24歳で弁護士になろう、と決意した山口弁護士。実は16歳で高校を退学し、通信制の高校に入学。その後、弁護士になることを決めるまで、社会人経験を積んでいたというバックボーンを持つ先生です。
「早くから社会人としての経験を重ね、その中でたくさんの失敗をし、そしてその度に人に助けられてきた」と話す山口弁護士は、その経験から依頼者と同じ目線に立ち、ご相談をお聞きできているのだとか。
自らの意思で道を切り開いてきた山口弁護士。どのような想いで、弁護士業務と向き合っているのかを伺います。
「自分が何か人にしてあげられることはないか」ブレない信念
――まずは、先生が弁護士になられたきっかけからお聞きしたいです。
様々な人に助けられた経験から、「自分が何か人にしてあげられることはないか」と探したときに、弁護士がいいのではないかと思ったんです。
当時、怪しいセミナーに連れていかれそうになった時に止めてくれた方がいて。本気で騙されそうだったので、今でも感謝していますね (笑) 特に、年上の方にはよく助けて頂きました。
実は、私、高校を中退しているんです。
中退後は通信制の高校に通い、その後社会人経験を積みました。学歴・職歴など何も持たない人間でしたから、周りの方がいろいろ心配してくれた所はあると思います。
――たしか「世の中で何が起こっているのかを知ってから、大学に進学しようと思った」とホームページにご記載されていましたね。
そうですね。退学を決めたのは、当時私が16歳の時でした。岡山市南区で生まれ育った私は私立の中学・高校と進学をしまして。正直、最初は学校をやめることに多少の抵抗はあったんです。
しかし、大学進学をする理由を自分に問い、「いま大学へ行く必要もないだろう」という考えに至りました。高校の退学後は通信制の高校に通い、その後、24歳で弁護士になろうと決めるまでは社会人として生きています。
一部の方から見れば外れた道に進んだ、と言われるかもしれませんが、社会の厳しさや人との繋がりの大切さを知れた貴重な経験でしたね。
――社会人経験を積んだからこそ、今の山口先生がいらっしゃるのですね。ちなみに、社会人から弁護士になろうと決意されてからは、何時間くらい勉強されたのでしょう?
一日11時間くらい勉強していました(笑) 正直辛かったですね。
でも自分で「弁護士になる」と決めていたので、それで辛いのは仕方のないことと切り替え、今まで自分を助けてくれた人を思い出し、力を振り絞って勉強していました。
今思えば、「何か人にしてあげられることはないか」という考えや、今まで助けてもらった方への想いが軸にあったおかげで、ブレずに弁護士を目指せたのだと思います。
勉強漬けの法科大学院時代、山口先生の息抜きは…
――勉強漬けであった法科大学院時代、何か息抜きはありましたか?
同期とよく将棋をして息抜きしていましたね!それと、司法修習生の時にゴルフを始めたのですが、今でも趣味として続いています。
特に将棋は、同期たちと白熱した対決をしていましたから楽しい思い出が今でも蘇ります。
相手の戦略を見抜きつつ、自分自身は平常心を保たなければいけない…など、ある種の心理戦なんです。
当時は勉強ばかりの日々でしたが、鮮明に記憶に残っていますよ。
問題に同じものは1つもない|解決策をパターン化せずその方に合った方法を
――弁護士として、ご相談者と向き合う上で大切にしていることはなんでしょうか。
一番意識していることは先入観を捨てることですね。
よくある悪い例で、依頼者からの相談内容と、それに対しての解決方法を「パターン化」してしまうことがあります。
ある程度見立てを立てて、それで合っていれば問題ないですが、もちろん案件によっては最適な解決策が違うケースもありますよね。先入観で判断し、依頼者の方のお気持ちや状況を無視することはしてはいけません。
特に、離婚分野は感情が複雑に絡み合っていて一概に同じ対応を取ることは出来ないことが多いのです。気持ちに折り合いをつけないといけない、法律で解決したくても出来ない…という複雑な部分は、少なからず存在します。
――なるほど…!先入観を捨てる、ですか…。
そして、当事者本人ではなく、「あくまで弁護士は代理人である」という点を意識しています。
例えば、ご依頼者が求める結果と、弁護士の視点から考える最善の結果に、乖離が生じるケースもあるんですね。
例えば、ご依頼者は訴訟で100万円を請求したいと考えている。しかし、50万円で和解することが望ましい、と弁護士が判断するケースももちろんあります。
ご依頼者の主張を尊重し、利益が最大化するように動くことは弁護士として当然です。しかし、ご依頼者の意見ばかり尊重するのではなく、弁護士という客観的な視点からアドバイスをすることも大事なんです。もしそれでご依頼者が損をしてしまっては元も子もありませんからね。
――依頼者の要求を鵜呑みにしすぎない、言いなりになりすぎない、ということですね。
そうですね。
ご依頼者の希望とこちらの意見が食い違った際は、「どちらを優先すべきか」という点は対話しながらすり合わせていきます。
弁護士事務所に抵抗がある方こそ、ぜひ当事務所へ
――短い間ですが、こうやって山口先生とお話をしていて、話口調がソフトで話しやすいですし、依頼者の方から信頼されているのだろうな、と感じます。
ありがとうございます(笑)
自分でいうのも変ですが、実際に依頼者の方とは良い信頼関係を築いているのではないか、という自信があります。
私は早くから社会人として経験を重ね、たくさんの失敗をしてきました。そして、その中でたくさんの人に助けられてきました。弁護士の中でも依頼者の方の悩みに共感できる部分が多いのかもしれません。
弁護士事務所という場所に抵抗がある方こそ、是非当事務所にお越しいただきたいですね。何が最善なのか、何をしたら解決に向かうのか、一つひとつ解説させて頂くので一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。