本来遠方の裁判所でやることになる調停を当地でやることに成功した事例。

依頼者

性別	年齢	エリア	職業	婚姻期間	子供
女性	30代	東京都	主婦	5～6年	あり

離婚については親権、面会交流、慰謝料請求、財産分与などの争点が多く相手方も積極的に財産開示をしてこないなどの状況で交渉が難航することが予測されました。
ただし、こちらから調停を申し立てると管轄について夫の単身赴任先（関西）になるところ、尋問等になれば弁護士ともども出張する必要が出てきますがその費用の捻出が難しいという問題がありました。

調停については相手方の居住地の裁判所のみに管轄があります。また、いきなり訴訟や審判はできず、審判や訴訟の前に調停をしなさいという規定（調停前置主義）があります。
しかし、いったんこの規定を無視していきなり当地の裁判所に婚姻費用請求の審判を申立てました（審判については調停と異なり当地にも管轄があります）。そうすると裁判所が職権で調停に付すのですが、自庁処理の上申書に専業主婦であり子供も小さく経済的にも遠方の裁判所に行くことが難しい旨記載することで相手方居住地の裁判所に移送されずに当地の裁判所に係属することになりました。
そうすると、相手方としても１度の機会で済ませたいということで離婚調停、離婚訴訟も全て当地で行うことができました。

対応後の結果

離婚事件では管轄(どこの裁判所でやるか)で悩むべき事案が思いのほかたくさんあります。上記の事案は多少テクニカルな方法で、他の弁護士に教えてもらった方法を実践したものが奏功した事例です。ご自身のみならず弁護士の出張日当やその間の子どもの面倒などといった問題が生じることからすれば管轄は意外と重要なポイントですがこういった書籍には書いていない引き出しがあるかで結論が変わる事案でした。

夫が単身赴任先で浮気しているのではないかということと度重なるモラハラがあり、離婚することを希望されるという相談を受け受任。依頼者様は２名の小さなお子さまを監護されていました。

相談前の状況

ふたこ法律事務所

東京都

◆二子玉川駅より徒歩6分◆世田谷区岡本／玉川／用賀／成城などにお住まいの方からのご相談多数

弁護士	浅野剛
住所	東京都世田谷区玉川3-22-10アルデバラン302
最寄駅	二子玉川駅
定休日	土曜日曜祝日	営業時間	平日：09:00〜19:00