脇法律事務所は、富山県にオフィスを構える脇徹弁護士が所長を勤める事務所です。弁護士になる前は、サラリーマンとして働いており、その後司法試験にチャレンジ!
今回は、そんな経歴を持つ脇先生に弁護士になるきっかけや、日々弁護士として活動していく上で大切にしていることなど、脇先生の人柄に迫ったインタビューを行いました!
元証券マン、弁護士になるまでの軌跡
――サラリーマンの経験を持たれる脇先生ですが、先生はいつぐらいから弁護士を目指されたのですか?
私は、大学を卒業後、実は証券会社に勤めていました。しばらくサラリーマン生活を送っていたんです。
自分が担当するお客さんにどうやって儲けてもらうか考えるのは楽しかったです。
しかし、営業部隊の中堅社員として成果が出始めたころ、頭の中の大部分が営業目標やノルマに占領されてしまう毎日がつまらなくなってきたんです。
一旦を考え始めてしまうと、「お客さんの利益になると信じ切れなくても、会社の利益のために立ち止まることが許されない」という状況に対する違和感も次第に強くなってきてしまって。
そんな時、「弁護士であれば、自分が引き受けた依頼者の利益だけに集中できる、尽くすべき依頼者も自分で選べる。」と考えてこの道を志望しました。
――すごい挑戦をされたんですね!そんな先生は、相談者様対応の際、どのようなことを意識されているのでしょうか?
そもそも法律事務所へ連絡することはものすごく勇気のいることです。電話をくださる方のほとんどは、「弁護士に相談する」ということ自体が初めてではないでしょうか。ですので、まず大切なのは、「お客様が緊張して勇気を出して電話してくれた」という気持ちを真摯に受け止めることです。
当然ですが、横柄な態度に受け取られないように注意が必要です。
――お客様に対する誠実な姿勢がものすごく伝わってきます!今回は離婚について詳しく伺いますが、最近ではどのような分野のご依頼が多いのでしょうか?
やはり離婚の相談が多いですが、刑事事件も多く受任しています。私選での事件対応も積極的に行っていますね。
「窃盗」「万引き」のような軽犯罪系のご依頼が多いですね。「名誉毀損してしまった」みたいな相談も最近増えていますね。全体的に示談で解決する事例が多いですね。離婚では、財産分与の実績が多いと思います。
相手の立場をじっくり考えるスタイルが事件を解決する
――ありがとうございます! 離婚事件を解決するためのポイントを教えて頂けますでしょうか?
よく、弁護士は、いつも相手方を追い詰めて論破するみたいなイメージと持たれることもありますが、私は少し違った感覚を持っています。
確かに、裁判では、論理的に追い詰めて論破しようとします。
しかし、話し合いや調停の場合には、依頼者が許容できる合意を取り付けることが最優先されるべきです。論理的に追い詰めて論破しても、それで相手を怒らせてしまって合意に至らなければ、全く意味がありません。
ですので、相手の気持ちを察して振舞うことの方が、場合によっては重要だと思います。
実際、筋書き通り事件処理が進んで、全てがうまく行くような案件はほとんどありません。相手が怒っている時は何やっても怒られる。そんなときは、結局、粘り強く誠実に対応するしかないのかなと思います。それでも、どうしようもないことは多々あるんですけど。たまに、相手を強く牽制するタイプの弁護士もいますが、個人的にはうまく行くとは思えませんね。万が一、相手方に、「この弁護士は自分のことを見下している。」と思われてしまったら、問題解決の入口にも立てなくなる様な気がします。
――「相手のことをよく考える」という思考は証券会社で働いていた時代に培ったのですか?
そうですね。その側面は大きいと思います。
証券会社の頃、営業の先輩から対顧客の心得を学びましたね。先輩から「おまえ大学は慶応とか出ていて、自分は頭がいいとか思っているだろう。でも○○さん(←俗にいうおばちゃんです。)の方がお前なんかより全然賢いんだぞ。長く生きてきた人間の経験・観察力・知恵を甘く見るなよ。お前なんか足元にも及ばないんだぞ。」という様なことをよく言われてましたね。
――すごくグサッと来るようなエピソードですね…。
地域に愛される事務所になるために
――先生は、最近プライベートの趣味などはありますか?
んー、ダイエットしなきゃなと思っています。成長はとっくに止まってますので、そんなに食べなくても生きていけるはずなんですよね。自分の欲望との戦いです(笑)
あと、趣味とは言えないかもしれませんが、子どもの成長を見守ることですかね。子どもの成長を見守りながら、子ども時代を追体験した気分になって楽しんでます。妄想ということになるんでしょうか。
ちなみに、中学時代は剣道。高校は競技スキーに打ち込んでいました。
――ありがとうございます!最後に先生の仕事をするためのモチベーションを伺えますでしょうか?
依頼者の役に立っていることをダイレクトに感じられる満足感でしょうか。そして、この満足感が業務のストレスを凌駕しているだと思います。更に、自分で直接引き受けた仕事ですので、満足感は高く、ストレスは少なくなるのかもしれません。
サラリーマンも経験しましたが、今から思うと当時の満足感は自己暗示の賜物だったような気もしてます。結局、あまり向いてなかったんでしょうね。弁護士になったあとも、最初は大手の事務所におりましたが、実質会社にいるのと一緒ですし、もっとダイレクトに依頼者と繋がりたいと思う気持ちが強くなり事務所を開設するに至りました。
弁護士に依頼するメリット
――弁護士の方に依頼するメリットは、ずばりどういったものでしょうか。
弁護士に離婚の解決を依頼するメリットは、事件の後先を考えた対応ができる点であると思います。
離婚は、当事者間だけだと解決しない可能性があり、場合によっては取り返しつかない状態が固定化する危険があります。実際、全く争点がなければ問題無く終わるかもしれませんが、財産や不動産などが絡んでいると、そううまくいかないですよね。
取り返しがつかなくなる前に弁護士に相談しましょう。
――取り返しのつかないことが起きる前にご相談を、ということですね。
依頼者様の中には「離婚さえ出来ればいい」とおっしゃる方もいます。しかし、離婚の成立が人生のゴールではありません。離婚の際の取り決めがその後人生に悪影響を及ぼさないように配慮する必要があります。弁護士に相談することで、離婚後の生活も踏まえて交渉に臨むことできるようになります。離婚問題は、弁護士にご相談ください。