県内はもちろん、県外からも相談・依頼に来る方が後を絶たないという、舘山法律事務所。
第二の故郷である高崎に貢献するため、日々奮闘する舘山先生の人気の秘密とは…?インタビューを通して、その素晴らしい人柄に迫ります!
困っている人を放っておけない正義感
――まずは、舘山先生が弁護士を目指すようになったきっかけをお伺いできますでしょうか。
そうですね、学生時代はごくごく普通の学生でした。弁護士を意識し始めたのは、中学生くらいからですね。
地元の公立の小中学校に通っていたのですが、周囲に親から暴力を振るわれる子がいて、法律的に何かできないのか、助ける手立てはないのか、と感じたことがきっかけでした。
――なるほど。舘山先生が児童相談所の支援や、被災地の法律相談を受けられるのも、「立場の弱い人を助けたい」という正義感が根底にあるのでしょうか。
そうかもしれません。困っている人を目にしたら放っておけないんです。弁護士だからこそできることがあるはずだと、いつもずっと考えています。
――それを大きく痛感されたのが、東日本大震災だったと伺いました。
はい。父は東北地方出身で、私も宮城にある法科大学院に通っていて、親戚や友人たちもたくさんいる、思い入れのある場所でした…。
そんな場所が被災しても、私はただテレビで眺めるだけで、はじめは弁護士として大きな無力感があったのですが…。
実際に現地で活躍する弁護士や、災害復興支援を精力的に行う弁護士たちの存在を知り、「弁護士でなければできないことがたくさんある」と気づきました。
――舘山先生のすごい所は、そこからすぐに行動を開始されたことだと思います。
居ても立っても居られずに、何度も被災地に入り、法律相談を行いました。被災地には、家族や仕事、住まいなど、穏やかな日常を奪われてしまった人たちが大勢いました…。
震災から10年経った今は、群馬弁護士会災害対策委員会の委員長や日弁連・関弁連の災害関連委員会の副委員長を務めていますし、仲間の弁護士と一緒に、災害法務(中小企業経営者向けの災害に対する法律問題を取り扱った書籍を出版したり、「防災士」の資格を取得したりと、精力的に活動しています。
――福島第一原発事故の影響で、福島から群馬県に避難非難された方が国と東京電力を訴える裁判で、弁護団にも加わっていらっしゃるそうですね…!
第1審の前橋地裁で国の責任を認める判決が出たときは震えました。「旗出し」といって旗を持って裁判所の門のまえで「びろーん」を掲げるのですが、一生忘れられない経験となりました。高裁では賠償額の上積みは得られたものの国の責任がひっくり返されてしまったので、最高裁での逆転判決を期待しています。
第二の故郷、高崎市に貢献したい
――そういえば、舘山先生のご出身は埼玉県だそうですね。お父様が東北地方のご出身、お母さまのご実家が高崎市。舘山先生も、司法修習生の時代に前橋に…。最初に入所された法律事務所が高崎市で、6年半勤務されたとのことですね。
そうですね。
――最初に入所された法律事務所は、設立から約50年の老舗で、北関東最大規模の法律事務所だったそうで、相当ご研鑽を積まれたのだと…。
本当に事件の種類や規模を問わずに、とにかく色んな事件に携わりました。民事や刑事だけでなく、自治体の顧問弁護士業や、税務訴訟、判例集に載るような事件にも経験しましたね。最高裁での弁論も経験しました。
――なるほど。高崎市に事務所を開設されたのは、やはり思い入れのある地だったからでしょうか。
そうですね。高崎市は、縁深いだけでなく、第二の故郷のようなものです。高崎をはじめとする、群馬の方や企業の皆さんに貢献したい想いが強くあり、ここに事務所を開設しました。
声を上げられない子どものために、権利を守る
――様々な活動をされる舘山先生ですが、事務所に寄せられるご相談はどういったものが多いのでしょうか。
離婚の特にご相談は特に多いです。離婚の他だと、今まで携わった案件は企業法務ですかね。大学時代に会社法を専攻して、相当な数の案件を扱ってきました。
顧問先に不動産企業がある関係もあり、不動産関連のご相談も多数受けています。
民事事件でい言えば、インターネット問題です。誹謗中傷や風評被害など幅広く対応しています。昔から興味があった分野なので得意ですね。
それ以外ですと、相続の遺産分割など、幅広い問題に取り組んでいます。
――舘山先生といいますと、やっぱり離婚に関してはかなり実績を積まれていますよね。
離婚は、不倫、慰謝料請求、財産分与などあらゆる問題で数多くの解決実績があるのですが、中でも親権のノウハウはかなり蓄積されています。
一時期は毎週のように5~6件の調停に対応していましたね。離婚というと、条文は少なくて、裁判例・判例のほか、実務上の知恵のウエイトが非常に重い分野です。そういう意味では経験がものを言う世界なのですが、男女どちらの方からもご依頼いただくことが多く、攻めも守りも経験豊富と自負しています。得意です。
――親権問題には特に豊富な知見をお持ちと伺いました。やはり子どもの問題に関心を持っていらっしゃるからなんですね。
そうですね。今は災害復興支援に携わっていますがのため、割ける時間がなくなってしまってしまいましたが、弁護士になってから数年は子ども向けの法教育を担当して、学校で出前授業もやっていました。
児童相談所の嘱託弁護士としても活動するほか、2021年には、中学卒業後の子どもさんたちの避難所としての「子どもシェルター」を、群馬の仲間弁護士と作りました。そういったバックグラウンドがあるので、離婚のときも子ども第一で考えているんです。
――日本だと本当に子どもの人権というのが守られてないと痛感することが多々あります。子どもは声を上げる方法も知らないので、舘山先生のように、子どものために活動する弁護士がいてくれることが、本当に嬉しいですね。
叱ったり、断定したり、否定しない。欅の木のようにどっしりと受け止める。
――口コミで広がり、今や県外からも相談が殺到している舘山先生ですが、人気の秘密とは一体…?ご相談や依頼を受ける際に、心掛けていることや、大切にされていることをお聞かせください。
高圧的に怒ったり、断定したり、叱ったりしないことです。相談者や依頼者は、やっとの思いで弁護士に相談しようと、勇気を振り絞って来てくれたので、そういった方にそういう対応をするのはあり得ません。
今まで抱えていた想いを吐き出してもらえるように、安心してもらうことが大切です。
――本当に仰る通りですね。色々悩んだ末に来ている方が多いと思うので、そういう時に、自分の想いをすくい上げてくれる先生に出会えると嬉しいですよね。
こと離婚に関して言えば、経済的な合理性では測り切れない案件が数多くあります。大切な家族という形が変わりそうな時に、感情を挟まずに処理できる人は少なくありません。
だからこそ、時間をかけて落としどころを見つけるのが大切です。弁護士の考えを押し付けたりはせず、でも決して投げ出さずに辛抱強く一緒に乗り越えるようにしています。
――以前拝見した舘山先生の欅(けやき)の木の話を思い出しますね。舘山先生が最も尊敬している師匠であり、先輩弁護士の影響が大きいと伺いました。
そうですね。私の師匠である出身事務所の所長の先生。そのお父上が作った詩です。その師匠・先輩はまるで欅の木のようなんです。大きな幹を持ち、どんなに強い風雨にさらされても、倒れずにどっしりと構えている。木の下にいる人たちを力強く守るような存在ですね。
弁護士は追い詰められた人の最後の砦といいますか、心のよりどころになるべきだと思っています。そんな師匠先輩のような、欅の木の大樹のような存在になりたいですね。
――そんな舘山先生に感謝された方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
結構多いのが、「離婚と子どもの親権さえ取れればもういい」という方です。慰謝料も財産分与も、養育費もいらないからとにかく別れて欲しいという方です。実際にそういう案件を受けたことがあったのですが、相手としっかり話をして、励ましながら、養育費も財産分与も満額、慰謝料ももらうことができました。
依頼者の方も最初は、諦めた様子だったんですが、とても喜んでもらえましたね。全てを捨てて離婚をしなくてよかったと。受け取ったお金は子どもの将来のために活用しますと。こういうケースもあるので、諦めないでほしいと思っています。
――感謝の声がまたモチベーションに繋がりますね。
そうですね。ずっと暗い顔だった依頼者の方が、最後に「安心しました」「終わってよかったです」と明るい顔で言ってくれる、それが原動力ですね。
今後も1件1件を丁寧に責任もって対応していきたい
――先生のもとに、県外からもご相談者さまが来られている理由がわかりました。舘山先生が1件1件真摯に対応されている結果なんですね。ちなみに、もし今後の目標や展望があれば教えてください。
そうですね。事務所を拡大していくつもりはないですね。色んな地域の方からご相談をいただいていますが、事務所で受けた案件には全て責任を持ちたいですし、その範囲で丁寧に対応していきたいと思っています。
――それでは最後に、今相談をためらっている方へメッセージをいただけますか。
何でも受け止めます。怒ったり否定したりはしません。ずっとそういった対応にあってきて、嫌な思いをされている方がたくさんいるので……、否定はしません。
相談料は1時間5,500円いただいていますが、じっくりとお話を伺いケアも含めてサポート致します。
腹をくくって本気でご相談される方に対して、本気で対応するために無料相談は受けていません。
しっかりとしたノウハウと、冷静さ、そして血の通った対応を強みに、ご相談を受けていますので、お気軽にお越しください。