若年離婚する６つの原因｜若年離婚を回避する方法と意外なメリット４つ

「若年離婚」とは、言葉通り若い夫婦が離婚することを言います。「何歳で離婚したら若年離婚」という明確な定義はありませんが、感覚的に、男女ともに20代での離婚は一般的に若年離婚と言ってよいのではないでしょうか。

「熟年離婚」という言葉は聞いたことがあっても、この「若年離婚」という言葉は聞いたことがないという方は多いかもしれませんね。

この記事では、若年離婚の原因・離婚を決意する前に考えておいてほしいこと・若年離婚の意外なメリットなどについて詳しくご紹介します。

また、どうしても若年離婚を避けたい方のために、若年離婚を回避するためのコツについてもご説明しますので是非参考にしてみてください。

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若年離婚する原因

若い二人だからこそ起こりうる、主な若年離婚の原因を見ていきましょう。

お互いに収入が少ないから

実力社会といえど、今の日本の会社ではいまだに年功序列の風潮があります。そのため、若くして結婚するとお互いに収入が少ない状態でやりくりしなければならないという状況は避けられないでしょう。

「結婚したら金銭的に楽できる」と考えている女性にとっては、この状況は不満だらけになってしまうので、それが原因で喧嘩も増え、結果的に離婚してしまうケースも多々あります。

結婚した理由が「できちゃった」から

子供が“できてしまったから”結婚するという夫婦は多いですよね。

子供ができること自体は喜ばしいことなのですが、「まだ結婚する気じゃなかった」「もっと仕事がしたい時期だった」「もっと遊びたかった」という人にとっては、結婚は想定外の出来事です。

そのため、気持ちが追い付かず、結婚してしばらく経つと不満が爆発することも多いでしょう。

勢いで結婚してしまったから

若い二人だからこそできることですが、勢いだけで結婚してしまうと若年離婚してしまう原因になります。

お金のことはどうするのか、実家同士の付き合いはどうなるのか、仕事はどうするのか、など、現実的に考えるべき事を考えず、勢いだけで結婚してしまうと、二人の熱が冷めたときに離婚という選択肢が出てきてしまいます。

お互いに精神的に子供だから

20歳を超えたら法律的には大人とみなされますが、やはり20代だとまだまだ子供な部分があります。精神的に子供だと、相手の考えや価値観を認めることができず、しょっちゅう喧嘩になることもあるでしょう。

結婚で必要となる本当の「愛」とは、相手のことをまるごと受け入れてすべてを愛することですが、精神的に未熟だと、自分の価値観ですべてを推し量ったり、相手に押し付けたりしてしまいます。

そのような状況が続くとお互いに疲れてしまい、若年離婚に至るのです。

性欲が強く浮気しやすいから

特に男性に言えることですが、若いうちは性欲が旺盛です。妻が対応できればまだいいのですが、できちゃった婚で子供の世話に追われていると夫の誘いに乗れないことも多々あるでしょう。

また、若いうちに結婚すると、周りの友達はまだ独身だったりするので、飲み会や合コンも頻繁に行われます。まだまだ遊びたい盛りの男性にとっては、性欲を抑えることができず、浮気に走ってしまい、結果的に浮気が原因での離婚となってしまうのでしょう。

「なら早めに」と思ったから

若くして結婚し、夫婦仲があまり良くない状態になると「今後の長い人生、ずっとこの人とやっていくのか…」と考え憂鬱になってしまいます。人生の切り替えを行うなら、できるだけ早い方がいいだろうと考え、あえて若年離婚をする夫婦もいるようです。

焦らないで！若年離婚を決意する前に考えてほしいこと

若いからこそ、判断も行動もスピーディーにできると思いますが、離婚は今後の人生を大きく変えます。ここでは、若年離婚を決意する前に、考えておくべきことを順番に見ていきましょう。

子供のこと

もし、あなた方夫婦にお子さんがいらっしゃる場合は、自分たちだけの気持ちや都合だけで早急に離婚を決断するのは少し待ってください。もちろん、子供がいるから絶対に離婚してはいけないということではありません。

ただ、お子さんがいる場合は、やはり離婚する時期やタイミング、お子さんへの離婚の伝え方に十分注意して、お子さんへの影響を最小限に抑える工夫をするようにしてください。

慰謝料のこと

若い時期は行動力も決断力もあるため、「離婚する！」と決めたらすぐにでも動き出すことができるでしょう。しかし、離婚届にサインをする前に、慰謝料についてしっかりと確認する必要があります。

もし、夫や妻の浮気が原因で離婚する場合、あなたには慰謝料を請求する権利がありますが、離婚届を提出してしまった後では慰謝料を請求することは難しくなってしまいます。

相手に慰謝料を請求できるのか、いくら請求するべきなのか、請求するためには何が必要なのか、などをしっかりと確認し、請求が完了するまでは離婚するのは待ってくださいね。

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離婚後の収入のこと

結婚しているときは、二人の収入でいろいろなことをまかなえていたかと思いますが、離婚すれば当然、収入は自分一人分の収入だけになります。

結婚を機に仕事を辞めてしまった女性にとっては、離婚後の収入がなくなるのは死活問題だと思いますので、ある程度、離婚後の収入源のめどが立つまでは離婚をしないほうが得策だと言えるでしょう。

また、お子さんがいらっしゃる場合は養育費などのお金の件もしっかりと話し合い、離婚後もお互いが納得した形できちんと支払ってもらえるように書面に残しておきましょう。

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相手への本当の気持ちのこと

その場の感情だけで、勢いあまって「もうやっていけない！！離婚よ！！！」と言ってしまい、相手も若いためによく考えもせずに勢いで離婚を承諾してしまうケースが多くあります。

本当は、少し感情的になってしまっていただけで、離婚なんてしたくなかったのに、勢いで言ってしまったために後に引けずそのまま離婚してしまう…。後悔先に立たず、ですね。

相手への愛情は本当に消えてしまったのか、その場の勢いだけで離婚しようとしていないか、じっくりと自分自身の気持ちを確かめてから離婚を決意するようにしてください。

若年離婚の意外なメリット

離婚と聞くと、マイナスのイメージが強いかもしれませんが、若年離婚には実は以下のようなメリットもあるのです。

人生の再スタートが切りやすい

若くして離婚するということは、人生の再スタートが早めに切れるということでもあります。結婚相手や結婚生活に不満を持ちながらも我慢して長く一緒にいると、いざ離婚して再スタートをしようと思ってもなかなか難しいものがあります。

しかし、若い時期に思い切って決断をすれば、その分第二の人生がスムーズにスタートできるのです。

変化に対応しやすい

若い時期に結婚、そして離婚するとなると短期間のうちに大きな環境の変化が起こります。結婚だけならまだしも、離婚による環境の変化は精神的にも体力的にもしんどいでしょう。

ですが、若い方は適応能力も高いため、ある程度年を取ってからの離婚よりもスピーディーに新しい環境に適応できるというメリットがあります。

ストレスをため込む期間が短くて済む

若年離婚の反対の熟年離婚の場合、多くの夫婦がお互いに不満を長年ため込んで、それがついに爆発した結果離婚に至るというケースが多く見受けられます。

つまり、長期に渡って結婚相手や結婚生活、結婚を取り巻く環境に対してストレスを感じ続けていたことになりますが、若年離婚で早々に離婚を決意すれば、そのストレスをため込む期間を短くすることができます。

ストレスをため込むことは精神的にも身体的にも悪い影響を及ぼしますので、ストレスから身を守るという意味でも若年離婚はメリットがあると言えるでしょう。

親に育児を手伝ってもらえる

子供がいる場合、離婚はマイナスイメージばかりが付きまとってしまいますが、若年離婚は実は子供にとってメリットもあるのです。

若年離婚ということは、子供の両親の親、つまり祖父母も若いという可能性が高いです。そのため、育児を積極的に手伝ってもらえることが期待できるでしょう。

離婚後に金銭的な余裕がなくなり、仕事を増やしたために子供にかまっていられる時間が削られてしまったという方は多いですが、親からこうしたサポートを受けられれば、子供に寂しい思いをさせなくて済むかもしれません。

若年離婚を回避するためのコツ

若年離婚の意外なメリットについて解説しましたが、それでもやはり「離婚だけは避けたい！」「なんとかやり直したい！」という方もいらっしゃるでしょう。そこでここでは、若年離婚を回避するためのコツをご紹介します。

贅沢は先延ばしと割り切ってみる

若いうちに結婚するとお互いの収入が少なく、我慢することが多いということはすでにお伝えしました。それが耐えられなくて離婚してしまうケースも多いのですが、「贅沢できないのは今だけ」と考えてみてはどうでしょうか。

二人で頑張って稼いでいけば、将来は十分な収入を得られるようになるはずです。共働きであればなおさら金銭的に余裕が出てくるでしょう。「将来はきっと二人で贅沢できるはず」とポジティブに考え、数年後の楽しみにするのもいいと思います。

付き合った当初を思い出せる場所に二人で行ってみる

感情的になって離婚を考えてしまったときの対処法ですが、冷静になることと相手への愛情を再確認することが最も効果的です。そのための手段として、付き合った当初を思い出せるような場所に二人で行ってみるといいでしょう。

普段の生活感のある場所から離れるだけでも冷静になれるきっかけになりますし、思い出の場所に行けば相手への愛情を再確認することができるはずです。

一人で行っても効果はありますが、できれば二人で行ってみるとお互いの気持ちを確認することができるのでより効果的ですよ。

自分の両親や相手の両親に頼る

若くして結婚すると、仕事と家事の両立をしたり、育児に奮闘したりと、二人で抱え込むには厳しいことも多いでしょう。そういうときは、素直に自分の親や相手の親御さんに頼ってみるのもありだと思います。

話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になりますし、週に１回くらいは食事を一緒にするということで家事を手伝ってもらってもいいでしょう。

「親に甘えるなんて恥ずかしい！」と思うかもしれませんが、若くして子供を結婚させた親にしてみれば、子供が自分たちを頼ってくれることは嬉しいものです。素直に、甘えて頼ってみることで若年離婚を回避できるかもしれませんよ。

お互いに感謝の気持ちを伝え合う

余裕がなくなってくると、言葉で感謝や愛情を伝えたりすることがおろそかになりがち。自分がいかに大変な思いをしているのか、自分がいかに負担をおっているのかばかりにフォーカスしてしまい、相手への感謝の気持ちが薄れてしまうのは仕方のないことかもしれません。

しかし、若年離婚に限ったことではありませんが、相手への感謝の気持ちを持つこと、そしてその感謝の気持ちを伝えることは関係を良好に保つために必要不可欠なことなのです。

相手から何かを与えてもらうことばかりを求めるのではなく、自分から相手に与えることをモットーに生活してみると、面白いくらいに関係がスムーズにいくはずですよ。

二人の10年～20年後の未来を想像してみる

苦しい時期は、目先のことしか見えなくなってしまいます。しかし、そこであえて、10年後、20年後を想像してみてください。この先、苦しいながらも二人で歩んで行ったら10年後どうなっているのか、20年後は何をしているのか。

きっと「昔は大変だったね。あやうく離婚するところだったね。」「本当、よく乗り越えてきたよね。」と、二人で笑いながら昔を思い出しながら話しているでしょう。そして、きっと、離婚せずに一緒に居続けられたことに感謝しているでしょう。

まとめ

若年離婚について解説しましたが、いかがだったでしょうか。もし、離婚するかどうか決めきれない、離婚したいけどどう進めればいいかわからないという場合は、まずは弁護士やカウンセラーなどの専門家に相談してみることをおすすめします。

浮気・不倫がきっかけで離婚を考えている方は、不貞行為の証拠を入手することで有利な立場で離婚を進めることができるでしょう。証拠がない、という方は浮気調査の専門家である探偵への相談も視野に入れてみてください。