現在の日本では、3組に1組の夫婦が離婚するといわれており、離婚は誰にでも起こりうる身近な法律問題です。離婚においては、慰謝料・財産分与・養育費・親権など、金銭を含む様々な取り決めが必要となり、トラブルに発展することも多いのが実情です。また、自分が離婚したくても相手が応じてくれないケースや、反対に相手から一方的に離婚を要求されるケースもあり、精神的な負担も計り知れません。弁護士に依頼をすることで、相手との交渉や、法的に有効な書面の作成、調停や裁判に発展した場合の対応まで一任でき、あなたにとって有利な条件となるよう最大限サポートをしてもらえます。
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別居前から紛争の終結まで、細かくアドバイスを行いサポートさせていただきます。 |
DVやモラハラを受け、身体的にも精神的にも苦しいときや配偶者から保護してほしい人は、無料の相談窓口に相談しましょう。DVやモラハラがあったときに、奈良県内で無料で相談できる窓口をまとめました。女性だけでなく、男性のための相談窓口もあるので参考にしてください。
相談窓口一覧 |
共通:奈良県中央こども家庭相談センター:奈良県高田こども家庭相談センター:奈良県女性センター 女性相談コーナー:女性の人権ホットライン(奈良地方法務局):奈良県性暴力被害者サポートセンター (愛称:NARAハート) |
:公益社団法人 なら犯罪被害者支援センター:奈良地方法務局 人権擁護課:DV相談ナビ:「女性への暴力」ホットライン奈良:奈良いのちの電話協会:特定非営利活動法人なら人権情報センター:参画ネットなら デートDV電話相談 |
:奈良県警察本部 ナポくん相談コーナー:奈良弁護士会 弁護士紹介センター:法テラス サポートダイヤル:DV相談+(プラス) |
生駒市:生駒市男女共同参画プラザ:こどもサポートセンター:みっきランド:生駒市福祉事務所:生駒警察署 |
宇陀市:宇陀市役所:宇陀市福祉事務所:中南和法律相談センター:宇陀市健康福祉部子育て支援センター:桜井警察署・宇陀警察庁舎 |
橿原市:かしはらナビプラザ4階 (橿原市観光交流センター):保健福祉センター南館1階:橿原市福祉事務所:橿原警察署 |
香芝市:香芝市役所 市民協働課:総合福祉センター:青少年センター:香芝市福祉事務所:香芝警察署 |
葛城市:葛城市役所:葛城市サポートルーム :葛城市福祉事務所:高田警察署・御所警察庁舎 |
五條市:五條市役所:五條市福祉事務所:中南和法律相談センター:青少年センター:五條警察署・十津川警察庁舎 |
御所市:御所市教育委員会人権教育課 人権センター:御所市役所 児童課児童係:御所市社会福祉事務所:御所市こども家庭相談センター:御所市青少年センター:高田警察署・御所警察庁舎 |
桜井市:桜井市役所:桜井市社会福祉事務所:桜井警察署・宇陀警察庁舎 |
天理市:かがやきプラザ(男女共同参画課):天理市役所:天理市社会福祉事務所:天理市教育総合センター:天理警察署・田原本警察庁舎 |
奈良市:奈良市役所:奈良市福祉事務所:奈良県スマイルセンター(母子家庭等就業・自立支援センター):男女共同参画センターあすなら:奈良市子ども発達センター:奈良市DV相談ダイヤル:奈良警察署・奈良西警察署・天理警察署・田原本警察庁舎 |
大和高田市:大和高田市役所:大和高田市社会福祉協議会:大和高田市社会福祉事務所:高田警察署・御所警察庁舎 |
大和郡山市:大和郡山市役所:大和郡山市社会福祉協議会:大和郡山市福祉事務所:郡山警察署 |
十津川村:十津川村福祉事務所:五條警察署・十津川警察庁舎 |
平群町・三郷町・斑鳩町・安堵町・上牧町・王寺町・河合町:西和警察署:中和福祉事務所 |
山添村・川西町・三宅町・田原本町:天理警察署・田原本警察庁舎:中和福祉事務所 |
曽爾村・御杖村・東吉野村:桜井警察署・宇陀警察庁舎 |
高取町・明日香村:橿原警察署:中和福祉事務所 |
広陵町:香芝警察署:中和福祉事務所 |
野迫川村:五條警察署・十津川警察庁舎:吉野福祉事務所 |
吉野町・大淀町・下市町・黒滝村・天川村・下北山村・上北山村・川上村:吉野警察署・さくら警察庁舎:吉野福祉事務所 |
参考:奈良県DV相談機関等一覧、奈良市DV(配偶者やパートナーシップの関係にある相手からの暴力)に関する相談機関のご案内
人口動態統計年報によると、2021年(令和3年)の1〜8月の離婚件数は1,265件で、全国第30位の多さになっています。また、前年より20件減少しました。新型コロナで「コロナ離婚」といった言葉が流行り、離婚増加が危惧されていたものの、奈良県の離婚数は減少する結果となりました。
時期 |
離婚件数 |
特殊離婚率 |
2019年1月~8月 |
1,408 |
41.0% |
2020年1月~8月 |
1,285 |
42.9% |
2021年1月~8月 |
1,265 |
40.4% |
参考:人口動態総計速報(令和3年8月分)、人口動態総計速報(令和2年8月分)、人口動態総計速報(令和元年8月分)
特殊離婚率(期間内の離婚数を婚姻数で割った割合)に関しては、全国第13位の高さになっています。前年対比では、変動はありません。
人口動態統計年報によると、北海道・東北と沖縄・九州という日本の南北両端に位置する地域の離婚率が高くなっています。他の都道府県は30%台で離婚率が推移していますが、南北両端の地域は平均40%以上の離婚率になっており、他の地域に比べると10%ほど高くなっています。奈良県は2021年のデータでは40.4%の離婚率で、全国の都道府県の中では高い離婚率です。
奈良県の人口は2020年の国勢調査では約133万人で、全国29位の人口数です。約134万人の人口を誇る全国28位の愛媛県と離婚率・婚姻数・離婚数を比較してみましょう。
項目 |
奈良県 |
愛媛県 |
離婚率 |
40.4% |
39.4% |
婚姻数 |
3,135 |
3,248 |
離婚数 |
1,265 |
1,281 |
参考:人口動態総計速報(令和3年8月分) 、国勢調査(令和2年)
このデータからも分かるように、人口が1万人ほど多い愛媛県と比べると、奈良県は婚姻数・離婚数が少ないものの、人口差ほどの開きがないため、離婚率が高くなっています。
奈良県の離婚率・婚姻数・離婚数の推移を見ていきます。
項目 |
2019年1月~8月 |
2020年1月~8月 |
2021年1月~8月 |
離婚率 |
41.0% |
42.9% |
40.4% |
婚姻数 |
3,434件 |
2,996件 |
3,135件 |
離婚数 |
1,408件 |
1,285件 |
1,265件 |
参考:人口動態総計速報(令和3年8月分)、人口動態総計速報(令和2年8月分)、人口動態総計速報(令和元年8月分)
離婚数は2019年から減少傾向にありますが、婚姻数は2019年から2020年の間に大幅に減少、2020年から2021年の間に増加しています。また、離婚率は2019年から2020年の間に増加、2020年から2021年の間ではまた減少し、2019年よりも低い水準になりました。
離婚の種類には協議離婚、調停離婚、審判離婚、和解離婚、認諾離婚、判決離婚があります。それぞれの意味としては以下のようになっております。
種類 |
意味 |
協議離婚 |
夫婦で話し合いをしてお互い離婚に合意をしたら「離婚届」を市町村役場に提出するという、日本の約90%が行う離婚方法 |
調停離婚 |
夫婦間の話し合いで進める協議離婚では決着がつかない場合に、調停委員を間に挟む形で進められる離婚方法 |
審判離婚 |
夫婦が離婚に同意しており、ほかの条件面でもほとんど合意ができていて、調停を不成立にすると不経済な場合に、裁判官が決定する離婚方法 |
和解離婚 |
お互いの話し合いでの離婚をできず、家庭裁判所での調停でも話し合いがつかなかった場合、裁判官の判断による訴訟で解決する離婚方法 |
認諾離婚 |
裁判所で離婚を争わず、認める(認諾する)ことで成立する離婚方法 |
判決離婚 |
調停で夫婦の合意ができない場合に、家庭裁判所に離婚訴訟を提起することにより、判決にて離婚を成立させる離婚方法 |
人口動態調査によると、2019年(令和元年)の奈良県における離婚件数は2,024件で、全国の離婚件数の約1%を占めています。
また、種類別の離婚件数は、協議離婚が1,753件、調停離婚が207件、審判離婚が2件、和解離婚が33件、認諾離婚が0件、判決離婚が29件になっており、協議離婚の割合は約87%になっています。
総数 |
協議離婚 |
調停離婚 |
審判離婚 |
和解離婚 |
認諾離婚 |
判決離婚 |
2,024 |
1,753 |
207 |
2 |
33 |
0 |
29 |
参考:人口動態調査
実際に離婚相談をしようと思ったときに、インターネット上に転がっている弁護士の口コミやランキングを盲信してはいけません。口コミやランキングは、あくまで体験した個人や、掲載しているサイト毎の評価であり、良い評判も悪い評判も絶対に正しいとは言えないからです。
奈良県の離婚専門の弁護士を探す場合は、その弁護士の解決事例を確認し、自分と似たような離婚の事例を解決した実績があるか見てみるといいでしょう。
気になる弁護士がいたら、メールや電話で気軽に無料相談してみることをおすすめします。
男女共同参画局のデータによると、2020年(令和2年)の奈良県における配偶者からの暴力(DV)に関する相談件数は832件で、全国の相談件数の約1%を占めています。奈良県の施設数は2施設あり、1施設当たりの相談件数は416.0件になります。
相談の種類は、来所による相談が253件、電話による相談が578件、その他が1件となっており、電話による相談の割合が約69%になっています。
また、性別ごとの相談件数は、男性の相談が15件、女性の相談が817件になっており、女性の相談の割合が約98%になっています。
来所 |
電話 |
その他 |
男性 |
女性 |
総数 |
253 |
578 |
1 |
15 |
817 |
832 |
参考:男女共同参画局
国際離婚の件数は年々減少しています。
年次 |
離婚件数 |
2010年 |
18,968 |
2018年 |
11,044 |
2019年 |
10,647 |
しかし、夫妻ともに日本人の場合と比較すると、国際結婚の特殊離婚率は高くなっています。
日本人同士の離婚とは異なり、国際結婚した夫婦が離婚する際は以下のような問題点が発生します。
国によって法律が異なるため、離婚の手続きが格段に難しくなります。これらの問題を一人で解決するのは負担が大きく困難です。特に親権を獲得したい人は、相手の国に子どもを連れていかれてしまう前に先手を打っておく必要があります。国際離婚を考えているのであれば、まず離婚問題が得意な弁護士への相談をおすすめします。
国際離婚が得意な弁護士であれば、外国の法律にも対応し、難しい手続きを担ってくれるので、ぜひ相談してみてください。
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