以前いた事務所を引き継ぐ形で、実務経験7年目にして事務所を開設された大曲(おおまがり)先生。大曲先生は、スポーツの代理人になりたい、と思ったことが弁護士を目指したきっかけなんだとか。
趣味はスポーツ観戦、おいしいものを食べること。弁護士としての心掛けは「傾聴の姿勢」。離婚問題は人間関係のトラブル、だからこそしっかり相談を伺うことで、「解決までの方向性」がわかりやすくなるのではないか。そう思い、日々、ご相談と向き合っている大曲先生にインタビューです!
「スポーツ選手の代理人になりたい」弁護士を目指したのは高校生時代
――大曲先生は、どのようなきっかけで、弁護士を目指したのでしょうか?
「私の趣味にもかかってくるんですが、実はサッカーや野球が好きで、スポーツ選手の代理人になりたいと思ったのが始まりなんですよ。
高校3年生の時にあった職業選択で、担任の先生が弁護士の先生を紹介してくださったんです。わたしの夢に近いのは弁護士なのではないか、と気を利かせてくだったんだと思います。
そこで、初めて弁護士の方とお話をしました。業務内容などについて聞いてみたんですが、まだイメージが湧かなくて。本格的に「弁護士になろう」という考えには至らなかったんです。その後、県内の大学へ進学しました。」
――大学時代は勉強漬けなイメージがありますが…。
「実は大学2年生まで、飲食店でバイトばかりしていましたよ(笑)
弁護士になろうと、本格的に動き出したのは大学3年生のとき。就職活動が始まって進路をどうするか、考える機会があったんですよね。ずっと自分のなかには、弁護士という選択肢があったのかもしれません。その時にやっと決断したんです。
なると決めたはいいものの、今度はロースクールに入るための勉強が必要になったんです。
周囲は就職していましたがわたしは勉強漬けで…(笑) 合格しなければというプレッシャーが大きかったですね。
その後、ロースクールへ合格し、司法試験に向けて法律を学びました。無事に合格したことで、晴れて弁護士になりました。」
大曲先生は司法試験に合格後、九州で司法修習生時代を過ごしました。再び北海道へ戻ってこられ、法律事務所で経験を積んで、開業をされました。
大曲先生、実は北海道大学と意外な関係がありました
――大曲先生は、確か出身が神奈川県だったと記憶しています。
北海道大学に進学後、九州で司法修習生時代を過ごしたのち、再び北海道に戻られたそうですが、何か北海道に魅入られた理由があったのでしょうか?
「実は私の両親が北海道出身なんです。大学も北海道大学だったものですから、私もよく知っていました。
北海道、札幌ですが、都市でありながら、緑もあり、人も多い、ちょうどよくて、本当に暮らしやすい土地なんですよね。
実際に、両親からも札幌はいいところだ、と言われていて、背中を押される形できました。大学院の間は、初めての一人暮らしを楽しむぞ~くらいの気持ちだったのが、いつの間にか腰を据えて暮らし始めてしまいました…(笑)」
相談することで、自分がとれる選択肢を知ることができる
――現在はどんな法律相談に対応しているのでしょうか?
「私の方に寄せられる相談としては、民事事件、個人の方からのご相談で、離婚・相続・借金問題がほとんどですね。あとは、顧問先からの相談になります。」
――かなりお忙しいと聞いたのですが、どんなことで息抜きをされているのでしょうか?
「北海道ということもあり、予定が合えば友人と温泉に入ったりします。また、美味しいものを食べたり、喫茶店の椅子に座って、コーヒーを飲みながら、仕事を忘れてぼーっとすることもあります。
あとは、なんといっても、サッカーの海外リーグを観ることですね。」
大曲先生は、非常に優しげで穏やかな雰囲気の先生ですが、実はスポーツが大好きなのだとか。
中学時代はテニス、高校時代はアーチェリー、現在はサッカーと、常にスポーツを続けていらっしゃるそうです。
――大曲先生が、弁護士として、お客様に接する際、どういったことを心掛けていますか?
「やはり、じっくり聞くこと、傾聴を心掛けています。離婚にしても、相続にしても、トラブルの中には人間関係があります。
実際に何が原因で揉めているのか、しっかり伺うことで、解決までの道筋がはっきりしますし、それを示すことで、相談者の方にとっても、「悩むべきことかどうか」「解決までの方向性」がわかりやすくなります。
今までご相談いただいた方からも、「難しく考えていたけど、頭の中で整理できました。」「これから何をすればいいのかわかりました。」といったお声をいただけることがほとんどです。
悩んでいる方は、暗闇の中を歩いているのと一緒。光を示すことで、出口まで向かうことができますし、何より安心できるのだと思います。」
――なるほど、悩んでいるときは、頭の中がもやもやしますし、そもそも自分が何をすればいいのか、何ができるのかわからないことがほとんどですよね。
そんな時、専門家に聞いてもらう方が、確かに話を整理しやすく、解決のために行動を起こしやすいですね。
「ただ、悩みは一人一人、全く違うので、やはり「これが正解」というものはないですね。
いつも依頼者の方と一緒に二人三脚で、依頼者に合った『正解』を探っています。やりがいを感じる部分でもあります。」
正解が用意されてないからやりがいがある、と語る大曲先生。
――実際に大曲先生のもとに、ご相談に来られる方は、札幌の方が多いですか?
「札幌と、その近郊の方がほとんどですね。嬉しいのが、以前ご依頼いただいた方からの紹介で、ご相談に来られる方がいらっしゃることです。」
――ご紹介で来られる方も多いんですね!でも、同じように悩んでいる方に、弁護士を紹介するって、その弁護士を信頼してないとできないことですよね。
「そうですね、こうして数ある弁護士の中から、私を選んでくださったり、紹介いただいたときに、依頼者の方との信頼関係や絆を感じることが、何より嬉しいですね。」
離婚は相談することで、いくつか選択肢を見つけることができる
――大曲先生のもとに寄せられる相談で多い、離婚。大曲先生は、離婚で悩む相談者に接する際、どういった部分を大切にされていますか?
「離婚というのは、法律的な問題だけではないことが多く、カウンセリング、ケアが重要です。心情の部分も含めて、お話を伺うことを心掛けています。
相談の内容としては、離婚に伴う、親権・養育費などが多いです。離婚をするにしても、どうすればいいのかわからないという方もいらっしゃいます。
だからこそ、弁護士に相談することで、選択肢を提示してもらうことができます。今後どう行動すべきかが明確になります。
その中で、自分に合った選択を選ぶのが良いと思いますし、もし希望があれば、それを実現できるように、一緒に考えていきます。」
――やはり離婚のお話となると、感情とは切り離せないですよね。
「ええ。なので、お電話ではなく、直接対面でご相談を受けています。
その方が、時間をかけて、詳細を聞けますし、お互いの相性を見ることもできるからです。」
――最後に、離婚で悩んでいる方へメッセージをお願いします。
「離婚で悩んでいる方は、一度ご相談ください。何を相談していいか、整理していなくても構いません。
お話を伺うことで、実は悩まなくていいこともありますし、相談してみることで、どういう対策をすべきかわかることもあります。一緒に整理していきましょう。」