。
保育料の免除or減額制度
子供が小さいときに活用したいのが、保育料の免除or減額制度です。この制度を利用しての免除や減額金額は、4月1日時点に子供が何歳か、保護者の前年所得はいくらか、住民税金額はいくらかによって決まります。
養育費がきちんと支払われるか不安な方へ
養育費の取り決めをしているにもかからず、相手から適切に支払われずに約56%の方が受け取れていないという事実をご存知でしょうか?
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まとめ
シングルマザーになって子供を一人で育てていくのは大きな不安があると思います。周りからの反対もあるでしょう。
しかし、母親であるあなたが無理に結婚生活を続けて幸せでない状態だと、子供にもよくない影響が生まれてしまいます。
シングルマザーのメリットもたくさんありますので、ご自身とお子さんのことを考えた上で、一番いい選択をしてくださいね。