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スピード婚とは、短い交際期間で結婚することをいいます。「交際期間〇〇ヶ月未満」というような具体的な定義はありませんが、おおよそ半年~1年未満の交際期間で結婚した場合がスピード婚であると考えられるようです。
一般的には、お互いを知るためには長い時間が必要であるとされています。まだ十分にお互いを理解し合っていない状態で結婚に至った場合、その反動で離婚までのスピードも速いのでは…と、離婚率の傾向が気になる方も多いのではないでしょうか。
結論として、スピード婚は離婚率も高くなる傾向にあります。アメリカで行われた調査によると、結婚前の交際期間が離婚率に影響しているとの結果も見られました。
この記事ではスピード婚の離婚率やスピード婚による離婚が多い理由、離婚をしないための心がけについて解説します。
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スピード婚では離婚率が高くなる
冒頭で紹介しましたが、短い交際期間で結婚に至るスピード婚では離婚率が高くなるという調査結果が出ています。
参考:The Divorce-Proof Marriage|The Atlantic
アメリカ・エモリー大学の研究者が3,000人の夫婦を対象に行った調査の論文によると、交際期間1年未満だった夫婦よりも、交際期間1~2年の夫婦または3年以上の交際期間がある夫婦の方が離婚率は低い傾向にあることがわかりました。
交際期間1~2年の夫婦においては、交際期間1年未満だった夫婦よりも20%低い離婚率であり、さらに3年以上の交際期間がある夫婦においては交際期間1年未満だった夫婦よりも39%低い離婚率であるとの結果になりました。
上記の調査結果によると、結婚前の交際期間が離婚率に影響していることが伺えます。
スピード婚の離婚率が高い理由
では、なぜスピード婚夫婦は離婚率が高くなるのでしょうか。スピード婚に至る理由を踏まえて、離婚率が高くなる理由を解説します。
お互いの素性をよく理解していなかったから
付き合って数ヶ月程度の期間であれば、相手のことを十分に分かっていないこともあるかもしれません。見た目やデート時の性格だけで相手の良し悪しを判断した結果、結婚後に一緒に生活を送っていく上でのギャップに戸惑ってしまう方も多いのでしょう。
中には、「相手に借金があった」「相手に離婚経験があった」などのお互いの生活に関わる重要な情報を、結婚後に初めて知ったというケースもあります。
また、短い交際期間では同棲する時間の確保は困難でしょう。スピード婚の場合、一緒に住んでみて初めて相手の嫌な部分を知ることになります。それまで知らなかった相手の短所が結婚生活への不満に繋がるのかもしれません。
相手親族や人間関係が希薄だから
前項の内容とも関連していますが、スピード婚では、お互いに共通の知人が少ないまたはいない状態であったり、親族とのコミュニケーションが不十分であったりするケースが多いようです。
結婚後に親族や知人と何度か顔を合わせていくうちに、周囲の人間との相性が悪いことに気がつく場合もあるでしょう。相手が構築してきた人間関係に馴染めないことが離婚に繋がるケースもあるかもしれません。
結婚後でも遅くはありませんから、ご両親にあいさつをしにいったり、共通の知り合いを紹介し合ったりすることで夫婦以外の人間関係を改善していくことができるでしょう。
熱しやすく冷めやすいから
特に若くしてスピード婚をした夫婦は、その時の勢いや感情だけで結婚まで進むパターンもあるようです。そのようなスピード婚では、夫婦生活を送る上で相手のことが嫌いになったり、熱が冷めたりした場合に関係を再構築することが難しく、離婚までのスピードも速くなりやすいようです。
結婚に対して高い理想を持っている場合も多く、実際の結婚生活とのギャップに興醒めして離婚に至ることもあり得ます。結婚後は、相手の良い面・悪い面の両方を受け入れる心構えを持つことが大切かもしれません。
一方で、30代以降にスピード婚をする方も少なくありません。30代以降でスピード婚をした夫婦の場合、婚活など初めから結婚を前提とした出会いを通していることが多いようです。このような場合には冷静な判断の下で結婚しているので、離婚率も低い傾向にあると考えられるでしょう。
スピード婚でも離婚をしないための心がけ
スピード婚の離婚率は高い傾向にあるようですが、夫婦の心がけ次第では円満な夫婦関係を築くことも十分に可能です。ここではスピード婚でも離婚をしないための心がけについてご紹介します。
お互いの違いをいったん受け入れる
裁判所の統計(スピード婚であるか否かは問わず)によると離婚の理由としてもっとも多い内容が『性格の不一致』です。
→端末によってスライドします。
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男性
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女性
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件数(男性)
|
件数(女性)
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1位
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性格が合わない
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性格が合わない
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11,030
|
18,846
|
2位
|
精神的に虐待する
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生活費を渡さない
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3,626
|
13,820
|
3位
|
その他
|
精神的に虐待する
|
3,545
|
12,093
|
参考:裁判所|平成29年 司法統計19 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
スピード婚ではお互い知らない部分が多いこと、一緒に生活を送った経験が浅いことなど、性格の不一致に陥る要素は多いと考えられるでしょう。
しかし、交際期間の長さに関わらず、お互い違った環境で育ってきた二人ですから、考え方・趣味嗜好・価値観などに違いが生じることもあるかもしれません。
まずは、「自分と相手とは違うものだ」ということを大前提に、いったん相手の性格や考えを受け入れる心構えでいれば、多少納得がいかない出来事が起きても寛大な心で受け入れることができるでしょう。
親族へのあいさつや知人の紹介など共通の知り合いを増やしていく
結婚まで一直線に進んだスピード婚の場合、相手家族へのあいさつや紹介が不十分で共通の知り合いが少ないまたはいないことも多いようです。
離婚を踏みとどまる理由として『世間体』が挙げられますが、相手親族との関係や共通の知り合いがあまりないことで離婚のしやすさが上がってしまうかもしれません。
既にスピード婚をしている方でも、これからお互いの両親や親族と交際を重ねたり、共通の知り合いを紹介したりすることはできます。新しい価値観や知り合いを増やすきっかけにもなりますから、ぜひ夫婦間での人間関係を広めていってみてください。
まとめ
結婚までの交際期間が短いスピード婚では、離婚率が高くなってしまう傾向にあるようです。特に一時の「好き」という感情で結婚まで進んでしまい、相手の良い部分しか見えていなかった夫婦の場合、離婚率は特に上がりやすいと考えられるでしょう。
大事なことは、結婚はゴールではなく新たな始まりであることを前提に考えることです。相手との違いを受け入れてみたり、お互いの人間関係を広めてみたりすることで安定した夫婦関係を築くことが可能となるでしょう。